2019-06-20

平和ってなんだろう―「軍隊をすてた国」コスタリカから考える (岩波ジュニア新書) | 足立 力也 |本 | 通販 | Amazon



平和ってなんだろう―「軍隊をすてた国」コスタリカから考える (岩波ジュニア新書) |




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平和ってなんだろう―「軍隊をすてた国」コスタリカから考える (岩波ジュニア新書) [新書]足立 力也 (著)5つ星のうち 4.2 レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)


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目次



第1章 「王様は裸だ!」と言った人たち
第2章 コスタリカ略史
第3章 平和の礎としての民主主義
第4章 人権先進国としてのアピールと実情
第5章 「環境先進国」を目指して
第6章 コスタリカにおける平和の文化
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「軍隊をすてた国」として注目を浴びる国、中米コスタリカ。コスタリカの人びとが考える平和とはどのようなものなのだろう?民主的な選挙システムや憲法小法廷、窓口負担無料の医療制度、環境を守る活動などを紹介。自由と民主主義を重んじる社会の中で育まれる人々の意識を探りながら、あらためて平和とはなにかを考える。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

足立/力也
1973年福岡市生まれ。コスタリカ研究家。立命館大学大学院国際関係研究科博士課程前期課程修了。1999年からコスタリカに滞在し、国立ナシオナル大学大学院博士課程に在学、2000年に中退。ドキュメンタリー映画『軍隊をすてた国』アシスタント・プロデューサー。現在、ピースツアーの企画、平和問題や教育問題などに関する執筆、講演、ワークショップを行い、「ピース・コーディネーター」




5件中1 - 5件目のレビューを表示
トップレビュー

mask555

5つ星のうち5.0広い地球上で、こういう形の平和の築き方もあるということ。2015年11月4日
形式: 新書Amazonで購入
実はまだ軍隊を捨てた歴史と経緯のところまでしか読んでいないのですが、そこまででも十分に読んだ甲斐のあるものでした。
中米で軍隊なしでやっていくのには、どうやらパクス・アメリカーナに刃向かわずそれを受け入れた上で、
かつ、それをうまく使ってやるという老獪さと外交のうまさがあったみたい。
そして、コスタリカは民主主義や人権に重きを置く国民性を持っていることも、対アメリカ外交での強いポイントになったようだ。
1980年代に永世中立国になる宣言をしたコスタリカをアメリカは無視したが、欧州を説き伏せて支持を集めて、アメリカに再度迫り認めさせたとのこと。
パワーを持つ国をいかに使ってやるか、という感じ。
アメリカはなにせ、民主主義や人権などをかかげてそれを強要していくような戦略で世界を制覇しようするので、
コスタリカが欧州からの支持を受けた上でアメリカに対して逆に、民主主義と人権のためだと迫ったのはけっこうなものだったのではないか。

日本もコスタリカの猿真似をしようというのではないし、こういう形の平和の築き方っていうのも、
広いこの地球上にはあるのだ、というように読むといいのではないか・・・、と、重ねて言いますが、
まだ70ページくらいしか読んでいない段階ですがそういう感想を持ちました。
序盤から70ページくらいでも読んでよかったよと思わせる本なのです。

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ICHIRO

ベスト500レビュアー
5つ星のうち4.0軍隊と民主主義は相容れない、という考え2010年1月27日
形式: 新書Amazonで購入
同じ足立力也氏の著書に「丸腰国家」(扶桑社新書)がある。
内容的には、「軍隊を捨てた国コスタリカ」の紹介と
なぜ軍隊なしでやっていけるかの分析で、
このジュニア新書と方向性は同じである。
こちらはジュニア向けに書かれているぶん、やや検証が甘い気もするが
だからといって本の価値が落ちるとは思わない。

まえがきに、コスタリカの人たちのこんな声が紹介される。

「アメリカの民主主義は不完全だ。彼らの大統領は常に大勢の警備員を連れている。
コスタリカの大統領なんか、早朝にそこらへんの公園を一人でジョギングしていたり
休日には家族だけでビーチに行ったりする。
民主主義と軍隊は相容れないものだ。もし軍隊があるのなら
そこには真の民主主義はない」

もちろんこれは、そのまま額面通りには受け取れない。
さまざまな周辺事情も考慮しないと
単純にアメリカ大統領とコスタリカ大統領の比較はできない。

この本は、その「解析」を試みた本だともいえる。
コスタリカ人たちの考える「平和」というものを解析することで
世界の将来や平和について考えよう……そういうことだろう。

こういう本を「平和ボケ」とか「非現実的」と頭から否定するのはたやすい。
しかし、「待てよ……」と立ち止まって考える意味はあると思う。

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おとみ

5つ星のうち5.0水のようにスーっと読めます。2011年6月9日
形式: 新書Amazonで購入
 タイトルに「平和」とあったので、これは小難しい言い回しと押し付け的な理想論が書かれた本だろうと偏見いっぱいで読みはじめました。
 しかし、予想を裏切り「たのしい読み物」だったことに驚きました。
 読んでいて普通にたのしいのに、テーマである「平和」を考えることもできました。

 それはたぶん、筆者足立さんの目線の低さが私にとって身近なものと感じ、抵抗なく読むことができたからだと思いました。
 たとえば、アポなし突撃レポートに挑戦する体験談なんかは、とくにおもしろく読むことができました。
 塀のない天国のような監獄の話や、世界で最も多様な動植物の話などを読んで、私もコスタリカ共和国に行きたくなってしまいました。

 コスタリカの世界常識を無視した非武装の実行は、とても痛快に感じました。
 王様(米国)に対し、非武装を実行することで「世界の常識」を否定していることが愉快でたまりませんでした。

 私は、競争経済の崩壊が目前に迫っていることを、世の中の動向から感じています。
 そして、これまでの価値観を見直す時が来ていると思っています。
 私たちは、一方向だけでなく、様々な方向を知る必要があると思います。
 そのヒントが、この『平和ってなんだろう』に書かれています。
 ぜひ多くの人に、今この時に読んでほしい一冊だと思いました。

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喜寿の老人

5つ星のうち5.0必読の書2014年11月22日
形式: 新書Amazonで購入
小中学生の子供には少し難しいかもしれないが、今の若い人たちにぜひ読んでほしい。また、平和憲法を持ちながら反対の方向に進もうとしている日本の為政者にもぜひ読ませたい。説得力のある平和論である。

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5つ星のうち3.0ぜひとも訪れてみたい中米の小国2018年6月10日
形式: 新書
岩波ジュニア新書. 2009年。 子供向きには少し難しいんじゃないかと思えるぐらい。大人がよんでも十分に楽しめるし、勉強にもなる。コスタリカのような国もあれば、かたや軍・武力をしっかりと準備して永世中立を貫いているスイスのような国もあり、世界は広いなと思う。
著者の経歴が面白い。

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