2020-01-17

反日種族主義 日韓危機の根源›カスタマーレビュー

274件中1 - 10件目のレビューを表示

ゲンゴロウ

5つ星のうち1.0 英語版を出さなければ歴史を是正(改ざんではない)できない。著者たちに訴えたくて、目をとめるようにと思い星一つ2019年11月26日
形式: 単行本(ソフトカバー)
一通り目を通しての感想です。いくつかの問題点があります。

1.日本統治の悪い面が書かれていないこと。
 確かに日本統治はいいことも数多くあったと思いますが、著者も認めているとおり差別や抑圧もありました。私もいわれているほど悪い時代ではなかったと思いますが、さすがにいいことばかりというのは見直しすぎだとも思います。まして70年以上前の人権意識ではなおさらでしょう。

2.朝鮮王朝との比較がないこと。
 私がなぜ日本統治もいいことがあったと思うのかは、朝鮮王朝の記録を読んだからです。民族文化の抹殺政策はその典型でしょう。日本文化の押し付けがまったくなかったとはいいませんが、朝鮮王朝より良くなったと書かないといけないのでは、と思います。

3.多言語版がないこと。
 もし著者の主張が事実であっても、国際圧力のある時代ですから、多言語版がなければどうしようもありません。

4.なぜ反日なのかの記述がない。
 それほどひどくない時代なら、なぜ反日なのかを書いていません。エドワード・ルトワック著の「中国4.0」が参考になると思います。

12/14追記
同じ著者の「ルトワックの日本改造論」の方が詳しいです。

以下は多言語版に特に必要は内容です。
ただ「土地の収奪はなかった」「慰安婦の強制連行はなかった」といっても、欧米諸国に「そんなわけないだろ。この歴史修正主義者が」と思われるがオチです。そうなったら誰も聞く耳をもってくれません。そこで、韓国の主張に疑念を思い起こさせる手を使います。要するに「言われてみればたしかにそうだ。」と思うようにするのです。

5.他の植民地との比較がない。
 他の植民地と違い、朝鮮半島でジェノサイドがあったとは聞いたことはありません。それでも日本統治をナチと同列だと思っている方が偉い学者でも多いのです。

そこで、「ドイツに見習って謝罪しろ」にたいして、「他の植民地のようなジェノサイドが日本統治下であったのか?」。
「ドイツは旧植民地でホロコーストなみのジェノサイドをしましたが、謝罪も補償もしてませんよね」と。
「欧米諸国の方がもっとひどかったんだよ。そうむきになって批判できる立場かい?」と書いて、冷や水を浴びせるのもいい手だと思います。

6.なぜ北朝鮮と中国にはなにもいわないのか。
 「朝鮮戦争での犠牲者は日本統治よりはるかに多いですが、全く批判してませんよね。」
 「北朝鮮には軍艦を撃沈され、砲撃までされたのに、すっかり忘れていますよ。この二重規範はなぜですか。」

7.第二次大戦時の日本軍の評判の悪さへの対応がない。
 日本統治時代はいうほど悪くなかったといっても、第二次大戦での日本軍はろくでもないのは間違いない(もちろんん善良な人も多くいたが)。韓国が「我々も日本の被害者だ」といえば、説得力が大いにある。そこで、「他のアジア諸国をいうなら、台湾やパラオは?」「あの二か国はそこそこ評判がいいよね」と。

8.日本がどれだけ過剰なほど謝罪と反省をしたのかの記述がない。
 「2000年代以前まで、形式ではない過剰ともいうほど日本は反省してましたよ」と具体的な事例を示すべきだと思います。(ほかのレビューにそのことは書きました。)

9.旭日旗批判への反論がない。
 旭日旗批判こそ反日種族主義の象徴ではないでしょうか?なんといっても、つい10年前まで韓国国内でもまったく話題になってなかったのに、あるサッカー選手の批判によってスイッチが切り替わったように批判だらけになったのですから。
 「旭日旗は2011年に韓国のサッカー選手が批判するまで、韓国国内でも気にされたなかったよね」
 「なぜ今頃になって批判されなければならないのだ?」
 「旭日旗を批判するなら、他の国の旗はどうなるんだ?」

 なお、中国に関しては、文化大革命のときに旭日旗柄を使っていたことを明記しておきます。

最後にどうしても述べたいことがあります。
私は自虐史観のおそらく最後の世代です。
学校の授業では自国の悪口だけを聞かされました。
それも事実ではなく、土地の40%を収奪したという作り話まで、事実として教わりました。
謝罪も反省もいっぱいしています。それも今どきの形式だけではない、心からの謝罪です。
それなのに「謝罪も反省もしていない」と責められ続ける、悔しくて夜も眠れません。
近年の歴史の「見直しすぎ」はよくないと思っていますが、それを「日本の反省をしていない証拠」として、諸外国に触れ回っていることに、はらわたが煮えくり返っています。
ただ、著者のような方がでてきてくださったのは、心から感謝しています。

12/14追記
わざと星一つにしましたが、実は星5でも足りないぐらいです。

1/2追記
なんで星一つにしたかというと、目立たせるためです。
どうせ星5が当たり前になるということはわかっていたので、その中で埋没させるわけにはいかなかったためです。

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古本虫がさまよう

ベスト500レビュアー
5つ星のうち5.0 「韓国は嘘つき国家」「韓国の歴史学や社会学は嘘の温床です。韓国の大学は嘘の製造工場です」と指摘する本書を「ヘイト本」だと、日本の左翼系メディアは批判できるだろうか?2019年11月23日
形式: 単行本(ソフトカバー)
李栄薫氏編の『反日種族主義  日韓危機の根源』 (文藝春秋)を読んだ。ちょっと小難しい論文選かなと思っていたが、巻頭論文というか、巻頭のプロローグから李さんが「嘘の国」韓国を滔々と論じているではないか。

「嘘をつく国民」として、 「韓国の嘘つき文化は国際的に広く知れ渡っています。二〇一四年だけで偽証罪で起訴された人は一四〇〇人です。日本に比べ一七二倍だといいます。人口を考慮すれば、一人あたりの偽証罪は日本の四三〇倍になります」と書いている。

もし、日本の週刊誌が「韓国は嘘つき国家」なる特集を組んだら、日本の左翼系メディアやパヨクたちはなんと騒ぐだろうか?
韓国のデータに基づき、韓国を論じて「韓国なんて要らない」と書いただけでヘイト!と騒ぐ人たちは、大パニックとなるのではないか。だが、韓国の学者がそう書いているのだ。

さらに、李さんは「この国の歴史学や社会学は嘘の温床です。この国の大学は嘘の製造工場です」「二〇〇〇年代に入ると全ての国民、全ての政治が平然と嘘をつくようになったのです」と。

慰安婦、徴用工裁判、それらは「嘘の裁判」であり、 「嘘の可能性の高い主張を検証もしない裁判が果たして有効なのか」と指摘もしている。これはエッセイ風で読みやすい。

この本が韓国で、韓国左翼人も買って読んだかもしれないが、それでも10万部発行されたということは、韓国人が嘘によらずに生きることができるようになるかもしれないという希望を持たせてくれる。

ともあれ、 『反日種族主義』が、日本で訳出されることによって、こういった認識とほぼ同種の韓国批判をしている日本の良心的知識人を、日本の左翼人が「反知性主義」とか「ヘイト本」だとか「ネトウヨ」だと批判していたのが、単なるレッテル貼りでしかなかったことが一目瞭然となろう。両者の主張はほぼ同じではないか。

植村隆氏の天敵と目される西岡力氏の『歴史を捏造する反日国家・韓国』 『ゆすり、たかりの国家』 (ワック)、『でっちあげの徴用工問題』 (草思社)なども、左翼陣営はヘイト本とみなしているようだが、それらは虚しいレッテル貼りというしかない。

この編者代表の李さんほか、執筆者を囲んで、黒田勝弘さんが司会役となった対談が、「文藝春秋」(2019年12月号)でもなされている。題して「反日種族主義」を追放せよ--と。「ついに韓国の歴史家が決起した!」と。

その中で、金容三氏が指摘しているが、「反日感情を拡大再生産し続けているのが(韓国の)メディアです。現在の韓国大手メディアは左派の言論労組が掌握しています」「北朝鮮側が長らく『日本を攻撃せよ』という指示を韓国側に働きかけていた」「北(朝鮮)から韓国内の左派集団に『韓日の国民感情をひたすら刺激して仲違いさせよ』という指示が下された。それの影響がいま出ている」とのこと。

その中には日本の左派メディア、左派政党もあるだろう。連携しているといえよう。

鄭安基氏は、 「日本側が韓国への謝罪感情や同情主義を捨てるべきであり、安易な妥協をしない方が韓国のためになると思っています」とも述べている。

韓国社会の「反日主義」「反日民族主義」「反日種族主義」は、ナスチヒトラーの「反ユダヤ主義」にも匹敵する非科学的な感情論によるおぞましいものであり、それこそ反日ヘイトだろう。

ただ、李さんの肩書は、 「李承晩学堂校長」となっている。
本の「はじめに」で、「(彼の)採った強硬な反日政策は、簡単には納得しかねるところです。多くの日本人が、そのために李承晩に対しあまりよくない感情を抱いています。しかしながら一九五〇年代の記録を細密に読んで行くと、彼の強硬な反日政策は建国の草創期にはほとんど不可避な苦肉の策だった、という考えに至ります」と釈明しているあたりは、ちょっと?という感じがしないでもないけど…。

まぁ、小異を残して大同を求めることも時には肝要かと。

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レイブン

ベスト500レビュアー
5つ星のうち5.0 個人の自由が存在しない韓国の反日種族主義 (トライバリズム)2019年11月15日
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韓国が反日の為に捏造した出来事を、
学者らしく、客観性の高い資料と事実に基づいた考察で木端微塵にしています。

本書は韓国内部から、
「なぜ韓国は、反日に縋らなければならないのか」
「韓国内で、どのような方法で反日感情が増殖されているか」
が、外部の人間にも、分かり易く書かれています。
内部から、と言うのは大きいですね。
北朝鮮による拉致も北朝鮮が認めるまでは、
「拉致など存在しない」と反日マスコミや反日野党が強弁していましたからね。

また、「種族主義(トライバリズム)」という言葉を使っていますが、
これは近代の一個人の自由意思に基づく思想とは、一線を画した、
異様な韓国の反日を”前近代的”と表現する為に使われています。
この種族主義(トライバリズム)は、自分たちと異なる意見は一切受付無い為、
妥協することも歩み寄ることもありません。
同じグループの人には、強制的に相手を拒絶させ、
相手を無理やり屈服させようとする非常に危険な考え方です。
その為、他者との共生を阻害し、国際秩序を乱します。

本書がベストセラーになったという事は、
”反日の為に捏造された歴史事実”の矛盾に気づいている人が、
一定数いることを裏付けているでしょう。
これで韓国人が事実に真摯に向き合ってくれるといいのですが、
それは楽観が過ぎるようです。
いくら事実を積み上げても、それを捻じ曲げ、
詭弁を繰り返す方向に行く可能性が大きい事は、レーダー事件を見ても明らかでしょう。
ただでさえ、人は長年真実と信じていたことが、
捏造だと言われてもにわかには信じ難い。
まして、種族主義で一個人としての自由が存在しなければ尚更。
著者自身、韓国人が事実と向き合うには、30年かかると言っているようです。

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安土留之

ベスト1000レビュアー
5つ星のうち5.0 憂国の書~韓国社会のモラルハザードを憂う2019年11月15日
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 本書は、韓国では親日=売国の書、日本では韓国の反日を正す書、という読まれ方をされているだろう。でも、この本を読んでみると、著者たちは韓国社会の深刻なモラルハザードを憂いている。親日とか反日ということに与するということではなく、著者たちは韓国社会の現状を憂いて本書を執筆したのだろう。本書を出版した著者たちの勇気に敬意を表する。

 冒頭、韓国は嘘がまかりとおる社会になってしまった、と著者は嘆く。韓国は詐欺の多い国で、1人あたりの偽証罪は日本の430倍、保険詐欺はアメリカの100倍だと著者は言う。嘘がまかりとおる社会は国際社会で通用しないし、極めて危険である。つまり、事実をまげた歴史認識は日韓関係の悪化のみならず、韓国社会のモラルハザードを招いている、と言うのだ。実際、権力者の子弟の入試にからむ不正は多い。韓国ドラマを観ると、ドラマのなかで財閥の家族や権力者が嘘をつくシーンが多いので(たとえば、チョンダムドン 清潭洞)、リアリティがないなぁ、と思っていた。だが、本書を読んで、韓国ドラマはリアルな現実の反映だったのだ、ということがわかった。

 歴史認識に関しては、叙述は極めて冷静で、事実に基づいて、韓国で通説となった歴史認識の誤謬を指摘している。例えば、

・日本が米を収奪したという説に対しては、米が日本で高く売れるので、輸出したにすぎない。
・韓国の歴史教科書では、日本によって土地の40パーセントが奪われたと記載されているが、事実無根。もしそうなら、終戦後に土地を返せという運動がおこったはず。
・独島(竹島)は歴史的には日本の領土。日本が領土に組み込んだ時に朝鮮は異議をとなえなかった。反日の象徴になっているため、譲歩できない。
・強制徴用は虚構であり、神話。証拠に使われている『旭川新聞』に掲載された写真は実は日本人だった。また、朝鮮人の賃金が日本人の半分だったというが、賃金の平均値は日本人と同等だった。
・慰安婦は強制ではなかったし、その後、韓国軍慰安婦、米軍慰安婦という形で存続し、むしろ朝鮮戦争の時期は慰安婦の数が植民地時代の10倍になった。また、多くの慰安婦が在命中には問題にならず、問題になったのは吉田清治の本が出版された1983年以降のこと。

 事実に基づき、ひとつひとつの「通説」を覆している。要約すると、日本統治時代、日本は土地(農地や独島)、食料(米)、労働力(強制連行)、女性(慰安婦)を収奪し、朝鮮民族を抑圧したというストーリーに都合よく歴史を捏造している、ということを事実に基づいてていねいに実証しているのである。
 そして、このような歴史事実の曲解や捏造の原因が韓国に根付いてしまった「反日種族主義」であり、それは日本との関係のみならず、韓国社会の病巣となっている、というのである。日本統治に関する歴史的事実の捏造や曲解は、日韓関係のみならず、韓国社会のモラルハザードを招いてしまったと著者は警鐘を鳴らしている。

 本書を読んで、正直、暗澹たる気持ちになった。著者の言うとおりとしたら、日韓関係を外交努力によって改善するのは困難だろう。韓国社会の問題であり、韓国自身が変わらない限り、日韓関係を改善することはできないからである。ただ、従来なら出版さえできなかっただろうこの本が韓国で出版され、ベストセラーになったことは、喜ぶべき兆候でもある。
 本書がもっと多くの韓国人に読まれ、日韓の歴史問題の書としではなく、韓国自身の問題を議論するベースの書になれば、と願うのみである。また、日本人には、韓国で一般的な歴史認識を否定する本としてだけではなく、韓国社会の抱える根深い問題を理解する本として読まれれば、と思う。日韓関係の問題の根源は、韓国自身が抱えた問題と認識することにより、日本は冷静かつ毅然とした態度で対処することができるのではないだろうか。

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アマゾンしんちゃん

5つ星のうち1.0 貴重なこの本の帯に「嘘の記述」がある。文藝春秋社内の裏切者の仕業なのか? そして朝鮮王朝時代の罪深い両班を批判できなくなったのは何故か?2019年12月4日
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  この本を入手し、帯を読んで驚いた。帯には、
    確かに、日本支配は朝鮮に差別・抑圧・不平等をもたらした。
と書いてある。(写真添付)

  この本の重要な点はこういう韓国内の「嘘」を事実を基に本当の歴史を明らかにしたのではないのか。株式会社文藝春秋の中に裏切者でもいるのだろうか。株式会社文藝春秋は、この間違いを著者のイ・ヨンフン氏に謝罪して訂正すべきであろう。

  読んでいるうちに本書本文に、「朝鮮人に対する抑圧と差別」について書いてあったので見てみる。
 4-日本の植民地支配の方式 金洛年(キム・ナクニョン)  からの抜粋 と 私見
--- 引用始め p52-12行から---
  政治面から見ると、朝鮮人の政治的権利が認められず、朝鮮人に対する抑圧と差別が続いたため、このような同化主義は植民地支配を合理化するための掛け声(スローガン)に過ぎませんでした。
  (続いて、経済面は地域統合が成されるまで進んだ、という旨の主旨が書いてある。)
--- 引用終わり ---
 私見
  ここで金洛年(キム・ナクニョン)氏は、「朝鮮人の政治的権利が認められず、朝鮮人に対する抑圧と差別が続いた」、とだけ解説している。このままではいかにも説明が中途半端で、どういう経過があったのか理解できない。
  朝鮮王朝の日本併合前の政治主体は両班だが、彼らは「奴婢」という自国民を奴隷にする身分を含む身分制度を作るような横暴で無慈悲・残酷な思想を持ち、国民を大事にする政治活動をする資質と能力に欠けた人々であった。これは朝鮮人特有の問題である。「朝鮮に差別・抑圧・不平等をもたらした」起源は朝鮮人自身なのである。
  現在の韓国・朝鮮がこの罪深い両班を批判していないが、それはやはり「朝鮮人の嘘」が原因である。レビューの一番下にその原因を書いた。

  併合のとき大勢の両班は海外に逃げ、朝鮮に残って日本との併合の協力をした両班の一部の賢人たち(李完用など)の働きと成果は結果的になんら評価されることなく、働きもせず傍観していた他の両班たちがこれを非難し、戦後は海外に亡命した両班たちが、日本の敗戦を機に国に戻って、「親日派」賢人たちの非難に熱中した。(崔基鎬 チェ・ケイホ著 日韓併合 p134)

  現在でも韓国・朝鮮の人々は政治活動をする資質と能力があるとは思えなく、政治がめちゃくちゃの印象が強い。これでは当時と同じで朝鮮民族誰でも政治に参加させるというのは無理であろう。
  金洛年(キム・ナクニョン)氏が、この点の解説を中途半端に終わらせた理由は不明だが、株式会社文藝春秋がこの中途半端な解説からこの本の帯に「確かに、日本支配は朝鮮に差別・抑圧・不平等をもたらした。」というこの本の価値を下げる文言を取り入れたのだとしたら、その理由はなんなのだろうか。

*****日本が日韓併合に動いた原因の米国の圧力と約40年後の米国の裏切り 1995年、米国情報公開法に基づいて「ヴェノナ」と呼ばれる機密文書が公開され判明したことと、ハーバート・フーバー著「裏切られた自由」に書かれた米国の陰謀の告白 *****
  日露戦争の講話交渉に「中立の立場」で仲介に入ったのは当時の米国大統領セオドア・ルーズベルト(以下T・ルーズベルト)であった。その結果、日露間でポーツマス条約(1905年)が成立したことは良く知られている。
  アメリカは19世紀最後に獲得した未開の地フィリピンの啓蒙作業を成功裏に終えたかった。マニフェスト・デスティニーを有終の美で飾りたかった。その作業を誰にも(どこの国にも)邪魔されたくなかった。そのとき「フィリピン土人(独立民族派)」の首領エミリオ・アギナルドが支援を求める日本は「マニフェスト・デスティニー物語」最終章の邪魔者となっていた。
  そこでT・ルーズベルトは朝鮮の運営(近代化作業)は日本に任せたいと考えていた。つまり面倒な朝鮮近代化作業を日本に任せ、かつ日本のフィリピンへの関心を捨てさせることを考えた。朝鮮に深入りすることに消極的だった伊藤博文が日韓併合へ動かざるを得なかったのは、アメリカの圧力があったからであった。
  しかし日韓併合後約40年順調に民主化と経済が発展していた1943年12月1日に、連合国首脳は第1回カイロ会議で、
 「三国(米英中)は、奴隷状態に置かれている朝鮮人の人々を憂い、時機を見た上で、朝鮮は自由となり独立すべきであると考える」
という共同声明を発表した。(ハーバート・フーバー著「裏切られた自由」)
  日本が近代化し法治を行き渡らせていた朝鮮の実態と、米国こそが日本に朝鮮の近代化(啓蒙作業)を任せた歴史的経緯を全く無視した声明だった。(まとめて、渡辺惣樹著「第二次世界大戦 アメリカの敗北」p16-p20)
**********
  このように日本を貶めるプロパガンダ活動の元凶は米国だったのである。これを正そうという活動は米国では「歴史修正主義者」と呼ばれ、米国の歴史学者から相手にされない。韓国・朝鮮はこのことを執拗に悪用しているのである。

++++++++++++++++++++
  突然台湾の話をするが、台湾には「高砂族」という複数の部族がジャングルでそれぞれ異なる言語で生活していた。彼らの一番の脅威は言葉の通じない部族であり、他の部族と出会うと戦闘状態になり勝った時は敵の首を切り取って持ち帰るような野蛮な状態であった。日本人は、その「高砂族」を必死になって一つにまとめ、日本語を共通語として教育し、言葉が通じ始めたら「高砂族」すべての部族と相談して農業の発展に寄与した。日本人のやり方が受け入れられ、お互いの信頼関係が成立し日本人の差別・抑圧もなく、韓国の様子とは全く異なる。
++++++++++++++++++++
  韓国の話に戻る。日韓併合後には朝鮮人の身分制度が廃止され、管理の厳格だった身分を証明する「族譜(家系図に似たもの)」の入手も自由になった。身分の低い苗字のなかった人たちは身分の高い両班・王族の族譜を手に入れて改竄し、両班・王族の末裔に化けてしまった。現在の韓国人は皆この国を作り、支配してきた王様か、両班貴族の末裔というプライドを持っている。(玄大松(ヒョン・デソン)論文[族譜・アイデンティティ・日韓関係])
  こういう「嘘」のため、残虐だった両班を批判することは自分を批判することになってしまい、いつもの「うやむや」の状態になっている。韓国・朝鮮人がこういう黒歴史まで事実を公開できる日は永遠にこないのかもしれない。族譜は現在も引き継がれているようだ。


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ねねこ

5つ星のうち5.0 歴史戦の武器となるデータ2019年11月14日
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さすが経済学者の実証に基づく主張。日本人の私たちには有益な、例えば韓国人との歴史戦に使える数字が並ぶ。
その数字をもっても理解しないのが大多数の現在の韓国人ではあるのだけど。
内容は李承晩学堂のYouTubeチャンネルでの主張(日本語字幕有り)と同じで、それを観ていれば目新しい内容はないが手元に置いて資料や数字を探す辞書的に便利。
個人的には世宗大王以来の半島の身分制度による官婢公娼制度(娼妓の娘は娼妓)や恵まれた米軍慰安婦の経済活動、韓国の実態が興味深く韓国人の思い込みを理解するポイントになった。

韓国の嘘に勝つにはこういう事実の共有が最強の武器

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絢音

5つ星のうち3.0 一部の人達には衝撃的なんだろうが・・・2019年11月15日
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まず、それなりにきちんとデータ等を出して書いてある所は当たり前のことだが評価に値する。
ただし、今までの韓国と日本の本当の歴史を少しでも知っており、事実を提示した際に一方的に『ネトウヨ』や『ヘイト』と一部の人たちにレッテル貼りされたことがある多くの人にとっては別に新しい発見等は少ない、もしくはないと思う。
いかに日本に対して訴訟等を行っている人物たちが『自己申告』だけでやっており、何の根拠もファクトもないと言うことを改めて確認ができる本であるともいえる。
韓国人や一部の謎の韓国擁護をする人達には衝撃的な認めたくもない本であろうが、日本人であればやっと『事実』を言う人達が出てきたなというレベルのものであり、程度の低さも改めて感じることになるかもしれない。
彼の国の歴史は事実に沿って見直していくものではなく、『創作』してくものであると言うこともわかるだろう。
彼らにとって歴史とは作り出していくものであることを、これからの両国間の関係性においても再確認しておく必要があり、そこに新たな、そして大きな危険性をはらんでいることを日本人は常に心に留めておかなければならない、そう思える本でもある。
上記にも書いたが、1つのデータ資料の本としては日本人としては常識に近い既存する内容ばかりではあるが、彼の国との歴史の整合性を見ていく時に、日本でなくあちらから提示されたデータであると言うことで重要になる1冊となる可能性は大きい。
彼の国において『事実』を公にすることは衝撃的かもしれないが、それはあくまであちらの国民であるからであるとも言える。

最後に1つ、ケチを付けるつもりもなければ、著者たちを否定するつもりもないが、注意すべき、勘違いしてはいけないのはこの著者たちはあくまで自国への愛国心から事実の一部を公にさらしただけであり、親日家であるということではない。
日本の為、日本人の為、彼の国のレッテル貼りによる日本の汚名を消すために出版されたわけではない。
あくまでこれ以上、自国の恥をさらさない為、自国民へ正しい歴史認識を持たせる為の物であると言うことだ。
つまり著者たちに日本に対しての謝罪や贖罪の意図は、また別物であると誤解のないようにしなければならない。

一部の人たちだけが衝撃を覚えるような内容的には驚くべき本でもなんでもないが、それでも重要性をはらんでいると言う、違った意味合いで面白い本であるとも言える。
果たしてこれが学校や公的な図書館に置かれることになるかどうか、日教組や『市民』とやらがどのような反応を起こすのか、そういう意味でも興味深い本である。

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waka

殿堂入りベスト50レビュアー
5つ星のうち5.0 「嘘の国」韓国人による韓国批判2019年11月14日
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愚痴になってしまうが、このレビューも投稿から掲載まで36時間かかり、掲載されたのは16日である。その間に、即時掲載されたレビューはどんどん票を増やしていった。あまりにも不公平である。

著者の季栄薫(イヨンフン)氏は、プロローグで韓国を「嘘の国」と呼んでいる。
偽証罪で起訴された人は、日本の172倍、1人当たりの偽証罪は日本の430倍になる。虚偽に基づいた告訴、すなわち誣告の件数は500倍、1人当たりにすれば1250倍である。保険詐欺も蔓延しており、ある経済新聞はアメリカの100倍だと報じている。
嘘と詐欺が蔓延している中、社会的信頼度の水準はだんだん下がっていく傾向にある。「一般的に人を信頼できるか」という質問に対して、肯定的な答えをした人は1985年までは38%だったが、2010年には26%にまで下がったという。1人当たりの民事訴訟の件数は世界最高である。

韓国の国民が嘘を嘘と思わず、韓国の政治が嘘を政争の手段とするようになったのには、この国の学問に一番大きな責任がある。朝鮮総督府が土地調査事業を通し全国の土地の40%を国有地として奪った、という教科書の記述はでたらめな作り話だった。植民地朝鮮の米を日本が収奪した、という教科書の主張は、無知の所産だった。日帝が戦時期に朝鮮人を労務者として動員し奴隷にした、という主張は、悪意の捏造だった。憲兵と警察が道行く処女を拉致したり、洗濯場の女たちを連行し、慰安所に引っ張って行った、という韓国人一般が持っている通念は、ただの一件もその事例が確認されていない、真っ赤な嘘を土台としたものだった。
韓国の嘘をつく文化は、ついに司法まで支配するようになった。嘘の学問が嘘の歴史を作り、若い世代を教えて既に60年。その教育を受けて育った世代が大法院(日本で言う最高裁)の裁判官にまでなったのだから、嘘の裁判をするのも無理のないことかもしれない。
2018年10月の徴用工判決に対し、季栄薫氏は「日本製鉄が原告に賃金を支払わなかったという主張は成立しない。強制貯蓄云々という判決文事態がその点を立証している。賃金が原告に渡されていなかったなら、寄宿舎の舎監がその犯人である。舎監は未成年である原告に代わって原告の本家に原告の給料を送金したかもしれない。要するに当該事件は原告と舎監の間の民事事件である」と主張する。
1937年に日中戦争が勃発し、以後、毎年10万人以上の朝鮮人が自発的に日本に渡って行った。より高い所得とより良い職場を得るためである。1940年には20万人を超えた。1941年、日米戦争が勃発し、その数は減ったが、それでも1944年まで毎年10万人以上が日本に渡って行った。それとは別に、1939年から日本の会社の労務者募集が始まり、1941年まで約17万人が募集で日本に行き、1944年8月まで約25万人が総督府の斡旋で日本に行った。どちらも当事者の同意を前提にした契約関係だった。
戦争末期の1944年9月から徴用が実施されるが、彼らが奴隷として強制連行されたとか酷使されたという今日の通念は、1965年以後、日本の朝鮮総連系の学者たちが作り上げたでたらめな学説が、拡散した結果に過ぎない。
人が嘘をつくのは、嘘による利益が大きいためである。嘘をついても社会がそれに対し寛大であれば、嘘をつくことは集団の文化として広がっていく。
韓国の民族主義は、西洋で勃興した民族主義とは別のものである。自由で独立的な個人という概念がない。韓国の民族はそれ自体で一つの集団であり、一つの権威であり、一つの身分である。そのため、むしろ種族と行った方が適切である。ありとあらゆる嘘が作られ広がるのは、このような集団心性に因るものである。すなわち反日種族主義である。
これをそのままにしておいては、韓国の先進化は不可能である。嘘の文化、政治、学問、裁判はこの国を破滅に追いやることだろう。この本は、体当たりで反日民族主義、その巨大な文化権力に突進すると季氏は述べている。

慰安婦問題に全体の3分の1の110ページもかけており、米軍慰安婦についても取り上げていた。
そこで「慰安婦たちは高額の前借金と増えていく利子によって奴隷的に縛られていたという主張は、然るべき証拠が提示されたことのない先入観に過ぎない。朴治根の日記や文玉珠の回顧録から分かるように、女性達は一生懸命にお金を稼いで送金し、貯金した。それに関する記録が他にも多く存在する」「1970年代まで慰安婦の実情をよく知る人たちが多数生きていたときには、慰安婦問題は提起されなかったが、40年以上も過ぎ、もうそういう人たちがいなくなってその記憶が薄れてくるや、架空の新たな記憶が作られ、慰安婦問題が登場したのである」と述べている。

韓国でこの書がベストセラーになったのは、韓国の政治に危機感を覚えている人々が増えているからだろう。韓国でこのような書を出すことは大変なことで、著者らの勇気には敬服する。世界中の人々に読んでもらいたいと思う。

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ベスト500レビュアー
5つ星のうち5.0 「種族主義」と云う概念を生み出した硬骨の学者。2019年11月14日
形式: 単行本(ソフトカバー)
「反日種族主義」とは、思い込みによる極めて不寛容な民族主義的幻想を指す。
徴用工(応募工)最高裁判決で著者は、強い危機感を持った。
それは、集団的心性のシャーマニズム(呪術)の病理的「種族主義」の種になる恐れがある。
また、過去に拘り賠償請求を繰り返すのは、「精神」の腐敗であると云う思いであった。

思いも拠らずベストセラーとなったのは、官製「反日」の急先鋒だったチョグク(前法相で大統領の片腕、その後失脚)が一役かった。彼が激しく「反日種族主義」を誹謗中傷したため、厳しく反論を返した。それが、宣伝となった。
現在、社会学者や歴史学者たちの読書会も出来つつある。

蒋介石・毛沢東は、日本に賠償要求はしなかった。だが、韓国は請求権を要求した。
戦略的に見てもどちらが優れているか一目瞭然である。
日本は、水爆・ミサイル保有の中国に対して多額のODAを実施した。
韓国は、戦争の主体でもなく参戦国でもなかった。日本は、膨大な財産を残した。何故、要求したのだろうか。
同様の例は、ベトナム戦争にもある。
国家から「名誉と勲章」を授与され乍ら、戦闘手当を要求する愚を犯した。
同様、文大統領は国家予算で世襲特権や公務員試験での優遇等、国民を買収している。
韓国人には、物質主義的偏向等文化的障碍がある。これを、「民主化時代」の活動家たちが利用している。

日本軍慰安婦は、性奴隷ではなかった。債務を返済すると自由になった。
そして、暴力や妊娠から保護され所得水準も高かった。
米軍慰安婦の場合、流産の強要それにも拘わらず毎年1000人余の赤ん坊がアメリカに移送された。
韓国人はなぜ、不都合な事態には目を閉じ、日本のみに敵対し批判してきたのだろう。これも、「反日種族主義」である。別の日本人に解り易い言葉で表現すればそれは、「宗族主義」である。韓国は、内部から解体されつつあるのだ。

著者は、「感情」でなく「論理」の人であり且つ剛直な人である。なので、その主張は日本人にも普通に解る。
日本の報道機関は、「反反日デモ」を報道することは少ない。
文政権に対しては、北も中国も米も日本も懐疑的である。日本の過っての民主党の政治素人政権を連想させる。日韓関係を悪化させているのは双方共、左翼勢力であろう。共通項は双方、「反日」である。

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ホーリーマウンテンズ

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5つ星のうち5.0 李栄薫の真実に従う姿勢に感動する2019年11月14日
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本書は、真実を追究する6人の韓国人の共著である。そのリーダー格は李栄薫氏だ。
彼は2008年に「大韓民国の物語」を出版し、当時から一般的な韓国人の歴史認識を批判していた。そのために、同胞から殴られたり、無理やり土下座させられたりと酷い仕打ちを受けたりもしていた。それでも、真実の追究をやめることはなかった。また、本書では、一番批判が大きいことが予想される慰安婦の項目は李栄薫が執筆している。氏の真実に従う姿勢に感動する。
氏は旧著の「大韓民国の物語」では、吉見義明の研究に共鳴していた。2008年当時は、根拠のある内容だとされていたからだ。それが、新著「反日種族主義」では検証しなおして、吉見を否定している。
李栄薫氏は、日本に媚びて本書を著したのではなく、韓国人に真実に向き合う誇りを呼び掛けている。
その凛とした姿に感動した。

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