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中村哲さんと安倍首相の違い
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アフガンは農民の国である。ところがここのところ砂漠化が進んでいて、生活が不可能になる可能性が多く、住民はそのことに怯えているという。8割以上が農民である国の住民が三度の食事にもことかいているのである。
アフガンの民が求めているのは、毎日食事できることと、家族が安全に仲良く暮らせればというささやかなものであるという。
そんな国で中村哲さんは、灌漑用用水路の建設に日夜いそしんでいる。厳しい労働だが、地元に雇用を生み出し、用水路が完成すれば、多くの農民が生活できるようになる。治安が日々悪化するなか、中村哲さんたちは地元の人たちに感謝されながら働いている。
一方、アメリカは、今までアフガンの作戦で三百億ドルも使っているという。それだけのお金が復興に使われれば、アフガンの農業も復興し、戦闘を続けるよりもかえって平安が訪れたかもしれない。
アメリカ軍は、毎日空爆だけで何十人、何百人も殺しているという。それは、もちろんいわゆる武装勢力ばかりでなく、多くの民衆(農民)を含んでいる。その空爆を行う航空機に給油をしているのが日本の海自の艦船である。
安倍首相は、そんな給油を続けるという、そのためのテロ特措法の継続に職を賭すという。「国際公約」などという言葉を勝手に作ってまで、それを強調する。国際公約とはアメリカとの約束ということだ。安倍首相は、アメリカとの約束を守るため、空爆のための給油に職を賭し、アフガンの人たちを空爆で殺し続けるというのである。
アフガンの人たちが望んでいるのは、中村哲さんがしているような援助であり、安倍首相がしているような人殺しの手助けではない。
安倍首相に欠けているのは、アフガンの人たちへのまなざしであり、溢れるほどもっているのは、アメリカ政府への忠誠心である。安倍首相には、命の尊厳に対する思いというものがない。中村哲さんと安倍首相の決定的な違いがそこにある。
テロ特措法を廃案にしてほしいものである。
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