「友達がいない?」飲み会に誘われなくなった僕 58歳記者の苦悩:朝日新聞
「友達がいない?」飲み会に誘われなくなった僕 58歳記者の苦悩
有料記事佐藤陽2025年9月13日 15時00分
「僕には『本当の友達』と呼べる人は、いるのだろうか?」
いま58歳。24歳で朝日新聞に入り、34年間、記者などとして働いてきた。
定年まであと7年。会社にいると同僚や上司と話すことも多く、孤独を感じることは少ない。職場では定期的に集まる韓流好きの会もある。昔の勤務地の仲間との同窓会も時々ある。いずれもとても心安らぐ場なのだが、退職後もこれらが続くのか不安もある。定年になって会社を離れたら、地域に「友達」と呼べる人はいない……。
学生時代は、そこそこ友達はいた方だと思う。部活やゼミの友達が中心だった。就職して40代ぐらいまでは、こうした学生時代の友人や会社の同僚、取材先で仲良くなった人たちとも、よく遊んだ。山登りをしたりテニスをしたり、飲みに行ったり。「友達」という存在について、深く考えることもなかった。
しかし、50代になってからだろうか。それまで毎回声がかかっていた学生時代のグループから、突然誘われなくなった。そのグループのメンバーの一人から、僕抜きで集まっている、と聞いた。ショックだった。「何か失礼なことをしたか」とも考えたが、心当たりはなかった。僕ぬきで笑いながら酒を飲んでいるシーンが目に浮かび、孤独感にさいなまれた。
【インタビュー】中高年男性、友達を「つくろう」はダメ 心理学者が説く大人の交際術
年齢を重ね、自分には「友達」と呼べる人が本当にいるのだろうか、と悩む人は少なくないかもしれません。大人になってからの友達関係は、どうしていったらいいのでしょうか。全4回の連載で考えます。
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