2020-06-01

日韓が和解する日 2019 松竹 伸幸 (著)

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日韓が和解する日 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2019/10/31
松竹 伸幸 (著)
5つ星のうち4.8 4個の評価


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単行本(ソフトカバー)
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内容紹介■
安倍首相にも文大統領にも受け入れ可能な解決策を提示。政府が来春東京に開設する徴用工展示室の成功に向け外交交渉を開始すべきだ。

■もくじ■
まえがき
第一章日韓断絶を読み解く
1、断絶の核心は「違法性」の評価
2、認識の齟齬を生んだ戦後史
3、朝鮮半島の人々が従事した労働
第二章根本的な解決の道筋
1、日韓条約の解釈をめぐる外交交渉を
2、過去の支配を違法とする国際法はない
3、文在寅は韓国のマンデラになれ
4、「新外交」への変革とレーニン
第三章当面する解決の条件
1、法的責任と被害者感情とのズレを埋める
2、世界記憶遺産問題で豊かな実践を
3、外交協議中に日本が注意すべきこと
あとがき

■著者略歴■
松竹伸幸(マツタケノブユキ)
編集者・ジャーナリスト、日本平和学会会員(専門は日本外交論・安全保障論)、「自衛隊を活かす会」(代表=柳澤協二)事務局長。1955年、長崎県生まれ。兵庫県立神戸高校卒、一橋大学社会学部卒。


5つ星のうち 4.2 12
安倍晋三首相にも文在寅大統領にも受け入れ可能な解決策を提示する。日韓条約の解釈を一致させる外交交渉を開始し、政府が2020年東京に開設する徴用工展示室に向け、両国が心を通わせて準備をすべきだ。


登録情報

単行本(ソフトカバー): 192ページ
出版社: かもがわ出版 (2019/10/31)
言語: 日本語
ISBN-10: 4780310598
ISBN-13: 978-4780310597
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華都人
5つ星のうち4.0 
韓国側の言い分も聞きながら日韓問題を考えるうえで示唆に富む読み物である

2019年11月3日に日本でレビュー済み


いわゆる徴用工裁判の判決以降、日韓関係が最悪の状態になっており、日韓関係に関する著書も多いが、感情的煽情的なものが少なくない。そうした中、本書は、韓国大法院の出した判決文を分析することによって、問題の核心が「植民地支配の違法性に対する認識の相違」にあると指摘した上で、この問題の解決のための方策を、長期的視点から道筋と当面の解決策に分けて提示している。
長期的視点からの道筋を探るうえで、国際社会における「領有権」の基準が、「発見」から「先占」へ、更に、「自決権」へと変化した歴史の流れに着目し、今後、植民地支配に関する国際社会の思潮が、さらに変化することも念頭に、わが国の対応を考えるべきとする指摘は新鮮に感じた。
ただ、当面の解決条件に付いては同意できないところがある。特に、「輸出規制措置の即時撤回」という主張はおかしいとしか言いようがない。あれは輸出管理の強化であり、韓国側がフッ化水素等を第3国に横流ししたことに対する措置に他ならす、あくまでも安全保障にかかる問題であり、いわゆる徴用工問題と一緒にすべき問題ではない。
このように部分的に同意できない点があるが、日韓関係を韓国側の言い分を客観的に読み取りながら考えるという視点からは示唆に富む著書であると思う。当面の解決策に異議ありという理由で星4つとした。

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