2025-03-04

Amazon.co.jp: 見知らぬ私 (角川ホラー文庫 403-2) : 綾辻 行人: Japanese Books


見知らぬわたし

更新日:2024/02/27 公開日:2024/02/27 ユーザーおすすめ本






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Taechang Kimさん

韓国生まれの日本人女性が日韓両国に於ける生活体験の真髄が濃縮された老いることの意味に関するユニークな体得談. 常に見知らぬ自分(自身)に出会い続ける生命開新への道開きを心暖まる共感共鳴の良書.


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綾辻 行人



見知らぬ私 (角川ホラー文庫 403-2) Paperback Bunko – July 1, 1994
by 綾辻 行人 (著)
3.6 3.6 out of 5 stars 5 ratings


私は誰? まだ知らぬ私の扉が、ゆっくりと開かれていく…。人間にとってもっとも不思議な自分自身。その胸の奥底を揺さぶり、うち震わす、本格ホラー・アンソロジー。単行本未収録。

230 pages
Publication date  July 1, 1994
Publisher ‏ : ‎ KADOKAWA (July 1, 1994)
Publication date ‏ : ‎ July 1, 1994
Language ‏ : ‎ Japanese
Paperback Bunko ‏ : ‎ 230 pages
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綾辻 行人



1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー。“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92 年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。“館シリーズ”と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引する人気シリーズとなった。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 迷路館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫) (ISBN-13: 978-4062763974 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)




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佐藤和己


3.0 out of 5 stars 8話のホラー・アンソロジーReviewed in Japan on December 16, 2022
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それぞれの題名と感想を簡単ですがご紹介します。
「バースデー・プレゼント」
  心も体もバラバラになってしまうような感覚は味わえます。
「会いたい」
  ここでラストに幽霊を登場させるのは安易かな?
「雨が止むまで」
  二人称で語られていく展開は独特だが、若干冗長な感じがします。
「陽炎」
  表現が力強い。ラストの描写は引き込まれていく。これは読む価値ありです。
「トンネル」
  トンネルの中にある部屋には死んだはずの兄と姉が・・・そして自分も実は死んでいたらしい。不思議と癒されるのは何故?
「幽霊屋敷」
  娘が死んで幽霊になってしまった父親の恐怖と悲しみ。
「晩夏の台風」
  これが何故ホラーなのか良くわかりません。
「水の中の放課後」
  これが何故ホラーなのか全くわかりません。

 メインテーマである「見知らぬ私」という雰囲気があるのは「バースデープレゼント」と「トンネル」だと思います。

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よぴろん


4.0 out of 5 stars 最近、ふと思い出して…Reviewed in Japan on December 8, 2020
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たまたまローカルラジオで流れてきた沢田知可子の「会いたい」
流れた瞬間、急に蘇った記憶がこちらの短編集に掲載されている
「会いたい」でした。近所の古本屋を巡りネットで検索して
やっと見つけた古本でしたので届くまでが楽しみで一気に読んでしまいました


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レイン

3.0 out of 5 stars 読みやすい短編集Reviewed in Japan on August 22, 2010
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 綾辻行人さんのファンなので買いました。
 綾辻さんの「バースデー・プレゼント」やっぱりホラーです。
「雨が止むまで」は雨宿りさせてもらった店の主人の語り口調で最初から最後までで 独特の雰囲気とオチがあって好きです。
 「トンネル」は主人公が通勤電車に乗ってて、トンネルに入ると、トンネル内の
 一部に、あるものを見てしまうという話しです。
 なんか終わり方が好きです。
 短編集なので読む人によって気に入る作品が、それぞれ違うと思うので
 「ちょっと怖いのとか好き」って人にはおすすめできると思います。


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アリエル


5.0 out of 5 stars 完成度の高い演劇を見ているようReviewed in Japan on February 27, 2007


あの頃の角川ホラー文庫は良質の演劇(朗読劇も含めて)でやってもらいたいくらい完成度の高い作品が多かったのですが、「見知らぬ私」はその中でも最高の短編集です。作家の皆さんも普段採り上げておられるテーマとは違ったモチーフや文体で書き、イラストの方々も読者の持つイメージを崩さない自由奔放で描き。発売当時は単行本未収録のものばかりというのも、影響するのでしょう。最近のホラー文庫は映像を意識した作品の方が圧倒的に多いですが、あの頃の作品も品切れ状態になどせず、再生産してもらいたいですね。


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miscast4


3.0 out of 5 stars 顔ぶれは豪華Reviewed in Japan on April 4, 2004


綾辻行人・鎌田敏夫・鷺沢崩・篠田節子・清水義範・高橋克彦・松本侑子・森真沙子など日本を代表する作家がそろっています。
どれもまあまあ怖いのですが、何か中途半端な部分も見られた気もします。
しかし、高橋克彦氏の角川ホラービデオ館としてDVD化もされている。「幽霊屋敷」はなかなかの力作だと思います。あとは綾辻行人氏の「バースデープレゼント」も独特な雰囲気があって結構好きです。
まあアンソロジーなので物語が短いのはしょうがないのですが、まあお勧めです。


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統一感は無いもののクオリティは一定以上。短編欲は満たしてくれる一冊-『見知らぬ私』

 

『見知らぬ私』

綾辻行人、鎌田敏夫、鷺沢萠、篠田節子、清水義範、高橋克彦、松本侑子、森真沙子/1994年/230ページ

私は誰? まだ知らぬ私の扉が、ゆっくりと開かれていく…。人間にとってもっとも不思議な自分自身。その胸の奥底を揺さぶり、うち震わす、本格ホラー・アンソロジー。単行本未収録。

(Amazon解説文より)

 

 角川ホラー文庫初期のアンソロジーではよくあることだが、別段タイトルの「見知らぬ私」がテーマというわけではなく、上記の解説文も内容とはほぼ無関係。「野生時代」誌掲載の短編が集められており、各作品には異なるイラストレーターの挿絵が付いているが、個人的には少々蛇足な気もした。今現在でも単行本未収録の作品も収められており、そういう意味では価値のある一冊かもしれない。

 

 綾辻行人「バースデー・プレゼント」-12月24日の夜。この日、クリスマスイヴが誕生日の主人公は、恋人を刺殺するというショッキングな昨夜の夢の記憶に悩まされつつもパーティ会場へ向かう。滞りなく進むパーティだったが、受け取ったバースデー・プレゼントは不可解極まりないもので…。混濁する記憶、繰り広げられるシュールな光景がラストの惨劇へとつながっていく様が厭ぁな話。鎌田敏夫「会いたい」-男の留守番電話に連日吹き込まれる、沢田知可子の「会いたい」の一節。これは別れた女からのメッセージなのか? 全編に歌詞が使われまくっている歌謡怪談。

 鷺沢萠「雨が止むまで」-不動産屋のオヤジに、自分が所有している建物に幽霊が出る噂がある…という苦情を持ち込んだオーナーが体験する恐怖の一幕。馴れ馴れしくも胡散臭いオヤジの語り口調がどこかじっとり感を漂わせる。篠田節子「陽炎」-音大で民族音楽を専攻している真理は、とある町の祭りの囃子の練習風景で衝撃を受ける。町役場に勤める冴えない男が奏でる篠笛の、あまりにも圧倒的な表現力。とてつもない才能の持ち主がその自覚もなさげに素晴らしい演奏をする様を見て真理は嫉妬し、恐れ、笑い、そして憧れた。だが、祭りを前にして男は自ら川に身を投げて溺死してしまう…。本書の白眉ともいえる芸術怪談で、はっきりとは示されない何者かの存在が美しくも不気味。

 清水義範「トンネル」-マイホームから会社まで長距離通勤している男。電車がトンネルに入った時にふと窓の外を目をやると、トンネルの壁のくぼみ部分で誰かがこたつに入っているのが見えた。いったい誰が何故、あんな場所で暮らしているのか? ユニークな導入から綺麗にオチが決まる、どこか切ない快作。高橋克彦「幽霊屋敷」-最愛の娘を事故で亡くした父親。娘が住んでいた家が近所で有名な幽霊屋敷となっていることを知った父は、娘に一目会うため家の中に足を踏み入れる…。ありそうで意外と無いシチュエーションである。短編ながら見せ場は多く、幽霊屋敷モノのアンソロジーに入れたい佳品。

 松本侑子「晩夏の台風」-恋人を偲ぶ女性の話で、最後に無自覚な殺意が明らかになるという構成だが、これをサイコホラーとして読むには少々弱い。森真沙子「水の中の放課後」-水泳部の先輩を慕う女子高生が主人公の学園もの。水を忌み嫌うと同時に水に惹かれていた少女を巡る、そこかしこの幻想的なモチーフが印象的な一品。

 統一感はないもののクオリティは一定以上。個人的ベスト3は「陽炎」「トンネル」「幽霊屋敷」。

★★★(3.0)

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「見知らぬ私 ホラーアンソロジー」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
怖くて夜眠れなくなるような短編集。見知らぬ私を書いた短編集ってどんなんだろう?って好奇心で読んでみたけど見知らぬ私は感じられんかった。むしろ最初からそんな人間じゃなかったのだろうか。これ夜読んだら絶対恐い。 
ひろちゃん2017年11月10日
48人がナイス!しています
8人の作家の短編が収録されたホラーアンソロジー。学生時代は幻想的なホラー作品が好きだったので、当時であれば夢中になって読んだと思う。今の私にはあまりピンと来なかった。20年以上前の作品なので、今では使い古されたテーマが多かったのも原因かもしれない。ホラーにも旬がある。清水義範「トンネル」ジョジョのハイウェイスターを思い出した。こちらは最後に心温まる。高橋克彦「幽霊屋敷」最後のどんでん返しが良かった。綾辻行人「バースデー・プレゼント」唯一既読作。この人だけは格別。怖さはないが、薄気味悪い。そして美しい。 
みや2016年10月24日
28人がナイス!しています
8篇収録のホラーアンソロジー。先達さんが仰るように編者もなければ、あとがきも解説もないのが味気ない。「見知らぬ私」と冠されているがこれがテーマになっているかといえばそういうわけでもなく、ただ単に同時期に掲載されたものを集めただけいう本。だけど収録されている作品自体は決して悪くない。気軽にあっさりとホラーを読みたいという人には良いかも知れない。 ボクの中では高橋克彦の『幽霊屋敷』がダントツだが、『晩夏の台風』の女のしたたかさと細やかな狂気には違った意味で寒気がした。『会いたい』『トンネル』もなかなかの良作。 
KANEO2015年08月12日
20人がナイス!しています
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