2019-10-18

日本人の明治観をただす 中塚 明

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 日本人の明治観をただす




日本人の明治観をただす
中塚 明
5件中1 - 5件目のレビューを表示

Amazon カスタマー

5つ星のうち5.0
日清・日露戦争の正確な認識を持つために2019年4月12日
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アジア太平洋戦争中の旧日本軍の大本営発表では、とりわけ戦争後半期には、日本国民が真実を知ると軍や政府への信頼が損なわれるので、嘘で塗り固められていた事は、今ではほとんどの人が知っています。


しかし同じことが1875年の江華島事件や1894年の日清戦争の時にも行われていた事を、著者は長年の研究により明らかにしてきました。特に日本軍が朝鮮を侵略し、植民地化しようとした日清戦争の時に、朝鮮の農民たちが日本軍の意図を鋭く見抜いて立ち上がり、竹やりなどの粗末な武器で抵抗した第2次東学農民戦争については、現在の学校教育の日本史ではほとんど記述されていない(今でも隠されている)、などの事実が明かされています。現在の日本・韓国・北朝鮮・中国の国際関係を考える前提として、ここに書かれている歴史経過を正確に知っておくことは、必要不可欠な事であると、私は考えます。

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MARCELO RIOS

5つ星のうち4.0
どっちかって言ったら左向きな感じかな~2019年3月23日
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敬愛する西郷隆盛亡き後の明治・大正・昭和の近代史に疎い私にも、特に頭を抱え込むことなく読め、勉強することが出来ました。

欧米各国から日本を含むアジア全土の侵略を防ぎ独立を果たそうとした日本帝国とは名ばかりで、実情はアジア各国への植民地獲得侵略(むしろ欧米各国と同じ)戦争に過ぎなかった。なので日本人は正しい歴史認識をし韓国や中国に対し謝罪反省をしなければならないと。

じゃあ具体的にああしろこうしろとは書かれていませんが、そうは言ってもこの手(慰安婦問題などを含め)の問題は・・・きっと私が棺桶に入るまでにも後にもずっと解決しないと、個人的には思っている。だからどうだっていい個人的に。

そんな感情的な話はさておき、江華島事件から触手(東学党の乱→日清戦争→義和団事件→日露戦争)が伸びる朝鮮・中国への歴史の流れがサクッと学べたので良かったです。それに著者の中塚氏の過去作や高文研の他商品にも興味が沸いた1冊にもなりました。

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36食い

5つ星のうち4.0
明治2019年7月27日
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近隣諸国との真の友好関係を築く第一歩は、日本帝国の朝鮮に対する侵略をどのように進めていったかを知ることです

現代の日本人の間に深く浸透している「栄光の明治」観──日清・日露戦争に勝利して「一等国」にのぼりつめる物語ですが、
国内においてはアイヌや琉球の人々を臣民化し、台湾・朝鮮を植民地として併合する帝国主義国家が誕生する道のりでもありました。

本書は、日清・日露戦争の主眼は朝鮮支配にあるとし、その具体的な事実を日本軍による不法行為と戦史の改ざんを示す史料で明らかにしました。

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kh生

5つ星のうち5.0
公文書の改ざんが120年前にもあったとは2019年4月10日

本書は、日清戦争の開戦二日前に日本軍による朝鮮王宮占領があったことを、当事者の軍人たちの証言を掘り起して開示している。公式の戦史ではそのあったことがなかったことになっているという。改ざんといえば、森友学園に関する文書の財務省による改ざんが記憶に新しいが、120年前にもすでにあったのだ。日本の官僚の体質か。
日韓の領土問題の焦点、竹島(独島)は日本海軍の海域図には「リャンコールド岩」(フランスの捕鯨船が命名)とある(P166)。その図を見るのも興味深い。
著者は左とか右とかではなく、真摯に歴史の事実を追究している方である。それでどんな事実があったのだろう、と思わず読み進んでしまう、
好著であり、多くの人に読んで欲しい。また著者の別書籍にも関心を持った

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LDK03

5つ星のうち5.0
名著です2019年8月17日

わかりやすく、ていねいに事実を積み上げて紹介してくれているので、とても勉強になります。
日本人必読の書と言っていいと思います。

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