2018-11-20

「青燕」、朴敬元の「親日行為」 | 「日韓次世代映画祭」「下川正晴研究室」「大分まちなかTV」ブログ

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「青燕」、朴敬元の「親日行為」
2010-01-11 11:59:03
テーマ:韓国映画研究会


韓国初の民間女性飛行士・朴敬元の「親日行為」をどう考えればいいのか?

実は、さして難しい問題ではない。

オーマイニュースの記事が問題にしたのは①、朴敬元は「朝鮮初の女性飛行士」ではない。②朴敬元は「親日行為」を行った。さらに③「朴敬元と小泉又次郎との艶聞」の3つである。

このうち③の「愛人説」「情事の見返り」説は根拠がない。前回指摘したように飛躍が多すぎる。ためにする議論でしかない。

<だが、靖国、竹島、歴史教科書の「反日3点セット」で小泉(純一郎)首相への反感がピークに達していた韓国では、小泉(又次郎)愛人説は問答無用の強烈なパンチとなった。この記事をきっかけに、映画には小泉政権から資金援助がったというデマまで流され、「青燕」は出鼻を完全にくじかれたのである。>(ペ・ヨンホン「朝鮮人飛行士」71ページ)

①については、映画会社側が後に訂正したように「朝鮮初の民間女性飛行士」というのが正確な言い方だ。

朴敬元以前に、権基玉という「朝鮮初の軍用女性飛行士」がいたからである。呉香淑(朝鮮大学校文学歴史学部教授)の記述をリンクしておく。

実は、すでにふれたように、オーマイニュースの記事の筆者チョン・ヘジュさんは、この権基玉に関する研究者である。したがって、映画「青燕」は、<朝鮮初の女性飛行士>をめぐる遺族・研究者の「先陣争い」(?)の確執から、そのとばっちりを受けたことになる。これが、ことの真相だ。

では、②についてはどうか? これについては、以下のような表現が妥当だ。

<人情大臣とも呼ばれた小泉逓相が、ものおじしない朴敬元を気に入り、彼女のために一肌脱いだのは事実だが、払い下げは多分に政治的だったと考えるべきだろう。朝鮮への郷土訪問飛行は女性飛行士による日本初の大飛行となり、「内鮮一体」をアピールする絶好のイベントと考えられたにほかならない。朝鮮統治の象徴だった高麗神社に小泉逓相が朴敬元と連れだって参拝し、献木までしたのもこのためだった>(同書79ページ)

<朴敬元が親日派かどうかと問われれば、なんの躊躇もなく「親日派」だと考えられる。むしろ、親日派を通り越して、日本人になりきろうとしていたのかもしれない。しかし、売国的な行為があったかどうかとなると、疑問符をつけざるを得ない。地図上に朝鮮という国が存在しなかった時代。嘆かわしい出自を断ち切り、ただ単に空を飛びたかった女の行動を非難してもせんない話だ>(同書81ページ)

以上、ペ・ヨンホン「朝鮮人特攻隊」の記述を引用した。

朴敬元という実在人物の評価については、「越えられなった海峡」(加納実紀代)の記述と合わせ、これ以上付け加えることはなさそうだ。

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