本などの索引をつくっていこうという企画「さくいん!」

今回は鈴木彩加『女性たちの保守運動: 右傾化する日本社会のジェンダー』です

一冊まるごとの索引づくりということで、今回こそは削るところは削ってスッキリとさせたかったのですが……どうやら失敗したようです

じ、次回こそはもっと使い勝手のいい索引を……

索引



・「新しい社会運動」とは……13,14

☆新しい歴史教科書をつくる会
・「新しい歴史教科書をつくる会」について……15,18
・「新しい歴史教科書をつくる会」結成……65
>・「新しい歴史教科書をつくる会」結成の呼びかけ人たち……65,66
・「新しい歴史教科書をつくる会」の目的……66
・『新しい歴史教科書』の採択率(2001,2005,2009)……66
・「新しい歴史教科書をつくる会」の分裂……66
・「新しい歴史教科書をつくる会」の特徴(旧世代ウヨとの違い)……67~68
>・"天皇や皇室に対する意識が稀薄な人々"……67
>・"みずからを定義する言葉をもたない"……68
・「新しい歴史教科書をつくる会」の神奈川県支部有志団体「史の会」について……15,18
>・「史の会」のはじまり……67
>・「史の会」の5つの特徴……182


☆「慰安婦」問題
・「
行動する保守」の女性団体は「慰安婦」問題に特化する傾向……215
・「慰安婦」制度についての基礎知識……216
>・「慰安婦」バッシングについて……24
>・「慰安婦」バッシングの主張4分類(鈴木裕子による)……217
>>・「行動する保守」も従来の「慰安婦」バッシング言説にのっかっている……217
>・日本人慰安婦の不可視化……219
>・「慰安婦」否定の海外発信……219
・ウヨ運動にかかわる女性が、「母親」ではなく「女性」という立場をとれる唯一のトピックは、「慰安婦」問題……246
・「なでしこアクション2011」について……247
水曜デモが1000回記念に対抗。「行動する保守」の女性団体において「慰安婦」問題が急速に焦点化
・「慰安婦」問題では、女性ウヨが前面に(男性の背景ではない)……249
・「行動する保守」の女性団体の、「慰安婦」攻撃の特徴2つ……251
>・経済面等で恵まれた(とウヨウヨが信じている)「慰安婦」への妬み……251
>・「売春婦」差別に基づいた発言……251
・「行動する保守」の女性団体の、非攻撃的な「慰安婦」攻撃の特徴2つ……252
>・部分的な共感……252
>・「人権」という言葉をつかう……253
・「行動する保守」の女性団体が「慰安婦」攻撃を行う理由……255
>・男女対立の問題にしないため(男性がやると女性蔑視との印象)……255
・「行動する保守」の女性団体が攻撃する「慰安婦」はほぼほぼ韓国のみ……256
・「行動する保守」の女性団体による「慰安婦」問題に関する差別(民族差別)……256
・「行動する保守」の女性団体による「慰安婦」問題に関する差別(複雑な性差別)……257
・「行動する保守」の女性団体による「慰安婦」攻撃のパターン……257
・「行動する保守」の女性は、「女性の人権」に異なる方向から訴えかける戦略をとる…259
・「行動する保守」の女性は性規範を内面化しているわけではないこと……260
・「行動する保守」の女性が「慰安婦」を攻撃する意味……262

☆遺族運動
・遺族運動が当初、戦没者妻によってなされていたこと……46
・「遺族援護に関する決議」が国会で可決(1949)……48
軍人・軍属戦没者の肯定的再評価がはじまる

・『癒しのナショナリズム』について……13
保守運動研究の先駆け。小熊英二・上野陽子の共著。「流動化現象」による不安が保守運動の背景にあると指摘
>「流動化現象」とは……15

☆インターネット
・インターネット普及率の伸びとウヨ運動……71,72
・「行動する保守」とインターネット……228
・インターネットにおけるコミュニケーション様式と反左翼的なものとの親和性……263
>・ネット右翼の割合……264


☆ウヨ運動
・ウヨの戦後の歩み(まとめ)……74
・ウヨ同士の協働=共通の仮想的……90
・ウヨとリベラルの分岐点=ソーシャル・イシューへの態度……140
・"宗教団体での(ウヨ団体への)リクルートは一度に多数の人びとを動員できるというメリットがある一方で、活動拠点から離れた地域に居住する人も多いためA会の活動に参加することが困難なケースがあることや、活動を積極的に担っていく人材を確保できる可能性が低いというデメリットがある"……206
・ウヨ運動研究における中心的な問い=なぜ保守運動に参加するのか……268
・ウヨ運動に参加することで得られるもの=「癒し」と「孤立からの救済」……268
・国内ウヨ研究でとられた調査手法=インタビュー……269
>・インタビューで語られる言葉とウヨ運動の場で語られる言葉の差異……270
・ウヨは「敵」を語れても、自分自身を語る言葉は少ない……275
・男性ウヨが「女性は家庭にいるべき」という論理を直接振り回さない理由……302
・男性ウヨが「慰安婦」問題を単独で扱わない理由……302
・ウヨ運動は決して一枚岩ではない(特にジェンダー関連)……304

☆ウヨくなる要因
・ウヨくなる要因「不安」……15,16
・ウヨくなる要因「不安」だけではない……16,
・ウヨくなる要因「個人レベル」「社会レベル」の2つの観点から(樋口直人の研究)……16,17

☆ウヨ論の変遷
・ウヨの論じ方(堀幸雄)……43
「生長の家」中心に元号法制化運動を整理
・ウヨの論じ方(K・ルオフ)……43
「神社本庁」中心に元号法制化運動を整理
・ウヨの論じ方(日本会議本ブーム)……44
日本会議の政治への影響力の大きさとその結成経緯

☆ウヨ運動(保守運動)と女性
・ウヨ運動研究にジェンダーの視点が欠場していたこと……20,21
・ウヨ運動の参加者に女性が少なくないこと……18
>・ウヨ運動において女性が「つきまとい」等の被害にあうことも……21
・ウヨ運動に女性が参加する理由
>・ウヨ運動に女性が参加する理由「主婦である自分が否定されることの不安」(『癒しのナショナリズム』が下敷き)……22
>・ウヨ運動に女性が参加する理由「子どもや家族を守る母親」……23
・ウヨ運動は基本的に男性中心……74
>・女性中心のウヨ運動が、男女共同参画反対運動からぼちぼち出始める……74
・女性たちにウヨ運動を促した時代的背景(ウヨ運動史)……77
・ウヨ運動では性別役割規範や家族主義を重視するため、組織の役職についている女性が少なかった……83
・主婦ウヨのバックラッシュまとめ……172,179
>・バックラッシュにおける主婦ウヨの活動は傍流……150
>>・主婦ウヨによる記事=非政治的、自分の経験に基づいた記述……153,156
>>・家族=人間関係……157,162
>>・人間関係の脅威としての男女共同参画……158
>>・主婦バックラッシュと「ケアの倫理」の共通点……169,172
>>>・ケア・フェミニズムについて……169
>>>>・「ケアの倫理」……170
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説は相互補完関係……159,160
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説の対立点①(主婦は抑圧された存在か否か)……160
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説の対立点②(性別役割分業への言及)……161,162
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説の対立点を解消するように見せかける「女性知識人」……163,166
>・主婦ウヨと主流派ウヨのどちらの論理も使いこなす……164
>・多様な女性知識人=「普通の人々」でもひとつくらいは共鳴する部分=ウヨウヨ言説への抵抗感を減じさせる……176
・主婦ウヨと主流派ウヨと「女性知識人」がつくるバックラッシュ構造のまとめ……167
・主婦ウヨの間にある「男女共同参画」認識=男女間、夫婦間の対立を煽る……201
>・「夫を立てる」の強調……203
・ウヨ運動における「母親」でない女性の立ち位置……245
>・ウヨ運動にかかわる女性が、「母親」ではなく「女性」という立場をとれる唯一のトピックは、「慰安婦」問題……246
・ウヨ女性がウヨ男性に反論する難しさについて……290
・女性ウヨ活発化の要因4つ……303
・女性ウヨと男性ウヨの「家族」の語り方の違い……304
・ウヨ女性にとっての性別役割……308
・ウヨ女性と「慰安婦」問題との複雑な関係……309,310
・ウヨ女性の運動は「女性運動」……311
・「ドメスティック・イデオロギー」とは(竹村和子)……312
>・ウヨ女性は「家庭内/国内」の領域にとどまること……313
・ウヨ女性の中のフェミニスト(欧米)……314
・"彼女たちにとって保守運動とは、既存の社会制度や社会構造を変えることなく、家庭内/国内という「ドメスティック」な領域に留まることを志向する女性たちの地位向上を目指す運動であるといえよう"……316

☆右翼
・右翼運動が敗戦直後に壊滅状態になった理由……35
・右翼が敗戦直後の壊滅状態から復活(「新生右翼」)。対日占領政策が経済復興重視にシフト(1950年代前半)……35
・右翼が敗戦後に復活した「新生右翼」。その3分類……36
政治右翼、街頭右翼、やくざ右翼
・右翼運動の定義(猪野健治による)……37
・右翼運動の特徴20項目(猪野健治による)……37
・右翼運動が広がりを持たない理由……38,40
リアル暴力、理論の弱さ
・右翼運動とウヨ運動の特徴の違い……37,38
右翼運動には「一人一党的傾向」と「性急な直接行動(暴力)」がある。その他の部分は共通


☆英霊にこたえる会
・「英霊にこたえる会」について……52
前身は靖国神社国家護持貫徹国民大会協議会(靖国協)。国民世論への働きかけを重視
・靖国協の解散。靖国協の資金は「英霊にこたえる会」へ……78
・「英霊にこたえる会」初期メンバー、参加団体……52
会長:石田和外。日本青年協議会も参加団体のひとつ
・「英霊にこたえる会」の設立趣旨、事業内容……52,53
・「英霊にこたえる会」の特徴……53,54
日本遺族会などを利用し、地方支部を次々につくっていったこと
・「英霊にこたえる会」は賛同する者なら誰でも会員になれること=参加者拡大による世論を重視……54,55
・「英霊にこたえる会」の活動……55
靖国神社公式参拝署名活動、靖国神社公式参拝を求める地方議会の決議
・「英霊にこたえる会」と元号法制化運動……58


・大月隆寛について……18
1998まで「新しい歴史教科書をつくる会」に参加

・尾辻秀久について……131
「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」会長


・(ヘイトへの)カウンターについて……73,224

・「家族国家観」(戦前からの潮流)……168

☆「家族の価値」言説
・「家族の価値」言説……115
>・「家族の価値」言説が想定する固定的な家族形態……116
>>・"こうした家族形態は普遍的でも通歴史的でもないことは家族社会学において明らかにされてきた"……117
>・「家族の価値」言説と新自由主義……116,117
・「家族の価値」言説によって同性婚合法化に反対する米国ウヨ……116
・「苦労する母親」像の歴史化(1994~2007)……133
>・家族>母親。家族の語り(「家族の価値」言説)が国家へ接続……134
>・かつて国家と結び付いていたのは「英霊」……135
・日本遺族会における「家族の価値」言説の増加(男女共同参画反対運動)……134
・かつて「家族の価値」言説(自民党「家庭基盤の充実に関する対策要綱」の「家族の日」)に反対していた日本遺族会……135
・「苦労する母親」像→「家族の価値」言説への変遷まとめ……136
・「苦労する母親」像と「家族の価値」言説の共通項=(国家に「依存しない」家族)
・「苦労する母親」像と「家族の価値」言説の異なる点…137
・「家族の価値」言説の想定している家族像=高度経済成長期の家族……137
・「家族の価値」言説を産み出したもの=メディア等……139
・「家族の価値」言説がウヨ運動で共有される時期=1990年代以降……139 
・「家族の価値」言説はリアルの家族について論じているわけではない……139,140
・主流派バックラッシュの「家族」言説……154
>・夫婦別姓について……154,155
>・「家族は国家の基盤」というウヨの認識=主眼は国家……155
>・「家族国家観」……168
・「健全な男女共同参画社会をめざす会」の会員を結び付けたもの=「家族」
>・「家族の価値」を訴えるときに、個人の生活意識(「幸せ」)に寄り添う……207
>>・"「家族」の経験に訴えかけることで、A会は思想や信条の異なる人びとから支持を獲得してきたのである"

・「家庭基盤の充実に関する対策要綱」を自民党が発表(1979)……129

☆「家庭」と女性
・主婦ウヨの間にある「男女共同参画」認識=男女間、夫婦間の対立を煽る……201
>・「夫を立てる」の強調……203
・モラロジー研究所の勉強会→「家庭の不和になるから、なるべく親に逆らったらいかん」……204
・"彼女たちの語りでは、性別役割とは人びとがそれに従うべき規範であるだけではなく、自分が母親・妻・嫁として生きていくための行動指針でもあるものとして示されている"……205
・女性のほうが配偶者の親と同居している割合が高いこと……210

☆からかい
・バックラッシュ以前の日本のフェミニズム攻撃=「からかい」……111
・「からかい」という行為……288

・カルデロン事件。政府の対応を支持するウヨがカルデロン家の子どもの通う中学の周辺でデモ……223


・「教科書が教えない歴史」について……65
産経新聞連載。「自由主義史観研究会」の雑誌『近現代史の授業改革』から執筆者をさがした

・『近現代史の授業改革』について……65


☆「苦労する母親像」
・戦没者妻について語られる「苦労する母親像」……126
・戦没者妻について、遺児によって語られる「苦労する母親像」……126,127
>・日本遺族会青年部が靖国神社内に「母の像」を建立(1975)……128
>・「家族の戦後体制」からの「苦労する母親像」……129
・「苦労する母親像」について戦没者妻・遺児の語りに違いがなくなったこと(1976~1993)……129,130
>「戦没者妻の母親」→一般的な「日本の母親」が語られるように……130
・「私たちを必死に守り育ててくれた母親」……131,138
・「苦労する母親」像の歴史化(1994~2007)……133
>・家族>母親。家族の語り(「家族の価値」言説)が国家へ接続……134
>・かつて国家と結び付いていたのは「英霊」……135
・「苦労する母親」像→「家族の価値」言説への変遷まとめ……136
・「苦労する母親」像と「家族の価値」言説の共通項=(国家に「依存しない」家族)
・「苦労する母親」像と「家族の価値」言説の異なる点…137
・「苦労する母親」像は、愛情に溢れた育児をする余裕はなかった……137

・クリスチャン・アイデンティティとは……104


☆ケア・フェミニズム
・主婦バックラッシュと「ケアの倫理」の共通点……169,172
>・ケア・フェミニズムについて……169
>・「ケアの倫理」……170
・「ケア・フェミニズム」について……305,306
>・「ケア・フェミニズム」とウヨ女性の違い=性別役割……307

・元号法(1979.6成立)について……59

☆元号法制化運動
・元号法制化運動について……55,56
>・戦後の皇室典範には元号に関する規定がなかったこと……56
>・元号法制化運動の担い手が「日本を守る会」だったこと……56
>・元号法制化要求中央国民大会(1977.5)によって、"これまで各民間団体が推し進めてきた運動がここではじめて統一された"……57
>>・元号法制化運動のキャラバン隊によって元号法制化を求める地方議会の採択が相次いだこと……57,58,59
キャラバン隊は日本青年協議会が中心
・「元号法制化促進国会議員連盟」について……58
・元号法制化運動後の「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」……61
・元号法制化運動と靖国神社公式参拝運動の共通点……63
組織化と地方議会の活用

☆元号法制化実現国民会議
・「元号法制化実現国民会議」について……58
のちの「日本を守る国民会議」
>・「元号法制化実現国民会議」のメンバーたち……58
「英霊にこたえる会」とほぼ重複
議長:石田和外、運営委員長:末次一郎、事務総長:副島広之

☆「健全な男女共同参画社会をめざす会」
・「健全な男女共同参画社会をめざす会」について……152,185
※本書では「愛媛県の市民団体A会」とされています
・『なでしこ通信』について……151
※本書では「愛媛県の市民団体A会」の発行とされています
・「愛媛県の市民団体A会」が請願第三十五号「男女共同参画推進条例の運用の基本方針を明確に求めることについて」を提出→採択(2007.12)……186
・「愛媛県の市民団体A会」が男女共同参画に反対する6つの理由=主流派バックラッシュと類似……187
>・「愛媛県の市民団体A会」独自の路線=生活意識レベルから男女共同参画を批判……188
>・「愛媛県の市民団体A会」に集う人たちのバックグラウンド=もともと何らかのウヨ団体に所属……189(190に一覧表)
>・「新しい歴史教科書をつくる会」の影響……205
>・日本会議の影響(様々な関心をもつウヨたちが、違いを越えて知り合う場となっている)……206
>・その他宗教団体の影響……206
・「愛媛県の市民団体A会」のリーダー層……192
・「愛媛県の市民団体A会」の会員を結び付けたもの=「家族」
>・「家族の価値」を訴えるときに、個人の生活意識(「幸せ」)に寄り添う……207
>>・"「家族」の経験に訴えかけることで、A会は思想や信条の異なる人びとから支持を獲得してきたのである"


☆行動する保守
・「行動する保守」について……15,16,20,24,71,222
>・「行動する保守」とは"街頭に躍り出た保守"(安田浩一による定義)……73
>・「行動する保守」の諸団体……73,74
>>・「行動する保守」の女性団体(主な団体)……20
「行動する保守」の仮想敵3つ……222
在日コリアン、東北アジア諸国、日本の「左翼」
・「行動する保守」が活動を先鋭化(2009)。その後の流れ……223
・「行動する保守」は紙媒体でのメディアをもたないことが多い……228
>・従来の社会運動では、紙媒体の刊行に重要な意味……227
>・「行動する保守」とインターネット……228
>>・「行動する保守」の女性ウヨ団体の団体別動画件数(表)……231
・「行動する保守」は、会が特定の政党や宗教に属していないことの強調……236

☆「行動する保守」の女性たち
・「行動する保守」の女性グループ……75
>・「日本女性の会 そよ風」について……75
>・「愛国女性のつどい花時計」について……75,76
>・「なでしこアクション」について……76
「慰安婦」問題に特化。代表:山本優美子
「行動する保守」の女性たち
・「行動する保守」の女性参加者は「母親」なのか?……214
>・「行動する保守」の女性たちの自称は「愛国女子」「女性」……214
・愛国女性のつどい花時計について……214,219
・「行動する保守」の女性団体とフェミニズム運動との既視感……215
・「行動する保守」の主な女性団体……215
>・「行動する保守」の女性団体は「慰安婦」問題に特化する傾向……215
・2009以降、「行動する保守」で女性中心のグループが数多く結成される……225
・「行動する保守」で女性中心の主なグループ……225
・「行動する保守」の女性ウヨ団体の団体別動画件数(表)……231
・女子中学生による鶴橋駅でのヘイトスピーチ動画(在日特権を許さない市民の会)……221
https://youtu.be/GoTBRpcaZS0
・「行動する保守」の女性団体であっても、主導権は男に……236
>・「花時計」の動画には、なぜか「父親」の立場のテロップが……243
>>・「慰安婦」問題では、女性ウヨが前面に(男性の背景ではない)……249
・「行動する保守」の女性団体は、「母親」のスタンスをとりながらも、「母親」の立場で活動しているわけではない……243
・「なでしこアクション2011」について……247
水曜デモが1000回記念に対抗。「行動する保守」の女性団体において「慰安婦」問題が急速に焦点化
・「慰安婦」問題では、女性ウヨが前面に(男性の背景ではない)……249
・「行動する保守」の女性団体の、「慰安婦」攻撃の特徴2つ……251
>・経済面等で恵まれた(とウヨウヨが信じている)「慰安婦」への妬み……251
>・「売春婦」差別に基づいた発言……251
・「行動する保守」の女性団体の、非攻撃的な「慰安婦」攻撃の特徴2つ……252
>・部分的な共感……252
>・「人権」という言葉をつかう……253
・「行動する保守」の女性団体が「慰安婦」攻撃を行う理由……255
>・男女対立の問題にしないため(男性がやると女性蔑視との印象)……255
・「行動する保守」の女性団体が攻撃する「慰安婦」はほぼほぼ韓国のみ……256
・「行動する保守」の女性団体による「慰安婦」問題に関する差別(民族差別)……256
・「行動する保守」の女性団体による「慰安婦」問題に関する差別(複雑な性差別)……257
・「行動する保守」の女性団体による「慰安婦」攻撃のパターン……257
・「行動する保守」の女性は、「女性の人権」に異なる方向から訴えかける戦略をとる…259
・「行動する保守」の女性は性規範を内面化しているわけではないこと……260
・「行動する保守」の女性が「慰安婦」を攻撃する意味……262
・男女共同参画反対運動と「行動する保守」の女性団体の共通点……300
>・小規模かつ傍流。ジェンダー規範……301
>・「女性性」の強調(「普通の」女性の強調)……301
>・ジェンダーに関する係争に触発され結成・活性化……302


☆在日特権を許さない市民の会
・「在日特権を許さない市民の会」について……16,17,19,72,73
・「在日特権を許さない市民の会」はメールアドレスを登録すれび誰でも会員になれる……80
・女子中学生による鶴橋駅でのヘイトスピーチ動画(在日特権を許さない市民の会)……221
https://youtu.be/GoTBRpcaZS0


☆ジェンダー問題
・夫婦別姓について……154,155
・日本における女性の地位の低さについて……218
・「女ことば」はイデオロギーの一種。「話すべき」とされる規範……226
・売春が悪と考えられてしまうのは……258
・女性にとっての「性」……258
・日本で性被害にあうということ……261
・ウヨ運動に参加する女性に向けられる性差別……268
・日本の性差別……315
・日本に「保守フェミニズム」が生まれる可能性……316
・日本の「右傾化」の要因のひとつにジェンダーをめぐる状況があるのではないか……317,318

☆ジェンダーフリー
・「ジェンダーフリー教育」バッシングについて……69
>・山谷えり子議員が『思春期のためのラブ&ボディBOOK』を国会で取り上げる→「過激な性教育」批判……69
・「ジェンダー・フリー」本来の意味……80
・内閣府が「ジェンダー・フリー」という言葉の使用を控えるという通達(2006)……111

・自主憲法制定国民会議について……57,79

・社会運動をリーダー層のみに注目する問題点……44,45

・女性運動の定義(リサ・タトルによる)……94

☆ジョーク
・小集団におけるジョークの機能(A・ファイン&M・ソーシー)……284,286
>・社会運動における「ジョーク」……279

・『新編日本史』について……60
>・『新編日本史』の採択率(1987用)……61


・杉田水脈について……81


・「戦争犠牲者遺族同盟」について……46
戦没者妻たちによる。「反軍平和思想」と「生活の窮乏」


・「組織化された保守運動」……63


・第2波フェミニズム運動=ウーマンリブについて……22,213

☆男女共同参画社会基本法
・男女共同参画社会基本法について……19,68,109
>・千葉県は全国で唯一、男女共同参画条例がない……70
・男女共同参画社会基本法に対する各地の女性たちの反応=「何の効果があるの?」……209

☆男女共同参画反対運動
・男女共同参画反対運動について……19,68,109
男女共同参画社会基本法が制定を契機に、2000~2006年頃。地方自治体で同種の条例に反対する運動がおきた。ウヨ運動においてはじめて「ジェンダー」に焦点
・男女共同参画反対運動と「女性」……19
・男女共同参画反対運動(2000年代前半)で新旧ウヨの連携があったこと……68
・男女共同参画反対運動で使われた主な「批判」……68
>・男女共同参画反対運動の特徴①……70
運動形態も新しい「新しい歴史教科書をつくる会」と、それ以前から組織的に活動していた日本会議が連帯していた
>・男女共同参画反対運動の特徴②……70
草の根レベルのローカルなグループの活動が目立った
・男女共同参画条例の制定に反対するため、「女性」の草の根グループが各地で結成される……75
・第二次男女共同参画基本計画に変な注釈がつく(2006)……111
・内閣府が「ジェンダー・フリー」という言葉の使用を内閣府が控えるという通達(2006)……111
・男女共同参画反対運動の収束(ウヨが成果をあげたため)……111
・男女共同参画反対運動の3パターンの主張……115
・男女共同参画反対運動=新自由主義+新保守主義……117
・日本遺族会における「家族の価値」言説の増加(男女共同参画反対運動の絡み)……134
・男女共同参画反対運動を担ってきた主体……180
・男女共同参画推進条例反対運動が成功した地域……180
>・都道府県では唯一、男女共同参画推進条例をもたない千葉県……180
>・条例に制限をかけた鹿児島県、石川県、徳島県、山口県宇部市……181
・松山市の男女共同参画条例一部改正案、及び「松山市子ども健全育成基本条例」を巡る攻防(2003.9)……183,209
・主婦ウヨの間にある「男女共同参画」認識=男女間、夫婦間の対立を煽る……201
・主婦ウヨの間にある「男女共同参画」認識=男女間、夫婦間の対立を煽る……201
>・「夫を立てる」の強調……203
・主婦ウヨの間にある「男女共同参画」認識=男女間、夫婦間の対立を煽る……201
>・「夫を立てる」の強調……203
・男女共同参画反対運動と「行動する保守」の女性団体の共通点……300
>・小規模かつ傍流。ジェンダー規範……301
>・「女性性」の強調(「普通の」女性の強調)……301
>・ジェンダーに関する係争に触発され結成・活性化……302

・「男女共同参画を考える宇部女性の会」……146


・「独自の文化」(A・ファイン)……271
 
・「ドメスティック・イデオロギー」とは(竹村和子)……312
>・ウヨ女性は「家庭内/国内」の領域にとどまること……313


中曽根康弘の「家族」言論=近代家族にすぎないものを日本の伝統的家族であるとする「近代の伝統化」……142

・ナショナリズムの定義(E・ゲルナー)……34

・「なでしこアクション2011」について……247
水曜デモが1000回記念に対抗。「行動する保守」の女性団体において「慰安婦」問題が急速に焦点化

・七生養護学校事件……80


・西川京子について……165

・日韓合意(2015.11)について……264

☆日本遺族会
・日本遺族会について……45,47
>・日本遺族会の活動(軍人恩給と公的扶養料の復活)……47,48
>・日本遺族会の政治家への働きかけ……48,49
・「日本遺族厚生連盟」について……47
戦争犠牲者遺族同盟から分離(女性たちと対立した男たちが独立)。日本遺族会の前身
・日本遺族会と自民党……49
>・日本遺族会の会長を代々自民党議員が引き継いでいる……49
>・日本遺族政治連盟……49
>・遺家族議員協議会……49
・日本遺族会と靖国神社国家護持運動……49,50
>・日本遺族会が靖国神社国家護持運動で人脈(団体脈?)を広げる……50
>>・靖国神社国家護持貫徹国民大会……50
>>>・靖国神社国家護持貫徹国民大会協議会(靖国協)……50
のちの「英霊日本にこたえる会」
>・靖国神社国家護持法案(1969~1974)……50
政教分離に反するとのことで廃案
・日本遺族会の会員数は、正式な統計が公表されていない……78
・日本遺族会の活動……119
・日本遺族会の活動は、1960年代になると戦没者妻の活動が活発化する……119
>・戦没者妻が活躍した時期が、日本遺族会の最盛期……119
>>・戦没者妻の活動が活発化した理由=1963「戦没者等の妻に対する特別給付金支給法」……119
・日本遺族会の活動は、1970年代になると遺児世代が中心に……120
・日本遺族会の会報……120
・遺族会の婦人部の結成当初、戦没者母と戦没者妻のどちらが中心となるか議論……123
>・いつしか遺族会婦人部といえば戦没者妻を指すように……124
>>・戦後まもなくの遺族会婦人部の訴え=生活苦……124
・遺族会婦人部が母子福祉中央協議会に正式参加(1949.7)。他の女性団体と協力関係になったのは、このときだけ……125
・戦没者遺族に対する世間の目が、敗戦後に冷たくなったこと……125
・戦没者妻について語られる「苦労する母親像」……126
・日本遺族会青年部主催の恒例行事……128
・戦没者妻について、遺児によって語られる「苦労する母親像」……126,127
>・遺児世代を取り込む日本遺族会の意図……127
>・日本遺族会青年部が靖国神社内に「母の像」を建立(1975)……128
>・「家族の戦後体制」からの「苦労する母親像」……129
・「苦労する母親像」について戦没者妻・遺児の語りに違いがなくなったこと(1976~1993)……129,130
>「戦没者妻の母親」→一般的な「日本の母親」が語られるように……130
・日本遺族会青年部が青壮年部へ名称変更(1982)……130
・「私たちを必死に守り育ててくれた母親」……131,138
・「苦労する母親」像の歴史化(1994~2007)……133
>・家族>母親。家族の語り(「家族の価値」言説)が国家へ接続……134
>・かつて国家と結び付いていたのは「英霊」……135
・日本遺族会における「家族の価値」言説の増加(男女共同参画反対運動)……134
・かつて「家族の価値」言説(自民党「家庭基盤の充実に関する対策要綱」の「家族の日」)に反対していた日本遺族会……135
・日本遺族会に設立当初からあった"戦争最大の犠牲者は遺族であるとする序列化された犠牲者意識"……142

☆日本会議
・日本会議の結成経緯……44
・日本会議設立(1997.5)について……61
・日本会議設立に際して『日本の息吹』に掲載された意気込み……61
・日本会議の「私たちの目指す六つの事業構想」……62
>・日本会議の運動の特徴(「私たちの目指す六つの事業構想」より)……62
・『日本の息吹』はもともと「日本を守る国民会議」の機関誌だったこと(現在は日本会議の機関誌)……79
・日本会議は、様々な関心をもつウヨたちが、違いを越えて知り合う場となっている……206

・「日本女性の会」について……75
日本会議が設立
・「日本女性の会」結成5周年記念シンポジウムで講演する西川京子……165

☆「日本女性の会 そよ風」
・「日本女性の会 そよ風」について……271,273
※本書では「女性団体B」と表現
>・ウヨ女性団体Bの「東北復興支援料理教室」について……272,277,281
>>・ウヨ女性団体Bの「東北復興支援料理教室」で飛び交うヘイトジョークとその効能……284
>>>・「慰安婦」ジョークに沈黙してしまうウヨ女性……289
>・ウヨ女性団体Bの会長がもともと「新しい歴史教科書をつくる会」に参加していたこと……273
>・ウヨ女性団体Bが「女性」であることを強調していること……275
>・ウヨ女性団体Bの東京都議会「セクハラやじ問題」への反応……278
>・ウヨ女性団体Bの「会員数」ついて……292

・日本時事評論社について……70,173
新生佛教教団系

☆日本を守る会
・「日本を守る会」とは……56
元号法制化運動を担う。"右派教団を核とした教団の大連合"
>>・「日本を守る会」の基本方針に「福祉社会」が入っていたこと……57
・「日本を守る会」の教育勅語絵本の分析……117

☆日本を守る国民会議
・「日本を守る国民会議」について……59
「元号法制化実現国民会議」からの改組
・「日本を守る国民会議」の個人会員になる方法ついて……59
・「日本を守る国民会議」の運動目標=「改憲」……60
・「日本を守る国民会議」の運動戦術……60
国民世論に訴える。具体的な問題を列挙し改憲の必要性を訴える
・「日本を守る国民会議」が地方組織先行でつくられた話……60
>・「日本を守る国民会議」の地方事務所のほとんどが生長の家か神社本庁の地方支部だった話……60
・「日本を守る国民会議」と『新編日本史』……60
・『日本の息吹』はもともと「日本を守る国民会議」の機関誌だったこと(現在は日本会議の機関誌)……79


・ネオトラディショナル・ファミリーとは……116

・『ネットと愛国』について……16
安田浩一による「在日特権を許さない市民の会」のルポルタージュ


・野村秋介とは……38


☆排外主義
・排外主義言説について……280
>・"歴史修正主義が韓国に特化したのが排外主義運動の紀元"……257
・排外主義の背景(樋口直人)……309

☆バックラッシュ
・バックラッシュとは……68,110
・バックラッシュに加わった団体……69,70
・バックラッシュの定義(A・カッド)……110
・バックラッシュ以前の日本のフェミニズム攻撃=「からかい」……111
・バックラッシュの期間……113
・バックラッシュの典型例……146
・バックラッシュを担った女性たち(主婦説)……147
・バックラッシュを担った主体……146,151
・バックラッシュの担い手(伝統的保守主義モデル)=家父長制を理想、日本会議……147
・バックラッシュの担い手(既得権益損失モデル)=女性に家庭を押し付けることによって利益のある人々……148
>・「主婦の構造改革」について……148
・バックラッシュの担い手(新しい保守主義)=不安から目をそらすためウヨ運動に参画……149
・主婦ウヨのバックラッシュまとめ……172,179
>・バックラッシュにおける主婦ウヨの活動は傍流……150
>>・主婦ウヨによる記事=非政治的、自分の経験に基づいた記述……153,156
>>・家族=人間関係……157,162
>>・人間関係の脅威としての男女共同参画……158
>>・主婦バックラッシュと「ケアの倫理」の共通点……169,172
>>>・ケア・フェミニズムについて……169
>>>>・「ケアの倫理」……170
・主流派バックラッシュの「家族」言説……154
>・夫婦別姓について……154,155
>・「家族は国家の基盤」というウヨの認識=主眼は国家……155
>・「家族国家観」……168
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説は相互補完関係……159,160
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説の対立点①(主婦は抑圧された存在か否か)……160
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説の対立点②(性別役割分業への言及)……161,162
・主婦ウヨと主流派ウヨのバックラッシュ言説の対立点を解消するように見せかける「女性知識人」……163,166
>・主婦ウヨと主流派ウヨのどちらの論理も使いこなす……164
>・多様な女性知識人=「普通の人々」でもひとつくらいは共鳴する部分=ウヨウヨ言説への抵抗感を減じさせる……176
・主婦ウヨと主流派ウヨと「女性知識人」がつくるバックラッシュ構造のまとめ……167

・反動主義とは……31
公民権・民主主義・福祉国家を否定


☆「不安」とナショナリズム
・「不安」とナショナリズム……15,16
・「不安」とナショナリズム(女性バージョン)……22
・「不安」のみでナショナリズムの興隆を説明できないこと……16
・「普通」「当たり前」「常識」……15
>・「新しい歴史教科書をつくる会」に集ったのが「普通の人々」だったこと……67,68

☆普通
・「普通」「当たり前」「常識」……15,264,292
・「新しい歴史教科書をつくる会」に集ったのが「普通の人々」だったこと……67,68
・"女性たちは右翼運動に参加した経緯を些細なこととして語る傾向"(K・ブリーの研究)=「普通」……91
・多様な女性知識人=「普通の人々」でもひとつくらいは共鳴する部分=ウヨウヨ言説への抵抗感を減じさせる……176
・「行動する保守」は、会が特定の政党や宗教に属していないことの強調……236
・右と呼ばれることに拒否感を抱くウヨ(普通)……275

☆藤岡信勝と「自由主義史観」
・藤岡信勝と「自由主義史観」……64,65
>・「自由主義史観」の特徴……64
>・「自由主義史観」の主張の一部が当初もっていたポジティブな可能性……64,65
>>・奈良県歴史学研究会の真摯な態度……64
・「自由主義史観研究会」が中学校歴史教科書から「従軍慰安婦」に関する記述の削除を求める声明……65,79
穏健派が退会。会員の質が変わる


☆米国ウヨ運動
・米国ウヨ運動(「保守運動」「右翼運動」「右派」)の各定義(アメリカ)……84
・米国で「ニューライト」と呼ばれるウヨ運動がはじまる(1970年代)→人工妊娠中絶や同性婚が「ソーシャル・イシュー」として政治化……85
・米国の右翼運動の歴史……91
・右翼運動の参加者は、運動に参加してから右翼運動活動家になる(K・ブリーの研究)……92,93
・「家族の価値」言説によって同性婚合法化に反対する米国ウヨ……116

☆米国の女性ウヨ
・米国でウヨ女性研究がはじまるキッカケ→ERA(男女平等憲法修正条項)反対運動……85
>・米国ウヨ女性は【男性の暴力から身を守るため男性に庇護してもらう権利】を守るために反ERA運動を展開する?(A・ドウォーキンの説)……86,87
・米国のウヨ女性運動2つの類型。R・クラッチの説……87
>・キリスト教福音派中心=社会的保守主義……87
>>・社会的保守主義=家族、性別役割を重視……88
>>>・道徳の守り手を自認……89
>・キャリア志向=自由放任保守主義……87,95,97
>>・政府の介入を拒否、男女間差別を意識……88
>>>・男女間の差別を自己の努力で解決しようとする……89
>>>・自由放任保守主義団体(白人女性が中心)が1990年代に相次いで結成……94
・"女性たちは右翼運動に参加した経緯を些細なこととして語る傾向"(K・ブリーの研究)=「普通」……91
・ウヨ女性運動はフェミニズム運動の一種?(J・ハーディスティの説)……93,95
・女性ウヨ団体の論理(米国)="フェミニズムはすべての「女性」を代弁しているのではなく「急進的なマイノリティのためだけに語っている」"→"自分たちこそが「女性」を代弁できる"……96
・フェミニズムの言葉を簒奪し、右傾化させる女性ウヨたち(米国)……97
>・ウヨ運動に加わりながら「フェミニスト」を自称する女性たち(米国)……99
・自由放任保守主義の女性ウヨ=「平等フェミニスト」の特徴(J・ハーディスティの説)……97,98
自己責任論とサクセスストーリー幻想
>・「平等フェミニスト」のルーツはアカデミアにあり……97
>・「平等フェミニスト」とポスト・フェミニズムの重複……98
・クリスチャン・アイデンティティとは……104

・ヘイトスピーチとは……224


☆保守主義
・保守主義の2つの側面……28
「伝統主義」と「保守主義(進歩派への反発)」。K・マンハイムは後者を「保守主義」と呼んだ
・保守主義の特徴……28
K・マンハイムの論
・「保守主義の父」E・バークのフランス革命批判の論理……23,24
改革ではなく改善を、という論理
・保守主義からかけ離れている現代日本の「保守」
……30,31,32
むしろ「反動」


・松山市の男女共同参画条例一部改正案、及び「松山市子ども健全育成基本条例」を巡る攻防(2003.9)……183,209


・モラロジー研究所の勉強会→「家庭の不和になるから、なるべく親に逆らったらいかん」……204


☆靖国神社国家護持運動
・靖国神社国家護持貫徹国民大会協議会(靖国協)……50
>・靖国神社国家護持法案(1969~1974)……50
政教分離に反するとのことで廃案
・靖国神社国家護持運動の戦略転換……51
政治家への働きかけ→国民世論への働きかけ
・靖国神社公式参拝運動と元号法制化運動の共通点……63
組織化と地方議会の活用
>・靖国協の解散。靖国協の資金は「英霊にこたえる会」へ……78

・山谷えりこについて……165

・山本優美子について……76


・レーガン政権下で家族主義的な政策がとられていたこと……69
>・レーガン政権の時期のアメリカの創作物では、社会進出した女性が否定的に描かれた……69,110



年表


1878
・玄洋社の結成……35

1946
・超国家主義団体解散令……35

1947
・戦争犠牲者遺族同盟の地方代表者会議で男性と女性が対立……47
→1947.11男たちは日本遺族厚生連盟をつくり独立

1947.11
・「日本遺族厚生連盟」が結成……47
→1953「日本遺族会」へと改組

1948
・日本遺族厚生連盟に婦人部が結成……119

1949
・「遺族援護に関する決議」が国会で可決……48

1949.7
・母子福祉中央協議会に遺族会婦人部も正式参加……125

1950年代前半
・対日占領政策が経済復興重視にシフト。右翼の復活……35

1950
・母子福祉中央協議会が「全国未亡人団体協議会」を設立→1982「全国母子寡婦福祉団体協議会」へ……141

1953
・「日本遺族会」発足……47
・恩給法改正……48

1954
・日本遺族会婦人部協議会が結成……119
・高度経済成長期に突入……126

1955.10
・日本社会党の誕生……46

1955.11
・自由民主党の誕生……46,126

1956
・「もはや戦後ではない」……126

1959
・「日本国民会議」結成……36
政治右翼の連合体。「生長の家」等
・「全日本愛国者団体会議」結成……36
街頭右翼の連合体。「大日本愛国団体連合」と対立。児玉誉士夫や笹川良一
・「大日本愛国団体連合」結成……36
街頭右翼の連合体。「全日本愛国者団体会議」と対立
・日本遺族会婦人部協議会が解散。日本遺族会婦人部が結成……119

1960前後
・日本遺族会の地方遺族会で青少年部・青年部が相次いで結成……127

1961
・「日本主義連合」結成……36
やくざ右翼の連合体

1961.6
・新潟県連合遺族会で青年部結成大会。「母に感謝し明るい家庭を築こう」との文言の入った決議が採択……128

1962
・日本遺族会に青年部が結成……119
・静岡県遺族会青年部主催「母と子の集い」……128

1963
・河野一郎邸焼き討ち事件……38
・第18回全国戦没者遺族大会で、靖国神社国家護が年度要望事項の一番目に……49
・「戦没者等の妻に対する特別給付金支給法」……119

1969
・賀屋興宣が日本遺族会会長に。以降、会長を代々自民党議員が引き継ぐ……49
・靖国神社国家護持貫徹国民大会……50
・自主憲法制定国民会議が結成……79

1970年代~
・米国で「ニューライト」と呼ばれるウヨ運動がはじまる……85

1974.4
・「日本を守る会」結成……56

1975
・経団連襲撃事件……38
・日本遺族会青年部が靖国神社内に「母の像」を建立

1976
・「英霊にこたえる会」発足……52

1977.5
・元号法制化要求中央国民大会……57

1977.9
・佐賀県伊万里市で元号法制化を求める採択(全国で初)……57

1978.6
・「元号法制化促進国会議員連盟」発足……58

1978.7
・「元号法制化実現国民会議」結成……58
後の「日本を守る国民会議」

1978.12
・「英霊にこたえる会」が提出した請願により、三重県議会で「靖国神社公式参拝を求める決議」が可決……55

1979
・自民党が「家庭基盤の充実に関する対策要綱」を発表……129

1979.6
・元号法が国会で成立……59

1979.10
・「元号法制化実現総決起国民集会」……58

1981.10
・「日本を守る国民会議」誕生……59
「元号法制化実現国民会議」からの改組。地方組織が先行してつくられていた

1982
・日本遺族会の青年部が青壮年部へと改称……119
・中国・韓国との間に歴史教科書問題……129
・日本遺族会青年部が青壮年部へ名称変更……130
・「全国母子寡婦福祉団体協議会」が設立……141,142

1985
・女子差別撤廃条約を批准……109
・中曽根康弘が靖国神社に公式参拝……129

1986
・『新編日本史』が教科書検定合格……60

1990代以降
・ウヨ雑誌で保守系女性政治家の露出が顕著に……163

1991
・「失われた10年」のはじまり……132
・金学順が日本軍「慰安婦」であったことを証言……216

1992.1
・水曜デモが始まる……247

1993
・野村秋介が朝日新聞社で自決……38
・総選挙で自民党が過半数割れ……132
・河野談話……216

1994
・男女共同参画審議会が設置……109
・自社さ連立政権の誕生……132

1994.4
・藤岡信勝の連載「近現代史の授業をどう改造するか」が『社会科教育』で開始(「自由主義史観」のスタート)……64

1995
・「女性のためのアジア平和国民基金」の創設……216

1995.1
・藤岡信勝が「自由主義史観」の新雑誌を宣言→「自由主義史観研究会」の誕生……65

1995.9
・「自由主義史観研究会」の新雑誌『近現代史の授業改革』が誕生……65

1996.1
・「教科書が教えない歴史」が産経新聞で連載開始……65

1996.7
・「自由主義史観研究会」が中学校歴史教科書から「従軍慰安婦」に関する記述の削除を求める声明……65
・男女共同参画審議会が男女共同参画ビジョンを答申(公文書に初めて「ジェンダー」が登場)……109

1996.12
・男女共同参画審議会が男女共同参画2000年プランを決定……109

1997
・「新しい歴史教科書をつくる会」結成……15,65,132

1997.3
・「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」が日本会議の設立を決定……61

1997.5
・日本会議の結成……61,132

1998.10
・「史の会」結成……67

1999.2
・「新しい歴史教科書をつくる会」の神奈川支部が発足……67

1999
・男女共同参画社会基本法が制定……19,68,109

2000年以降
・ウヨ運動に対する学術研究がはじまる……15
・ウヨ運動に女性を中心としたグループが登場するように……76,77

2000年代前半
・小泉政権下で「主婦の構造改革」が叫ばれる……148
配偶者特別控除の廃止、年金制度の第3号被保険者制度の見直し

2000~2006年
・男女共同参画反対運動の興隆……19,68

2001.9
・日本会議の下位組織「日本女性の会」結成……75,146,173

2002頃~
・「ジェンダーフリー教育」バッシング……69

2002.3
・松山市で男女共同参画条例の制定方針が決定……183

2002.9
・千葉県議会に男女共同参画推進条例案が提出→2003.4廃案……180

2003
・七生養護学校事件……80

2003.4
・千葉県議会が男女共同参画推進条例案を廃案……181

2003.6
・松山市で男女共同参画条例が制定(施行は2003.9)……183

2003.9
・松山市で男女共同参画条例が施行されるも、一部改正案が浮上→2003.12修正可決

2004
・「健全な男女共同参画社会をめざす会(愛媛県の市民団体A会)」の結成……185
・『なでしこ通信』が創刊……151

2005
・第二次男女共同参画基本計画(ウヨの望みどおり、変な注釈がつく)……111

2000年代後半
・「行動する保守」の台頭……16

2006
・内閣府が「ジェンダー・フリー」という言葉の使用を内閣府が控えるという通達……111

2007
・「在日特権を許さない市民の会」結成……16,72
・「日本女性の会 そよ風」が結成……75

2007.3
・「女性のためのアジア平和国民基金」が活動終了……219

2007.12
・「健全な男女共同参画社会をめざす会(愛媛県の市民団体A会)」が請願第三十五号「男女共同参画推進条例の運用の基本方針を明確に求めることについて」を提出→採択……186

2009
・「行動する保守」が活動を先鋭化……223
キッカケは「カルデロン事件」
・「日本女性の会 そよ風」結成……229

2009~
・「行動する保守」で女性中心のグループが数多く結成される……225

2009.2
・カルデロン事件。政府の対応を支持するウヨがカルデロン家の子どもの通う中学の周辺でデモ……223

2009.8
・東京都三鷹市で開かれた「慰安婦」問題のパネル展で「行動する保守」が抗議街宣……223

2009.11
・東京都小平市の朝鮮大学学園祭で「行動する保守」が妨害活動……223

2009.12
・京都朝鮮学校襲撃事件……224

2010年代~
・ウヨ運動団体と関係する女性たちの書籍が相次ぐ……76

2010
・第三次男女共同参画基本計画……113

2010.4
・「愛国女性のつどい花時計」が結成……75,229

2011.1
・奈良県水平社博物館で特別展示「コリアと日本――「日韓併合」から100年」。これを在日特権を許さない市民の会が攻撃……217

2011.12
・水曜デモが1000回を迎える……247
・元「慰安婦」女性の支援団体の集会に抗議する「なでしこアクション2011」……229,247
・「なでしこアクション」結成……76,229

2012.6
・排外社解散宣言……80
https://haigai.exblog.jp/16138587/

2013
・佐波優子『女子と愛国』……76
・七生養護学校事件最高裁判決。教員の勝訴……80
・女子中学生による鶴橋駅でのヘイトスピーチ動画(在日特権を許さない市民の会)……221
・「ヘイトスピーチ」が新語流行語大賞……224

2014
・櫻井誠が「在日特権を許さない市民の会」を退任……73,224
・河添恵子ほか『国防女子が行く』……76
・山本優美子『女性が守る日本の誇り』……76
・杉田水脈『なでしこ復活――女性政治家ができること』……76

2014.6
・東京都議会「セクハラやじ問題」……278

2015
・第四次男女共同参画基本計画……113

2015.11
・日韓合意……231,264

2016
・「日本第一党」結成……73,224
・杉田水脈『「歴史戦」はオンナの闘い』……76

2016.6
・ヘイトスピーチ解消法施行……73,224

2016.7
・「和解・癒し財団」の設立……264

2018
・杉田水脈がLGBTをはじめとしたセクシャル・マイノリティへの差別発言……81

2018.11
・「和解・癒し財団」の解散……264

2019.2
・科研費バッシングをした杉田水脈に対し、当該研究者が名誉毀損として提訴……81