2020-02-07

昭和天皇(下) (講談社学術文庫) (日本語) 文庫 – 200 ハーバート・ビックス (著), 吉田 裕 (著)


昭和天皇(下) (講談社学術文庫) (日本語) 文庫 – 2005/8/11
ハーバート・ビックス (著), 吉田 裕 (著)

5つ星のうち3.6 6個の評価



昭和天皇(上) (講談社学術文庫)

ハーバート・ビックス
5つ星のうち 2.8 10
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昭和天皇(上)

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5つ星のうち 3.2 12
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敗北を抱きしめて〈上〉―第二次大戦後の日本人

ジョン ダワー
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敗北を抱きしめて〈下〉― 第二次大戦後の日本人

ジョン ダワー
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日本人の戦争観―戦後史のなかの変容 (岩波現代文庫)

吉田 裕
5つ星のうち 4.3 9
文庫
¥1,298
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商品の説明

内容紹介

「意思なき君主」か、「意思ある大元帥」か中国大陸から太平洋へと広がる戦火。昭和天皇は帝国日本の御輿だったのか、あるいは名実ともに大元帥だったのか。近現代史最大のテーマ、天皇の戦争責任に迫る。
内容(「BOOK」データベースより)

広がる戦火、そして敗戦。天皇は帝国日本の御輿にすぎなかったのか、それとも軍事情報に精通し作戦指導にも関与する、実質を伴う大元帥だったのか。戦後の占領政策と昭和天皇像が「日米合作」によって作られたことを解明し、日本の戦後史におけるアメリカの役割を鋭く批判。そして天皇は「意思なき君主」か否かという、近現代史最大のテーマに迫る。2001年ピュリッツァー賞受賞作。商品の説明をすべて表示する


登録情報

文庫: 480ページ
出版社: 講談社 (2005/8/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4061597167
ISBN-13: 978-4061597167
発売日: 2005/8/11
梱包サイズ: 14.8 x 10.6 x 2.6 cm
おすすめ度: 5つ星のうち 3.6 6件のカスタマーレビュー
Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 398,278位 (本の売れ筋ランキングを見る)
9340位 ─ 日本史一般の本
565位 ─ 昭和・平成
1189位 ─ 講談社学術文庫


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目次
第1部 皇太子の教育―一九〇一(明治三四)年‐一九二一(大正一〇)年(少年と家族と明治の遺産
天皇に育てる
現実世界に向きあう)
第2部 仁愛の政治―一九二二(大正一一)年‐一九三〇(昭和五)年(摂政時代と大正デモクラシーの危機
新しい皇室、新しい国家主義
政治的君主の誕生)
第3部 陛下の戦争―一九三一(昭和六)年‐一九四五(昭和二〇)年(満州事変
昭和維新と統制
聖戦)

目次
第3部 陛下の戦争(続き)―一九三一(昭和六)年‐一九四五(昭和二〇)年(戦争の泥沼化と拡大
真珠湾への道
大元帥の試練
遅すぎた降伏)
第4部 内省なきその人生―一九四五(昭和二〇)年‐一九八九(昭和六四)年(創り直された君主制
東京裁判
神秘性をとりもどす
静穏な晩年と昭和の遺産)



星5つ 46%
星4つ 25%
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10件中1 - 10件目のレビューを表示
2015年5月5日
この本は誤訳の多さが指摘されているので、原書「HIROHITO」を読みました。
52歳のサラリーマンにとって、688ページの原書を英語で読むのは大変でしたが、
辞書を引きながら、約3ヶ月かけて読了しました。
それほどまでして読み終えたのは、著者の視点がとても新鮮だったからです。

日本人が昭和天皇を語るときには、語る前から固定観念ができている気がします。
擁護者は「陛下は平和を希求したが、軍部の圧力に抵抗できなかった」と言い(私の父や祖父がそう)
批判者は「天皇は軍国主義者の権化で、戦争責任を回避した卑怯者」と罵倒します。
私から見ると、どちらも一面だけしか見ていない気がします。
客観的に、歴史的なアプローチで昭和天皇を見る人が意外と少ないのです。

この書籍は、海外の研究者によって書かれたので、思い入れや先入観がありません。
昭和天皇の人格がどのように形成され、彼が戦時下の国策の決定にどう関与したのか。
淡々と描かれています。

もちろん私も日本人ですから、心のどこかで昭和天皇を慕っているのでしょうか。
著者(HERBERT P. BIX)の指摘は、昭和天皇に少し厳しい気がします。
しかし、それが海外の研究者から見たときの、1つの客観的評価なのでしょう。
少なくとも、1つの意見として参考にはなりました。

ちなみに、この原書の英文は非常に難解です。
レビューのなかに「英文は読みやすくて簡単」という意見がありましたが、それは嘘です。
私は、この原書を読むに当たり、
大学受験時代に勉強した「英文解釈教室(伊藤和夫著)」を引っ張り出し、
長文英語の読み方を再勉強してから、HIROHITOに挑戦しました。
意味を正確に把握するのは、そう簡単ではありません。

それでも、HIROHITOは読む価値のある書物です。
昭和天皇が海外の研究者からどのように見えるのか。
へたな翻訳を介さず、原書で確認できたことは、私にとって大きな財産になりました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月26日
翻訳書は読みずらい場合が少なくない。それは我慢するとしても意味不明な翻訳文には手の打ちようがない。翻訳者自身が読んでもわかるはずのないような迷文には泣かされる。私の経験からすればそういう場合の多くは誤訳がからんでいる。ところが誤訳であって意味が通ってしまう場合はもっと始末が悪い。読者は疑うことなく読み進めて誤った理解を身につけることになる。今回『ゆがめられた昭和天皇像』(森山尚美著)という本が出版されたがその相当部分(5分の1ほど)は数多い本訳書の誤りの指摘である。しかもそれらの指摘はほぼ例外なく正しい。

喜劇的というか、いやむしろ救いようがないことには、そのような誤訳をもとにして本書の批判文が書かれ、またそれに対して著者の反論がなされていることである。監修者、翻訳者の責任はもとよりであるが、おそらく目先の利益に幻惑されて拙速を追求し、(上記著者による)誤訳の指摘にも対応せずに、その名も「学芸文庫」という文庫版の出版へとつき進んだ出版社の責任はむしろそれ以上かも知れない。

肝心の『昭和天皇』(邦訳版)であるが、これでも読む必要があるだろうか。改訂版が期待できないのであれば、とにかく眉に唾しながらでも読む人がいるに違いない。ビックス氏の功績は昭和天皇の事跡を個別的、部分的に扱うのではなくその全体像を描いて見せたことにある。その君臨した時代が軍国主義から悲劇的な戦争に至る時代であった以上は、一方において平和主義者として描かれもする昭和天皇と戦争との関わり合いに詮索の目が向けられるのは当然である。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年1月19日
著者の資料の精査は素晴らしい努力の成果ですが、一面的な歴史解釈をしているのは紛れもない事実です。ある一つの結論のための強引な資料の取捨選択と精査がなされており、読者はあくまで仮説の一つとして取り組む必要があります。
昭和天皇が終始徹底して非戦論を唱えていた、ということではないですが、ある時期に積極的に戦争回避の努力をしたことは、資料もあり史実としても明白なのですが、それには資料も含めてほとんど触れられていません(宇垣一成内閣流産など)。

限りなく単純な歴史観に基づく著作であるものの、こういった外国人研究家の昭和史理解を一面的である、と批判しても意味のある議論ではないでしょう。そうではない外国の日本研究家など、一握りもいないのですから。その意味ではドナルド・キーンの『明治天皇』も、逆の意味で一面的です。

どちらかと言えば、こういう本が出ることは、いろんな立場で歓迎すべきだと思います。まず、同じ立場の日本の歴史学者の突っ込みの弱さが明白になり(ほとんどが昭和天皇は「戦争を止められない弱い君主」的な仮説でしかなかった)、同時に昭和天皇の人間性の、一筋縄ではいかない複雑さ、すなわち昭和という時代の多面性、重層性が今になってまた浮き彫りになってきています。
本書を批判する前に、日本の学会・メディアの状況を嘆くべきです。こういう著作が欧米人に書かれ、大作として話題になっていることが、まだ日本人が自らの手で昭和に決着をつけなかったことの帰結でしかないからです。
今必要なのは、本書への批判ではなく、本書を乗り越える日本人の覚悟ではないでしょうか。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年8月29日
この本を読むまで私は昭和天皇の死因さえ知りませんでした。
これは昭和天皇を評価しようというものではなく歴史的事実をできる限り忠実に述べようとした歴史書のようです。
昭和天皇については戦後のイメージ作りのためにほとんど事実が知られていないままでしたがこの本のおがけで色々な事実を知ることができました。
その事実からどういう評価をするかは人それぞれでしょう。
少なくとも激動の歴史に翻弄された一人の人間であると同時に歴史に大きな影響を与えた人物のようです。
アメリカ人の歴史学者(日本の大学の教授でもある)が著してくれたのはよいことだと思います。
日本人がこの本を書いていればさまざまないわれない圧力を受けることはまちがいなく、そのような状態は情けないものです。
事実はここに書いてあるのにそれを無視して作られたイメージに固執してしまうのも不幸なことです。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年4月18日
「昭和天皇」上下巻全ページのおびただしい誤訳を仔細に分析し、
筆者試訳をことごとく対置してみせた「ゆがめられた昭和天皇像」(森山尚美著、原書房、2月末刊)は
翻訳=文化論としてはバランス良い判断が光る説得力抜群の良書だ。

ここまで時間をかけ情理を尽くして指摘された以上、「昭和天皇」は最低でも改訳新版として
出直すべきであろう。

考えれば、この間「雅子妃問題」をきっかけとして日本中が日本天皇制の行く末に発言してみせた。
以前なら考えられないぐらいオープンな、この大論議の自由な展開を保証したのは、
この大冊の鳴り物入りの事前の出現だったのではないだろうか。

昭和天皇の戦争責任を問う、とうたったこの書の粛々たる出版で天皇制タブーは崩れた、
といってもいいし、天皇制タブーなど日本にもはや存在していないことにマスコミと大多数の日本人が、
これを機にハタと気づいた、といってもいい。

読売新聞の渡辺恒雄さえ「日本人自身による戦争責任の再総括が必要」と最近唱えている背景には、
20世紀の負の遺産をすべて自らの手で主体的に払拭することなしに、これまで同様の弥縫策だけでは、
日本は21世紀の世界で飛躍できない、という深刻な事態が横たわっている。

その意味でこの本の中身自体の確固たる存在意義を救うためにも、誤訳だらけの中身は研磨され直して、
再び読者に供されるべきだ。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年12月20日
 とかくタブー視される昭和天皇の一生を、豊富な資料をもとに解明する大著。随所に見られる外国人研究者独自の視点は新鮮で、また、日本人では畏れ多くて触れ得ない部分や、刺激的な断定が含まれ、興味深い。また、側近の行動、言動のきめ細やかな調査・分析は、感心させられる部分もある。

 他方で、事象との関連の疑わしい状況証拠や昭和天皇の不作為を執拗なまでに挙げ連ね、天皇の責任を問う著者の姿には閉口させられる。また、国際法の抵触について、専ら日本のそれについてのみ触れ、「無差別大量殺人」という連合国側の重大な国際法抵触についてはほとんど無視する「勝者の論理」は、戦後世代といえども受け入れがたいものがある。二次資料の引用が異様に多いのも、大変気にかかる。

 また、昭和天皇の行動一つ一つを政治的な事象と全て関連づけ、昭和天皇を権力闘争のプレーヤーとして捉える著者のアプローチは、昭和天皇を専ら政治的な意味での国家元首としてのみの映し出す。いみじくも著者自身が昭和天皇のもう一つの代表的な性格として掲げた神道という祭祀の長という部分についてはただその存在を奇異なるものであることを強調する道具としてのみ使い、著者の日本人に対する偏見が透けて見えるようで、残念である。

 しかしながら、出来れば類書を参照し、上述した著者のアプローチの問題点に注意しつつ読めば、害が出るほどのものではない。むしろ、今の世のベースが形成された激動の昭和の時代を上下で800ページの重みをもって体感させられる経験の方が本書の短所を上回る。また、頻繁に言及される各々の歴史的事象、及びそれに対応する意思決定プロセスを知れば、重要な意思決定の主体がわざと不在にさせる、日本人の行動パターンの問題点が今なお変わらぬように感じられた。
39人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年9月3日
なお、ビックス著批判については、秦郁彦、松本健一の各氏らが述べていますが、ニュートラルな史料解読 についての問題点については、伊藤之雄、川田稔編『 二〇世紀の日本の天皇と君主制』に収められている伊 藤論文「昭和天皇と立憲君主制」の冒頭部分がもっと も説得力があると感じました。 伊藤論文を要約す れば、『水戸幸一日記』のどの部分を引用するか、歴 史家としては恣意性を避けぬばならぬのに、ビックス 著はそのルールを逸脱しるということです。 私は 昭和天皇に戦争責任はあると考えていますが、西欧原 理に基づいて直線的に昭和天皇を戦争責任に結びつけ るのは、アンフェアだし、説得力を持ち得ないと考え ています。 なお、この著のほとんどは山田朗『昭 和天皇の軍事思想と戦略』に依拠していますから、読 みにくいにしても、順序として山田著から読むべきだ といえます。 それにしても、「人種偏見」に基づいてア ジア・太平洋戦争を相対化して分析したダワーの力量 には、改めて頭を下げるしかありません。 でも、 講談社がこのような天皇批判の著書を出すまでに至る とは、感慨深いものがありますね。「菊のタブー」の ゆるみが講談社にまで波及したことには驚かされまし た。 西欧原理主義に立つビックス史観をどう見る のかが今、日本人に問われていると思います。
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2005年7月18日
2003年に発売された同名の本が学術文庫に収載されて発売された。此は誠に画期的な事である。名著が文庫本に収載される事は安価で良本を普及することが出来るからである。本書は裕仁が誕生して帝王学を学び、大正天皇の摂政になり、天皇にいたり愚かな15年戦争に向かうまでの過程が詳細な資料と文献考察から得られた成果を余す所なく盛り込まれている。下巻は15年戦争から膵癌で死亡するまでの過程が此また詳細に論じられている。今、改めて天皇制、戦後社会を考察する上で裕仁の行ってきたことに対する評価を下す上で必読の文献だと思われる。この本が裕仁、ならびに天皇制を考える上で我々に指針を与えてくれる物と確信している。
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2006年10月10日
ダワーや著者が歴史を政治的に利用していることはピーターウエッツラーが批判している。戦争責任なるものがあるとすれば負けた責任だろう。それは右派も認識しているではないか?、、、ウエッツラーは著者は70年代から日本の国史セミナーでマルクス主義系の日本人に影響されたのであろう指摘する。日本が育てたマルクスボーイが国外なら通用するだろうと出てきたわけだ、悪質である。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年7月11日
左傾進歩的文人、自虐史観の宣伝に精力を費やす反日、親中派の訳者(この場合は、原本の意味を無視して、自分の思いを書いた内容になっているので、新たに本を書いた著者とした方が的確)による悪書。というより、正しい歴史を学ぼうとする人(特に若者)や真剣にに英語の勉強に取り組んでいる人(特に翻訳を志している人)に取ってはまったく参考と鳴らない、将に百害あって、一利なしの「害書」と呼ぶべき本。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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6件のカスタマーレビュー
トップレビュー

ib_pata

ベスト1000レビュアーVINEメンバー
5つ星のうち5.0 明らかな誤字が多いのは本の価値を低める口実を与えているようで残念2008年3月18日
形式: 単行本Amazonで購入
学術書とはいえないような想像力を働かせているところも散見されますし、資料も片寄っているように感じます。しかし、軍部に鋭い質間を皆に浴ぴせかけ、陸軍と海軍の反目の中で、唯一、戦争の全体像を知り得ていたのは昭和天皇ではないか、という見方はハッとさせられました。ミッドウェー海戦では《天皇だけが空母と多くの熟練パイロットを失ったことについて正確な報告を受けていた》(P.82)というあたり。なんだか陸軍と海軍を互いに牽制させ、そのバランスの上に立って支配しようとしていた、というなことまで想像してしまいます。引用されている軍関係者の手記に残された昭和天皇像はなかなか鋭いと感じます(とはいっても、決断が遅い感じはしますが…)。

 また、これはビックスだけが強調していることではありませんが、サイパン陥落後、いよいよ戦況が思わしくなくなった後、日本の指導層は徹底抗戦派と即時和平派に分裂するのですが、そこに割って入ったのが昭和天皇の一撃和平論だったと思います(その夢はレイテ湾における栗田艦隊の反転でついえてしまったのですが)。これだけでも昭和天皇の戦争政策への多大なものだと思います。

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okuno40

5つ星のうち5.0 一級の資料です。2005年10月31日
形式: 文庫Amazonで購入
これまであいまいに言われていた資料がはっきりと書かれています。
例えば、昭和天皇の終戦史<吉田裕>で天皇に戦争が勝てるといった
軍人の記載が出ていますが、この本では明らかに水野修身軍令部長
である事が分かります。
日本人の無責任さかもしれませんが、資料の多くが伏字で書かれたりしています。右翼の報復が今でも恐ろしいのでしょうか?
その点アメリカ人のピックスははっきり書いています。ジャーナリストの心意気が違うのでしょうね。悲しいなあ。
この本を読めば、昭和天皇は、戦争に賛成していたことがよく分か
リマス。それが国内ではあたかも戦争反対であるというデマに摩り替えられています。逆にこの本で実相を知ると、昭和天皇の苦労にも
理解ができ、個人的に素晴らしい人間でも天皇制という制度で個人が不幸になる過程が理解できました。でも今までと違う点は、こうして無力になった天皇が、再び神秘性を回復する過程が書かれている点です。
だからこれは左翼の歴史観でも天皇を中傷する本ではありません。
残念な事に、明治天皇も昭和天皇も最高の著作がアメリカ人によって書かれたことが少し残念です。本当のことを、日本人は怖くてかけない
臆病者なのでしょうか?付け加えると、アメリカの日本民間人
への、空襲は、実は日本が、重慶爆撃で行なった国際法違反を
逆手に、日本人に行なった事がよく分かりました。戦争って、ほんと悲惨でわ。

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USC

5つ星のうち5.0 とうとう完結読むべし2002年12月24日
形式: 単行本Amazonで購入
 周知の通りこの本は、日本において上下巻になって出た本の下巻にあたる。下巻は、レビューにもあったように摂政から天皇即位からあの忌々しい15年戦争へと向かい、その後の裕仁の人生を書いている。この本に対する評価は、保守系からは嫌われているみたいだが、読む価値は充分に有ると想う。変な日本人の書いた天皇に関する書物は、ある種のバイアスがかかっているので、外国人が書いた本を読むのをおすすめします。この本はその中でも秀逸です。

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しゃちほこはちべ

5つ星のうち4.0 アメリカ人には言われたくないわな2004年10月27日
形式: 単行本
今までの天皇論に比べ、異様なまでに戦争中昭和天皇が戦争に積極的に荷担したことを強調した書。
当時、陸海軍の大元帥でトップだったし、自分の部下ががんばって世界の強国をやっつけております
という報告受ければ人間である以上、普通は喜ぶだろうから、
そういう目で見ればいくらでもこの本のような意見を裏付ける資料はあるでしょう。
しかし、私は陸海軍トップが特攻を正式な作戦とするためには天皇に報告する必要があったが、
それが出来ず現地部隊が立てた勝手な作戦として最後まで押し通した点に当時の軍隊が天皇を見ていた目を感じる。
つまり本質的に戦争反対論者だったのだろうし、軍トップもそう思っていたのだろう。
偏見が満ち溢れているのはたしかだし、こんな本をアメリカ人だからタブーを
やぶって書けたなどと持ち上げるのは噴飯ものだが、そうかといってこういう
本を読まずに無視することは戦時中の日本の英語禁止みたいなものになる。
アメリカ人にはこういう風に考えている奴もいて、しかも賞をもらうくらい
日本は未だ理解されていないということを勉強するためにも読むべき。
そういう意味で星四つ。

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アルメニアブランデー

5つ星のうち1.0 日本国への偏見に満ちた悪書2003年4月2日
形式: 単行本
本書のよりどころとなっている参考文献に、いわゆる筋悪の二次資料が利用されている。本来「歴史書」とは一次資料からのみしか語るべきではないし語ることができないものなのだが、本書はその基本原則を堂々と踏み破っている。賞を受賞したのが不思議なくらいである。

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Amazon Customer

5つ星のうち1.0 復活した亡霊2003年6月18日
形式: 単行本
全く意味のない文献である.今は灰燼に帰しかけている左翼歴史学者の影響を受けた、学問的にも歴史的にも意味のないもので、いまだにこのような本を出版しようとする考え方に,大いに疑問を感じる.彼が日本で師事した学者達はソ連が崩壊した後も、決して謝罪をしようとしなかった連中の,なれの果てである.

23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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