2018-12-04

皇室:秋篠宮さま 大嘗祭「宗教色強い」公費に否定的見解 - 毎日新聞



皇室:秋篠宮さま 大嘗祭「宗教色強い」公費に否定的見解 - 毎日新聞
皇室
秋篠宮さま 大嘗祭「宗教色強い」公費に否定的見解


毎日新聞2018年11月30日 00時00分(最終更新 11月30日 12時13分)
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赤坂御用地の古地図をご覧になる秋篠宮ご一家=東京・元赤坂の秋篠宮邸で2018年11月10日撮影(宮内庁提供)
眞子さまの結婚延期 小室さん側に「相応の対応を」

 秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えられた。これに先立って紀子さま(52)と行った記者会見で、来年5月に即位する新天皇が五穀豊穣(ほうじょう)を祈る皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」について「宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、やはり(天皇家の私的生活費である)内廷会計で行うべきだと思う」と述べた。政府は公費(宮廷費)を充てる方針を決めている。皇族が政府の判断に否定的な見解を公言するのは珍しい。

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 代替わりに伴う行事への考えを聞く記者の質問に答えた。大嘗祭は来年11月14~15日に皇居で行われる。

 秋篠宮さまは会見で、大嘗祭への公費の支出に「宗教色が強く、(平成の代替わり時も)そうするべきではないという立場だった。すっきりしない感じは今でも持っている」と政教分離の観点から違和感を示した。

 前回は皇居内に祭場の「大嘗宮(だいじょうきゅう)」を建設し、費用総額は約22億5000万円だった。政府は今回も大嘗宮を新設する方針だが、秋篠宮さまは「身の丈に合った儀式にすれば、皇室の行事として本来の姿ではないか」と形式にも言及した。

 秋篠宮さまは宮内庁の山本信一郎長官に見解を伝えたことも明らかにし、「話を聞く耳を持たなかったのは非常に残念だった」と批判した。山本長官は「持論は承知しているが、宮内庁の立場を説明してきた。決定事項への考えを述べられたのだろう」としている。

 また、秋篠宮さまは長女眞子さま(27)と米国留学中の小室圭さん(27)の結婚延期について、「結婚したい気持ちがあるのであれば、(小室さん側が)相応の対応をすべきだ」と述べた。昨年末から週刊誌などで報じられた小室さん側の「金銭トラブル」を念頭に会見などでの説明を求めたとみられる。結婚延期後に秋篠宮さまが公式の場で発言するのは初めてで、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ婚約にあたる『納采(のうさい)の儀』を行うことはできない」とも語った。【山田奈緒】
大嘗祭(だいじょうさい)

 新天皇が皇室の祖とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)や神々に新穀を供え、自らも食べることで五穀豊穣(ほうじょう)や国の安寧を祈る儀式。毎年11月にある「新嘗祭(にいなめさい)」のうち、天皇が即位して最初に行う儀式を指す。平安時代の法令集「延喜式」では最も重要な宮中祭祀(さいし)と位置付けられた。中世に一時中断するなど、儀式のあり方は時代によって変化した。1909年に公布された即位儀式を定めた「登極令」で実施が明記されたが、47年の廃止後は法的な根拠はない。

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