武器としての「資本論」 (日本語) 単行本 – 2020/4/10
白井 聡 (著)
5つ星のうち4.4 40個の評価
なぜ「格差社会」が生まれるのか。
なぜ自己啓発書を何冊読んでも救われないのか。
資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法がわかる。
ベストセラー『永続敗戦論』『国体論』著者によるまったく新しい「資本論」入門!
経済危機が起こるたびに「マルクスの『資本論』を読もう!」という掛け声が上がる。でもどうやって読んだらいいのか。「資本論」の入門書は数多く刊行されている。しかし「資本論」を正確に理解することと、「資本論」を現代に生かすこととは同じなのか?
本書では「資本論」の中でも今日の資本制社会を考える上で最重要の概念に着目し、それが今生きていることをどれほど鮮やかに解明するかを見ていく。
【他の「資本論」入門書との違い】
◎マルクスの「資本論」そのものの解説ではなく、「資本論」の「キモ」の部分だけを紹介。
◎「資本論」の中でも最重要な「商品」「包摂」「剰余価値」「本源的蓄積」「階級闘争」を切り口に、なぜ今のような格差社会が生まれているのか、どうすれば「乱世」を生き延びられるのか、を考える。
【本文より一部抜粋】
実は私たちが気づかないうちに、金持ち階級、資本家階級はずっと階級闘争を、いわば黙って闘ってきたのです。
それに対して労働者階級の側は「階級闘争なんてもう古い。そんなものはもう終わった」という言辞に騙され、ボーッとしているうちに、一方的にやられっぱなしになってしまったというわけです。(第11講より)
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筋肉ムキムキ合言葉
5つ星のうち4.0 リベンジしたい人ここに集まれ
2020年4月27日に日本でレビュー済み
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まずマルクスというちょっとトンだ天才に感謝ですね。水を飲む前にまず井戸を掘った人に感謝です。
さてそんなトンだ人が書いた書、名前だけでも聞いたことがある人はいるでしょうけれど手に取って本当の意味で読了した人は少ないのではないでしょうか。私などは歴史上の有名人としか捉えていませんでした。
今回購入に至ったのはキャッチの「自己啓発書を読んでも~」に惹かれたからです。
結論から言いますと私のようなマの字も知らない人間でもスッと入れるTHE入門書です。
著者もマルクス本は数あれどイマイチ、そして内容すべてを網羅してはいないが自身の経験則から例をふんだんに使用してわかりやすく解説してくれます。
難解で独特な言い回し、確かに天才の言っていることはよくわからん!に尽きるのですが容易に咀嚼できるように配慮されています。
そして私のハートを射抜いたキャッチである「自己啓発書を読んでも~」といえば、
それはもう、いくら自己啓発書読んでも構造をしらなければ成るものも成らないあだ花なわけです。
成功するには?勝ち組になるには?が本書に書かれているのではありません。
もう笑っちゃうくらい盲目した私たちに見えていない土台や掌握、そのベールを見事にはぎ取ってくれます。
後半はまさしく歴史は繰り返すのかという恐ろしさで背筋が寒くなります。
星4つなのは最後のマルクスの飽和した資本主義社会を脱する境地で、この本がなぜ赤いのかを連想した時に
ちょっと気持ち悪さを感じたため-1です。まぁイデオロギーの推し売りはしていませんでしたから
これ以上のマイナスポイントはありません。
この著書を見た後、ニュースや新聞の特に経済情報は背後が透けてみえるようで面白く読めます。
タイトル通り武器です。何度も読んで審美眼を養いたいと思います。
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HiddenCrevasse
5つ星のうち5.0 とてもわかりやすい資本論入門書
2020年5月12日に日本でレビュー済み
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資本は絶対的剰余価値、相対的剰余価値、特別剰余価値の増大を目的に、運動を続け、その結果、一方の極に富を、他方の極に貧困を蓄積してきた。この資本の運動を根底から解説したのが、マルクスの「資本論」でる。この本では
現在の経済事象を考察の対象例として取り上げているため入り組んだ文体で難解な資本論の内容をわかりやすく親しみやすく理解できるように解説している。
階級闘争を通じて貧困の現状を打開する可能性についても触れている。貧困状況におかれた人に読んでもらいたい本である。
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ばるす
5つ星のうち2.0 さほどない
2020年5月25日に日本でレビュー済み
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よくある資本論の入門本。他の解説本を読んだ人は特に読む必要はないと思う。うん。
マルクスの資本論を今の資本主義社会の問題点を例示しながら解説するという試みは面白いんだけれども
この事例はこうとも見れますみたいな 過去話はあんまりおもしろくないんですね。
資本主義の弱点をいくら挙げてもですね、それ以上先には進めないわけですね
資本主義は暴走して格差を生み出す。で、という具合に。
その問題指摘は十分なので、なぜ解消に向かわないのか、阻んでいるのは何なのか
解消にはどんな条件が必要なのか 各自でできることは何か その地平を見せてほしいわけですね
ところが 続きはウェブでと似たような感じで終わるので なんか私は引き込まれなかった。絶賛する気持ちになれなかったですね。
専門用語が多いから ためし読みして難しいと思われた方は まんがで読破から入ると分かりやすいかと思います。
あくまで入門本で浅く広くなので、入り口を広げる意味はあるかもしれないけども やっぱり熱が物足りないので2。
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nazoo
5つ星のうち5.0 資本制経済の特徴と問題がよく分かりました!
2020年5月29日に日本でレビュー済み
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今までも何冊か資本論解説本を読みましたが、抽象的で曖昧な解説本であったり、著者の感想を述べた本であったり、単に専門書を薄くしただけで難関であったりと、満足できる解説本はありませんでした。しかし、白井聡氏の本書は次元が違いました。資本論の本質が具体的に分かり易く解説されており、最初のページからどんどん引き込まれ最後まで読むことができました。富と商品の違いや、資本制経済の特徴と本質が非常によくわかりました。所謂「腑に落ちる」とはこのことです。
地球温暖化の問題をかかえ、さらに新型コロナウイルスを経験したこれからの世界は、このままの資本制経済では行き詰まるのは目に見えています。人類が資本制経済を乗り越えて、新しい共生経済へと移行していくためにも、本著はサラリーマン、学生、主婦(夫)など、すべての市民にとって必読の書であり、世界の変革のための武器となる一冊です。
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仙之丞
5つ星のうち5.0 あなたが人間であり続けたいのなら、読んでください。
2020年5月4日に日本でレビュー済み
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くどくどと云いません。
タイトルのまんま。
読めば、どういう意味か納得していただけると思います。
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駆け出し会社員
5つ星のうち4.0 初心者向け
2020年5月16日に日本でレビュー済み
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体系的で分かりやすく、資本論への関心が高まる一冊。
いきなり資本論はハードルが高いという方にお勧め。
この一冊をきっかけに、他の方の資本論の解説書を読み、その上で資本論に挑戦し、自分なりの考えを導き出したい。
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 階級闘争とうまいものを嗜好する風土 (谷誠)
2020年4月23日に日本でレビュー済み
早速読んでみました。難解で知られる「資本論」について、マルクスが言いたかった、かつマルクス主義者が受け止めることができなかった、広大で本質的な世界をわかりやすく解説するとともに、マルクス自身が「世界の改革」におけるむずかしさに悩んでいたこと、その悩みが現代人に共有するものであることを、広く一般の生活者である私たちに理解させる、貴重な本だと思いました。
まず、小生なりに読んだ概要を書きます。資本制は、資本があくまでも剰余価値を求めるという特徴をもちますが、通歴史的な普遍性があるわけではなく、歴史上のある時期に生まれた構造だとの説明があったと思います。しかし、それは今に至るまでしつこく長続きしています。もし、生活者が消費する衣食住を生産することを繰り返すことに資本が甘んじたら、剰余価値を生み出す運動がうまく回転せずに行き詰まってしまいます。そこで、生活者に対して、金銭的な余裕を与えることで生活を向上させて消費を拡大する手法を編み出し、さらに、科学技術開発によって家電のような生活の利便性を高める道具その他を利用したり、途上国との生活格差を利用したりする、そうした手法を生み出すことにより、結果的に相対的剰余価値の増殖が可能になって、資本制が持続してきたわけです。そうした剰余価値増殖の歴史を経て現代をみると、どうもそういうこれまでの手法での限界に達してきたと受け止められるのですが、それでも資本制は剰余価値を絞り出さないと維持できないので、国内において「能力がないから甘んじて我慢しても仕方がない」との負け組の思い込みに依存した剰余価値の絞り出しを、新自由主義を理論的背景に行わざるを得なくなった、ということが説明されている、と思います。
さて、問題は、このような歴史的に行き詰まりが見えてきた資本制を終焉させて、「その次」に至ることがきわめて難しいというところにあるわけで、白井氏は、大衆が「自分のような能力や経済力の乏しい者は、うまいものを我慢しなければならない」そうした資本から与えられた抑圧的な感性から脱出することが出てこなければならない、と説いています。小生なりに言い換えると、マルクスは「資本は、その剰余価値増殖の本質構造に基づき、生活者に対して、自分自身が欲しがるものを次々に拡大してゆくことを強いる。しかし、それは物象化されたなフェティッシュな思い込み・幻想に過ぎない」と言う意味のことを述べていて、この点に対して生活者が自覚的になることが、資本制の次をねらうためには必要だと言うことだと思います。
白井氏は、「『階級闘争なんて大層なことを言ったわりには、[うまいものを食え]というのが結論か』ということで、少々肩すかしと感じられるかもしれません。」(p.279)と書いていますが、ここに重要な意味があると小生は感じました。つまり、歴史的に始まりと(おそらく近いうちに)終わりがある資本制が強制している欲求・需要に対して、生物としての人間の物質代謝に基盤があり、さらに地域の風土として育ってきた食文化に基づいて、人間個体が誕生して子供として育てられる中で獲得してきた根源的な欲求である「うまいもの」の感性の大切さがしっかりと個々人に意識されること、こうした欲求におけるヒエラルキーの違いが、持続しようとあがいている資本制に対して明確に対抗する武器になる、と言うことだろうと、小生は解釈しました。
小生は、マルクスの描く資本における剰余価値増殖に関して、柄谷行人氏が強調し、白井氏もそれを受け継いでいる「相対的剰余価値」の重要性と、その「科学の発展」との相互依存性について関心があるので、なぜ、科学が相対的剰余価値の増殖という資本制の構造に飲み込まれているのか、いかにすれば科学が資本制への依存性を脱することができるのかを考察してゆきたいと思っています。その意味で、科学においても、「うまいものを食う」に相当する、人間の持続性のために根源的に必要な研究と、相対的剰余価値の増殖のみに寄与するような研究が存在しているヒエラルキーについて洞察することによって、「学問の自由」や「選択の自由」を相対的に議論するような複眼的な見方が必要なのではないか、と考えています。
書評の範囲から自分の考え方に傾き過ぎましたが、新型コロナウィルスの感染が拡大しているこの時期、温暖化、自然災害、原発事故とともに、感染症蔓延を含んだ危機を乗り越える、そうした地平は、資本制の拡大の方向性と決して相容れない対立軸になると思います。落としどころはどこか?を考える上で、本書は非常に有用だと思いました。
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軍師の条件
5つ星のうち5.0 最高の資本論入門書
2020年5月31日に日本でレビュー済み
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本書と佐藤優のマルクス解説本を比較してみるとよい。本書がより的確に資本論の構造を指摘しているかがわかる。資本主義が危機的状況にあればあるほど、資本論の価値は増す。それは単純な共産主義志向ではなく、資本主義の崩壊を防ぐための指南書として資本論が位置付けられるからである。
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はな
5つ星のうち5.0 これから生きていくための武器になる本です。
2020年4月20日に日本でレビュー済み
非常に面白かったです!
「資本論」という壮大なテーマに読みきれないのでは、、と心配でしたが、私のような読者を想定したかのように、非常に分かりやすく面白く書いてあります。
資本論の解説本とは少し違って、資本論からより重要と思われる部分を著者が選び自分の言葉で現代的に再考しなおしている内容です。
現在に至るまでの社会の流れ、そして現在について、改めて認識できる良書です。
それだけでも十分役立つ内容なのですが、やはり、ではポスト資本主義はどうなるの?と期待が膨らみますが、
そこには意外な答えが。。
その結論はなかなかユニークでしたが、考えてみればなるほどで、
白井さんの柔らかな部分を見たようでますます彼に興味を持ちました。
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きりん
5つ星のうち3.0 労働者の資本家目線は資本主義の「包摂」効果
2020年6月3日に日本でレビュー済み
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資本主義が、そこで生きる人々の内面に浸潤していくーこれを本書では「包摂」と呼んでたーという指摘に、なるほど!と膝を打った。会社員が日経新聞を読んで、経営者目線で語る現象はなんだろかと首を傾げていたので。
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パルプ
5つ星のうち5.0 白井聡を総理大臣に
2020年4月17日に日本でレビュー済み
コロナ不況で資本主義に替わる社会システムを求める追い風が吹いている。
白井聡を総理大臣に!
やっと時代が白井聡に追いついた。まさかウイルスが資本主義を潰すきっかけになるとは想像できなかった。
神の力が介在した感じだ、資本主義に対して無力感しか無かったが、所詮人間が作ったシステム、自然の偉大さには
かなわない。人間のおごりを木っ端みじんに打ち砕いてくれた、コロナに感謝。
白井先生、出番ですよ
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AMAZ
5つ星のうち5.0 OK! 団塊!
2020年4月13日に日本でレビュー済み
『国体論』での天皇陛下から『未完のレーニン』でのラカンに至るまで。とにかくこの先生は人使いが荒い。いわゆる団塊世代の勝ち逃げを必死になって支える、いわゆる坊やですね。千年王国という物語の変奏曲に過ぎない、マルクスの資本論をこのタイミングで題材にして、危機感を煽る手口にはただただあきれるしかない。
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くまじ
ベスト50レビュアー
5つ星のうち5.0 生きるために読むマルクス
2020年5月31日に日本でレビュー済み
本書のはじめにと第1章を読んでいて思い出した一説がある。廣松渉「マルクスの根本意志は何であったか」情況出版106頁
彼(マルクス)は、資本家と労働者との関係が、形式的・法的には自由で対等な「労働色商品取引関係」であること、この点で奴隷主と奴隷との関係や、領主と農奴との関係とは異なることを銘記する。しかし、その相違性にも関わらず、実質的な関係においては、強制労働・剰余労働の搾取・隷従、等々、共通の構成になっていることに止目して、マルクスは資本性的賃労働制もやはり一種の”奴隷制”であることを指摘すべく「賃金奴隷性」(つまり、労働力商品の等価交換という”自由””対等”な経済的・法律的関係に媒介された”奴隷制”)とそれを読んでいる次第なのである。
同書106頁
筆者がこの一説を思い出したのはここしかわからなかったからである。そしてこの文を読んでわかったような気になれたのは、「越後三面山人記(えちごみおもてやまんどき)―マタギの自然観に習う」田口洋美 農山漁村文化協会を読んでからで同書のレビューより自己引用
著者らは山形県と新潟県の県境近くの山奥のダムに沈みゆく山村に長期に住み込んでその生活暦を克明に記録する。耕作する土地も十分にはないような場所なので、熊を狩ってその胆を町に売り得た現金で米や様々なものを買い入れる。集落として狩猟や山菜取り、手工芸などで自然環境を巧みに利用する形で複雑かつ精緻に日常生活が体系化されている。「自給自足の山村では300ぐらいの語彙があれば生活できたはずだ。」というようなことを司馬遼太郎氏が「菜の花の沖」文庫版のあとがきかなんかで述べていたが、そんな考え方が全くナンセンスであることが、本書を読めばよく分かる。山村だからこそ広域流通に開かれざるを得ないし、生活のための幅広い知識を必要とする。
一方で村人間の共助の体制も強固に確立している。本書の後半でダムに沈む村を離れて村上市に転居する予定の村人が、「ここにいれば稼ぎがなくても食べていくことはできるが、村上市に行けば何をするにも金がかかってしまうことが不安だ。」と述べる場面が出てくる。この部分を読んで金銭が必要な世界の外部から見れば、それは少しも当たり前ではなく、「金がないと困る」という不安に常に脅やかされているのだと知ることができた。これによって「雇われて賃金を得ないと生きていけない状況」は当たり前でも何でもないことに気づかされた。そうして「賃労働により金銭を得なければ生きていけない世界で、雇われなければ生きていけない状況」を「賃金奴隷制」と廣松渉氏が「マルクスの根本思想は何であったか」かなんかの中で述べていたことがすっきりと納得できた。
どうも本書はそういう視点から資本論第一部を現実遂行的に読み直すらしい。とても楽しみだ。
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ioi
5つ星のうち3.0 資本論全体を理解するにはこれだけでは不十分
2020年5月25日に日本でレビュー済み
資本論特有の用語をわかりやすく説明してくれており、読みやすい。
また、テクニカルな原典解説だけに堕しておらず、最近の時事や寅さん
シリーズなので映画作品なども織り交ぜて解説されており、読みやすいと思う。
もちろん内容はあくまで著者の「資本論の解釈」という部分もあるが、
現代を生きる上ではしっくりくる内容と内容となっている。
特に「包摂」により、精神のありようも資本主義化するという指摘は、
経済的価値により人間を判断する言説が自分も含めて無意識的に溢れている
現代においては、まさにその通りだと思った。
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南茂紫蘭
5つ星のうち5.0 書名にだまされて
2020年5月12日に日本でレビュー済み
書名にだまされて、資本主義に汚染された思考を見直すヒントが得られるかと思い購入した。『フーテンの寅』さんが出てきたり、チェーホフの『桜の園』の紹介など、単調にならないよう気を使っているが、マルクスの理論との接点がはっきりしない。また、文中で『モダニティ』なる言葉が説明なく使われ、ジークムントを知らないものには唐突の感を持たせる。しかも、理解困難な箇所もある。例えば、生産性の向上により販売価格が下がることを『社会的価値が下がる』とし、それが『労働の価値が低下するということ』としている。このように不可解な理論が、マルクスの理論なのか?思考見直しのヒントは得られなかった。新コロナの時間つぶしには有効で、たいへん満足????
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Tsukutahito
ベスト1000レビュアー
5つ星のうち5.0 入門書としての「資本論」
2020年5月30日に日本でレビュー済み
分かりもしないものは武器にはできない。本書は武器としてと書かれている
のであるから、あの難解な「資本論」を分かりやすく伝えている必要がある。
そして、その結論、合格。すでに類書を読んでいる人々には、不要であるか
もしれない。しかし、本書はマルクスを知ろうが知るまいが、内容はよく理
解できるし、今の資本主義社会の問題点を例示しながら解説してくれるため、
実用という面でも、十分に配慮されている。ポスト資本主義を考えると、や
はり一定以上の資本主義への理解は必要であり、今後の社会を考えていくの
をごく一部のエリートにゆだねたいと思わないのであれば、本書程度の知識
を有する市井の人々が数多く在ることが重要だと考える。
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 わかりやすさベスト
2020年5月8日に日本でレビュー済み
まず、わかりやすい。内容について異論がある方はいるでしょうが、難しすぎてわからないという方はそう、いないと思います。印象に残ったのは「男はつらいよ」の寅さんの記述で読み終わったあとも資本論的にどう捉えるべきか悩んでいます。
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