大澤真幸
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人物・略歴
長野県松本市生まれ。信州大学教育学部附属松本小学校、信州大学教育学部附属松本中学校、長野県松本深志高等学校、東京大学文学部社会学科卒業。1987年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。同年4月、東京大学文学部助手( - 1990年)。
1990年「行為の代数学」で東大社会学博士。その後、千葉大学文学部講師・助教授、1997年京都大学人間・環境学研究科助教授。2007年同研究科教授に昇格。2009年9月1日付で辞職した。予定されていた後期授業は開講されなかった[1]。
著書
単著
- 『行為の代数学――スペンサー=ブラウンから社会システム論へ』(青土社、1988年/増補新版、1999年)博士論文
- 『身体の比較社会学(1・2)』(勁草書房、1990年)
- 『資本主義のパラドックス――楕円幻想』(新曜社、 1991年/ちくま学芸文庫、2008年)
- 『意味と他者性』(勁草書房、1994年)
- 『電子メディア論――身体のメディア的変容』(新曜社、1995年)
- 『虚構の時代の果て――オウムと世界最終戦争』(ちくま新書、1996年/増補版、ちくま学芸文庫 2009年)
- 『性愛と資本主義』(青土社、1996年)
- 『恋愛の不可能性について』(春秋社、1998年/ちくま学芸文庫、 2005年)
- 『戦後の思想空間』(ちくま新書、1998年)
- 『「不気味なもの」の政治学』(新書館、2000年)
- 『文明の内なる衝突――テロ後の世界を考える』(日本放送出版協会、2002年/増補版、河出文庫 2011年)
- 『帝国的ナショナリズム――日本とアメリカの変容』(青土社、2004年)
- 『現実の向こう』(春秋社、2005年)
- 『思想のケミストリー』(紀伊國屋書店、 2005年)
- 『美はなぜ乱調にあるのか――社会学的考察』(青土社、2005年)
- 『ナショナリズムの由来』(講談社、2007年)
- 『逆接の民主主義――格闘する思想』(角川oneテーマ21新書、2008年)
- 『不可能性の時代』(岩波新書 、2008年)
- 『〈自由〉の条件』(講談社、2008年)
- 『量子の社会哲学――革命は過去を救うと猫が言う』(講談社、2010年)
- 『生きるための自由論』(河出ブックス、2010年)
- 『現代宗教意識論』(弘文堂、2010年)
- 『「正義」を考える――生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年)
- 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年)
- 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年)
- 『〈世界史〉の哲学――古代篇』(講談社、2011年)
- 『〈世界史〉の哲学――中世篇』(講談社、2011年)
- 『夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学』(岩波新書、2012年)
- 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年)
- 『動物的/人間的――1.社会の起原』(弘文堂、2012年)
- 『生権力の思想――事件から読み解く現代社会の転換』(ちくま新書、2013年)
- 『〈未来〉との連帯は可能である。しかし、どのような意味で?』(弦書房、2013年)
- 『思考術』(河出ブックス、2013年)
- 『〈世界史〉の哲学――東洋篇』(講談社、2014年)
- 『〈問い〉の読書術』(朝日新書、2014年)
- 『自由という牢獄――責任・公共性・資本主義』(岩波書店、2015年)
- 『社会システムの生成』(弘文堂、2015年)
個人誌
- 『大澤真幸THINKING「O」』(左右社 、2010年3月〜)
共著
- (香山リカ)『心はどこへ行こうとしているか――クロス・トーク! 社会学VS精神医学』(マガジンハウス、1998年)
- (吉見俊哉・小森陽一・田嶋淳子・山中速人)『メデイア空間の変容と多文化社会』(青弓社、1999年)
- (金子勝)『見たくない思想的現実を見る――共同取材』(岩波書店、2002年)
- (東浩紀)『自由を考える――9・11以降の現代思想』(日本放送出版協会、2003年)
- (佐伯啓思)『テロの社会学』(新書館、 2005年)
- (北田暁大)『歴史の〈はじまり〉』(左右社、2008年)
- (橋爪大三郎)『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書、2011年)
- (見田宗介)『二千年紀の社会と思想』(太田出版、2012年)
- (水野和夫)『資本主義という謎――「成長なき時代」をどう生きるか』(NHK出版新書、2013年)
- (橋爪大三郎・宮台真司)『おどろきの中国』(講談社現代新書、2013年)
- (橋爪大三郎)『ゆかいな仏教』(サンガ新書、2013年)
- (成田龍一)『現代思想の時代 〈歴史の読み方〉を問う』(青土社、2014年)
- (小林康夫)『「知の技法」入門』(河出書房新社、2014年)
- (木村草太)『憲法の条件―戦後70年から考える』(NHK出版新書、2015年)
編著
- 『社会学のすすめ』(筑摩書房、1996年)
- 『社会学の知33』(新書館、2000年)
- 『ナショナリズム論の名著50』(平凡社、2002年)
- 『アキハバラ発:〈00年代〉への問い』(岩波書店、2008年)
- 『3・11後の思想家25』(左右社、2012年)
共編著
- (井上俊・上野千鶴子・見田宗介・吉見俊哉)『岩波講座現代社会学(全27巻)』(岩波書店、1995年-1997年)
- (見田宗介・上野千鶴子・内田隆三・佐藤健二・吉見俊哉)『社会学文献事典』(弘文堂、1998年)
- (猪口孝、岡沢憲芙、山本吉宣、ステーヴン・リード)『政治学事典』(弘文堂、2000年)
- (小林康夫・永井均・山本ひろ子・中島隆博・中島義道・河本英夫)『事典哲学の木』(講談社、2002年)
- (姜尚中)『ナショナリズム論・入門』(有斐閣 、2009年)
共訳書
- (宮台真司)G・スペンサー=ブラウン『形式の法則』(朝日出版社、1987年)
電子書籍
- 『緊急発言 普天間基地圏外移設案』(朝日出版社、2010年)
受賞歴
メディア出演等
脚注
- ^ “人環・大澤真幸教授が辞職 担当授業不開講に”. 京都大学新聞社(2009年10月1日). 2010年10月14日閲覧。
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