「歴史認識」とは何か - 対立の構図を超えて (中公新書 2332) (Japanese) Paperback Shinsho – July 24, 2015
by 大沼 保昭 (著), 江川 紹子 (その他)
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内容(「BOOK」データベースより)
日中・日韓関係を極端に悪化させる歴史認識問題。なぜ過去をめぐる認識に違いが生じるのか、一致させることはできないのか。本書では、韓国併合、満洲事変から、東京裁判、日韓基本条約と日中国交正常化、慰安婦問題に至るまで、歴史的事実が歴史認識問題に転化する経緯、背景を具体的に検証。あわせて、英仏など欧米諸国が果たしていない植民地支配責任を提起し、日本の取り組みが先駆となることを指摘する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大沼/保昭
1946年(昭和21年)、山形県に生まれる。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授などを経て、明治大学法学部特任教授。東京大学名誉教授。専攻、国際法。87年、石橋湛山賞受賞
江川/紹子
1958年(昭和33年)、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。神奈川新聞社社会部記者を経て、フリージャーナリストに。95年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Product Details
Publisher : 中央公論新社 (July 24, 2015)
Publication date : July 24, 2015
Language : Japanese
Paperback Shinsho : 254 pages
ISBN-10 : 4121023323
ISBN-13 : 978-4121023322
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杜の百鬼王
4.0 out of 5 stars 読み物として星四つ。
Reviewed in Japan on December 7, 2018
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書かれていることは明晰で読み易く、各々の論点も興味深い。
いわゆる「歴史認識」について、素人が考える上で、
確かに示唆に富む内容を含んでいると思う。
そういう意味で、読み物として十分に一読の価値はあるだろう。
しかし、である。相対主義的主張を為す者は、
得てして、その相対主義から、意識的か否かは別にして、
自身の主張だけは隔絶させようとするものだ、
ということを忘れてはならないだろう。
往々にして「知的」とか「客観的」とか「冷静」などと称される学者や知識人の「中庸論」は、
本当に「正しく」、いわゆる「極論」として排斥されがちなラディカルな現状批判は、
「正しくない」のだろうか?
結局のところ、中庸論を選択する者は、まぁここいらが妥当なところでしょう、
という追認的な諦念を、社会的歴史的弱者に、なかば強要し承服させることに、
結果的にではあれ、加担しているのではないか?
この本の論者は、自画自賛的に「アジア女性基金」の先進性と中庸性、
延いてはその「正義」を主張し、「俗人」の目線を称揚するが、
私は、「総理大臣」の署名付きの謝罪文を涙して有難がった元慰安婦よりも、
それになんの感興も示さなかった元慰安婦の方が、
はるかに真っ当な「俗人」だと思うし、
有難がるだろうと思い込んでいたという、この本の論者には、
非常な違和感を覚える「俗人」の一人でもある。
戦時中、「正しい」ことを主張しながら権力の暴虐を上手に免れた者こそ、
真に有益な「実利」の代弁者であり、
思想犯として投獄されたり獄死したり虐殺された人々は、世渡りの下手な、ただのマヌケだったのか?
それは、逆らうだけ損な、圧倒的権力への無益な反抗に過ぎなかったのか?
私は、とてもそうは思えない「俗人」の一人である。
「中庸」と、ある種の人間的感性や創造性、あるいは想像力の欠如とは、実のところ紙一重ではないのか?
「中庸」によって生み出され助長され延伸される不利益を被るのは、社会の経済的支配層や、知的特権階級ではない。
「よりましな悪」という希釈された構造的毒薬を飲まされ、抗体を作ることを強いられるのは、
そういった社会的「強者」ではないのだ。
我々がしなけれなならないことは、何が「真善」で、何が「偽善」か、
「学問的」に峻別することではないはずなのだ。
ちなみに私は、戦後を生きる日本人の一人として、天皇にまつわる物言いにのみ、
何のためらいもなく丁寧語を使用することに、
ささやかな抵抗を覚える「俗人」でもある。
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紫陽花
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1.0 out of 5 stars 現状肯定派の"なあなあ"な議論を展開しているだけで啓発される点のない愚書
Reviewed in Japan on October 7, 2019
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本来は一般用語である筈の「歴史認識」という言葉が1980年代中盤以降、日中・日韓の問題に一義的に使われている現状を踏まえ、聞き手の江川紹子氏との対談形式で以下を明らかにしようとした書。
(1) 東京裁判、サンフランシスコ条約、慰安婦問題、靖国問題などに関する出来るだけ客観的な真の姿
(2) (1)に対して日中韓の間でズレが生じる原因
(3) (2)の背景にある日中韓の思惑
(1)を読んだだけで著者が現状肯定派の"なあなあ"な議論を展開している事が分かる。私も日本に非がなかったとは到底言えないとは思うが、例えば、当時の日独が世界の9割の国と戦っていたと明言した上に、当時は世界大戦の様な戦争を裁く国際法がなかった、と言った上で、なおかつ、(上述の9割の国の)国際法学者が東京裁判の結果に賛同していると言っても、現実容認で何も言った事にならないでしょう。歴史の一参考書としての意義くらいしかない。「昭和天皇の戦争責任を問わなかったのは何故か?」という江川氏の質問の方がよっぽど鋭い。「慰安婦」問題、「靖国」問題は朝日が採り上げるまでは中韓も全く問題にしなかったのに、朝日の責任を問わないのは何故か ? メディアの問題は自身の専門外と考えているのか ? どうも自身の斬新な見解を提示するよりも、現状のダラダラした説明に終始していて読んで新しい知識・見識を得たという気にならない。
(2),(3)についても当り前過ぎるのか殆ど筆を割いていないし、解決策に到っては「型肘張らずに語り合う」じゃ余りにもお粗末だろう。啓発される点のない愚書だと思った。
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ももたろう
4.0 out of 5 stars 一般教養としては良い本
Reviewed in Japan on December 8, 2019
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朝鮮は植民地ではなかった、かつての戦争はアジアの解放戦争であった、慰安婦や徴用工は韓国の言いがかりなどなど
感情的な議論が跋扈する中、「自虐でも独善でもなく」という帯書きのように、感情的反発に配慮しながら歴史問題をやわらかく解説した本。教養書としては優れている。
中立的なスタンスを保つためか、トゲは無いが、どちらにも言い分はある的な曖昧な立場に終始している。
かつて非道な残虐行為を「一般の」日本人が何故してしまったのか、人間の醜さ弱さをえぐるような分析は無い。
歴史の展開についてなら、加藤陽子「戦争の近現代史」のほうが遙かに優れている。
歴史認識問題でも最近特に関心を持たれている慰安婦問題や徴用工問題を「法的に解決済み」とすることができるか、
節を設けて論点は出されており、人権侵害事例に事後法の適用禁止も見直されつつあるという指摘は重要。もう少し踏み込んで、国家間の協定締結は個人の損害賠償請求権を制限しないという、日本、韓国双方の最高裁判断の意味にも触れてほしかった。元徴用工と三菱重工の係争がなぜ日韓の係争になるのか、踏み込んでほしかった。
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かーくん
5.0 out of 5 stars 誠実に事実を認めることの重要性
Reviewed in Japan on October 17, 2019
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この本を読み終えて自分の「歴史認識」が大きく変わった。知らないことが多すぎた。
他の国の歴史教育を批判することが最近多い気がするが、はたして日本はどれほどのことを若い世代に正しく伝えているのだろうか。誠実に日本が過去に犯した事実を認めた上で、少しでも世界が良くなるように他の国も批判していくことが大切だということを学んだ。
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takahiko
1.0 out of 5 stars 対立を煽るために?
Reviewed in Japan on October 29, 2018
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あまりにも偏っており評価に値しない。
最初から結論を決めてしまっているように思う。
歴史認識は他の本で。
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The Glide
5.0 out of 5 stars 歴史認識の各論を知る前に読むべき1冊である。
Reviewed in Japan on June 16, 2018
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様々な国や、人が様々な歴史認識を持っており、果たしてどれが正しいのかを知ることは非常に困難である。もしかすると正解は無いのかも知れないが、この本の著者の歴史認識のとらえ方には強く共感を持つことができる。
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arc
1.0 out of 5 stars 中立な立場?
Reviewed in Japan on May 3, 2020
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中立な視点で歴史認識に関して書きました
との文言があるけど、著者はかなり左寄りの人かと思います。
真珠湾攻撃=卑怯なだまし討ちにより、太平洋戦争が始まったとの記述が2回ほどありますが
近年、この考え方をするのは左翼のごく一部の人だけではないでしょうか。
真珠湾攻撃の前に日米は既に交戦状態にあった、というのが現在多くの人が持つ認識だと思います。
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河田 正孝
4.0 out of 5 stars 客観的な歴史認識
Reviewed in Japan on November 24, 2019
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「東京裁判」から始まって「の歴史認識の歴史と国際比較」まで客観的な解説だと思いました。特に「事後法」による「戦争責任」に関する記述は大いに参考になりました。また「被害者意識」についても客観的に指摘していると思います。安倍
応援団による「歴史認識キャンペーン」の独善性を改めて認識させられました。2015年の出版だったことを知らなかったのは自分の勉強不足だったと反省しています。
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