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感想・レビュー
9
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ネタバレ
みどり虫
40年以上前、西サハラのアイウンで暮らした台湾出身である著者(夫はスペイン人)。「私の家の入り口は、ドアを出るとすぐ大通りで、大通りの向こうは、果てしなく続く砂漠だ。滑らかに、柔らかく、ゆったりと神秘的に、砂漠はずっと空の果てまでつづいていた」というその町で起こる数々のエピソード。時には驚き、時には笑いながら読み進め、彼女のサハラでの歳月にすっかり魅せられた頃、深い悲しみの最終章へ向かう。泣きながら読了したけれど、読めて良かった。再読もしたい。すばらしい読書時間だった。教えてくれた読み友さんに心から感謝!
ナイス★133コメント(9)2020/12/05
buchipanda3
西サハラでの暮らし、想像がつかないだけに興味津々。探してみま~す(^^)。
ナイス★412/05 22:33
みどり虫
ぱんださん、ありがとう!そうなの、すぐそこが砂漠なの(⊙ө⊙)そんな所で暮らす?ってことからして驚きなの(⊙ө⊙)この本、見つかりますように!
ナイス★312/06 05:299件のコメントを全て見る
DEE
サハラに心奪われた台湾人の著者。彼女を離すまいと同じくサハラにやってきたホセとサハラ砂漠で結婚。そこで慣れない生活を始める。 文化の違う土地でのバタバタの生活という内容と思ったが、次第にスペイン、モロッコなどサハラを巡るキナ臭い争いへ重苦しくなっていく。もう40年以上前の話だが、ちょっと調べてみると今でも問題を抱えているみらしい。ラストは衝撃的で、なぜなんの罪もない原住民がこんな理不尽な目に会わなければならないのかと思う。定規で線を引くように定めた国境に何の意味があるのか。加えて著者の人生も相当に激しい。
ナイス★13コメント(0)2020/10/23
もち
とてもおもしろかった。三毛という女性がスペイン人のホセとサハラで結婚して暮らす話。みんなすごく魅力的でおもしろくて、そして生きている感じがすごくよかった。
ナイス★3コメント(0)2020/09/25
Tai
読友さんが紹介されて手に取る。感謝です!1974年、西サハラでの生活、原住民サハラウィの異星人くらい異なる価値観や思考にガンガン揺さぶられる。著者、台湾人の三毛とスペイン人の夫ホセの喜怒哀楽溢れる生活は刺激的です。「サハラ砂漠はこよなく美しい。だがそこでの生活は、この上ない気迫をあがなって自分を適応させていく必要があった!」「私たちは広大な土地で暮らしていたが、精神的には非常に閉鎖されていた。」1976年にスペインが統治を終え、国が無くなる。植民地支配、奴隷が当たり前に在った。描かれる光と陰が重い。
ナイス★17コメント(2)2020/09/05
ともっこ
素敵なレビューありがとうございます! こちらを拝読し、再読したくなりました(*´-`)
ナイス★109/06 00:16
Tai
コメント、ありがとうございます!ホントに素敵な一冊でした。たくさんの方に読んで頂きたくなってしまいますね。ありがとうございました。
ナイス★109/06 00:42
ヨカバイ
雄大なサハラ砂漠で現地で生活する人々が生き生きと描かれている。興味深く大変面白かった。
ナイス★1コメント(0)2020/07/14
ともっこ
台湾出身の作家・三毛による西サハラ滞在記。前半と後半で受ける印象が全く異なる。 前半は破天荒な著者とそれ以上にブッ飛んだサハラの住人たちとのハチャメチャエピソード。著者が滞在していたのは今から40年以上前だろうから、現在でもこの本に書かれているような風習があるのか分からないが、かなり興味深く読んだ。 後半はガラリと変わり、時代や政情に翻弄される西サハラの様子が描かれる。情勢の激流に逆らえず、成す術なく打ちひしがれる著者。 最後は涙なしでは読めなかった。
ナイス★15コメント(1)2020/06/28
ともっこ
読書メーターの読み友さんにご紹介いただきました。本当に読んで良かったです。衝撃を受け、いろんなことを考えさせられました。良い本を教えていただき感謝です。 日本ではそれほど知られていないみたいですが、多くの人に読んでもらいたい本です。
ナイス★706/28 22:19
snzkhrak
ステイホームの状況下、心だけでも遠くに旅がしたくて日経の書評から選書。モロッコではサハラ砂漠は見ずに帰ってきたが、エジプトではサハラ砂漠で一晩過ごした。目くるめく個性的だが残酷で淡々と生きる砂漠の人々。
ナイス★3コメント(0)2020/05/17
はるぱ
台湾出身の女性が砂漠の国でスペイン人の夫とたくましく生活する物語。作者の感受性と行動力が素晴らしく、しかもかの地の自然・文化が活写されていて、波乱万丈のストーリーはなくても(前半)しみじみ面白かった。似たようなエピソードの連続にいささか飽きてきたところ、後半に配置されていた「聾唖の奴隷」にガツンとやられた。「サバ軍曹」「哀哭のラクダ」と併せてラスト三篇だけでも読む価値あり。あとどれくらいこういう佳い本に出会えるのかなー。(感想再アップです)
ナイス★65コメント(8)2020/03/28
みどり虫
読んだ!厚さに怯んでいたけど、こんなに読みやすいなら早く読めばよかった〜。「本を読むことが好きで良かった。読メを利用してて良かった。はるぱくんと読み友で良かったー!」って思ってる。この先も手元に置いて再読もしたいと思う素晴らしい一冊に出会えて、とても嬉しいよ。本当にどうもありがとう!!
ナイス★112/05 15:48
はるぱ
おお、先輩!そう言ってもらうと感想書いたこちらもマジ嬉しいです!これからも素敵な読書ライフを共に歩みましょ♪
ナイス★112/05 16:078件のコメントを全て見る
Speyside
日本では殆ど知られていないが、中華圏では1000万部を売り上げた台湾の人気作家 三毛による「アフリカ最後の植民地」西サハラ滞在記。台湾や中国の友人達の薦めで手に取った。 前半の『サハラの物語』では、著者とスペイン人夫の冒険に満ちた新婚生活が、後半の『哀哭のラクダ』では、スペインが撤退する1975年の動乱の日々が綴られている。 想像を軽く超える驚きの体験記から目が離せなくなる。 現代文明から隔絶された隣人のサハラウィや奴隷との交流、歴史的事件の記録としても価値があり、もっと読まれて良い作品だと思った。→
ナイス★10コメント(2)2020/02/11
Speyside
三毛作品の邦訳は、以前『サハラ物語』のタイトルで本書の前半部分『サハラの物語』のみ出版されていた。今回同じ訳者による翻訳で、後半の『哀哭のラクダ』部分が追記され、全20篇の『サハラの歳月』として2019年に再版。 前半の『サハラの物語』は、茶目っ気たっぷりな著者の目で捉えた異国滞在記という趣きだが、後半の『哀哭のラクダ』では、過酷な運命や時代の潮流に翻弄される人々の悲哀が描かれており、特に「聾唖の奴隷」「サバ軍曹」「哀哭のラクダ」の3篇の印象が強烈だった。旧版を読まれた方にも、ぜひ再読をお薦めしたい。→
ナイス★302/11 21:46
Speyside
三毛は、1979年に夫ホセと死別した後、1981年に台湾へ帰国。1991年に48歳の若さで自死。 20余冊の作品を残したが、邦訳は今のところこの作品だけ。他の作品も読んでみたい!
ナイス★302/11 21:46
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