姜信子
姜 信子 (きょう のぶこ、カン・シンジャ) | |
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誕生 | 1961年 神奈川県横浜市 |
職業 | 作家 |
最終学歴 | 東京大学法学部 |
代表作 | 『日韓音楽ノート』『棄郷ノート』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』他[1] |
主な受賞歴 | 第2回ノンフィクション朝日ジャーナル賞(1986年) 熊本日日新聞文学賞(2000年) 鉄犬ヘテロトピア文学賞(2017年) |
在日韓国人三世、日本名は竹田存子 |
姜 信子(きょう のぶこ、カン・シンジャ、1961年[1]〈昭和36年〉 - )は、日本の作家。在日韓国人三世[2]。日本名は「竹田存子(たけだ のぶこ)[3]」。
経歴[編集]
神奈川県横浜市生まれ[1]。東京大学法学部卒業[1]。1986年(昭和61年)に『ごく普通の在日韓国人』で第2回ノンフィクション朝日ジャーナル賞[1]、2000年(平成13年)『棄郷ノート』で熊本日日新聞文学賞を受賞[4]。2017年(平成29年)『声 千年先に届くほどに』で鉄犬ヘテロトピア文学賞を受賞した[5]。熊本学園大学、熊本大学などで非常勤講師。
著書[編集]
- 『ごく普通の在日韓国人』(朝日新聞社、1987年)のち文庫
- 『かたつむりの歩き方』(朝日新聞社、1991年)
- 『私の越境レッスン 韓国篇』(朝日新聞社、1993年)
- 『日韓音楽ノート 〈越境〉する旅人の歌を追って』(岩波新書、1998年)
- 『棄郷ノート』(作品社、2000年)
- 『安住しない私たちの文化 東アジア流浪』(晶文社、2002年)
- 『追放の高麗人 「天然の美」と百年の記憶』(石風社、2002年)
- 『ノレ・ノスタルギーヤ 歌の記憶、荒野への旅』(岩波書店、2003年)
- 『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』(岩波書店、2006年)
- 『うたのおくりもの』(朝日新聞社、2007年)
- 『イリオモテ』(岩波書店、2009年)
- 『今日、私は出発する ハンセン病と結び合う旅・異郷の生』(解放出版社、2011年)
- 『はじまれ 犀の角問わず語り』(サウダージ・ブックス+港の人、2011年)
- 『旅する対話』(春風社、2013年)
- 『生きとし生ける空白の物語』(港の人、2015年)
- 『はじまりはじまりはじまり』(羽鳥書店、2015年)
- 『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎、2015年)
- 『妄犬日記』(ぷねうま舎、2016年)
- 『あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿』(せりか書房、2016年)
翻訳[編集]
- カニー・カン『遥かなる静けき朝の国』(青山出版社、1995年)
- 李清俊『あなたたちの天国』(みすず書房、2010年)
- ソ・チヨン『京城のモダンガール』(みすず書房、2016年)
共著・編纂[編集]
- 『夕凪の島』大田静男(みすず書房、2013年)
- 『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』(みすず書房、2014年)
- 『しきたり 折々の作法をたのしむ』『現代用語の基礎知識』編集部編 竹中龍太、的場美香共著(自由国民社〈日本のたしなみ帖 和ごころ、こと始め。〉、2015年)
映画[編集]
- 「ナミイと唄えば」企画・原作 2006年
公演・プロデュース活動[編集]
かもめ組[編集]
- 2012年より浪曲師玉川奈々福・パンソリ唱者安聖民とともに、「かもめ組」名義で、日韓の語り芸の道を結んで、境を越えて声を行き交わし、新たな語りの可能性を切り拓く活動を継続中。
プロジェクト8マン[編集]
- 2015年より、人形浄瑠璃猿八座の座付太夫であり、多摩地方に伝わる伝統的語り芸「説経祭文」の第一人者である 渡部八太夫の活動をプロデュース。
- https://blog.goo.ne.jp/wata8tayu (猿八座 座付太夫 渡部八太夫ブログ)
- https://wata8tayu.hatenablog.com/ (「説経祭文」語り 渡部八太夫ブログ)
脚注[編集]
- ^ a b c d e “異界の声、常世の歌 第2回「流浪のうたびと〜アフリカの吟遊詩人、さまよい安寿」川瀬慈×姜信子”. 東京自由大学 (2019年). 2020年3月2日閲覧。
- ^ 姜 1990, p. 6.
- ^ 姜 1990, pp. 66-70.
- ^ “総合文化研究所共催講演会『空白』をつなぐ旅〜記憶の彼方、コトバの行方”. 東京外国語大学 (2011年). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “第一信 姜信子より「奪われた野にも春は来るのだろうか」”. web ふらんす. 白水社 (2019年3月20日). 2020年3月2日閲覧。
ごく普通の在日韓国人 (朝日文庫) 文庫 – 1990/6/1
姜 信子 (著)
5つ星のうち4.0 4個の評価
内容(「BOOK」データベースより)
「どんなに意味を抜こうとしても、変に意味が込められてしまう『在日韓国人』よりも、『日本語人』というほうが身も心も軽くなるような気がする」と、在日韓国人3世の著者は言う。日本で生まれ育ち、日本人と結婚、娘をもうけた彼女は、さまざまな障害をどのように乗りこえてきたのか。在日韓国人の悩みと喜びを率直に描きながら、「国籍」「民族」の意味を鋭く問いかけ深く考えさせる書。
登録情報
出版社 : 朝日新聞社 (1990/6/1)
発売日 : 1990/6/1
言語 : 日本語
文庫 : 221ページ
5つ星のうち4.0 4個の評価
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Amazon Customer
5つ星のうち3.0 なるほど2014年3月23日に日本でレビュー済み
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世の中の国際化にともない、国際結婚や、2世、3世の方も増えていくでしょう。当人にとっても、周囲にとっても人間関係やアイデンティティが問題となってきそうです。
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 分かり易いです。2015年5月18日に日本でレビュー済み
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少し前の出版物でしたが、状況や考えられていることがよくわかりました。
色んな人がいるとは思いますが、偏見をもたれている方、とにかくよくわからないという方、
とても丁寧で読みやすい文章ですぐ読めます。読んでみてほしいです。
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the-lion
5つ星のうち5.0 「民族」とは何か?という人にお薦めします。2002年1月29日に日本でレビュー済み
日本で在日韓国人として生きる著者が自らの日常生活をありのままに描いたエッセー。在日韓国人の実情について日本の歴史的・政策的背景と平行して書かれている。在日韓国人に対する「日本人」がもつ表面的なイメージを払拭させられる作品である。また、「民族」の意味についても分かりやすく書かれている。
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日韓音楽ノート―「越境」する旅人の歌を追って (岩波新書) 新書 – 1998/1/20
姜 信子 (著)
5つ星のうち4.0 5個の評価
韓国籍をもち,日本語を母語とする在日韓国人3世の著者は,あらゆる枠からの〈越境〉をめざし,模索・行動するうちに,〈記憶の器〉としての近代大衆歌謡の重要さを発見した.唱歌・演歌の源流をたどり,現代と格闘するミュージッシャンたちにインタビューするなかに浮かび上がってくるものは何か.みずみずしい若い魂の旅の記録.
内容(「BOOK」データベースより)
韓国籍をもち、日本語を母語とする在日韓国人三世である著者は、あらゆる枠からの「越境」をめざして模索・行動するうちに、「記憶の器」としての大衆歌謡の重要さを発見する。海峡の両側で展開した唱歌・演歌の歴史から何を聴きとるのか、現代と格闘する韓国の歌手たちは何を主張するのか。時空を超えて旅するみずみずしい若い魂の記録。
登録情報
出版社 : 岩波書店 (1998/1/20)
発売日 : 1998/1/20
言語 : 日本語
新書 : 231ページ
5つ星のうち4.0 5個の評価
5つ星のうち4.0
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5 件のグローバル評価
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上位レビュー、対象国: 日本
高橋如安
5つ星のうち2.0 韓国音楽を考える2013年11月6日に日本でレビュー済み
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韓国音楽を知る手本にと思いましたが希望うすでした。反日的立場での音楽展開のように思えたのは僕だけだろうか。
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f y
5つ星のうち5.0 とてもよかった。2015年1月16日に日本でレビュー済み
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この本を参考資料として利用したいと思っていましたので手元に欲しかったのです。届いた状態も想像どおりでした、
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kaizen
5つ星のうち5.0 日本も韓国も5音階で、7音階の洋楽を取り入れる過程は類似しているとのこと。2010年10月9日に日本でレビュー済み
日本も韓国も5音階で、7音階の洋楽を取り入れる過程は類似しているとのこと。
子供の唱歌、演歌など、歴史的な共通点についても記述している。
韓国の歌手が日本と韓国で歌い分けていることもわかった。
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unha
VINEメンバー
5つ星のうち5.0 日韓歌謡の歴史がここに2005年1月20日に日本でレビュー済み
日韓の歌謡が、相互にどう影響しあったかについてよくまとまった貴重な書。「韓国歌謡史 1895‐1945」朴 燦鎬 (著)が絶版なので、より貴重さが増している。
「学ぶための本」としての価値も高い一方で、文章の香り、そして紹介されている現在の歌手達、姜 信子の迫ったこの世界とその香りに、読者も漂うよう。。。
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