2022-10-07

歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実 (朝日選書) : ジャック・チョーカー, 小菅信子, 朴 裕河, 根本 敬, 根本 尚美: Japanese Books

Amazon.co.jp: 歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実 (朝日選書) : ジャック・チョーカー,

小菅信子, 朴 裕河, 根本 敬, 根本 尚美: Japanese Books

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紹介
映画『戦場にかける橋』で知られる泰緬鉄道の捕虜収容所。第二次世界大戦時に動員されたアジアの労働者を含め10万人以上が死んだ労働酷使と悲惨な現場環境と、そこで生存をかけた人間の意思が、英国人捕虜画家による100点超のカラー画と手記から鮮やかに浮かび上がる。東京裁判判決から60年、連合軍の元捕虜たち被害者の側から手をさしのべる歴史和解にわれわれはどう応えるか。日英歴史和解研究の小菅信子、日韓和解研究の朴裕河、ビルマ研究の根本敬による、アジアの視点から考える鼎談も収録。

目次
解説 泰緬鉄道から歴史和解へ(一冊の画集
捕虜画家ジャック・チョーカー
チョーカーの作品の価値 ほか)
手記 英国人捕虜が描いた収容所の真実(1942年1月‐2月 シンガポールの陥落
1942年2月‐10月 チャンギとシンガポールの労働収容所
1942年10月 タイへの列車旅行と北部への行進 ほか)
鼎談 泰緬鉄道とアジア(映画『戦場にかける橋』の影響
泰緬鉄道の記憶
コリアンガード ほか)

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Product description
内容(「BOOK」データベースより)
映画『戦場にかける橋』で知られる泰緬鉄道の捕虜収容所。第二次世界大戦時に動員されたアジアの労働者を含め10万人以上が死んだ労働酷使と悲惨な現場環境と、そこで生存をかけた人間の意思が、英国人捕虜画家による100点超のカラー画と手記から鮮やかに浮かび上がる。東京裁判判決から60年、連合軍の元捕虜たち被害者の側から手をさしのべる歴史和解にわれわれはどう応えるか。日英歴史和解研究の小菅信子、日韓和解研究の朴裕河、ビルマ研究の根本敬による、アジアの視点から考える鼎談も収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
チョーカー,ジャック
1918年ロンドン生まれ。画家。第二次世界大戦で日本軍の捕虜となり、泰緬鉄道の建設などで労働を強いられる。この間、日本兵の目を盗み、記録画を残す。王立美術学校絵画学部卒業。王立芸術家協会会員。チェルトナム女学校美術部長、ファルマス美術デザイン学校長、西イングランド美術学校ブリストル校長、同校美術学部長などの職を歴任。現在、グレート・ブリテン医療画家協会フェロー

小菅/信子
1960年生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了満期退学(文学修士)、ケンブリッジ大学国際研究センター客員研究員を経て、山梨学院大学法学部教授。『戦後和解』(中公新書)で第27回石橋湛山賞受賞

朴/裕河
1957年ソウル生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院日本近代文学専攻、博士号取得。韓国に帰国後、夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人の翻訳など、日本近現代の文学・思想を紹介。現在、世宗大学日本文学科副教授。『和解のために』(平凡社)で第7回大佛次郎論壇賞受賞

根本/敬
1957年生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業、同大学院比較文化研究科博士後期課程中退(文学修士)。1985年から87年に文部省アジア諸国等派遣留学生としてビルマへ留学。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授などを経て、上智大学外国語学部教授

根本/尚美
1971年生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。書店勤務、福祉施設勤務を経て翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Product Details
Publisher ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (December 10, 2008)
Publication date ‏ : ‎ December 10, 2008
Language ‏ : ‎ Japanese
Tankobon Hardcover ‏ : ‎ 301 pages

Top reviews from Japan
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TA
5.0 out of 5 stars 筆者のスケッチの絵が歴史の真実を教えています。
Reviewed in Japan on March 29, 2019
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筆者のスケッチの絵によって戦争中何があったのかよくわかりました。捕虜の方々一人一人に実際何があったのかを知ることができました。
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kazuki
5.0 out of 5 stars 自国の歴史を真摯に受け止めるべき
Reviewed in Japan on June 7, 2014
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こちらの本の中で、海外の女性が日本人学生と話した時、日本人の自国の歴史に対する無知に呆れたという体験が書かれていました。
「ドイツ人がナチスの蛮行を知らないなどありえない。知らないから冷静に考える事が出来ないのだ」
まさしくその通りです。日本の加害行為を否定する者たちは、屁理屈をまくしたて、ヒステリックに叫んで他者を罵倒する者が少なくない。
そして、彼らの虚栄心を増長させているのは「無知の無自覚」である大勢の「普通の日本国民」である。
海外によく行く日本人男性が言っていました。
「日本人はどうして日本人は海外で好かれていると思い込んでいるのだろう?海外にもアジア人を見下す人はいるが、何故か「日本人」は差別されないと思っている。海外のレイシスト達にしてみれば、日本人も「黄色い猿」なのに。その無知さが恥ずかしい」
今の日本人の無知と傲慢さは異常であると思います。
この本を冷静に受け止められるかどうか。その人の人間性が見れるかもしれない。
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曇り雨のち晴れ
5.0 out of 5 stars 過酷な捕虜労働
Reviewed in Japan on February 2, 2014
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この本は、東南アジアをタイ、ビルマを通してできればインドまで軍事鉄道を作ろうとした日本軍が行った行為です。これは過酷な地形と短期間で作るという作戦作業で、これを、各国の捕虜を動員して強行したのです。この過酷な労働と取扱いにより、多くの捕虜が耐えられなくって、多くの犠牲を出しました。
今この鉄道はありません。しかし、なぜか、靖国神社の遊就館に入ったところに機関車が飾ってあります。
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vyj01354
5.0 out of 5 stars 好著です。
Reviewed in Japan on May 13, 2013
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捕虜になった立場で、書かれた本です。
よくここまで、きちんとまとめて本にしてくれたと、思います。
戦争の本としてではなく、鉄道の歴史の本として、読みました。
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Double White
5.0 out of 5 stars 互いに歴史を学ぶことの意義
Reviewed in Japan on December 13, 2008
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BC級戦犯の悲劇を描いた「私は貝になりたい」と、あわせて読みたい一冊。

「泰緬鉄道」は、南京やバターン「死の行進」とならんで、欧米諸国ではよく知られてきた日本軍の残虐事件。本書は、鉄道建設の様子を現場でつぶさに描いたイギリス人捕虜、ジャック・チョーカーのイラストをカラーで紹介している。かなりショッキングで残酷なイラストも少なくない。

だが、本書が訴えているのは、日本軍の問題行為の「告発」ではなく、相互の歴史の学びをふまえた「和解」である。チョーカーは、日本に謝罪や補償を要求せず、互いに歴史を学習することの意義を強調する。

複雑な「歴史のひだ」のなかで、かつての敵同士が、加害者も被害者も共に歴史に対して謙虚であるということが、本書のいう「歴史和解」の前提である。

「和解」の論客である朴裕河と小菅信子、ビルマ研究家の根本敬による座談会は、さまざまな意味で非常に刺激的である。小菅のいう、和解は非常に困難な課題であって、一度に100点満点はとることはできない、だからこそ、「0点よりは40点、40点よりは60点」をめざして相互に多様な取り組みをすべきだ、という議論は印象的である。

また、朴と小菅が口をそろえて、「国際和解」よりも「内部の和解」「国内和解」のほうが困難と指摘している部分は示唆に富んでいた。

本書でなされている議論の多くは、今後の国内の戦争責任論や「和解論」の展開のための、良い叩き台になるだろう。
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Brownie
1.0 out of 5 stars 歴史という権威をかざす人が多すぎる
Reviewed in Japan on January 31, 2015
他のレヴューを読めば歴史という権威を振りかざす人が多いが
この本が許せないと主張される人は
アーロン収容所やシベリア抑留についても調べて欲しいものだな
日本兵捕虜が如何に残酷に殺されたか理解できる。
そして重要な事として、当時は連合国が圧倒的に優勢な時であり
捕虜を保護する余裕が無かったことはありえないってことだ。

一方、この本に書かれた時代は、すでに日本軍は劣勢に立ち
特に1944年のインパール作戦では、飢餓によって多くの兵士が命を落した
泰緬鉄道の建設が行われた1922年の時点でも、かなり苦しかった
同作戦で動員されたイギリス軍捕虜は六万二千人
そのうち、死亡者は一万三千人弱
確かに無茶な作戦での死者を出した事実は事実として考えるべきだが
当時の日本には、すでに捕虜を十分に保護する余裕はなく
実際、戦後、BC級戦犯の裁判でも、「我々も食にも事欠く状況だった。それでもできる限り、あなたたちにも(捕虜にも)まわした」
と証言した戦犯もあった。

第二次大戦後、ドイツ軍捕虜三十万人の内、一年後に捕虜が解放されたときには
一万人ほどだった。
残る大部分の捕虜は連合国軍兵士の食料を与えないなどの虐待で死んでしまったのだ。
泰緬鉄道に動員した将兵たちは、戦後、BC戦犯として処罰されたが
しかしこうした戦後の残虐行為で、戦勝国側で処罰された将兵は、ただの一人も存在しない

歴史とは学ぶべき事が山ほどある
それは認めるが、何かあれば歴史を口にする人間は私は蔑みをもってみる
なぜならそういう人たちは、自身の都合のよい歴史しか認めようとはしないからだ
歴史という権威を振りかざす事で自身の主張を正当化しているだけ
あまりにも幼稚な態度であろうが、本人たちは決して気づくことはないでしょうね
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ニカラグアの結び目
4.0 out of 5 stars 歴史を知らないのに 「日本人」 と称していいのか自問する
Reviewed in Japan on January 3, 2010
―構成―

小菅信子による「解説」  (約30頁) (全体の1/10)

ジャック・チョーカーの著作の邦訳「手記」  (約200頁)

研究者による「鼎談」  (約50頁)

以上

じつは「鼎談」が一番興味深い.

読みやすいし, 分量も多くないので, これだけでも読む価値が十分にある.

とくに, 中学生以上の, 日々歴史に触れていく段階にある<生徒>・<大学生>,

その年代の子をもつ<親>に対しておすすめする.
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BINBUN
5.0 out of 5 stars 歴史を正しく知ろう
Reviewed in Japan on September 26, 2020
Verified Purchase
以前、図書館で借りて読んだことがありました。ですが、もう一度読み、また、挿絵を見たいと思い購入しました。
当時のこととともに、その時のスケッチが、挿絵として使われており貴重な資料という感じの本です。
日本は平和で、戦争とは縁がない時代になっています。だからこそ、読む価値がある本だと思います。
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Brownie
1.0 out of 5 stars 歴史という権威をかざす人が多すぎる
Reviewed in Japan on January 31, 2015
他のレヴューを読めば歴史という権威を振りかざす人が多いが
この本が許せないと主張される人は
アーロン収容所やシベリア抑留についても調べて欲しいものだな
日本兵捕虜が如何に残酷に殺されたか理解できる。
そして重要な事として、当時は連合国が圧倒的に優勢な時であり
捕虜を保護する余裕が無かったことはありえないってことだ。

一方、この本に書かれた時代は、すでに日本軍は劣勢に立ち
特に1944年のインパール作戦では、飢餓によって多くの兵士が命を落した
泰緬鉄道の建設が行われた1922年の時点でも、かなり苦しかった
同作戦で動員されたイギリス軍捕虜は六万二千人
そのうち、死亡者は一万三千人弱
確かに無茶な作戦での死者を出した事実は事実として考えるべきだが
当時の日本には、すでに捕虜を十分に保護する余裕はなく
実際、戦後、BC級戦犯の裁判でも、「我々も食にも事欠く状況だった。それでもできる限り、あなたたちにも(捕虜にも)まわした」
と証言した戦犯もあった。

第二次大戦後、ドイツ軍捕虜三十万人の内、一年後に捕虜が解放されたときには
一万人ほどだった。
残る大部分の捕虜は連合国軍兵士の食料を与えないなどの虐待で死んでしまったのだ。
泰緬鉄道に動員した将兵たちは、戦後、BC戦犯として処罰されたが
しかしこうした戦後の残虐行為で、戦勝国側で処罰された将兵は、ただの一人も存在しない

歴史とは学ぶべき事が山ほどある
それは認めるが、何かあれば歴史を口にする人間は私は蔑みをもってみる
なぜならそういう人たちは、自身の都合のよい歴史しか認めようとはしないからだ
歴史という権威を振りかざす事で自身の主張を正当化しているだけ
あまりにも幼稚な態度であろうが、本人たちは決して気づくことはないでしょうね
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Brownie
1.0 out of 5 stars 역사라는 권위를 가진 사람이 너무 많다
Reviewed in Japan on January 31, 2015
다른 레뷰를 읽으면 역사라는 권위를 뿌리는 사람이 많지만
이 책을 용서할 수 없다고 주장하는 사람은
아론 수용소와 시베리아 억류에 대해서도 조사하고 싶습니다.
일본병 포로가 얼마나 잔혹하게 죽었는지 이해할 수 있다.
그리고 중요한 것은 당시 연합국이 압도적으로 우세했을 때입니다.
포로를 보호할 여유가 없었던 것은 있을 수 없다는 것이다.

한편,이 책에 쓰여진 시대는 이미 일본군이 열세에 서서
특히 1944년 임펄 작전에서는 기아에 의해 많은 병사가 목숨을 잃었다.
태선철도 건설이 이루어진 1922년 시점에서도 꽤 힘들었다
이 작전에서 동원된 영국군 포로는 6만 2천명
그 중 사망자는 13,000 명 미만
확실히 어리석은 작전에서 죽은 자를 낸 사실은 사실로 생각해야 하지만
당시 일본에는 이미 포로를 충분히 보호 할 여유가 없습니다.
실제로, 전후, BC급 전범의 재판에서도, 「우리도 음식에도 사결한 상황이었다. 그래도 가능한 한, 당신들에게도 (포로에게도) 돌렸습니다」
라고 증언한 전범도 있었다.

제2차 대전 후, 독일군 포로 30만명 중, 1년 후에 포로가 해방되었을 때에는
1만명 정도였다.
남은 대부분의 포로는 연합국군 병사의 식량을 주지 않는 등의 학대로 죽어버린 것이다.
태선철도에 동원한 장병들은 전후 BC 전범으로 처벌됐지만
그러나 이러한 전후의 잔학 행위로 전승국 측에서 처벌된 장병은 단 한 명도 존재하지 않는다.

역사란 배워야 할 것이 산만큼 있다
그것은 인정하지만, 뭔가 있으면 역사를 입으로 하는 인간은 나는 울음을 가지고 본다
왜냐하면 그러한 사람들은 자신의 편리한 역사밖에 인정하려고 하지 않기 때문이다
역사라는 권위를 뿌리는 일로 자신의 주장을 정당화하고 있는 만큼
너무 유치한 태도이지만, 본인은 결코 눈치채지 못할 것입니다.

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ニカラグアの結び目
4.0 out of 5 stars 歴史を知らないのに 「日本人」 と称していいのか自問する
Reviewed in Japan on January 3, 2010
―構成―

小菅信子による「解説」  (約30頁) (全体の1/10)

ジャック・チョーカーの著作の邦訳「手記」  (約200頁)

研究者による「鼎談」  (約50頁)

以上

じつは「鼎談」が一番興味深い.

読みやすいし, 分量も多くないので, これだけでも読む価値が十分にある.

とくに, 中学生以上の, 日々歴史に触れていく段階にある<生徒>・<大学生>,

その年代の子をもつ<親>に対しておすすめする.
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BINBUN
5.0 out of 5 stars 歴史を正しく知ろう
Reviewed in Japan on September 26, 2020
Verified Purchase
以前、図書館で借りて読んだことがありました。ですが、もう一度読み、また、挿絵を見たいと思い購入しました。
当時のこととともに、その時のスケッチが、挿絵として使われており貴重な資料という感じの本です。
日本は平和で、戦争とは縁がない時代になっています。だからこそ、読む価値がある本だと思います。
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みんなのレビュー(3件)
みんなの評価 4.2

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評価内訳
星 5(0件)
星 4(2件)
星 3(1件)
星 2(0件)
星 1(0件)

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4/5
苛酷な捕虜収容所で描き、そこから持ち出すことのできた絵が生きている 2011/02/27 13:42
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 投稿者:本を読むひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いま私は太平洋戦争期の外国人による日記、あるいは外国で書かれた日記をまとめて読んでいるが、その関連から当時の日記をもとにしてイギリス軍兵士が書いた手記をおさめた本書を手にした。
 軽い装いだが重層的な構成の本と言えるだろう。真ん中に、一番長いスペースをとって、タイで日本軍の捕虜として鉄道建設に従事させられた画家である兵士ジャック・チョーカーの手記がある。
 この手記も興味深い内容だが、前後におさめられた解説「泰緬鉄道から歴史和解へ」、鼎談「泰緬鉄道とアジア」も、蒙を啓かれた思いがした。
 その一つは(私の無知に過ぎないのだが)、『戦場にかける橋』でよく知られる泰緬(タイ・ビルマ間)鉄道建設が、イギリスなど白人の捕虜だけに強制されたものではないと知ったことだ。白人捕虜を上回る数のアジアの人々を集めて作らせている。鉄道建設による死者の数もアジア人のほうが多い。
 また朝鮮半島から連れてきた人を、捕虜を直接監視する軍属として多数起用したが、彼らのうちで後にBC級戦犯として処刑されたものもいる。鼎談に出席している朴裕河が、彼らの捕虜への残酷な対応と、彼らをそうせしめた日本軍への複雑な思いを吐露している。
 この鼎談は意外なほど真摯に話しこまれている。たとえばビルマ研究家であるらしい根本敬がチョーカーの手記に、自分たちよりもっとひどい目にあっていた東南アジアの労務者への記述が少ないと指摘すると、歴史和解にとりくんでいる小菅信子が、それに異をとなえる。またコリアンガード(朝鮮人の捕虜監視員)の問題についても、どのくらい日本人と朝鮮人の区別が白人にできていたのかについての聞き取りの証言が披瀝され、活発に議論される。
 それにしてもチョーカーの手記に克明に描かれている捕虜生活の悲惨な実態に、ぞっとさせられる。私は平行して泰緬鉄道にかかわった白人捕虜3人の日記を現在読んでいるが、それらよりも、この手記のほうに手ごたえを覚える。それは日記と手記の差というより、書いている人のキャラクターのせいかもしれない。たとえば『泰緬鉄道からの生還』(2009)はイギリス兵アルバート・モートンの日記だが、あまりにも仲間のイギリス兵への批判が多すぎて、なんとなく馴染めない。
 挿入されている多数の絵のうまさに驚かされる点で、本書は医療将校ロバート・ハーディの日記『ビルマ-タイ鉄道建設捕虜収容所』(1993)に似ている。後者の本も巻頭に美しいカラーの昆虫や花の絵があるが、本書では文章ページ全体にわたってカラーの絵が豊富にある。
 ハーディの本も若干そうなのだが、『ウェアリー・ダンロップの戦争日記/ジャワおよびビルマ-タイ鉄道1942-1945』(1997)になると、ものすごい分量に加え、当人にとっては重要だと推測できるものの、細かい数字、時間等の記録に類するものが多く読むのに苦労する。そうした備忘録的なものが日記であるゆえんだとも思うが。
 それにしても著者チョーカーが、手記の材料にしたのであろう日記に加え、竹筒に入れて仲間の墓場(多くの捕虜が死んだのだ)に埋めたりして懸命に隠し、最終的に多くの絵を持ち帰ることに成功したのは、本当に良かったと思う(帰国後、彩色した絵については、そのことの記載があるが、そうした記載が数えるほどしかないことに少し疑問を感じるのは、あまりにも色彩が美しいからでもある)。
 問題なのは、本書の手記が、当時の日記や記憶をもとに後から書かれたものであるのはいいとしても、事実検証の曖昧な参考書(訳者はそれがデイヴィッド・バーガミニの本だと注を入れている)をもとに日本軍の中国侵略についてふれていることだろう。だがそうだからといって、この手記そのものを否定できない。
 もしかしたら著者は、彼が体験した苛酷な日本軍の自分たちへの仕打ちの向こうに、そして目撃したかもしれないアジア人労務者への苛酷な仕打ちの彼方に、日本軍が南京でなしたことを幻視したのだろうか。そのために精密に調べることなく、手近にあった本を参照してしまった可能性もある。とはいえ南京において日本軍が多くの捕虜を虐殺したのは間違いないことであり、市民への暴行も規模の差が研究者たちのあいだで争われているに過ぎない。
 日本が負け、救われた直後、著者はドイツにおける組織的大量虐殺を知り、「われわれに非常に近い西ヨーロッパ人」がしたということに驚く。
 そうした相対化の視線が著者にはある。ともあれ切実な体験のなかでの日記=メモをコンパクトに手記としてまとめている。
 実は日本人兵士のさまざまな戦争日記を読んでいて思っていたことなのだが、当時つけていたメモに過ぎないものにかなり手を入れて「日記」としたり、形態としては回想として書いたものなのに「日記」と銘打って公刊したりしたものが多く、なんとなく疑問を感じていた。
 チョーカーの書いたものには「日記」ではない「手記」の必然性を感じ、好感がもてた。

4/5
가혹한 포로 수용소에서 그려, 거기에서 꺼낼 수있는 그림이 살아있다 2011/02/27 13:42
3명 중 3명이 이 리뷰가 도움이 되었다고 투표했습니다.

 작성자 : 책을 읽는 사람 -이 게시자의 리뷰 목록보기

 지금 나는 태평양 전쟁기의 외국인에 의한 일기, 혹은 외국에서 쓰여진 일기를 정리해 읽고 있지만, 그 관련으로부터 당시의 일기를 기초로 하여 영국군 병사가 쓴 수기를 거둔 본서를 손에 넣었다.
 가벼운 옷차림이지만 중층적인 구성의 책이라고 말할 수 있을 것이다. 한가운데 가장 긴 공간을 차지하고 태국에서 일본군의 포로로 철도건설에 종사된 화가인 병사 잭 초커의 수기가 있다.
 이 수기도 흥미로운 내용이지만, 전후에 거둔 해설 ‘태선철도에서 역사화해로’, 고담 ‘태선철도와 아시아’도 몽을 계몽한 생각이 들었다.
 그 중 하나는 (내 무지에 지나지 않지만) '전장에 걸리는 다리'로 잘 알려진 태선(태국·버마간) 철도 건설이 영국 등 백인의 포로에만 강제된 것은 아니다 라고 알았다. 백인 포로를 웃도는 수의 아시아 사람들을 모아 만들게 하고 있다. 철도건설에 의한 사망자 수도 아시아인 쪽이 많다.
 또 한반도에서 데려온 사람을 포로를 직접 감시하는 군속으로 다수 기용했지만 이들 중에서 나중에 BC급 전범으로 처형된 것도 있다. 고담에 참석하고 있는 박유하가 그들의 포로에 대한 잔혹한 대응과 그들을 그렇게 하는 일본군에 대한 복잡한 생각을 토로하고 있다.

 이 고담은 의외로 진지하게 말을 걸고 있다. 예를 들면 버마 연구가인 것 같은 근본경이 초커의 수기에, 자신들보다 더 심한 눈에 있던 동남아시아의 노무자에의 기술이 적다고 지적하면, 역사 화해에 잡고 있는 코스가 노부코가, 그것에 차이를 된다. 또 코리안 가드(조선인의 포로 감시원)의 문제에 대해서도, 어느 정도 일본인과 조선인의 구별이 백인으로 되어 있었는지에 대한 청취의 증언이 선지되어, 활발하게 논의된다.

 그렇다 치더라도 초커의 수기에 극명하게 그려져 있는 포로 생활의 비참한 실태에 끈질긴다. 나는 평행하고 태선 철도에 관련된 백인 포로 3명의 일기를 현재 읽고 있지만, 그들보다, 이 수기 쪽에 헌신을 기억한다. 그것은 일기와 수기의 차이보다는 쓰고 있는 사람의 캐릭터 때문일지도 모른다. 예를 들어 '태선철도로부터의 생환'(2009)은 영국병 앨버트 모튼의 일기이지만 너무 동료 영국병에 대한 비판이 너무 많아 어쩐지 익숙해지지 않는다.
 삽입되어 있는 수많은 그림의 좋음에 놀라게 되는 점에서, 본서는 의료 장교 로버트 하디의 일기 '버마-태국 철도 건설 포로 수용소'(1993)와 닮았다. 후자의 책도 권두에 아름다운 컬러의 곤충이나 꽃의 그림이 있지만, 본서에서는 문장 페이지 전체에 걸쳐 컬러의 그림이 풍부하게 있다.
 하디의 책도 약간 그렇지만, 『웨어리 던롭의 전쟁 일기/자바 및 버마-타이 철도 1942-1945』(1997)이 되면, 대단한 분량에 더해, 당인에게 있어서는 중요하다고 추측할 수 있지만, 세세한 숫자, 시간 등의 기록과 비슷한 것이 많이 읽는데 고생한다. 그런 비망록적인 것이 일기인 이유라고 생각하지만.
 그런데도 저자 초커가 수기의 재료로 한 일기에 더하여 대나무 통에 넣어 동료의 묘장(많은 포로가 죽은 것이다)에 묻거나 열심히 숨기고 궁극적으로 많은 그림을 가져 오는 것에 성공한 것은 정말 좋았다고 생각한다 (귀국 후 채색한 그림에 대해서는, 그것의 기재가 있지만, 그러한 기재가 세는 정도밖에 없는 것에 조금 의문을 느끼는 것은, 너무도 색채가 아름답기 때문이다).
 문제인 것은, 본서의 수기가, 당시의 일기나 기억을 바탕으로 나중에 쓰여진 것이 좋다고 해도, 사실 검증의 모호한 참고서(역사는 그것이 데이비드·버가미니의 책이라고 주목하고 있다)를 바탕으로 일본군의 중국 침략에 대해 접하고 있는 것이다. 하지만 그렇다고 해서 이 수기 그 자체를 부정할 수 없다.
 어쩌면 저자는, 그가 체험한 가혹한 일본군의 자신들에게의 싸움 너머로, 그리고 목격했을지도 모르는 아시아인 노무자에게의 가혹한 처치의 그분에게, 일본군이 난징에서 한 것 을 환시했을까. 그 때문에 정밀하게 조사하지 않고, 근처에 있던 책을 참조해 버렸을 가능성도 있다. 그렇다고는 해도 난징에서 일본군이 많은 포로를 학살한 것은 틀림없고, 시민에의 폭행도 규모의 차이가 연구자들 사이에서 싸워지고 있는 것에 지나지 않는다.
 일본이 지고 구원받은 직후 저자는 독일에서 조직적 대량 학살을 알고 '우리에 매우 가까운 서유럽인'이 했다는 것에 놀란다.
 그러한 상대화의 시선이 저자에게 있다. 어쨌든 절실한 체험 속의 일기=메모를 컴팩트하게 수기로서 정리하고 있다.
 실은 일본인 병사의 다양한 전쟁 일기를 읽고 있어 생각하고 있었던 것이지만, 당시 붙이고 있던 메모에 지나지 않는 것에 꽤 손을 넣고 「일기」로 하거나 형태로서는 회상으로서 쓴 것인데 「일기」라고 명명해 공간하기도 한 것이 많아, 어쩐지 의문을 느끼고 있었다.
 초커가 쓴 것에는 '일기'가 아닌 '수기'의 필연성을 느끼고 호감이 있었다.
 
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2009/09/22 11:20
 投稿元:ブクログ

本書はあのビルマとタイの間の鉄道、泰緬鉄道建設で日本軍によって強制労働させられたイギリス人捕虜ジャック・チョーカーの絵を中心にした記録である。かれは画家としての多くの絵とスケッチを残した。その絵は捕虜の姿を描くとともにただれた足のスケッチ、義肢のスケッチなどもあり、医学的な資料ともなっている。本書を読むと、戦後和解ということがイギリスなど個人主義の発達した国では個人レベルで行われるのに対し、アジア、特に中国ではいつまでも国が介在していることを感じる。

2010/03/04 01:36
 投稿元:ブクログ

画家であり、日本軍の捕虜であった英国人、チョーカー氏の手記。
苦労して描いた美しい自然と酷い虐待のコントラストが、逆説的に現実味を感じさせる。





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