PACTの意味
PACTは「パクト」と発音します。
PACTとは、「文化を超えて平和を築く人々」を意味する、当会の正式名称Peacebuilders AcrossCulturesの略語からなる呼び名です。
PACTの志
PACTは、国内外の人々が平和を実現するための自らのつとめを見つけ、その役目を果たしていくのを励ますために、文化を超えて平和を築いてきたピースビルダーたちの歩みに学ぶ場所と空間をつくりだすことを目指しています。
そのため、当会は、①述べ伝える、②語り合う、③書き残す、という三つの方法によって、学びの機会を共有します。学びをともにする一人一人が、ピースビルダーたちの生き方を通して、今の自分の生き方を見つめ、これからの自分の生き方を方向づけることができるよう、活動していきます。
当会は、依頼者や参加者のみなさまからいただく報酬を活動費や運営費に充てながら事業を続ける非営利団体です。
PACTのスタッフ
谷口真紀が当会唯一のスタッフであり、代表を務めます。
谷口真紀は、1975年、山口県萩市に生まれました。自称、「松下村塾」学区の出身です。 同志社大学卒業後、近江兄弟社中学校の英語教員を経て、アメリカの大学院SIT Graduate Instituteで紛争解決・平和構築を学びました。 大学院在学中にアメリカの平和構築NGO(非政府組織)のKaruna Center for Peacebuildingでインターンをしていた時には、アフリカのルワンダに滞在し、地元の女性たちの平和構築プログラムのお手伝いをしました。 また、その後、六十カ国以上の国々からの参加者がアメリカに集う平和構築セミナーCONTACT(Conflict Transformation Across Cultures)の運営にもたずさわりました。
その後、日本に戻り、関西学院大学大学院でピースビルダーの一人である新渡戸稲造の研究を始めました。 現在は、滋賀県立大学で英語の特任准教授を務めながら、ライフワークである新渡戸稲造研究とともに、PACTの活動に励んでいます。
代表者のメッセージ
わたしは、大学での学術研究の枠を出て、幅広い人々とともに学んでいくために、このNGO活動を始めました。 アメリカやルワンダの現場でわたしが直に学んだのは、草の根の活動には一人一人の心を動かす力があるということでした。 PACTの活動は、わたし自身の心の平和の種を育てる取り組みでもあるのです。
わたしの目的は、新渡戸稲造を知ってもらうことではありません。新渡戸稲造は、あくまでテキストにすぎません。 PACTが目指すのは、新渡戸の活動や考えに触れた人々が自分自身の日々の生活や発想を見つめ直すきかっけを作り出すことです。 人と人、国と国の相互理解に力を尽くした新渡戸の経験は、おたがいの違いを受け入れる心がまえを教えてくれます。 PACTは、そうした新渡戸の経験を一方的に伝えるのではなく、話し合いや語り合いの中で共有することを、何より大切にします。 みなさんと出会える日が、今から楽しみです。
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