2019-12-22

私のヴィア・ドロローサ―「大東亜戦争」の爪痕をアジアに訪ねて


私のヴィア・ドロローサ―「大東亜戦争」の爪痕をアジアに訪ねて (日本語) 単行本 – 2015/1/1
村岡 崇光 (著)

5つ星のうち2.9 2個の評価




内容(「BOOK」データベースより)

高名な聖書学者がなぜ、アジア各国で無償の講義を続けてきたのか。祖国の現代史の膨大な債務を引き受け、「慰安婦」をはじめ侵略戦争の犠牲となった人々との真の和解を希求する著者が、訪問国での活動と思索を綴った記録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

村岡/崇光
1938年広島市生まれ。東京教育大学(現筑波大学)英文科卒業、同大学大学院言語学科博士課程中退。1964年イスラエル政府給費生としてエルサレムのヘブライ大学に留学、聖書ヘブライ語文法に関する論文で1970年博士号(Ph.D.)取得。同年より10年間英国マンチェスター大学でセム語講師、1980年より11年間オーストラリアのメルボルン大学で中近東学教授としてセム語を講じる。1991年オランダのライデン大学ヘブライ語教授に就任、2003年に定年退職。現在、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 206ページ
  • 出版社: 日本聖書協会 (2015/1/1)


2件のカスタマーレビュー



舟本惠美

5つ星のうち5.0 歴史の証言として戦後70年に読むべき本だ2015年8月20日
Amazonで購入
もっと早く逢いたかった本だと、読み終えて呆然とした。8月14日の安倍首相の談話の前に読みたかった、いや、多くの人に届けたかった本だといえる。ヴィア・ドロローサというのは「悲しみの道」というのだそうだが、キリスト教を知らない人にはわかりにくい。でも、副題の<「大東亜戦争」の爪跡をアジアに訪ねて>ということでわかるように、作者が何年間かにわたって、アジアの国に先の戦争の跡を悲しみとして歩いた詳細な報告である。戦争を知らない人たちに、戦争を知っているのに忘れた人たち、忘れたふりをしている日本に思いだせ、と伝えてくれる。インドネシア、韓国、シンガポール、香港、フィリピン、中国、ボルネオ、ミャンマー(ビルマ)に贖罪の旅を続ける作者の人柄に深く感謝をしたい。人任せではなく、自らが負うこと、の真摯さを学びたい。40年間オランダに住んでいらっしゃるそうだが、オランダ国籍を取らず、日本人として贖罪の「悲しみの道」を歩いていらっしゃるという。8月14日の首相談話を認めてはならない、安保法制を通してはならない、今、私はそう、強く思っている。村岡さん、ありがとう。

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bodhi svaha

5つ星のうち1.0 改革派信仰の真正キリスト教徒2018年1月6日

村岡氏は日本のキリスト教界を代表するクリスチャンであり、聖書学者である。しかし、その生きざま、思想は実に神の御前において残念なものである。一言すると、不信仰である。彼はモーセの十戒の「汝隣人について偽証するなかれ」を犯し、主イエスの「隣人を自分のように愛しなさい」という重要な掟を破っている。大東亜戦争で日本はアジア諸国を侵略したわけではない。日本は加害国ではなく、被害国である(戦闘行為そのものによる加害というならば、あの戦争に参戦したどの国の軍隊も加害国になるだろう)。むしろ、加害国は彼の奉職していた大学のあるイギリスであり、オランダであった。イギリスはインドを植民地化し、オランダはインドネシアを数百年にわたって植民地化していた。ところが、インド人もインドネシア人も日本軍が侵略国家と果敢に戦った姿に鼓舞され、後に独立国家となる。このインド人にとってもインドネシア人にとっても常識たる歴史的事実を歪曲してまで謝罪を続けるとはいったい何の理由があってのことだろうか。また、彼が学んだヘブライ大学のあるイスラエルこそは第一次世界大戦と第二次世界大戦を惹起したテロリズムを養成したユダヤ人保護思想=マルクス主義=共産主義思想の思想的故郷である。彼のヴィア・ドロローサは同胞たる日本人を侮辱し、まさに隣人について偽証し、隣人が嫌がることを信仰と偽って行っている愚行に過ぎない。

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