日朝交渉30年史 (ちくま新書 1680)
by和田 春樹
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古本虫がさまよう
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2.0 out of 5 stars 和田春樹氏が、北朝鮮強硬派に「戦前未練派」とのレッテル貼りをして「日朝交渉30年史」を論じたところで、所詮、それらは拉致を2002・9・17直前まで否定し続けてきた「北朝鮮未練派」の遠吠えでしょ。
Reviewed in Japan on October 17, 2022
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和田春樹氏の『日朝交渉30年史』(ちくま新書)を読んだ。
(こんな内容)→2000年に日朝国交促進国民協会が発足し、2002年には小泉首相が訪朝。金正日委員長と会談し、日朝平壌宣言を発表した。国交樹立は目前に迫ったと思われた。しかしその後数年のうちに交渉は決裂、いまや日朝関係は完全な断絶状態に陥っている。歴代の首相や外交官が試みた交渉はなぜ頓挫したのか。両国が再び歩み寄る手がかりはあるか。国交交渉が始まった1991年にさかのぼり、膨大な資料と交渉の鍵を握った当事者たちの貴重な証言から、失敗の背景を徹底検証する。
和田春樹さんは、この本の前に『安倍首相は拉致問題を解決できない』 (青灯社)という本をだしていた。まずはその本について一言。
………
(その本は、こんな内容)→安倍政権のアキレス腱、拉致問題。
安倍政権はいかにして、制裁を強化すれば北朝鮮が崩壊するという佐藤勝巳氏ら救う会全国協議会に支配されるようになったのか。
「拉致問題は日本の最重要課題」「拉致問題の解決なしには国交正常化はない」「致被害者の全員生存・全員帰国」を掲げ、硬直する『安倍三原則』。これに固執し続ける限り、金正恩委員長と会談は不可能
・拉致問題の歴史と被害者・家族たちの過酷な運命を改めてふりかえる
・小泉元首相の平壌宣言による前進と、その後の決裂
・転換の時を迎えた日朝関係。平和と協力の新時代を開くためには、
実行可能な解決方法、可能な限りの事実の解明に基づいた新しい関係が必要
「発想の転換だ! 歴史的背景から説く。全員生存・帰国を唱える安倍首相。
拉致問題存続が政権の生命線では実現不可能」──蓮池 透〈元家族会事務局長〉
「この10数年、日本は変質した。原因の一つとなった日朝関係の全貌を知るのに本書は最適のテキストである」──青木 理〈ジャーナリスト〉
――――――――
まぁ、横田めぐみさんは拉致されていないと「世界」で書いたことへの反省は本書(註・『安倍首相は拉致問題を解決できない』)にもなし。北朝鮮宥和論の典型的人物が、こういうタイトルの本を出しても、何の説得力も感得できない。
和田春樹氏は、「世界」(2001年1月号&2月号)で、 「『日本人拉致疑惑』を検証する」という論文を書いていた。
横田めぐみさんの拉致に関する、さまざまな証言について、多くの疑問点があるとして、
「横田めぐみさんが拉致されたと断定するだけの根拠は存在しないことが明らかである。そういう情報が韓国情報機関から流されているのなら、拉致されたかもしれないという疑惑が生じうる という以上の主張は導き出せないと思われる。横田さんのご両親にはまことにお気の毒だが、それ以上の確たる材料は与えられていないのである」
と指摘していた御仁が、この本(註・『安倍首相は拉致問題を解決できない』)では、さすがに、横田めぐみさんは拉致されたことは認識するようになっているが、彼女が生きているという「証言」を否定するのに躍起となっていた。
そして、一貫して拉致問題を取り上げ、真犯人(北朝鮮)を追及していた佐藤勝巳氏や西岡力氏への非難を繰り返している。
一方、田中均氏を称賛している。しかし、彼は、小泉訪朝前の日朝交渉での2回分の外交交渉記録を外務省に残していないということで、国会でも追及されたことがある。これは「外交官失格」というしかないチョンボだろう。そういう人を称賛するのはいささかおかしいというしかあるまい。同じ穴のムジナとして共鳴するところがあるのかな。
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『日朝交渉30年史』も、前著『安倍首相は拉致問題を解決できない』とほぼ同工異曲の内容といっていいだろう。
論敵(宿敵?)の萩原遼氏や佐藤勝巳氏や西岡力氏や安倍晋三氏や中西輝政氏や櫻井よしこ氏や藤井一行氏や川人博氏など、保守中道系の対北朝鮮強硬論者の主張(「諸君!」「現代コリア」など保守系雑誌掲載論文)を取り上げて反論を試みたりしているのはご愛嬌だが……。よほど佐藤氏が嫌いだったようで(というか、かつての「同志」から叩かれて恨み骨髄なのかもしれないが)、「安倍晋三首相は佐藤勝巳の忠実なる弟子になった」とまで両者を貶している。
慰安婦問題や先の戦争に関して「強制連行」や「侵略戦争」であったと河野洋平官房長官や細川護煕首相が明言したりすると「戦後未練派は震えあがった」とうれしそうに記しているが、「北朝鮮未練派」のあなたたちこそが、金正日サンが拉致を認め謝罪したことに「震えあがった」のでは?
ちなみに「戦前体制に未練をもつ保守勢力」を「戦前未練派」とみなしているようだ。「戦前体制に未練をもつ」とは? どういう意味だろう? 単に「戦前は別に真っ暗闇だったわけじゃありませんよ」と言う程度のことだろうに……。
でも、さすがに、「北朝鮮未練派」の和田さんは、今回のちくま新書では、先の「世界」の自分の論文にも触れている。要は、原さんの一件だけが明瞭な拉致であり、「それ以外の九人は横田めぐみさんを含め、拉致されたというはっきりした証拠がないため、行方不明者として日朝交渉の中に乗せていかなければならないのではないか」と主張したまでと書いている。そしてこう言う。
「この論文は横田めぐみについての安明進の証言をこまかく分析し、証言が時間と経過とともにふくらんでいくことを指摘し、信頼性がないと主張した」
はて? 和田さんは、このちくま新書の本で、安証言をあちこちで執拗に批判否定している。しかし、9・17で明々白々になった現実を見る限り、安証言(北朝鮮がめぐみちゃんなどを拉致していた等々)は正しかったわけですよね。だって横田めぐみさんが拉致されていたのは事実だったから。ならば、まずは「世界」論文の不備、事実誤認を、この本で一言お詫びすべきではないのかしら。それが真理を追究する学者としての最低限度の良心ではないのかしら?
その上で、拉致の事実に関して、安証言は正しかったかもしれないが、その後のめぐみさんは生きている云々の証言は間違っていると言うならまだしも……。
また「味方」だと思っていた朝日「天声人語」さんでさえ、2008年11月23日付けで「凶悪犯罪の中でも、理不尽さ、もどかしさの極みは北朝鮮による拉致事件だろう」として、この写真展(朝日主催のめぐみさん関連写真展)にふれ「横田夫妻の活動は『現実の「世直し」でもある」と激賞し、「隣国の母に血の言葉を吐かせ、独裁者はまだそこにいる」と結んでいることに違和感を表明している。
「このような激しい憎しみの言葉が朝日新聞の紙面に載っているのを見て、暗澹たる思いがした」とのこと。ふ~ん、朝日、購読を止めたのかしら?
まぁ、とにもかくにも拉致は原さんの一件のみと2001年初頭の段階で、執拗に強調した和田春樹さん。当時すでに北朝鮮による拉致は大きな疑惑となり、それを肯定する向きは強くなっていた。しかし、北は原さん以外拉致はしていないという「世界」(岩波)や朝日に巣くう進歩的文化人たちが必死になって垂れ流していたフェイクニュースは、一年後の2002年9月17日に崩壊する! そういう奇特な考えを抱く人から見た北朝鮮交渉史……。眉に唾しながら読むべき一冊ですね。
和田さんは、北朝鮮によるビルマラングーンでの全斗煥一行を狙ったテロ爆破事件の時も、なんとなく(?)北朝鮮犯行説を否定するかのような論文を「世界」(83年10月号)に書いていた。その内容については、稲垣武氏の『「悪魔祓い」の戦後史』(文藝春秋・PHP研究所)や『北朝鮮に憑かれた人々』(PHP研究所)に詳しい。
和田氏は、ちくまの本で、「ロシア思想史の研究者で、元金沢大学教授の藤井一行もネット上に長文の和田批判論文を発表した。これらの人々はみな言葉をつくして安明進を擁護した」と書いている。よほど安証言が目障り耳障りだったようだ。彼の本は、『北朝鮮 拉致工作員』(徳間書店)をふむふむ…と一読したことを記憶している。20年以上前の本で、記憶はかなり薄れているが……。
少なくとも安氏の『北朝鮮拉致工作員』は、新日本出版社から出ていた寺尾五郎の北朝鮮ヨイショ本(『38度線の北』『朝鮮その北と南』)よりは、はるかに多くの事実を指摘している書だと思う。
藤井氏は、編著の『拉致・国家・人権 北朝鮮独裁体制を国際法廷の場へ』(大村書店)の中で、和田氏に対して、こういう言葉を放っている。
要は、和田春樹さんたちのグループを「過去の従軍慰安婦・強制連行については嘆いても、肝心の現在の北朝鮮の人民の運命は意に介さないというまことに不思議な人種である」と喝破している。同感です。
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和田氏は、この本(『日朝交渉30年史』)では引用していないが、萩原遼氏の以下の論文を、我々は熟読再読すべきかもしれない。
※「駁論 和田春樹氏『朝鮮戦争全史』への反論--根拠のない憶測と誤謬だらけの私への反論の書は、所詮『羊頭狗肉』の域を出ない代物なり」(2002年9月号「諸君!」)」
※「和田春樹」よ、北朝鮮よりさらに北へ去れ (2003年8月号「諸君!」)
萩原遼氏は、元赤旗平壌特派員。『淫教のメシア文鮮明伝』 (晩聲社)や『民主主義よ 君のもとに―韓国全斗煥体制下の民衆』を新日本出版社から刊行したこともあったことからも分かるように、ある時期まで、韓国の独裁体制のみを批判し、北朝鮮の体制には共感を抱いていた。
しかし、平壌特派員となり、北朝鮮の現実を知り、徐々に考えをあらためていった。
韓国の民主化が一区切りついたあと、北朝鮮の独裁体制を鋭い視点から批判を開始する。新日本出版社から刊行された寺尾五郎の北朝鮮ヨイショ本(『三八度線の北』1959、『朝鮮 その北と南』1961)も徹底的に批判した。
北朝鮮からの亡命者の黄長燁氏の手記『黄長燁回顧録 金正日への宣戦布告』 (文藝春秋)の翻訳もした。『拉致と核と餓死の国北朝鮮』 (文春新書)という本も書いた。
韓国の歴代政権と比べてはるかに過酷な政治体制への批判を晩年果敢に行なった。
韓国の独裁体制を批判したものの、北朝鮮には半ば沈黙を守る、情けない、度胸のない、偏った新聞記者や雑誌編集者や大学教授など足元にも及ばない真の意味での「人権活動家」だったといえよう。
ともあれ、萩原さんは、かつては、和田春樹さんのように、韓国の民主化運動を支援した。北朝鮮に対してはあこがれの念を持っていた。しかし、上述したように、平壌特派員体験を経て、金王朝の独裁政権に批判的になっていく。やがて日本共産党からも除籍される。朝鮮学校への公的支援にも反対していく。その主張はあくまでも、言論によるもの。北朝鮮の独裁政権と一体化した朝鮮総連の体質を批判し、それに支配されている朝鮮学校への公的な支援は許せないとしていた。
『北朝鮮に消えた友と私の物語』 (文藝春秋)の中で、北にも南にも等しく自らの朝鮮体験の功罪を綴っている。見て見ぬフリはしていない。北朝鮮擁護側の人間だったにもかかわらず、いち早く北朝鮮の本質を見抜き批判派に転じた関貴星氏の『楽園の夢破れて』 (全貌社・1962年刊行)についても触れている。
「わたしはこの本を一九六三年に大阪外大で手にしているにもかかわらず、反共で売る全貌社の本なんかどうせロクでもない本だろうと読みもしなかった。しかし後年精読して自分のおろかさを愧じた。わたしもかかわっている『北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会・関西支部』の手で九七年に復刻した(亜紀書房)。三十数年後の今日を見通しているかのようにすべては関氏の指摘どおりだった」
萩原遼さんによる責任編集の「拉致と真実」という雑誌も刊行していた。
最近も「歴史通」(ウイル2017年11月号増刊)の座談会「誰が北朝鮮・金正恩を甘やかしモンスターにしたのか?」にも登場。伊藤隆さん、福井義高さんと鼎談をしていた。寺尾五郎批判なども展開していた。
『北朝鮮に消えた友と私の物語』 (文春文庫)、『拉致と核と餓死の国北朝鮮』 (文春新書〉、『金正日 隠された戦争 金日成の死と大量餓死の謎を解く』 (文春文庫)、『北朝鮮 金王朝の真実』 (祥伝社新書)、 『朝鮮学校「歴史教科書」を読む』 (共著・祥伝社新書)など、かつて読んだ本が懐かしく感じる。
心ある人は、和田さんの本と萩原さんの本とを比較読破するといい。どっちが北朝鮮の本質を突いているか……。北朝鮮と訣別した人と北朝鮮に未練を持つ人たちの北朝鮮論。どっちがまともか?
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月読
1.0 out of 5 stars 行間から流れ出る恨みつらみ
Reviewed in Japan on October 1, 2022
日朝交渉の30年間を総括した本であるが、全体的に見て思うのが「日朝交渉が上手くいかないのは全部安倍のせいだ」という恨みつらみがにじみ出ているなと。
まあ、和田春樹に関しては、慰安婦問題にしろ拉致問題にしろ、とにかく北の主張を繰り返した挙句、政府が―、外務省が―と言い続けている存在なのでさもありなんとは思うが、拉致問題や核問題を棚上げして国交樹立を進めるなど国内的にも国外的にも無理なのに(それこそ民主党政権ですらやれなかった)、それを無視して安倍批判をやるのは流石にフェアではないだろう。
ある意味、和田春樹のようにイデオロギーで物事決めている人間にとっては、「全てを安倍のせいにすることで合理的に説明できる」と考えている証拠ともいえる本であり、そりゃこんなのが大学教授なんてのやっていりゃ、まともな分析とか無理だよねとしか言えないよなあ。
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美しい夏
HALL OF FAMETOP 50 REVIEWER
4.0 out of 5 stars 日朝国交樹立失敗の30年の歴史を振り返り、その原因を究明する報告書。
Reviewed in Japan on September 10, 2022
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「はじめに」よると、本書は日朝国交促進国民協会設立約20年の2011年から始められた日朝国交検証会議の報告書である。執筆は国民協会事務局長で、検証会議代表の和田春樹氏。
日朝国交促進国民協会は村山富市を会長に、2002年までの日朝国交樹立を目標として、2000年7月に設立された団体で、2002年9月の小泉首相訪朝と日朝平壌宣言で国交樹立は目前に迫ったが、その年のうちに交渉は決裂し、その後20年を経ても進展はなく、国交樹立は敗北に終わった。
本書の題の30年は、1990年の金丸信・田辺誠代表団の訪朝と日朝共同宣言から約30年の意味である。
内訳は
第一章から第三章が1990年から2001年の約11年。計70頁。
第四章から第七章が2002年から2012年の約10年。計142頁。本書のメイン。
第八章から終章が2012年から2022年の約10年。計30頁。
2014年のストックホルム合意と2015年のその撤回以後の7年間は、日朝国交樹立に向けての公的な動きはほとんどないようである。
私的感想
○読みやすい本である。過去30年なので近過去の話だが、忘れていたことも多く、勉強になった。
○本書の内容をまとめるのは難しいが、主要な主張は、「安倍拉致三原則にこだわり続けたのが、日朝国交樹立失敗の最大原因である」と思う。
安倍三原則とは、安倍第一次内閣登場以来の拉致問題キャンペーンを著者が3つの原則に整理したものである。
第一原則「拉致問題は我が国の最重要課題です」
著者の批判 拉致問題は重要課題ではあるが、現代日本の最重要課題といえるかどうかは疑問である。核兵器の問題が拉致問題より重要度が低いとはいえない。
第二原則「拉致問題の解決なくして日朝国交なし」
著者の批判 小泉・田中の日朝平壌宣言外交は、日朝国交交渉に進む大きな枠の中で拉致問題解決のための交渉も行う。それによって現実的に拉致問題の解決に前進するというものであったが、第二原則はこれを否定し、拉致問題を絶対化して日朝国交正常化を放棄する原則である。
第三原則「拉致被害者は全員生存している」
著者の批判 北朝鮮当局が拉致を認め、謝罪し、調査し、8人は死亡したと通告しているのだから、国家としては、説明に不十分な点があっても、不正常な時代の出来事として受け入れて、補償を求めるなど現実的解決策をみつけるほかない。何の証拠もないのに全員生存していると主張することは、相手国家は嘘つきと決めつけることになり、外交交渉を無意味化させる。圧力を加えて、屈服させるぞと敵対宣言するに等しい。屈服させることは困難で、拉致問題闘争は永久闘争となってしまう。
安倍三原則は、対話、交渉、解決を否定するものであり、交渉決裂、外交断絶、敵対行動開始の原則にほかならない。
この三原則にもとづき安倍首相が作った拉致問題対策本部の活動は、北朝鮮に対する非難のキャンペーンを国の内外において展開することであった。その意味で、これは拉致問題闘争本部である。
安倍三原則は民主党政権にも継承され、その後安倍長期政権時代となり、菅首相、岸田首相にも継承され、現在に至っている。ただし第一原則は口先だけに終わっている。
積極的対話の機運が生じたのは、福田首相時代と野田首相時代後期と安倍長期政権の初期だが、福田と野田は短期で終わってしまい、安倍は外務省の努力で成立したストックホルム合意を、第三原則にこだわって撤回することによって終了させた。
○興味深いのは、民主党の鳩山、管政権時代も拉致問題対策は変わらなかったことである。
現実的解決に向けた対話政策を行っていくには、かなりのエネルギーを要し、なによりも三原則の染み通った国民意識(世論)を変えていかねばならない。それだけの余裕はどの政権にもなかったと思われる。国民の前で三原則を呪文のように唱え、北朝鮮非難のキャンペーンと制裁のみ続けて、あとは放置とせざるを得なかったのだろう。つまり、第一原則はすでに崩れていた。
○現代の国民意識としては、第一原則はすでに崩れている。第三原則はモラルとして定着していて、これに反する政治家・大手メディアの発言は排除される。問題は第二原則だが、少し前まで、北朝鮮は破綻確実な国家のように思わされてきた。今は国防の問題と考えている人が多いだろう。拉致問題は解決しないが、防衛力は増強されていく。
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<書評>『日朝交渉30年史』和田春樹 著
2022年11月6日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/212138
◆国交正常化の頓挫 詳細に
[評]内田誠(ジャーナリスト)
本書の出版がもう少し早ければ、中身は違ったものになっていたのかもしれない。安倍晋三元総理が凶弾に倒れたのは、本書のゲラが出た直後。著者は「本書を読んでいただけなかったのは、残念である」と書いているが、残念なのは、むしろ取材がかなわなかったことだろう。
本書は、日朝国交正常化を推進する立場で積極的に運動に関わってきた著者が、日本と北朝鮮の国交交渉はなぜ頓挫したのか、両国が再び歩み寄る手掛かりはあるのか、三十年を超す交渉を振り返り、驚くべき詳細さでその間の出来事を拾い上げたものだ。
今も多くの人の記憶に残る二〇〇二年小泉純一郎総理(当時)による電撃訪朝。首脳会談の結果、国交正常化に向けて大きな進展が見られたが、それよりも北朝鮮側から示された拉致被害者「五人生存、八人死亡」という情報の方が、政治過程を含めてその後の日本社会に甚大な影響を及ぼす一因になった。自民党は変質し、やがて「安倍一強」と言われるようになる。
「五人生存、八人死亡」の情報が北朝鮮に対する強い怒りを呼び、回り回って国交交渉を困難にしたことは間違いない。だが、著者が指摘するのは別のことで、会談後の小泉総理の振る舞いなどに問題があったと言いたいようだ。
まずは会談後の平壌での記者会見。小泉氏は「まず平壌に来て何を達成したかを語るべきだったが、拉致問題から話しはじめ」、「平壌宣言の内容を全く説明しなかった」。
拉致問題では「償い金を支払え、生存被害者は全員解放し、帰国させよ、死亡したという被害者については状況の正確な説明と必要な措置をとれ、この点について次に交渉するとはっきり述べるべきだった」と。さらに「国交樹立へ前進するつもりなら、帰りの飛行機の中で(交渉反対派の)安倍副長官にやめてもらうという意向を伝え、それを実行すべきだった」とまで述べている。
もし安倍氏と小泉氏が著者の取材を受けていたら、こうした指摘に対する反応も書き加えられていたことだろう。
(ちくま新書・968円)
1938年生まれ。東京大名誉教授。著書『朝鮮戦争全史』『北朝鮮現代史』など。
◆もう1冊
山本栄二著『北朝鮮外交回顧録』(ちくま新書)
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일조 협상 30년사 by 와다 하루키
From Japan
옛 벌레가 방황하자.
TOP 500 REVIEWER
2.0 out of 5 별 까지 계속 부정해 온 '북한 미련파'의 원 짖어요.
Reviewed in Japan on October 17, 2022
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와다 하루키씨의 「일조 교섭 30년사」(치쿠마 신서)를 읽었다.
(이런 내용)→2000년에 일조 국교 촉진 국민 협회가 발족해, 2002년에는 고이즈미 총리가 방북. 김정일 위원장과 회담해 일조 평양선언을 발표했다. 국교수립은 눈앞에 다가왔다고 생각되었다. 그러나 그 후 몇 년 안에 협상은 결렬, 이제 일조 관계는 완전한 단절 상태에 빠지고 있다. 역대 총리와 외교관이 시도한 협상은 왜 좌절했는가. 양국이 다시 돌아다니는 단서는 있는가. 국교 협상이 시작된 1991년으로 거슬러 올라가 방대한 자료와 협상의 열쇠를 잡은 당사자들의 귀중한 증언으로 실패의 배경을 철저히 검증한다.
와다 하루키씨는 이 책 앞에 『아베 총리는 납치 문제를 해결할 수 없다』(청등사)라는 책을 내놓고 있었다. 우선은 그 책에 대해 한마디.
………
(그 책은, 이런 내용)→아베 정권의 아킬레스건, 납치 문제.
아베 정권은 어떻게 제재를 강화하면 북한이 붕괴한다는 사토 카츠미씨 등 구하는 모임 전국협의회에 지배되게 된 것인가.
납치문제는 일본의 가장 중요한 과제, 납치문제 해결 없이는 국교정상화는 없다. 이에 계속 고집하는 한 김정은 위원장과 회담은 불가능
・납치문제의 역사와 피해자・가족들의 가혹한 운명을 재차 되돌아 본다
・고이즈미 전 총리의 평양 선언에 의한 전진과 그 후의 결렬
・전환의 때를 맞이한 일조 관계. 평화와 협력의 새로운 시대를 열려면,
가능한 해결책, 가능한 사실의 해명에 기초한 새로운 관계 필요
「발상의 전환이다! 역사적 배경으로부터 설한다. 전원 생존·귀국을 주창하는 아베 총리.
납치문제 존속이 정권의 생명선으로는 실현 불가능하다」──렌지 투투<원가족회 사무국장>
「이 10 수년, 일본은 변질했다. 원인의 하나가 된 일조 관계의 전모를 아는데 이 책은 최적의 텍스트이다」──아오키 리 <저널리스트>
―――――――――
뭐, 요코다 메구미씨는 납치되어 있지 않으면 「세계」로 쓴 것에 대한 반성은 본서(주·『아베 총리는 납치 문제를 해결할 수 없다』)에도 없다. 북한 유화론의 전형적인 인물이 이런 타이틀의 책을 내놓아도 아무런 설득력도 느낄 수 없다.
와다 하루키씨는, 「세계」(2001년 1월호&2월호)에서, 「『일본인 납치 의혹』을 검증한다」라고 하는 논문을 쓰고 있었다.
요코다 메구미씨의 납치에 관한, 다양한 증언에 대해서, 많은 의문점이 있다고 해,
요코타 메구미 씨가 납치되었다고 단정할 만큼의 근거는 존재하지 않는 것이 분명하다. 주장은 이끌어낼 수 없다고 생각된다.요코다씨의 부모님에게는 진정으로 마음의 독이지만, 그 이상의 확실한 재료는 주어지지 않은 것이다」
라고 지적하고 있던 미히토가, 이 책(주·『아베 총리는 납치 문제를 해결할 수 없다』)에서는, 과연, 요코다 메구미씨는 납치된 것은 인식하게 되어 있지만, 그녀가 살아 하고 있다는 '증언'을 부정하는 데 약기가 되었다.
그리고 일관되게 납치문제를 거론하고 진범인(북한)을 추궁하고 있던 사토 카츠미씨와 니시오카 리키씨에 대한 비난을 반복하고 있다.
한편 다나카 균씨를 칭찬하고 있다. 그러나 그는 고이즈미 방북 전 일조 협상에서의 2회분의 외교 협상 기록을 외무성에 남기지 않았다는 것으로 국회에서도 추궁된 바 있다. 이는 '외교관 실격'이라는 수밖에 없는 정보일 것이다. 그러한 사람을 칭찬하는 것은 조금 이상하다는 밖에 없을 것입니다. 같은 구멍의 무지나로서 공명하는 곳이 있는 것일까.
――――――――――――――――――――――――
'일조교섭 30년사'도 전저 '아베 총리는 납치 문제를 해결할 수 없다'고 거의 동공 이곡의 내용이라고 해도 좋을 것이다.
논적 (숙적?)의 하기와라 료 씨, 사토 카츠미 씨, 니시오카 히로시 씨, 아베 신조 씨, 나카니시 테루 마사 씨, 사쿠라이 요시코 씨, 후지이 이치유키 씨, 카와토 히로시 씨 등 보수 중도계의 대북 강경론자 의 주장(「제군!」 「현대 코리아」 등 보수계 잡지 게재 논문)를 거론하고 반론을 시도하거나 하고 있는 것은 애교이지만… 잘 사토 씨가 싫었던 것 같고 (라고 할까, 과거의 「동지」로부터 두드려져 원한 골수일지도 모르지만), 「아베 신조 총리는 사토 카츠미의 충실한 제자가 되었다」라고까지 양자를貶 하고있다.
위안부 문제나 앞의 전쟁에 관해서 「강제 연행」이나 「침략 전쟁」이었다고 고노 요헤이 관방 장관이나 호소카와 호희 총리가 명언하기도 하면 「전후 미련파는 떨렸다」라고 기쁘게 적고 있지만 '북한 미련파'의 당신들이야말로 김정일 선이 납치를 인정하고 사과한 것에 '떨렸다'는 건가?
덧붙여서 「전전 체제에 미련을 가지는 보수 세력」을 「전전 미련파」라고 간주하고 있는 것 같다. 「전전 체제에 미련을 가진다」란? 무슨 의미일까? 단순히 「전전은 따로 어둠이었던 것이 아니에요」라고 하는 정도일까에…
하지만 과연 '북한 미련파'의 와다 씨는 이번 치쿠마 신서에서는 앞의 '세계' 자신의 논문에도 접하고 있다. 요컨대, 하라씨의 일건만이 명료한 납치이며, 「그 이외의 9명은 요코다 메구미씨를 포함해, 납치되었다고 하는 분명한 증거가 없기 때문에, 행방불명자로서 일조 교섭 속에 태워 가야 할 것이 아닐까”라고 주장했을 때까지라고 썼다. 그리고 이렇게 말한다.
"이 논문은 요코다 메구미에 대한 안명진의 증언을 속삭이게 분석하고, 증언이 시간과 경과와 함께 푹 빠져 가는 것을 지적하고 신뢰성이 없다고 주장했다"
하테? 그러나, 9·17로 명백하게 하얗게 된 현실을 보는 한, 안증언(북한이 메구미쨩 등을 납치하고 있던 등등)은 맞았던 것이군요. 왜냐하면 요코다 메구미씨가 납치되고 있던 것은 사실이었기 때문에. 그렇다면, 우선은 「세계」논문의 미비, 사실 오인을, 이 책에서 한마디 사과해서는 안 되는 것일까. 그것이 진리를 추구하는 학자로서의 최소한의 양심이 아닌가?
게다가, 납치의 사실에 관해서, 안증언은 옳았을지도 모르지만, 그 후의 메구미씨는 살아 있는 운명의 증언은 틀렸다고 한다면 아직도…
또 ‘아군’이라고 생각했던 아사히 ‘천성인어’ 씨조차 2008년 11월 23일자로 ‘흉악범죄 속에서도 부당함, 답답함의 극한은 북한에 의한 납치사건일 것이다’ , 이 사진전(아사히 주최의 메구미씨 관련 사진전)에 접해 “요코타 부부의 활동은 “현실의 “세상”이기도 하다”라고 격상해, “이웃나라의 어머니에게 피의 말을 토하게 해, 독재자는 아직 거기에 있다”고 맺고 있는 것에 위화감을 표명하고 있다.
“이런 격렬한 증오의 말이 아사히 신문의 지면에 실려 있는 것을 보고, 어두운 생각이 들었다”라는 것. 후 ~, 아사히, 구독을 멈췄습니까?
아무튼, 어쨌든 납치는 하라씨의 일건만과 2001년 초의 단계로, 집요하게 강조한 와다 하루키씨. 당시 이미 북한에 의한 납치는 큰 의혹이 되었고, 그것을 긍정하는 방향은 강해지고 있었다. 그러나, 북쪽은 하라씨 이외 납치는 하고 있지 않다고 하는 「세계」(이와나미)나 아사히에 둥지는 진보적 문화인들이 필사적으로 늘어져 있던 가짜 뉴스는, 1년 후의 2002년 9월 17일 에 붕괴! 그런 기특한 생각을 안는 사람으로부터 본 북한 협상사… 눈썹에 침하면서 읽어야 할 한 권이군요.
와다씨는, 북한에 의한 빌 마랑군에서의 전두환 일행을 노린 테러 폭파 사건 때도, 어쩐지(?)북한 범행설을 부정하는 것 같은 논문을 「세계」(83년 10월호 )에 썼다. 그 내용에 대해서는, 이나가키 타케시씨의 「「악마의 사냥」의 전후사」(분예춘추・PHP연구소)나 「북한에 빙빙 된 사람들」(PHP연구소)에 상세하다.
와다 씨는, 치쿠마의 책에서, 「러시아 사상사의 연구자로, 전 가나자와 대학 교수의 후지이 일행도 넷상에 장문의 와다 비판 논문을 발표했다. 을 옹호했다”고 쓰고 있다. 그렇게 안증언이 눈에 띄는 귀에 빠진 것 같다. 그의 책은 '북한 납치공작원'(덕간서점)을 흩어져… 20년 이상 전의 책으로, 기억은 꽤 희미해지고 있지만…
적어도 안씨의 '북한 납치 공작원'은 신일본 출판사에서 나온 테라오 고로의 북한 요이쇼 책('38도선의 북', '조선 그 북과 남')보다 훨씬 더 사실을 지적하고 있는 책이라고 생각한다.
후지이씨는, 편저의 『납치・국가・인권
요컨대, 와다 하루키 씨들의 그룹을 “과거의 종군 위안부·강제 연행에 대해서는 슬퍼해도, 중요한 현재의 북한의 인민의 운명은 의에 개입하지 않는다는 참 이상한 인종이다”라고 대파하고 있다. 동감입니다.
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와다씨는, 이 책(『일조 교섭 30년사』)에서는 인용하고 있지 않지만, 하기와라 료씨의 이하의 논문을, 우리는 숙독 재독해야 할지도 모른다.
※「박론 와다 하루키씨 『조선전쟁 전사』에의 반론--근거가 없는 추측과 오모 투성이의 나에게의 반론의 책은, 소사 『양두구육』의 역을 나오지 않는 대물이 되어」(2002년 9월호 「제군!」)
※「와다 하루키」야, 북한보다 더 북쪽으로 떠나라(2003년 8월호 「제군!」)
하기와라 료씨는 전 적기 평양 특파원. 『음교의 메시아 문선명전』(만요샤)나 『민주주의야 한 시기까지 한국의 독재 체제만을 비판했고, 북한의 체제에는 공감을 안고 있었다.
그러나 평양 특파원이 되어 북한의 현실을 알고 서서히 생각을 다시 한번 갔다.
한국의 민주화가 한마디 끊어진 뒤 북한의 독재 체제를 날카로운 관점에서 비판을 시작한다. 신일본 출판사에서 간행된 테라오고로의 북한 요이쇼 책(『삼팔도선의 북』1959, 『조선 그 북과 남』1961)도 철저히 비판했다.
북한으로부터의 망명자 황장엽씨의 수기 『황장엽 회고록 김정일에의 선전 포고』(문예춘추)의 번역도 했다. '납치와 핵과 아사의 국북'(문춘신서)이라는 책도 썼다.
한국의 역대 정권에 비해 훨씬 가혹한 정치체제에 대한 비판을 만년 과감하게 했다.
한국의 독재 체제를 비판했지만, 북한에는 중반 침묵을 지키는, 한심한, 도흉이 없는, 치우친 신문 기자나 잡지 편집자나 대학 교수 등 발밑에도 미치지 않는 진정한 의미에서의 「인권 활동가」 그렇다고 할 수 있다.
어쨌든 하기와라 씨는 한때 와다 하루키 씨처럼 한국의 민주화 운동을 지원했다. 북한에 대해서는 동경의 마음을 가지고 있었다. 그러나 위에서 언급했듯이 평양특파원 체험을 거쳐 김왕조의 독재정권에 비판적이 되어 간다. 이윽고 일본 공산당에서도 제적된다. 조선학교에 대한 공적지원에도 반대해 나간다. 그 주장은 어디까지나 언론에 의한 것. 북한의 독재정권과 일체화한 조총련의 체질을 비판하고 거기에 지배되고 있는 조선학교에 대한 공적인 지원은 용서할 수 없다고 했다.
'북한에 사라진 친구와 내 이야기'(문예춘추) 속에서 북쪽에도 남쪽에도 똑같이 스스로 조선체험의 공죄를 철자하고 있다. 보지 못한 척은 하지 않았다. 북한 옹호 측의 인간이었음에도 불구하고 재빨리 북한의 본질을 간파하고 비판파로 변한 간키세이씨의 『낙원의 꿈 파괴』(전모사·1962년 간행)에 대해서도 접하고 있다 .
“나는 이 책을 1963년에 오사카 외대에서 손에 넣었음에도 불구하고, 반공으로 팔고 있는 전모사의 책은 어쨌든 록도 아닌 책이라고 읽지도 않았다. 나는 자신의 어리석음을 느꼈다. 내가 염려하고있는 "북한 귀국자의 생명과 인권을 지키는 모임 · 간사이 지부"의 손으로 97 년에 복각했다 (아키 서방). 30 년 후 의 오늘을 전망하고 있는 것처럼 모두는 세키씨의 지적대로였다”
하기와라 료씨에 의한 책임 편집의 ‘납치와 진실’이라는 잡지도 간행하고 있었다.
최근도 '역사통'(우일 2017년 11월호 증간)의 좌담회 '누가 북한 김정은을 애지중지 몬스터로 했는가?'에도 등장. 이토 타카시씨, 후쿠이 요시타카씨와 고담을 하고 있었다. 테라오 고로 비판 등도 전개하고 있었다.
'북한에 사라진 친구와 내 이야기'(분춘문고), '납치와 핵과 아사의 국북'(문춘신서), '김정일 숨겨진 전쟁 김일성의 죽음과 대량아사의 수수께끼를 풀다」(문춘문고), '북한 김왕조의 진실'(상전사 신서), '조선학교 '역사교과서' 읽기'(공저·상전사 신서) 등 한때 읽은 책이 그리워 느낀다.
마음 있는 사람은, 와다씨의 책과 하기와라씨의 책을 비교 독파하면 좋다. 어느 쪽이 북한의 본질을 찌르고 있는가… 북한과 조별한 사람과 북한에 미련을 가진 사람들의 북한론. 어느 쪽이 괜찮습니까?
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월독
1.0 out of 5 stars 줄 사이에서 흘러나오는 원한 미쓰라미
Reviewed in Japan on October 1, 2022
일조 교섭의 30년간을 총괄한 책이지만, 전체적으로 보고 생각하는 것이 「일조 교섭이 잘 안 되는 것은 전부 아베의 탓이다」라고 하는 원한 괴로움이 번성하고 있다고.
뭐, 와다 하루키에 관해서는, 위안부 문제로 해 납치 문제로 해, 어쨌든 북의 주장을 반복한 거구, 정부가―, 외무성이―라고 계속 말하고 있는 존재이기 때문에도 있다고는 생각하지만, 납치 문제 나 핵문제를 선반 올려 국교수립을 진행하는 등 국내적으로도 국외적으로도 무리인데(그야말로 민주당 정권조차 할 수 없었다), 그것을 무시하고 아베 비판을 하는 것은 유석에 페어가 아니다 것입니다.
어떤 의미에서, 와다 하루키와 같이 이데올로기로 사물을 결정하고 있는 인간에게 있어서는, 「모두를 아베의 탓으로 하는 것으로 합리적으로 설명할 수 있다」라고 생각하고 있는 증거라고도 할 수 있는 책이며, 그럼 이런 것이 대학 교수는 어떻게 하면 괜찮은 분석이라든지 무리라고 밖에 말할 수 없어.
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아름다운 여름
HALL OF FAMETOP 50 REVIEWER
4.0 out of 5 stars 일조 국교 수립 실패의 30년의 역사를 되돌아보고 그 원인을 규명하는 보고서.
Reviewed in Japan on September 10, 2022
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「처음에」에 의하면, 본서는 일조 국교 촉진 국민 협회 설립 약 20년의 2011년부터 시작된 일조 국교 검증 회의의 보고서이다. 집필은 국민협회 사무국장으로, 검증회의 대표인 와다 하루키씨.
일조 국교 촉진 국민 협회는 무라야마 토미시를 회장으로, 2002년까지의 일조 국교 수립을 목표로, 2000년 7월에 설립된 단체로, 2002년 9월의 고이즈미 총리 방북과 일조 평양 선언으로 국교 수립 는 눈앞에 다가섰지만 그 해 협상은 결렬했고, 그 후 20년이 지나도 진전은 없고 국교수립은 패배로 끝났다.
이 책의 제목인 30년은 1990년 가나마루 노부·타나베 마코토 대표단의 방북과 일조 공동선언으로부터 약 30년의 의미이다.
내역은
제1장부터 제3장이 1990년부터 2001년의 약 11년. 총 70페이지.
제4장부터 제7장이 2002년부터 2012년의 약 10년. 총 142 페이지. 이 책의 주요.
제8장부터 종장이 2012년부터 2022년의 약 10년. 총 30페이지.
2014년 스톡홀름 합의와 2015년 철회 이후 7년간은 일조 국교수립을 향한 공적인 움직임은 거의 없는 것 같다.
사적 감상
○ 읽기 쉬운 책이다. 과거 30년이므로 근 과거의 이야기이지만, 잊고 있던 것도 많아, 공부가 되었다.
○본서의 내용을 정리하는 것은 어렵지만, 주요한 주장은, 「아베 납치 3원칙에 계속 집착한 것이, 북일 국교 수립 실패의 최대 원인이다」라고 생각한다.
아베 삼원칙은 아베 제1차 내각 등장 이래 납치문제 캠페인을 저자가 3가지 원칙으로 정리한 것이다.
제1 원칙 「납치 문제는 우리나라의 가장 중요한 과제입니다」
저자의 비판 납치문제는 중요과제이지만 현대일본의 가장 중요한 과제라고 할 수 있는지는 의문이다. 핵무기 문제가 납치 문제보다 중요도가 낮다고는 할 수 없다.
제2원칙 “납치문제 해결 없이 일조국교 없음”
저자의 비판 고이즈미·다나카의 일조평양 선언 외교는, 일조국교 교섭에 진행되는 큰 틀 안에서 납치 문제 해결을 위한 교섭도 실시한다. 이에 따라 현실적으로 납치문제 해결에 전진한다는 것이었지만, 제2원칙은 이를 부정하고 납치문제를 절대화하고 일조 국교정상화를 포기하는 원칙이다.
제3원칙 「납치 피해자는 전원 생존하고 있다」
저자의 비판 북한 당국이 납치를 인정하고, 사과하고, 조사하고, 8명은 사망했다고 통고하고 있기 때문에, 국가로서는, 설명에 불충분한 점이 있어도, 불규칙한 시대의 사건으로 받아들여 보상을 요구하는 등 현실적 해결책을 찾아낼 수밖에 없다. 아무 증거도 없는데 모두 생존하고 있다고 주장하는 것은 상대국가는 거짓말쟁이로 정해지게 되어 외교협상을 무의미화시킨다. 압력을 가해 굴복시키려고 적대 선언하는 것과 같다. 굴복시키는 것은 곤란하고, 납치 문제 투쟁은 영구 투쟁이 되어 버린다.
아베 삼원칙은 대화, 협상, 해결을 부정하는 것으로, 협상결렬, 외교단절, 적대행동 개시의 원칙에 불과하다.
이 삼원칙에 따라 아베 총리가 만든 납치문제대책본부의 활동은 북한에 대한 비난 캠페인을 국가 내외에서 전개하는 것이었다. 그런 의미에서 이것은 납치문제투쟁본부이다.
아베 삼원칙은 민주당 정권에도 계승되어 그 후 아베 장기 정권 시대가 되어, 스가 총리, 키시다 총리에도 계승되어 현재에 이르고 있다. 다만 제1원칙은 입끝에만 끝났다.
적극적인 대화의 기운이 생긴 것은, 후쿠다 총리 시대와 노다 총리 시대 후기와 아베 장기 정권의 초기이지만, 후쿠다와 노다는 단기로 끝나 버려, 아베는 외무성의 노력으로 성립한 스톡홀름 합의를, 제3원칙을 고집하고 철회함으로써 종료시켰다.
○ 흥미로운 것은 민주당의 하토야마, 관정권 시대도 납치문제 대책은 변하지 않았던 것이다.
현실적 해결을 위한 대화정책을 가기 위해서는 상당한 에너지를 필요로 하고 무엇보다도 삼원칙의 스며든 국민의식(여론)을 바꿔야 한다. 그만큼의 여유는 어떤 정권에도 없었다고 생각된다. 국민 앞에서 삼원칙을 주문처럼 주창하고 북한 비난 캠페인과 제재만 계속해서 나머지는 방치할 수밖에 없었을 것이다. 즉, 제1 원칙은 이미 무너지고 있었다.
○현대의 국민의식으로서는, 제1 원칙은 이미 무너지고 있다. 제3원칙은 모랄로 정착하고 있어 이에 반하는 정치가·대형 미디어의 발언은 배제된다. 문제는 두 번째 원칙이지만 조금 전까지 북한은 파탄 확실한 국가처럼 생각되어 왔다. 지금은 국방의 문제라고 생각하는 사람이 많을 것이다. 납치 문제는 해결되지 않지만, 방위력은 증강되어 간다.
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<서평>『일조 교섭 30년사』 와다 하루키 저
2022년 11월 6일 07시 0분
◆ 국교 정상화의 좌석 상세하게
[평]우치다 마코토(저널리스트)
이 책의 출판이 좀 더 빠르면 내용은 다르게 되었을지도 모른다. 아베 신조 전 총리가 흉탄에 쓰러진 것은, 본서의 게라가 나온 직후. 저자는 "본서를 읽을 수 없었던 것은 유감이다"라고 쓰고 있지만, 유감스러운 것은 오히려 취재가 이루어지지 않았을 것이다.
이 책은 북일 국교 정상화를 추진하는 입장에서 적극적으로 운동에 관여해 온 저자가 일본과 북한의 국교 협상은 왜 좌절했는지, 양국이 다시 걸을 수 있는 단서는 있는지, 30년을 넘는다 협상을 되돌아보고 놀라운 세부사항으로 그 사이의 사건을 들었다.
지금도 많은 사람의 기억에 남는 2002년 고이즈미 준이치로 총리(당시)에 의한 전격 방북. 정상회담의 결과, 국교 정상화를 향해 큰 진전이 보였지만, 그보다 북한 측에서 나타난 납치 피해자 「5인 생존, 8명 사망」이라고 하는 정보 쪽이, 정치 과정을 포함해 그 후의 일본 사회에 심각한 영향을 미치는 일인이 되었다. 자민당은 변질해, 이윽고 「아베 일강」이라고 말해지게 된다.
'5인 생존, 8인 사망'의 정보가 북한에 대한 강한 분노를 불러 돌고 국교협상을 곤란하게 한 것은 틀림없다. 하지만 저자가 지적하는 것은 다른 것으로, 회담 후 고이즈미 총리의 행동 등에 문제가 있었다고 말하고 싶다.
우선은 회담 후의 평양에서의 기자 회견. 고이즈미씨는 “우선 평양에 와서 무엇을 달성했는지 말해야 했지만 납치문제부터 말하기 시작”, “평양선언의 내용을 전혀 설명하지 않았다”.
납치문제에서는 “보상금을 지불하고 생존피해자는 모두 해방하고 귀국시켜 사망했다는 피해자에 대해서는 상황의 정확한 설명과 필요한 조치를 취하고 이 점에 대해 다음에 협상한다고 분명히 말해야 이었다”라고. 게다가 “국교수립에 전진할 생각이라면 돌아오는 비행기 안에서 (협상 반대파인) 아베 부장관에게 그만두겠다는 의향을 전해 그것을 실행해야 했다”고까지 말했다.
만약 아베씨와 고이즈미씨가 저자의 취재를 받고 있었다면, 이러한 지적에 대한 반응도 덧붙여지고 있었을 것이다.
(치쿠마 신서·968엔)
1938년생. 도쿄 대명예 교수. 저서 『조선전쟁 전사』 『북한 현대사』 등.
◆다른 1권
야마모토 에이지 저 「북한 외교 회고록」(치쿠마 신서)
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