川田文子
川田 文子(かわた ふみこ、1943年 - )は、日本のノンフィクション作家。日本の戦争責任資料センター共同代表。戦争と女性の人権博物館呼びかけ人[1]。
茨城県生まれ。早稲田大学文学部卒業。国際情報社勤務後、ノンフィクション作家となる。
日本の慰安婦問題をライフワークとし[2]、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団の支援組織である希望のたね基金[3]で顧問を務める[4]。
2014年には第69周年光復節記念式典が民団大阪本部にて開催され講師として招かれ『河野談話と日本軍の「慰安婦」制度』を主題で講演が行った[5] 。
著書[編集]
- 『つい昨日の女たち』(冬樹社 1979年)
- 『女たちの子守唄』(第三文明社 1982年)ISBN 978-4476031003
- 『琉球弧の女たち』(冬樹社 1983年)
- 『赤瓦の家―朝鮮から来た従軍慰安婦』(筑摩書房 1987年)ISBN 978-4480812353
- 『ふっ子さん保育園をはしる―現代子預け考』(ユック舎 1990年)
- 『皇軍慰安所の女たち』(筑摩書房 1993年)ISBN 978-4480813374
- 『戦争と性-近代公娼制度・慰安所制度をめぐって』(明石書店 1995年)ISBN 978-4750306933
- 『インドネシアの「慰安婦」』(明石書店 1997年)ISBN 978-4750309279
- 『「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実』吉見義明編著、川田文子編著(大月書店 1997年)ISBN 978-4272520503
- 『授業「従軍慰安婦」―歴史教育と性教育からのアプローチ 』(教育史料出版会 1998年)ISBN 978-4876523382
- 『女という文字、おんなということば』(明石書店 2000年) ISBN 978-4750313269
- 『自傷―葛藤を〈生きる力〉へ』(筑摩書房 2004年)ISBN 978-4480863560
- 『イアンフとよばれた戦場の少女』(高文研 2005年)ISBN 978-4874983423
脚注[編集]
- ^ 「戦争と女性の人権博物館」日本建設委員会/WHR日本建設委呼びかけ人[1]
- ^ 女性に対する暴力撤廃国際デー記念シンポジウム in 京都 「労働・貧困・性暴力の鎖をきろう!」2011年11月27日(日)"発言者プロフィール" [2]
- ^ “キボタネとは”. 希望のたね基金. 2020年9月2日閲覧。
- ^ “理事”. 希望のたね. 2020年9月2日閲覧。
- ^ http://www.mindan-osaka.org/kccbbs/news_viewbody.php?page=5&number=287&keyfield=&key=
赤瓦の家―朝鮮から来た従軍慰安婦 (日本語) 単行本 – 1987/2/1
川田 文子 (著)
5つ星のうち4.7 5個の評価
内容(「BOOK」データベースより)
沖縄のサトウキビ畑の片隅に、人目をさけてひっそりと暮らす朝鮮人女性―彼女を取材する中で、祖国を捨て、性をひさいで生きざるを得なかった、朝鮮人女性の悲劇と日本国家の無責任が明らかにされてゆく。長篇ノンフィクション。
登録情報
発売日 : 1987/2/1
単行本 : 266ページ
ISBN-13 : 978-4480812353
出版社 : 筑摩書房 (1987/2/1)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.7
星5つ中の4.7
田舎の隠居
5つ星のうち5.0 「慰安婦」と言う人間
2015年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「慰安婦」は、政治問題ではない。人間の問題だ。なぜなら、「慰安婦」とは魂を持った人間に他ならない。政治問題、社会問題として語られることが多い「慰安婦」について、日本語の第一次資料はまれだ。これは、一人の「慰安婦」が、日本の社会の中で歩まされた痛切な足跡の類まれな記録だ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
秋風亭遊穂
5つ星のうち5.0 PTSDに苦しむ慰安婦制度被害者
2014年8月8日に日本でレビュー済み
朝鮮の工業化の進展に伴う、時代の変化のツケが農村に絶対的貧困という形でまわってきた。日本の植民地支配が増幅した結果である。
日本軍慰安婦制度は、こうした社会的背景をつくりだしながら、詐欺、甘言をもって「慰安婦」を集めていった。
戦後、彼女たちの不遇は続く。他の証言でもPTSDの症状が垣間見られるが、
"狂気のようなポンギさんの放浪は、死線すれすれの渡嘉敷島での体験と、異境へ来なければならなかった三十数年の、自らの境涯への、それこそ身も砕けんばかりの、激しい拒否反応ではなかったか。"と著者は論ずる。
"一日に何人もの兵隊を相手にしなければならなかった赤瓦の家よりも、民間の飲み屋にたまさかに訪れる客を相手にすることの方が辛かった"というポンギさんの言葉を見るとき、個人の力では振り払えない貧困の影、日本の植民地支配が残した負の遺産の大きさを感じるのである。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
忘れな草
5つ星のうち5.0 歴史の一部だと思う
2016年2月20日に日本でレビュー済み
とにかく感想が言葉にならないです。
朝鮮から連れられてきた女性たちは慰安婦に、男性たちは軍隊の雑用係(肉体労働)に・・・慰安婦が日本の軍隊に殺されることはないけど、男性労働者は何かあればすぐに処刑された。悲しい話ばかり登場する。
日本国内である沖縄にこういう慰安所が設置されていたこともショックですが、沖縄自体が悲しい歴史を背負っている土地なので、途中から、従軍慰安婦というテーマを越えて、どんどん辛くなってきます。
出稼ぎだと思ってやってきた女性たちが(中には少女たちも多かった)「性」を売るしかなかったのは事実ですが、「人間扱い」されていたことには少しほっとしました。特定の日本の将校との恋情もあったり、切なくて、悲しくて、読後の気持ちの持っていきようがありません。
でも、これもやっぱり歴史の一部。繰り返さないために、知らなくてはいけないと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
skinheadmama
5つ星のうち4.0 目を背けてはならない、必要な記録
2014年6月8日に日本でレビュー済み
精神科医の宮地尚子さんの著書で紹介されており、興味をもって手に取った。
読んで明るい気持ちになる内容ではないが、どんな苛酷な状況下であれ、とにもかくにも生き抜いてきた女性たちの証言に「まだまだ頑張れる」という気持ちにさせられる。
従軍慰安婦の強制連行は事実かどうかを疑っている、極右的で挑発的なコメントをしている方。結構な数の賛同者を得ているようだが、大変不快で目障りである。
従軍慰安婦問題に関心があるから、本書にも興味を持つのだろうが、この人の否定的な意見に同意する程度の、下卑た野次馬根性しかもたない人間が多いのかと心底呆れてしまった。
細かい経緯は歴史の闇の中でうやむやになった部分も多いだろう。しかし、取材対象となった生き証人たちが存在する以上、何らかの形で非道は行われた、という見方に自分は立ちたい。
重いテーマを追う筆者の勇気と根気には敬服するが、欲をいえばもう少し元気の出る書き方をして欲しいので、星マイナス一つとする。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
菜の花ロード
5つ星のうち5.0 日本は誠実な態度で謝罪を貫くべき
2014年4月24日に日本でレビュー済み
日本人である前に1人の人間として、被害者に寄り添う思いで読ませていただきました。平凡な庶民が、悪魔のごとき行動をなす、残虐で悲惨な戦争を2度と起こしてはならないと痛感します。日本は、また、日本人はアジアの被害を与えた各国に、誠実なる謝罪を、何十年何百年かかろうと貫くしかないと思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
すべてのレビューを参照します
Kindle本のベストセラー
ページ: 1 / 9ページ: 1 / 9
このショッピング機能は、Enterキーを押すと商品を読み込み続けます。このカルーセルから移動するには、見出しのショートカットキーを使用して、次の見出しまたは前の見出しに移動してください。
前に戻る
自分を操る超集中力
自分を操る超集中力
メンタリストDaiGo
5つ星のうち 4.3 510
Kindle版
¥1,386
14pt (1%)
最高の体調 ACTIVE HEALTH
最高の体調 ACTIVE…
鈴木祐
5つ星のうち 4.3 484
Kindle版
¥1,386
14pt (1%)
話し方で 損する人 得する人
話し方で 損する人 得…
五百田達成
5つ星のうち 4.0 98
Kindle版
¥1,463
90pt (6%)
習慣が10割
習慣が10割
吉井 雅之
5つ星のうち 4.2 207
Kindle版
¥1,386
14pt (1%)
コンサル一年目が学ぶこと
コンサル一年目が学ぶ…
大石哲之
5つ星のうち 4.3 278
Kindle版
¥1,568
97pt (6%)
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
1日1ページ、読むだ…
デイヴィッド・S・キダー
5つ星のうち 3.7 443
Kindle版
¥2,356
24pt (1%)
次に進む
閲覧履歴に基づくおすすめ商品
このショッピング機能は、Enterキーを押すと商品を読み込み続けます。このカルーセルから移動するには、見出しのショートカットキーを使用して、次の見出しまたは前の見出しに移動してください。
徴用工裁判と日韓請求権協定: 韓国大法院判決を読み解く
徴用工裁判と日韓請求権協定: 韓国大法院判決…
山本 晴太
5つ星のうち 4.2 18
単行本
17個の商品:¥1,850から
買春する帝国: 日本軍「慰安婦」問題の基底 (シリーズ日本の中の世界史)
買春する帝国: 日本軍「慰安婦」問題の基底…
吉見 義明
5つ星のうち 4.2 18
単行本
30個の商品:¥2,356から
戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗
戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗
加藤 陽子
5つ星のうち 3.9 61
単行本(ソフトカバー)
65個の商品:¥626から
戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)
戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)
加藤 陽子
5つ星のうち 3.9 58
新書
48個の商品:¥468から
民主主義とは何か (講談社現代新書)
民主主義とは何か (講談社現代新書)
宇野 重規
5つ星のうち 3.9 6
新書
9個の商品:¥1,034から
韓国徴用工裁判とは何か (岩波ブックレット)
韓国徴用工裁判とは何か (岩波ブックレット)
竹内 康人
5つ星のうち 3.7 17
単行本
24個の商品:¥506から
韓国併合 110年後の真実: 条約による併合という欺瞞 (岩波ブックレット NO. 1014)
韓国併合 110年後の真実: 条約による併合と…
和田 春樹
5つ星のうち 4.0 24
単行本
20個の商品:¥572から
お客様へのおすすめ商品を表示
ログイン
初めてご利用ですか? 新規登録はこちら
閲覧履歴閲覧履歴を表示して編集する ›
インドネシアの「慰安婦」 それでも、日本人は「戦争」を選んだ ILOとジェンダー―性差別のない社会へ
トップへ戻る
Amazonについて
採用情報
Amazonについて
プレスリリース
Amazonと地球
Amazonのコミュニティ活動
AmazonGlobal
Amazonでビジネス
Amazonで売る
フルフィルメント by Amazon
マケプレプライム
Amazonビジネスで法人販売
Amazon Pay(決済サービス)
アソシエイト(アフィリエイト)
Amazonで広告掲載をする
Amazonで出版
›すべてのサービスを見る
Amazonでのお支払い
Amazonポイント
Amazonギフト券
Amazon Mastercard
クレジットカード&保険
パートナーポイントプログラム
上位レビュー、対象国: 日本
田舎の隠居
5つ星のうち5.0 「慰安婦」と言う人間
2015年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「慰安婦」は、政治問題ではない。人間の問題だ。なぜなら、「慰安婦」とは魂を持った人間に他ならない。政治問題、社会問題として語られることが多い「慰安婦」について、日本語の第一次資料はまれだ。これは、一人の「慰安婦」が、日本の社会の中で歩まされた痛切な足跡の類まれな記録だ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
-----
秋風亭遊穂
5つ星のうち5.0 PTSDに苦しむ慰安婦制度被害者
2014年8月8日に日本でレビュー済み
朝鮮の工業化の進展に伴う、時代の変化のツケが農村に絶対的貧困という形でまわってきた。日本の植民地支配が増幅した結果である。
日本軍慰安婦制度は、こうした社会的背景をつくりだしながら、詐欺、甘言をもって「慰安婦」を集めていった。
戦後、彼女たちの不遇は続く。他の証言でもPTSDの症状が垣間見られるが、
"狂気のようなポンギさんの放浪は、死線すれすれの渡嘉敷島での体験と、異境へ来なければならなかった三十数年の、自らの境涯への、それこそ身も砕けんばかりの、激しい拒否反応ではなかったか。"と著者は論ずる。
"一日に何人もの兵隊を相手にしなければならなかった赤瓦の家よりも、民間の飲み屋にたまさかに訪れる客を相手にすることの方が辛かった"というポンギさんの言葉を見るとき、個人の力では振り払えない貧困の影、日本の植民地支配が残した負の遺産の大きさを感じるのである。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
--------------------
忘れな草
5つ星のうち5.0 歴史の一部だと思う
2016年2月20日に日本でレビュー済み
とにかく感想が言葉にならないです。
朝鮮から連れられてきた女性たちは慰安婦に、男性たちは軍隊の雑用係(肉体労働)に・・・慰安婦が日本の軍隊に殺されることはないけど、男性労働者は何かあればすぐに処刑された。悲しい話ばかり登場する。
日本国内である沖縄にこういう慰安所が設置されていたこともショックですが、沖縄自体が悲しい歴史を背負っている土地なので、途中から、従軍慰安婦というテーマを越えて、どんどん辛くなってきます。
出稼ぎだと思ってやってきた女性たちが(中には少女たちも多かった)「性」を売るしかなかったのは事実ですが、「人間扱い」されていたことには少しほっとしました。特定の日本の将校との恋情もあったり、切なくて、悲しくて、読後の気持ちの持っていきようがありません。
でも、これもやっぱり歴史の一部。繰り返さないために、知らなくてはいけないと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
--------------
skinheadmama
5つ星のうち4.0 目を背けてはならない、必要な記録
2014年6月8日に日本でレビュー済み
精神科医の宮地尚子さんの著書で紹介されており、興味をもって手に取った。
読んで明るい気持ちになる内容ではないが、どんな苛酷な状況下であれ、とにもかくにも生き抜いてきた女性たちの証言に「まだまだ頑張れる」という気持ちにさせられる。
従軍慰安婦の強制連行は事実かどうかを疑っている、極右的で挑発的なコメントをしている方。結構な数の賛同者を得ているようだが、大変不快で目障りである。
従軍慰安婦問題に関心があるから、本書にも興味を持つのだろうが、この人の否定的な意見に同意する程度の、下卑た野次馬根性しかもたない人間が多いのかと心底呆れてしまった。
細かい経緯は歴史の闇の中でうやむやになった部分も多いだろう。しかし、取材対象となった生き証人たちが存在する以上、何らかの形で非道は行われた、という見方に自分は立ちたい。
重いテーマを追う筆者の勇気と根気には敬服するが、欲をいえばもう少し元気の出る書き方をして欲しいので、星マイナス一つとする。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
菜の花ロード
5つ星のうち5.0 日本は誠実な態度で謝罪を貫くべき
2014年4月24日に日本でレビュー済み
日本人である前に1人の人間として、被害者に寄り添う思いで読ませていただきました。平凡な庶民が、悪魔のごとき行動をなす、残虐で悲惨な戦争を2度と起こしてはならないと痛感します。日本は、また、日本人はアジアの被害を与えた各国に、誠実なる謝罪を、何十年何百年かかろうと貫くしかないと思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
コメント 違反を報告
No comments:
Post a Comment