2020-01-09

日韓大衆音楽の社会史 小林孝行(著/文) - 現代人文社 | 版元ドットコム



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日韓大衆音楽の社会史 エンカとトロットの土着性と越境性 エンカトトロットノドチャクセイトエッキョウセイ

社会科学
小林孝行(著/文)
発行:現代人文社
A5判

272ページ
定価 2,900円+税
ISBN9784877987459Cコード
C3036
専門 単行本 社会

出版社在庫情報不明

初版年月日2019年12月30日書店発売日2019年12月30日登録日2019年12月13日最終更新日2019年12月16日

紹介

日本において、日韓の大衆音楽(エンカとトロット)についての比較研究はこれまでほとんどない。著者は、音楽社会学的観点から、日本のエンカと韓国のトロットについて、その特徴を分析し、発祥から現代までの歴史を整理し、両国の社会と大衆文化の動きの中に位置づける。本書は、相互に影響し合いながら、ダイナミックに展開してきたエンカとトロットの土着性と越境性を比較検討する。

[帯文]
音楽社会学的観点から、文化遺産である日本のエンカと韓国のトロットについて、その発祥から現代までの歴史を整理し、両国の社会・大衆文化の渦の中に位置づける。

第1章 日本と韓国の近代音楽の受容と展開
第2章 1920・1930年代の東京とソウル(京城)の社会と文化
第3章 大衆音楽としての日本の「エンカ」――歴史性と多様性
第4章 大衆音楽としての韓国の「トロット」――歴史性と多様性
第5章 日本における韓国「トロット」
第6章 韓国における日本「エンカ」
第7章 現代の「エンカ」と「トロット」
第8章 「エンカ」と「トロット」の比較検討
日韓大衆音楽の関連年表

目次

第1章 日本と韓国の近代音楽の受容と展開
 1 近代音楽の受容の歴史
 2 近代音楽と歌唱
 3 大衆音楽の誕生

第2章 1920・1930年代の東京とソウル(京城)の社会と文化
 1 1920・1930年代の日本と韓国
 2 東京の1920・1930年代
 3 ソウルの1920・1930年代

第3章 大衆音楽としての日本の「エンカ」──歴史と多様性
 1 「エンカ」とは
 2 「エンカ」に関する言説
 3 平岡正明らの「エンカ」論
 4 「エンカ」の音楽的特徴
 5 「エンカ」の歴史的展開
 6 〈プリエンカ〉とその時代
 7 〈オールドエンカ(アーリーエンカ)〉とその時代
 8 〈ミドルエンカ(スタンダード・エンカ)〉とその時代
 9 「エンカ」のタイポロジー

第4章 大衆音楽としての韓国の「トロット」──歴史と多様性
 1 「トロット」とは
 2 韓国大衆音楽の成立と展開
 3 「トロット」の歴史
 4 「トロット」の特徴

第5章 日本における韓国「トロット」
 1 韓国大衆音楽の日本への移入
 2 〈静かな長安〉と〈あだなさけ〉
 3 木浦の涙
 4 〈風に託す手紙〉と〈納沙布岬〉
 5 〈帰ってきて、釜山港に トラワヨ プサンハンエ〉

第6章 韓国における日本「エンカ」
 1 韓国における日本「エンカ」の現状
 2 1980年代の「ポンチャク論争」
 3 1988年ソウルオリンピック以降の状況

第7章 現代の「エンカ」と「トロット」
 1 日本「ニューエンカ」と韓国「ニュートロット」の出現
 2 定型化され様式から離れた「ニューエンカ」「ニュートロット」
 3 懐メロとしての「エンカ」と「トロット」
 4 現代の「エンカ」と「トロット」を取り巻く状況

第8章 「エンカ」と「トロット」の比較検討
 1 「エンカ」と「トロット」の類似性
 2 三領域の分析
 3 「エンカ」と「トロット」の土着性・越境性
 4 自己更新し生き延びる「エンカ」

参考文献
日韓大衆音楽の関連年表

[コラム]「トラワヨ プサンハンヘ」の元歌
[コラム]地名を入れた歌の題名(曲名)
[コラム]「エンカ」の父・古賀政男



著者プロフィール

小林孝行 (コバヤシタカユキ) (著/文)

小林孝行(こばやし・たかゆき) 1946年岐阜県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。福岡教育大学、岡山大学で勤務。1994年韓国高麗大学訪問研究員(韓国国際交流基金の招聘)。現在、岡山大学名誉教授。専門:社会学、韓国社会・文化研究。
上記内容は本書刊行時のものです。

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