2020-01-21

わたしが一番きれいだったとき. 詩のこころを読む (岩波ジュニア新書) | 茨木 のり子 | 詩歌 | Kindleストア | Amazon

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書) | 茨木 のり子 | 詩歌 | Kindleストア | Amazon


商品の説明

内容紹介

いい詩とは,ひとの心を解き放つ力をそなえているばかりか,生きとし生けるものへのいとおしみの感情をも誘いだしてくれます.詩人である著者が,その心を豊かにしてきた詩の宝箱の中から忘れがたい詩の数々を選びだし,情熱をこめて語ります.ことばの花々にふれてみなさんは,きっと詩の魅力にとらえられるでしょう.

内容(「BOOK」データベースより)

いい詩には、人の心を解き放ってくれる力があります。また、生きとし生けるものへのいとおしみの感情をやさしく誘いだしてもくれます。この本では、長いあいだ詩を書き、多くの詩を読んできた著者が、心を豊かにしつづけている詩の中から、忘れがたい数々を選びだし、その魅力を情熱をこめて語ります。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

茨木/のり子
1926‐2006年。1946年東邦大学薬学部卒業。敗戦後の新しい息吹きにつき動かされ、1950年頃から詩作をはじめる。詩誌『詩学』に投稿し、同誌新人特集号に掲載。1953年川崎洋氏と2人で、同人詩誌『櫂』を発刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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46件のカスタマーレビュー

2018年11月12日
形式: 新書Amazonで購入
 評価が高かったので、詩のことをもっと知りたいと読んでみましたが、期待とはだいぶ異なるものでした。

 茨木さんは、青春を先の太平洋戦争によって奪われ、その怒りや悔しさの矛先が自国に鋭く向いています。そしてこの本の根底には、彼女のその感情が流れていました。

 文中に、
「第二次世界対戦における日本とは何だったのか、なぜ戦争をしたのか、その理由が、いくら本を読んでも記録を見てもわたしには分かりません。」

「日本の東洋各国との戦争は侵略であることがはっきりしました。」
といった部分があります。

 現代に生きるわたしたちは、
太平洋戦争前の日本は、欧米がアジア諸国を植民地化し、現地の方々を非人間扱いしていく中で、日本も例外ではなくなりつつあり、また石油の輸出制限などにより、ゆっくりと首を締め付けられる状況に陥っていき、やむを得ずアメリカとの戦争に向かった
という事実を学んでいます。

 茨木さんの言うように
「一流国として認められない寂しさから戦争に向かった」
というような浅薄で幼稚な感情によるものではないと思います。

 でも一方で、この本が出版された1979年当時、戦争の背景は何を読んでもまだ一般人は知ることができず、青春を空費させられた悔しさを納得させる情報が何も無かったのも又事実なのかもしれません。

 最後まで読んで感じたことは、茨木さんの死生観の浅さです。特に詩人としては当然のことですが、彼女は死ということにとても興味を抱いているように思えましたが、それにも関わらず、そこを説いている宗教は非科学的と一刀両断しているのか、軽んじているように思えました。
끝까지 읽고 느낀 점은 이바라키 씨의 생사 관의 얕은입니다. 특히 시인 으로서는 당연한 일이지만, 그녀는 죽음이라는 것이 매우 흥미를 품고있는 듯했지만, 그럼에도 불구하고 거기 설교하는 종교는 비 과학적이라고 일도양단하고있다 것인지, 멸시하는 것 같았습니다.

 これほど有名な詩人が、ご自分の内面を深く見つめることに関しては、敢えて逃げていたのか、それとも無頓着だったのか、その心理は戦争が影響しているのか、個人的にはその部分に興味を持ちました。
이렇게 유명한 시인이 자신의 내면을 깊이 응시하는 것에 관해서는 굳이 도망 있었는지, 아니면 무관심 였는지, 그 심리는 전쟁이 영향을주고 있는지, 개인적으로는 그 부분에 관심을 가졌습니다.




40人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月7日
形式: Kindle版Amazonで購入
誕生や恋愛や別れなど、わかりやすいテーマで選ばれた作品から、著者なりの味わい方をご自身の体験談として披露しつつ、それがまったく押しつけがましくなく、あたかも毎回、皆さんはどう感じましたか?と問いかけてくるようで、読み進めていくうちに、自分なりの詩の味わい方ができそうな気持ちにさせてくれます。

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2018年10月7日
形式: Kindle版Amazonで購入
平易で分かり易い言葉使いで、同時代の詩人と詩を読み解いてくれます。説明の論旨も明快で作者の詩と同じで率直で暖かです。戦前に青春時代を送った女性として、自由で自立的な見方から詩を読み手のものとして読み取って欲しいという熱意が感じられる書だとおもいます。

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2016年9月27日
形式: Kindle版Amazonで購入
これまで詩は苦手でした。
どう読んでよいのかわからなかったので。

本書を読みながら、徐々に詩に対するアレルギーというか、
食わず嫌いがなくなっていき、
これを読んで以降、詩をいろいろ読むようになりました。

私に詩の楽しさを教えてくれた、大事な一冊です。

11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年12月9日
形式: 新書Amazonで購入
いま、フランス語を声に出したときの綺麗さに魅せられて、ヴェルレーヌの詩を勉強しています。
学んでいくうちに、詩とはいかなるものなのか、その魅力は何なのかを考えるようになりました。
茨木さんの「わたしがきれいだったとき」や「自分の感受性くらい」の詩に感銘を受けたこともあり、
彼女の書いたこの本がその答えを得るきっかけになると思って読むことにしました。
彼女が心に残る好きな詩がたくさんでてきて、彼女なりに解釈しているのですが、詩というものはどのように受け止めてもいいのだなと言うことを教えてくれました。
たくさん勉強になりましたし、多くの素晴らしい詩人と詩を知ることができました。
ヴェルレーヌの詩の訳者でもある金子光晴の詩も解説されていますが、彼の詩には本当に驚かされました。
彼の生き方も清冽でした故、彼の随想記をこれから読もうと思っています。
茨木さん、ありがとうございました。
2015年3月30日
形式: 新書Amazonで購入
久しく詩から遠ざかっていたので、時間ができたので読んでみました。私のように普段文学と程遠い人間にとって、至福の時間を与えてくれました。これをきっかけに、久しぶりに本屋に言ってみようと思います。ジュニア向けではなく、大人向けですね。

14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年3月23日
形式: 新書Amazonで購入
茨木のり子が詩の解説をされています。よい詩に出会う機会にもなりました。今度は茨木のり子さんの詩集を読みたいと思いました。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年4月17日
形式: 新書Amazonで購入
書き出しから言葉が迫ってくる。詩人の感性が、女の感受性がそこかしこに光っており、引用詩の解説も見事である。

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