2020-09-28

日本国憲法を改正できない8つの理由 (PHP文庫) Kindle版 倉山 満

 日本国憲法を改正できない8つの理由 (PHP文庫) Kindle版

倉山 満  (著)  形式: Kindle版

5つ星のうち4.8    20個の評価

商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

倉山/満

1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、コンテンツ配信サービス「倉山塾」を開講、翌年には「チャンネルくらら」を開局し、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交について積極的に言論活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「改憲」で日本は変われるのか?「護憲」で日本を守れるのか?―いまの憲法改正をめぐる論議は、現実を無視した“条文ごっこ”が延々と繰り広げられている。本書は、気鋭の憲政史研究家が「あるべき天皇の規定」「あるべき人権」「あるべき議会」など8つの着眼点から、“真にリアル”な憲法論議とは何かを解説。改憲派・護憲派双方の矛盾点を鋭く衝く! --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

著者について

憲政史研究者 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

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登録情報

ファイルサイズ : 635 KB

推定ページ数 : 189ページ

Word Wise : 有効にされていません

出版社 : PHP研究所 (2017/4/3)

言語: : 日本語

ASIN : B06Y1MFRRC

Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効

X-Ray : 有効

Amazon 売れ筋ランキング: - 145,566位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)

- 210位政治史・比較政治

- 1,291位政治 (Kindleストア)

- 1,375位PHP文庫

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倉山 満

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上位レビュー、対象国: 日本

BonnAi

5つ星のうち5.0 憲法改正論議で煙に巻かれないための八戒

2017年4月16日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

簡にして要な憲法(をめぐる状況)の解説書。

本書文庫版タイトルは『日本国憲法を改正できない8つの理由』だが、旧タイトルは『間違いだらけの憲法改正論議』。私が出版社なら『憲法改正論議で煙に巻かれないための八戒』とでも銘打つところ。

本書を読むと、憲法とは何なのか、どうあるべきなのか、そして、今の憲法論議の何が間違っているのかわかる。


〇単細胞な改憲派

「当用憲法はもはや変える必要がないほどデタラメな運用をしている。だったら変えなくてもいいのではないか」

必ずしも著者の最終意見ではなく、タンサイボシュな改憲派への疑問である。

「改憲派の致命的な欠陥は、当用憲法の改正しか考えていないことです。」

やらなくてもいい改憲とやらなければならない改憲がある。そして多くの改憲派が、やらなくてもいい改憲に狂奔しているのがやりきれない。憲法の条文いじりは必要ない。もっと大切なことがあるはずだ。例えば、

「当用憲法では「有事」という概念そのものがありません」

「本当に日本政府が機能しなくなったとき、助けてくれるのは在日米軍であるというこの現実を無視して、何の憲法論議でしょうか。」


無意味な条文いじりならまだしも、モノによっては改悪案。

「どうせ変える必要がないほどデタラメな運用しかしていないのだから、改悪されるくらいなら、当用憲法のままでいい」

まさにその通り。


〇誰にも止められない内閣法制局

第四章「あるべき議会」では内閣法制局の権力の源が非常にコンパクトにまとまっていて、なるほど感100%。国会議員の無能も問題だが、強大すぎる内閣法制局を抑える機関が何もないことが大問題。

「どんな憲法であろうが、国民の代表である政治家が官僚に舐められているようでは、お話にならないのです。」


〇憲法とはさみは使いよう

政治とはこんなもの。どうせ民意が反映されることはない。そう諦めかけていたところ、そうでもないかも……とも思わせてくれる一面も本書は持っている。よりよい政治を考えるヒント。

政治の混迷の元は日本国憲法とその運用にある。どちらも正さなければならないが、運用をまっとうにするだけで、現行の改憲論議のほとんどは不要になるだろう。

「憲法を考える大前提は国家基本政策なのです」

基本政策のないところに、どんな条文も無意味である。


〇天皇と日本国

天皇とは何か。これについてこれまで明解な解説を聞いたことがないように思う。ただ単に尊いのだと言われても、すでに納得している人しか納得させることができるものではないと思う。本書はそれを日本近代史上の実例を挙げながら、冷静に論じていて、おそらく天皇陛下に特別の思い入れがない読者でもは奥につまっている何ものかがコトリと落ちる爽快感を覚えるだろう。

日本の天皇は「世界で最も尊敬される地位にありながら、自分の国の支配層にはコケにされている。国民はそれに気づいていない」。

天皇や皇室の在り方を考える上でも参考になる。

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う〜む

ベスト500レビュアー

5つ星のうち4.0 まことにもっともな議論

2017年7月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

 倉山氏の著書の評ではいつもこれから始めるのですが、氏はその意識的な右翼的姿勢や過激な文章のタッチのために損をしていると思います。本来の倉山氏はもちろん右よりの考え方の人ではありますが、真面目な法律学者であり、歴史研究家なのだと思います。


 さて、日本国憲法の改正ということになれば、第9条のことだろうと誰しも思うところですが、本書で問題にされているのはそれ以前の問題で、要するに改憲派も護憲派も余りにも憲法学について無知であり、このような憲法改正議論は無意味であるばかりではなく、危険であるということです。

 少し例を挙げてゆきますと:憲法には法律で対処できるような内容は書き込まず、なるべく簡潔なものにしなければならない。憲法に理想や道徳を書き入れてはならない。憲法改正には付属法である国民投票に関する法律が必要であるのに、現在わが国には国民投票法が存在しない。皇室典範は最も重要な付属法のひとつであるはずだが、皇室の存続を真面目に論じた条項がない。憲法には国家の存亡がかかるような非常事態にどのような対処すべきかが必ず書き込まれていなければならない...etc.まことにもっともな議論であると思います。こういった常識を理解せずに第9条がどうのこうのといっても、倉山氏のいうように危険なだけです。


 わたしの個人的なスタンスを明らかにしないで、評だけのべるのは適当ではないと考えますので、長くならないように述べさせていただきますと、まず基本的に日本国憲法は完全に戦時国際法違反の産物であり、本来サンフランシスコ講和条約が締結されて日本の占領が解除された時点で、もし改めて存続させるとしても、とにかく1回は破棄されなければならなかった存在であるということです。こういうアメリカ追従のズルズルベッタリの姿勢こそが戦後レジームなのだといえます。日本国憲法は憲法として決して出来のよいものではなく、ましてや「世界に誇れる平和憲法」などではありません。これは当時の占領軍(GHQ)に法律、まして憲法学の専門家など一人もいなかったことを考えれば当たり前のことなのです。現在の日本のおかしな点は、こういった当たり前のことを当たり前に議論できないことで、議論しようとすると「右翼」「反動」のレッテル貼りが待っています。

 誠に嘆かわしい現状であると思います。このような状態ならば、倉山氏が皮肉でいっているように、改憲論議などしない方が余程安全なのではないかと危惧しています。


 本来☆5つとしたいところですが、内容がもう少し整理されていてもよいのではないかと考え、☆4つとさせていただきました。

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つるりん

5つ星のうち5.0 憲法改正が政治日程に上る可能性がある今こそ読もう

2017年11月15日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

平成25年に出版された書籍の文庫版だが

内容は、まったく色褪せていない。


本書の主題は

「菅直人が総理大臣になっても大丈夫な憲法でなければならない」

だそうだ。


著者である倉山満氏は、他の自著でも繰り返し書かれているが

「現行の日本国憲法は、日本を永遠に敗戦国のままにしておく憲法」

と解説する。


また、「マッカーサーの落書きである日本国憲法の条文を

いくら弄りまわしても、落書きでしかない」と主張する。


やはり、「自主憲法制定」


上記の点については

一読すれば、直ぐに納得できると思う。


倉山氏の著作はいくつか読んでいるので

「憲法とは、国家の歴史、伝統、文化、慣習であり

憲法典は、その一部を成文化したものに過ぎない」

ということは知っていた。


だが、目から鱗だったのは

「現在使われている『憲法違反』という言葉は

『日本国憲法の条文に違反している』という意味に過ぎない」

という解説だ。


「憲法の条文に違反していないから、確かに違憲ではない。

しかし、憲法の求める精神に立脚していないから非立憲だ」

という言葉も印象に残った。


これは、昨今流行りの「立憲主義」の説明と解釈してよいだろう。


『第一章』において

倉山氏は、「憲法の条文にこだわって、『違憲だ』、『合憲だ』

『改憲だ』、『護憲だ』と騒ぐのは意味が無い。

中身の運用を無視する愚かさに気付かなければならない。

この点で、改憲派も、護憲派も同罪だ」と断罪する。


これは、倉山氏の近著『右も左も誤解だらけの立憲主義』にも

書かれていた。


さらに、護憲派に対しては

「憲法第九条は、時の政府の解釈次第で、どうとでもなる。

そんな憲法に意味があるのか?」

一方で、改憲派に対しては

「解釈次第で出鱈目な運用が既になされているのだから

改憲など不要ではないか?」

と問いかける。


そして、「出鱈目な運用が繰り返されている憲法の条文を弄るよりも

もっと他にやるべき大切なことがある」と繰り返し強調する。


その「やるべきこと」や「改憲派・護憲派への問いかけ」について

『第二章』以降で、本物の「憲法論議」を披露する。


とにかく、改憲の環境が整った今こそ読むべき著作だと思う。

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日暮し硯

5つ星のうち5.0 一通り憲法の勉強をした人が読んでください。面白いから。

2017年6月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

 日暮しが、学校で憲法を勉強したとき、「8月革命説」「改正説」の2つを覚えたのですが、

どちらの説もどうにも座りの悪い根拠付けのようで、しぶしぶ覚えたのを思い出しました。

 著者のような観点から日本国憲法を論じる方は、法律学者の中では皆無ではないでしょうか。

 「日本国憲法があったとさ」という前提の向こう側には立ち入らないようにして、現行の憲法

のみを論じるのが、法学のお作法で……などというと角が立ちますね。失礼しました。

 憲法制定後70年の中で生まれ、現行憲法下で法律の勉強をした日暮しはある意味、著者から

みれば「水の中にいて、水の存在についてなんら意識していない魚」のごとき人に見えるかもしれません。

 この本が法学部の書庫に配架され、憲法の授業で議論されることがあっても悪くないとおもいます。

 「より、現行憲法がわかりやすくなるためにも」という点でです。

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yanbow

5つ星のうち5.0 改憲が叫ばれているが、憲法そのものの意義を問う本

2017年6月27日に日本でレビュー済み

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憲法とは何か?少なくとも日本国憲法はどうあるべきか?を問う。その為には大日本帝国憲法が日本の非常事態にどう対処すべく書かれていたか?を振り返って、その後、日本国憲法に改正された結果、今はどんな欠陥と問題孕んでいるのかが解説されている。そして問題解決への道筋を示しつつ、文言の改正よりも大切な事…すなわち我々日本人が守るべき国体とは何か?を世に問う。本書によって下手な改憲ならしない方が良いのであるという事も分かって来る。

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Takashi

5つ星のうち5.0 憲法とは日本そのものである。

2017年9月26日に日本でレビュー済み

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某与党や某全国紙の改正草案をぶった切り、勿論いまの憲法もぶった切り。

キーワードは元首、かな。

面白い正論が途中で感情的になって熱い着地をしてしまうこともあるが、その熱い思いから学ぼうと思います。

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Amazon カスタマー

5つ星のうち5.0 いちばんおすすめの憲法論

2018年12月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

今まで私は憲法は変えること、それだけで満足していました。しかし私は憲法をいかに運用して日本を良くしていくのかについて全く考えていませんでした。少し厳しい言い方もされていますが、この本に出会えてよかったと強く思っています。

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130TE

5つ星のうち5.0 見るべき本

2018年7月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

まだ半分くらいしか読んでないけど

大変納得させられます。

読み終わったらまた・・・・

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