生きている兵隊 (中公文庫) (日本語) Paperback Bunko – 1999/7/1
by 石川 達三 (著)
4.5 out of 5 stars 31 customer reviews
Showing 1-10 of 31 reviews
くまねこ
5.0 out of 5 stars読むに値する良書September 3, 2018
Format: 文庫Verified Purchase
届いた今日、一気に読んだ。
今、心臓がバクバク鳴っている。
兵士の心の描写がものすごくリアルで、その戦場にいるような感覚に陥った。「流れる星は生きている」を読んだ時もそうだった。
戦争はいけないだとか命を大切にだとか、そんな綺麗事は書かれていない。
中国の田舎で中国人が私が日本人だということを知ると、ミシミシ、バカヤロー、ホアグーニャンと言ってくる人がちらほらいた。
彼らは反日映画からそれらの言葉を模倣していたのだが、ホアグーニャン(花姑娘、映画の中で日本兵が娘を犯す時もしくは娘を漁りに行く時に言う言葉)は中国語だから日本兵が口にする設定は創作だろうと考えていた。
今わたしには中国人の友人が何人かいるが、彼らが私を家族のように接してくれていることに対して、申し訳なく思えた。
メディアも教育も洗脳だらけで何が真実なのかわかりにくいこの世の中において、私はこの本は読むに値する良書だと思った。
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匿名
5.0 out of 5 stars歴史書として必読ですJanuary 23, 2019
Format: 文庫Verified Purchase
脚色なしの臨場感が伝わるすべての日本人が知るべき近世の歴史事実を知ることが出来る名著です。
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Amazon カスタマー
4.0 out of 5 stars戦争の本質は何かJanuary 21, 2019
Format: 文庫Verified Purchase
戦争を経験していない自分にとっては、軍隊及び戦争体験者のこのような小説により学ぶことは、本当に大切で、価値のあるものです。”悲惨”との言葉で語られることの多い戦争ですが、本質はもっと奥深いものなのだと感じた。
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よしゃあちゃん
5.0 out of 5 stars実態がわかったJanuary 15, 2014
Format: 文庫Verified Purchase
本、装丁等、良かったです。ちょうどテレビで当時の文化(戦争)政策でたくさんの作家が従軍記者として派遣されていた特集があってましたので、石川達三氏の本を読みたかったのです。ありがとうございました。
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バッカスの弟
5.0 out of 5 stars戦争の実態を教えてくれますOctober 2, 2016
Format: 文庫Verified Purchase
どんなに綺麗な言葉で戦争を言い繕っても、戦争とはいかに非人間的なものか、脚色の無い実体験
が赤裸々に記してあります。
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ジャック
5.0 out of 5 starsジャックNovember 15, 2016
Format: 文庫Verified Purchase
包装そもよく、読みやすい。内容は、戦後とはいえ良く書いたと作者に敬意を表します。
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minoharu
5.0 out of 5 stars愛国的ないし好戦的な言辞を弄している皆さんはDecember 22, 2013
Format: 文庫Verified Purchase
少なくとも一度、できれば二度三度、読み返していただきたいと思いました。
映画「鬼が来た」を見たときに感じた以上の、いざとなった時の人間の空恐ろしさ、救いのなさが、圧倒的な迫力で迫ってきました。
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フリオ
5.0 out of 5 stars人間の悪しき順応性September 8, 2013
Format: 文庫Verified Purchase
著者石川達三は日中戦争さなかの昭和13年1月、攻略後の南京にて部隊に従軍し数日の取材後、わずか10日余りで本書を書き上げた。その年の3月、掲載された中央公論は発売を待たず発禁され、著者は執行猶予つきの禁固刑をくらう。
平時は善良な市民であった兵士達が、戦場で自我との葛藤を余儀なくされ、やがては兵器そのものと化していく。その様は文学的描写と相まって、「恐ろしく」リアリティをもって意識に迫るものがある。部隊に随行していた従軍僧は、戦死者を弔うはずがいつしか兵士と同じように殺戮を繰り返す。そこでこう言及する。―「戦場というところはあらゆる戦闘員をいつの間にか同じ性格にしてしまい、同じ程度のことしか考えない、同じ要求しかもたないものにしてしまう不思議に強力な作用をもっている..ただ彼に残っている宗教家の名残りは、経文を知り葬式の形式を知って居るというだけである。」―この一文は戦争の恐ろしさを語ると同時に、本然的に持つ人間の順応性の危うさを訴えてくる。
石川は、本書を著した意図として「あるがままの戦争の姿を知らせることによって、勝利に傲(おご)った銃後の人々に大きな反省を求めようとするつもりであった(初版自序より)」と述べている。これは終戦後の弁であり、著者に真に反戦の意図があったかは評者の解するところではないが、時代背景からしてこの行為が勇気を伴ったことは想像に難くない。少なくとも、これだけ生々しく軍人と戦場を描いた作品が存在することは、歴史的価値を有するといえよう。
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くまねこ
5.0 out of 5 stars読むに値する良書September 3, 2018
Format: 文庫Verified Purchase
届いた今日、一気に読んだ。
今、心臓がバクバク鳴っている。
兵士の心の描写がものすごくリアルで、その戦場にいるような感覚に陥った。「流れる星は生きている」を読んだ時もそうだった。
戦争はいけないだとか命を大切にだとか、そんな綺麗事は書かれていない。
中国の田舎で中国人が私が日本人だということを知ると、ミシミシ、バカヤロー、ホアグーニャンと言ってくる人がちらほらいた。
彼らは反日映画からそれらの言葉を模倣していたのだが、ホアグーニャン(花姑娘、映画の中で日本兵が娘を犯す時もしくは娘を漁りに行く時に言う言葉)は中国語だから日本兵が口にする設定は創作だろうと考えていた。
今わたしには中国人の友人が何人かいるが、彼らが私を家族のように接してくれていることに対して、申し訳なく思えた。
メディアも教育も洗脳だらけで何が真実なのかわかりにくいこの世の中において、私はこの本は読むに値する良書だと思った。
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匿名
5.0 out of 5 stars歴史書として必読ですJanuary 23, 2019
Format: 文庫Verified Purchase
脚色なしの臨場感が伝わるすべての日本人が知るべき近世の歴史事実を知ることが出来る名著です。
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Amazon カスタマー
4.0 out of 5 stars戦争の本質は何かJanuary 21, 2019
Format: 文庫Verified Purchase
戦争を経験していない自分にとっては、軍隊及び戦争体験者のこのような小説により学ぶことは、本当に大切で、価値のあるものです。”悲惨”との言葉で語られることの多い戦争ですが、本質はもっと奥深いものなのだと感じた。
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よしゃあちゃん
5.0 out of 5 stars実態がわかったJanuary 15, 2014
Format: 文庫Verified Purchase
本、装丁等、良かったです。ちょうどテレビで当時の文化(戦争)政策でたくさんの作家が従軍記者として派遣されていた特集があってましたので、石川達三氏の本を読みたかったのです。ありがとうございました。
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バッカスの弟
5.0 out of 5 stars戦争の実態を教えてくれますOctober 2, 2016
Format: 文庫Verified Purchase
どんなに綺麗な言葉で戦争を言い繕っても、戦争とはいかに非人間的なものか、脚色の無い実体験
が赤裸々に記してあります。
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ジャック
5.0 out of 5 starsジャックNovember 15, 2016
Format: 文庫Verified Purchase
包装そもよく、読みやすい。内容は、戦後とはいえ良く書いたと作者に敬意を表します。
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minoharu
5.0 out of 5 stars愛国的ないし好戦的な言辞を弄している皆さんはDecember 22, 2013
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少なくとも一度、できれば二度三度、読み返していただきたいと思いました。
映画「鬼が来た」を見たときに感じた以上の、いざとなった時の人間の空恐ろしさ、救いのなさが、圧倒的な迫力で迫ってきました。
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フリオ
5.0 out of 5 stars人間の悪しき順応性September 8, 2013
Format: 文庫Verified Purchase
著者石川達三は日中戦争さなかの昭和13年1月、攻略後の南京にて部隊に従軍し数日の取材後、わずか10日余りで本書を書き上げた。その年の3月、掲載された中央公論は発売を待たず発禁され、著者は執行猶予つきの禁固刑をくらう。
平時は善良な市民であった兵士達が、戦場で自我との葛藤を余儀なくされ、やがては兵器そのものと化していく。その様は文学的描写と相まって、「恐ろしく」リアリティをもって意識に迫るものがある。部隊に随行していた従軍僧は、戦死者を弔うはずがいつしか兵士と同じように殺戮を繰り返す。そこでこう言及する。―「戦場というところはあらゆる戦闘員をいつの間にか同じ性格にしてしまい、同じ程度のことしか考えない、同じ要求しかもたないものにしてしまう不思議に強力な作用をもっている..ただ彼に残っている宗教家の名残りは、経文を知り葬式の形式を知って居るというだけである。」―この一文は戦争の恐ろしさを語ると同時に、本然的に持つ人間の順応性の危うさを訴えてくる。
石川は、本書を著した意図として「あるがままの戦争の姿を知らせることによって、勝利に傲(おご)った銃後の人々に大きな反省を求めようとするつもりであった(初版自序より)」と述べている。これは終戦後の弁であり、著者に真に反戦の意図があったかは評者の解するところではないが、時代背景からしてこの行為が勇気を伴ったことは想像に難くない。少なくとも、これだけ生々しく軍人と戦場を描いた作品が存在することは、歴史的価値を有するといえよう。
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