2019-07-18

「日本軍慰安婦」をどう教えるか (教科書に書かれなかった戦争)





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「日本軍慰安婦」をどう教えるか (教科書に書かれなかった戦争) 単行本 – 1997/8
石出 法太 (編集), 林 博史 (編集), 金 富子 (編集)

5つ星のうち 5.0 1 件のカスタマーレビュー
単行本: 165ページ
出版社: 梨の木舎 (1997/08)
言語: 日本語
ISBN-10: 4816697012
ISBN-13: 978-4816697012
発売日: 1997/08

トップレビュー

秋風亭遊穂

5つ星のうち5.0歴史を学ぶ意義を考えることができる2014年3月26日
形式: 単行本
慰安婦問題を授業で教える時、いろんな資料を用いているが、なかなか参考になるものである。
"歴史は暗記ものでしかなく、なぜ?と問うことのない学習をしてきたからです。"と、歴史の知識に乏しい学生の実態を本書では分析している。歴史などがテストのための勉強にしか過ぎないことは、多くの方が経験していることであろう。ただ、学校で学べることの限界はあり、社会一般にあふれる情報の海、そこをどう乗り越えていくのかは、情報の分析力、活用力、問いを立てる力等であるように思う。様々なニュースを読むにあたり、歴史の知識は必須で、特に近代以降の歴史、世界史は避けて通れない。

元日本軍「慰安婦」に対する攻撃は絶えず、教科書からの記述も無くしていこうとする動きがある。それは人権意識の希薄化とも連動し、現代の社会的弱者に対する蔑視、或いはヘイトスピーチなどとも関わってくる。しかし、本書で学びの意義を確認することで、学び直すことは可能であり、蔑視感情を生み出す土壌について認識が深まる。そしてそれは社会に出てからも遅すぎることはないのである。というより、歴史は新たな史料の発見があるので、常に学び直しが必要である。
15項目のQ&Aは、内容によっては説明が物足りないものもあるので、考えるきっかけとして捉え、他の参考文献に当たってほしい。

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