2021-06-29

壺齋散人のプロフィール

壺齋散人のプロフィール


  壺齋散人のプロフィール




ホームページにはプロフィールというコーナーを設けるのが決まりとなっているようだから、是非自己紹介の文を載せるようにと散人に申しましたところ、散人がいいますには、自分には人様に紹介できるようなものは何もないと、なかなか首を縦に振りません。それでも、これは最低限の礼儀なのだからと、何度も説得をしました結果、次のようなことを聞きだすことができました。

散人は戦後のベビーブーム時代の生まれで、いわゆる団塊の世代に属しており、2005年の正月現在56歳になられる由。東京に事務所を置く一地方団体に勤務する傍ら、休日には画材を詰め込んだリュックサックを背負って、東京の街中や近郊の山野を徘徊し、気に入った景色を見つけては水彩画を描くのが趣味といいます。

絵を描くようになったのはそう古くからのことではなく、五十の歳を過ぎてからといいます。その頃、一寸した病気を患ったのがもとで、過激な運動はもとより、それまで趣味にしていた謡曲の稽古もままならなくなり、外に暇つぶしの種はないかといろいろ試みるうち、水彩画に興味を覚え次第に嵩じていったそうです。

今から丁度四年前、市川の駅前で彩花堂という画塾を開いておられる洋画家、鈴木輝実氏に入門して、指導を受けるようになったとのこと。最初の頃は、氏から塗り絵のようだなと酷評されたそうですが、最近はやっと人にも見てもらえそうになるまで進んできたそうな。これも鍛錬の賜物と、散人はうぬぼれております。

また、昨年の秋には、「東京を描く市民の会」という同好者団体に加入し、同じような趣味をもつ人々と交流するようになった由。ものごとというのは、ひとりでやるよりは、仲間とともにやるほうが、一段と深い趣を得られる、これが、散人の感想だそうです。

だいたいこんなところが、散人のプロフィールです。サイト管理人のわたくしが散人と知りあったのは数年前のこと。そのころの散人の絵を見せてもらったことがありますが、お世辞にもうまいとはいえませんでした。最近のをみると、まだまだ研鑽の余地はありますが、以前に比べれば多少の進歩が伺えるようです。

散人は、絵を描くのは暇つぶしのためであって、人に見せるのは本意ではないといいますが、ホームページを開設して公開してはどうかとのわたくしの提案に対しては、特に反対をしませんでした。やはり、少しは色気らしいものをもっているのでしょう。

(最後に散人からの一言:ここに公開する絵の多くは、彩花堂の師匠鈴木輝実氏の指導を得て完成したものである、そうです。)


                   平成十七年正月 知命庵主人記


            

(散人とえかきあひる)








(散人52歳の自画像)

ブログ立ち上げの記


平成18年10月、散人は自ら努力してブログを立ち上げました。題して「壺齋閑話」といいます。その際の散人の気持ちを、散人自らがあとで次のように記しています。





若者もすなるブログといふものを、翁もしてみんとてするなり


去年(こぞ)の春、世にインターネットなるものを便利に思ひなし、自らも枝葉をととのへ、日頃描きためつるつたなき絵どもを、人びとにも見せばやと思ひつのりしころあひ、さるともどちの我がためにホームページを作り給ふによりて、その願ひかなひたり

つたなき絵のほかにも、覚書やうなるものをふみにしたため、絵に添へなどしつ、またともどちらも、写真漫画など思ひ思ひにとりつくろひ、我とともに、ホームページに書き込みつ

人目にさらせる絵は、見苦しきうちにも、人びとのこれを見るもの、日を追ひて多くなれり、描きはなちたるまま捨て置きては、やがて襖の下張りにもえならぬものを、かく人々の無聊のたねともなる、思へば便利至極のことぞかし、

さるほどに、世はいよいよ進歩しつらん、ブログといふものはホームページより簡単便利にて、しかも人の目に触るることも多ければ、若者競ひてブログをなすといふを聞き、さらば我もなさばやと、思ひはいやまさりにまさりき

世にはインターネットプロバイダーなるものありて、ブログの仕掛けをもなしをれば、それを用ゐれば足るといふなれど、我は生来の凝り性なれば、自らブログのソフトを操り、自前のものをつくらんと欲しぬ

ブログソフトのなかにも、ムーバブルタイプなるものは、使ひやすしとの評判にて、しかも対価をとらるることなし、新しき版も出でたるばかりといふなれば、これを用ゐることとせり

かくて、これなるソフトをば、ダウンロードしつアップロードしつ、かれこれ工夫を重ぬるうちにも、秋も盛りの十月朔日といふに、つひに立ち上がりたり、とりあへずは見ばえを問ふことなかれ、思ひを述べんには、ひとかどの役にもたつべしとなん

さては、ブログの名を壺齋閑話となし、日ごろ胸中にわだかまりつることがらやら、若き頃より思ひ定めつることどもを、書きつらねんとは思ふなり、しかれば、またの名を、平成徒然草ともいひつべし

                   平成十八年十二月 壺齋散人識



壺齋散人略歴

昭和23年 福岡県に生まれ(本名引地博信)、京都、名古屋で幼年時代を、東京、千葉で少年時代を過ごす

昭和47年 早稲田大学政治経済学部卒業 同年東京都庁に入り、瑞江葬儀所長、教育庁給食課長、財務局営繕課長、再開発事務所副所長などを経て

平成20年 交通局参事を最後に退職 前後して執筆活動の成果をインターネット・サイトで公開

主な作品  知の快楽
        日本語と日本文化
        万葉集を読む
        漢詩と中国文化
        英詩と英文学
        シェイクスピア劇のハイライト
        フランス文学と詩の世界
        ボードレール
        マザーグースの歌
        詩集 緋色の愛 など





(散人62歳の自画像)










(散人72歳の自画像)

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