2025-12-03

土と兵隊 (つちとへいたい)



土と兵隊
(つちとへいたい)


「爆音」に次ぐ田坂具隆監督作品。
生々しさと迫力のある戦闘、そして根底に流れるヒューマニズムを描く。
原作は文藝春秋所載の火野葦平の小説。



監督
田坂具隆

日没直前の陽光を受けて輸送船隊が堂々と進航していく。その船内では兵隊たちが思い思いの時を過ごしていた。身内に手紙を書く者、酒を酌み交わす者、軍歌を歌う者もある。それぞれ皆気持ちは張り詰め、敵地上陸を前に緊張を隠せなかった。玉井伍長はそんな十三名の部下たちにゆっくり休むよう伝えたが、眠りにつける者は一人もいない。やがて漆黒の闇の中、目的地の浅瀬に上陸したが、すぐさま敵の機関銃の音が響いて玉井隊は直ちに応戦の火蓋を切った。泥にまみれ、休むことの許されない戦いを続けながら玉井隊は日をかけて少しずつ前進していったが、ある日、仲間の一人が敵の弾に倒れた。




※1968年7月25日再公開時は119分。多摩川の撮影隊は百余有日にわたって中国大陸にロケーションを行なった。高品格のデビュー作(高品直吉名義)。
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土と兵隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

土と兵隊』(つちとへいたい)は、火野葦平の小説、またそれを原作として昭和14年1939年)に公開された日本の戦争映画である。

小説

『土と兵隊』は昭和12年11月に行われた、杭州湾上陸を描いた小説であり、歴史上の時系列に照らし合わせれば、『麦と兵隊』における、徐州攻略戦の前年にあたる出来事である。

小説は弟に対する手紙という形式から始まる。主人公であり、作者でもある火野伍長が、第二分隊長として十三名の部下隊員と共に熾烈な戦闘を繰り広げながら進軍を続ける兵隊たちの心情、戦場の様相、大陸の風景が描写される。

敗残兵や便衣兵からの襲撃を受け、敵中をボロボロになりながらも行軍を続ける部隊は、劇中において、その作戦の目的として、「上海戦線の戦況を有利に展開するために、敵の背後をおびやかすために、杭州湾に敵前上陸をやったのである。敵はふいをくって潰走した。蒋介石は必死になって防衛するために嘉興という所まで出て来とる、嘉興が我々の最終決戦で、嘉興が落ちたら国民政府は降参するのだ」と語られている。

物語の終盤において、敵のトーチカから、激しい抵抗を受けながらもどうにか、トーチカを奪取し、支那兵が降参して出てきた。トーチカから出てきた若い兵隊はどれも日本人によく似ている。そのなかにほとんど少年といえる若く、女と見紛う美しい二人の兄弟が泣きながら火野伍長にすがり付き、母の写真を見せ、身ぶり手振りで殺さないでくれと命乞いをし、それに頷いた。

激しい戦闘の休止の後に数珠繋ぎにされた捕虜が居ないことに気づいて近くの兵隊に尋ねると全員殺しましたと兵隊は答えた。散兵壕に三十六人の死骸を見て、怒りや吐き気を感じ立ち去ろうとするなかに半死の支那兵を見つけ、最後の力を振り絞るように、自らの胸を指して殺してくれと訴える支那兵を火野伍長が撃った。すると小隊長からなぜ戦場で無意味な発砲をすると問われ、どうしてこんな無慙なことをするのか。と言いたかったがいえなかった。

  • 『土と兵隊』火野葦平、改造社、昭和13年(1938年)

映画

土と兵隊
監督田坂具隆
脚本笠原良三
陶山鉄
原作火野葦平
出演者小杉勇
井染四郎
見明凡太郎
伊沢一郎
音楽中川栄三
撮影伊佐山三郎
横田達之
編集福田理三郎
辻井正則
製作会社日活多摩川撮影所
配給日本の旗 日活
公開日本の旗 1939年10月15日
上映時間155分
製作国日本の旗 日本
言語日本語
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当時は、日中戦争に突入した頃の戦意高揚用の国策映画として作られたため、戦後にフィルムはGHQに接収された。現在見ることができるのは、接収を経て返還されたものだが、オリジナルに比べて30分近く欠落している。1968年7月25日に日活により再公開された時は119分であった[1]

スタッフ

キャスト

脚注




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Mud and Soldiers

From Wikipedia, the free encyclopedia
Mud and Soldiers
Directed byTomotaka Tasaka
StarringIsamu Kosugi
Production
company
Release date
  • October 15, 1939
Running time
120 minutes
CountryJapan
LanguageJapanese

Mud and Soldiers (土と兵隊Tsuchi to heitai) is a 1939 Japanese war film directed by Tomotaka Tasaka.[1] It is based on the novel of the same name by Ashihei Hino.[2]

Cast

References

  1.  "Mud and Soldiers". Film Society of Lincoln Center. Retrieved 2011-10-24.
  2.  "NYFF: Mud and Soldiers (1939)"Reluctant Habits. Retrieved 2019-05-31.
  3.  土と兵隊Kinema Junpo Film Database (in Japanese). Archived from the original on 2012-08-03. Retrieved 2011-10-24.
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