ギゾウ本 開いて泣かす 少女像
「ギゾウ本 開いて泣かす 少女像」。≪アベの一句・12≫。アベは自民党内に総裁直轄の「歴史を学び未来を考える本部」を新設した。その真意は明治以降を“あっぱれ日本”とするもの。たとえば、侵略戦争じゃない、韓国併合は必然で、南京事件はなかった、慰安婦なんて問題じゃない、百人斬りもウソだらけ、などなどだろう。高校入試でさえ零点レベルの歴史の偽造をたくらむものだ。だから、その長い名称を略して、「ギゾウ本(本部の本)」。このギゾウ本の初会合は昨年12月22日に開かれた。慰安婦問題に関する日韓合意がその6日後。合意を受けて、アベは「日本をおとしめる」少女像の撤去を叫び続けている。撤去しないと10億円はやらないと、お得意の“金目外交”だ。だが、高校生はこう主張するだろう。「アベさんの真心を伝えるためにも、このギゾウ本を閉じるほうが先ではないですか」。絶版にしたという報道は知らない。これ以上、少女像を泣かすな。
(2016年1月18日掲載
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