金正恩の電撃的訪中
2018.03.30.
<舌を巻く金正恩外交>
金正恩が自ら「電撃的」と表現(人民大会堂宴会での演説)したとおり、金正恩の今回の訪中劇は世界に電気ショックを与えました。私ももちろんその一人です。金正恩がこの若さ(34歳前後)でこれほど壮大な国際的布石を打つとは、「本当に恐れ入りました」と言うほかありません。外交を生業とした経歴を持つものとして、金正恩の外交手腕には胸がわくわくする興奮を覚えます。おそらく外交にかけては世界でも一、二を競うだけの自信を持っているはずの習近平も、金正恩の外交手腕の鮮やかさには敬意すら抱いただろうと推察します。それほど見事な訪中劇の実現でした。それだからこそ、「われわれの電撃的な訪問提議を快く承諾し、短期間にわれわれの訪問が成功裏に行われるようにするために傾けた習近平総書記同志と中国の党と国家の指導幹部同志たちの真心と手厚い配慮」(金正恩の宴会での演説)となったのでしょうし、そういう最大級のもてなしをした習近平及び中国に対して、金正恩は「私は深く感動し、それについて非常に有り難く思っています」と素直に真情を吐露したのでしょう。
他方、冷静に考えてみると、金正恩はICBM発射実験に成功したときに、「米国の対朝鮮敵視政策と核威嚇が根源的に一掃されない限り、われわれはいかなる場合にも核と弾道ロケットを協商のテーブルに置かないし、われわれが選択した核戦力強化の道からたった一寸も退かない」という発言を行った時点で、対米核デタランスを構築後は外交攻勢に出ることを考えていたと見ることが可能(3月15日付コラム参照)であり、外交攻勢の対象には中国が含まれていることも理の当然だったわけです。中国は一貫して朝鮮との対話を働きかけてきたのですから、金正恩としてはタイミングの問題だけだったのかもしれません。
金正恩が自ら「電撃的」と表現(人民大会堂宴会での演説)したとおり、金正恩の今回の訪中劇は世界に電気ショックを与えました。私ももちろんその一人です。金正恩がこの若さ(34歳前後)でこれほど壮大な国際的布石を打つとは、「本当に恐れ入りました」と言うほかありません。外交を生業とした経歴を持つものとして、金正恩の外交手腕には胸がわくわくする興奮を覚えます。おそらく外交にかけては世界でも一、二を競うだけの自信を持っているはずの習近平も、金正恩の外交手腕の鮮やかさには敬意すら抱いただろうと推察します。それほど見事な訪中劇の実現でした。それだからこそ、「われわれの電撃的な訪問提議を快く承諾し、短期間にわれわれの訪問が成功裏に行われるようにするために傾けた習近平総書記同志と中国の党と国家の指導幹部同志たちの真心と手厚い配慮」(金正恩の宴会での演説)となったのでしょうし、そういう最大級のもてなしをした習近平及び中国に対して、金正恩は「私は深く感動し、それについて非常に有り難く思っています」と素直に真情を吐露したのでしょう。
他方、冷静に考えてみると、金正恩はICBM発射実験に成功したときに、「米国の対朝鮮敵視政策と核威嚇が根源的に一掃されない限り、われわれはいかなる場合にも核と弾道ロケットを協商のテーブルに置かないし、われわれが選択した核戦力強化の道からたった一寸も退かない」という発言を行った時点で、対米核デタランスを構築後は外交攻勢に出ることを考えていたと見ることが可能(3月15日付コラム参照)であり、外交攻勢の対象には中国が含まれていることも理の当然だったわけです。中国は一貫して朝鮮との対話を働きかけてきたのですから、金正恩としてはタイミングの問題だけだったのかもしれません。
<劇的な中朝関係改善の実現>
金正恩が「電撃的な訪問提議」を行ったことは、中国の批判をものともせず核ミサイル開発に邁進してきた金正恩政権に対する批判を強め、安保理制裁決議の厳格履行を強めてきた中国にとっても、暗雲を一気に吹き飛ばし、金正恩に対する疑念をも払拭するに足る大きな出来事だったに違いありません。そのことは、私のフォローしてきた限りでは、近年中朝関係をほとんど真正面から扱ってこなかった人民日報がそのWSで立て続けに論評(人民網評)を出したこと(29日だけで5本)、さらに人民日報海外版も中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長の蘇暁暉署名文章「半島平和と中国の努力は不可分」(29日)を掲載したこと、また新華社WSも28日付で評論員という重みのある文章「世界の発展の大勢と中朝関係の大局をがっちりつかむ」及び29日付で新華網評「大勢及び大局の中で中朝関係の発展を把握する」を連続して出していることから確認することができます。いうまでもなく、環球時報は28日付け及び29日付で社説を掲載しました。
しかも、習近平と金正恩との首脳会談において、金正恩が「両国の老世代指導者たちがもたらし、強化し、発展させてきた朝中親善の貴重な伝統を継承して、発展する時代の要求に即して新たな高い段階に引き上げようとするのは朝鮮労働党と政府の確固たる決心である」、「習近平主席をはじめ中国同志たちにたびたび会って友誼をいっそう厚くし、戦略的意思疎通、戦略・戦術的協同を強化して、朝中両国の団結と協力を強固にしていかなければならない」と述べたこと(朝鮮中央通信発表文)、また、宴会での演説の中では「私の最初の外国訪問の地が中華人民共和国の首都となったのはあまりにも当然のことであり、これは、朝中親善を代を継いで命のように大切にし、受け継いでいくべき私の崇高な義務でもあります」という中国側の心を溶かすに足る"殺し文句"を発し、「長きにわたる共同の闘争において互いに血と生命を捧げながら緊密に支持、協力してきた朝鮮人民と中国人民は、実際の生活を通じて、自分たちの運命は互いに切り離すことができないということを体験し、河一つを隔ててつながっている兄弟的隣国である両国にとって、地域の平和的環境と安定がどれほど大切であり、それを獲得し守っていくことがどれほど高価なものであるかを痛感しています」という中朝"血盟関係"を確認するに等しい発言を行ったこと(同)は、中国の金正恩に対する評価を大きくプラスの方向に転換させることになったと思います。金正恩の他者感覚も相当なものです。
そもそも、中朝関係が冷却した最大の原因は、朝鮮半島の非核化を前面に押し出す中国と、それを"無視"して核ミサイル開発(対米デタランス)確立に邁進してきた金正恩・朝鮮との対立にありました。しかし、金正恩の対外戦略を見るに、彼としては、まずは対米核デタランスを構築して対米交渉ポジションを固める(それまでは中国の言うことには耳を貸さない)、その上で対等平等の立場で米朝交渉に臨む(米朝平和協定及び米朝国交正常化と朝鮮非核化とのグランド・バーゲン)とともに、対米交渉ポジションをさらに確かなものとする意味合いも含めて南北関係及び朝中関係の改善を図るというグランド・デザインを持っていたことが理解されます。
中朝関係冷却化の最大の原因であった朝鮮半島非核化問題に関する彼我の立場の対立に関して、今回の首脳会談において、金正恩が「金日成主席及び金正日総書記の遺訓に基づき、半島の非核化実現に力をいたすことは終始変わらない我々の立場だ」、「南朝鮮とアメリカが善意で我々の努力に応え、平和で安定した雰囲気を作り出し、平和実現のために段階的、同歩的な措置をとるのであれば、半島非核化問題は解決を得ることができる」(中国外交部WSによる発表文。朝鮮中央通信は言及せず)と明言したことにより、中朝関係冷却化の原因も解消されました。中国としては、金正恩の以上に述べたグランド・デザインを正確に認識し、朝鮮半島非核化の最終的実現に対する金正恩の真意・アプローチもしっかりと受け止めることになったと思います。金正恩の述べた「段階的、同歩的な措置をとるのであれば、半島非核化問題は解決を得ることができる」とは、中国が一貫して提起してきた「ダブル・トラック同時並行」による問題解決方式に金正恩がお墨付きを与えたに等しく、中国としては満額回答を得た思いでしょう。習近平夫妻が釣魚台国賓館養源齋という格式の高い歴史的な場所で金正恩夫妻をもてなしたのもうなずけます。
ちなみに、非核化に関する金正恩の発言が朝鮮側発表文には含まれていないことから、金正恩の真意は疑ってかかる必要があるという"ためにする"議論を行う人のために一言すれば、金正恩は平壌への帰途において習近平に感謝電を送り、その中で「このたびの対面と会談の過程で、互いの関心事となっている問題においてあなたと見解の一致を見たことを満足」と述べています。「互いの関心事となっている問題」とは朝鮮半島の非核化に他なりません。中国が金正恩の非核化問題に関する発言を中国側発表文で明らかにすることについては、金正恩の了承を取り付けた上でのことであることは間違いありませんから、感謝電における「見解の一致」とはそのことを指していることも見やすい道理です。
金正恩が「電撃的な訪問提議」を行ったことは、中国の批判をものともせず核ミサイル開発に邁進してきた金正恩政権に対する批判を強め、安保理制裁決議の厳格履行を強めてきた中国にとっても、暗雲を一気に吹き飛ばし、金正恩に対する疑念をも払拭するに足る大きな出来事だったに違いありません。そのことは、私のフォローしてきた限りでは、近年中朝関係をほとんど真正面から扱ってこなかった人民日報がそのWSで立て続けに論評(人民網評)を出したこと(29日だけで5本)、さらに人民日報海外版も中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長の蘇暁暉署名文章「半島平和と中国の努力は不可分」(29日)を掲載したこと、また新華社WSも28日付で評論員という重みのある文章「世界の発展の大勢と中朝関係の大局をがっちりつかむ」及び29日付で新華網評「大勢及び大局の中で中朝関係の発展を把握する」を連続して出していることから確認することができます。いうまでもなく、環球時報は28日付け及び29日付で社説を掲載しました。
しかも、習近平と金正恩との首脳会談において、金正恩が「両国の老世代指導者たちがもたらし、強化し、発展させてきた朝中親善の貴重な伝統を継承して、発展する時代の要求に即して新たな高い段階に引き上げようとするのは朝鮮労働党と政府の確固たる決心である」、「習近平主席をはじめ中国同志たちにたびたび会って友誼をいっそう厚くし、戦略的意思疎通、戦略・戦術的協同を強化して、朝中両国の団結と協力を強固にしていかなければならない」と述べたこと(朝鮮中央通信発表文)、また、宴会での演説の中では「私の最初の外国訪問の地が中華人民共和国の首都となったのはあまりにも当然のことであり、これは、朝中親善を代を継いで命のように大切にし、受け継いでいくべき私の崇高な義務でもあります」という中国側の心を溶かすに足る"殺し文句"を発し、「長きにわたる共同の闘争において互いに血と生命を捧げながら緊密に支持、協力してきた朝鮮人民と中国人民は、実際の生活を通じて、自分たちの運命は互いに切り離すことができないということを体験し、河一つを隔ててつながっている兄弟的隣国である両国にとって、地域の平和的環境と安定がどれほど大切であり、それを獲得し守っていくことがどれほど高価なものであるかを痛感しています」という中朝"血盟関係"を確認するに等しい発言を行ったこと(同)は、中国の金正恩に対する評価を大きくプラスの方向に転換させることになったと思います。金正恩の他者感覚も相当なものです。
そもそも、中朝関係が冷却した最大の原因は、朝鮮半島の非核化を前面に押し出す中国と、それを"無視"して核ミサイル開発(対米デタランス)確立に邁進してきた金正恩・朝鮮との対立にありました。しかし、金正恩の対外戦略を見るに、彼としては、まずは対米核デタランスを構築して対米交渉ポジションを固める(それまでは中国の言うことには耳を貸さない)、その上で対等平等の立場で米朝交渉に臨む(米朝平和協定及び米朝国交正常化と朝鮮非核化とのグランド・バーゲン)とともに、対米交渉ポジションをさらに確かなものとする意味合いも含めて南北関係及び朝中関係の改善を図るというグランド・デザインを持っていたことが理解されます。
中朝関係冷却化の最大の原因であった朝鮮半島非核化問題に関する彼我の立場の対立に関して、今回の首脳会談において、金正恩が「金日成主席及び金正日総書記の遺訓に基づき、半島の非核化実現に力をいたすことは終始変わらない我々の立場だ」、「南朝鮮とアメリカが善意で我々の努力に応え、平和で安定した雰囲気を作り出し、平和実現のために段階的、同歩的な措置をとるのであれば、半島非核化問題は解決を得ることができる」(中国外交部WSによる発表文。朝鮮中央通信は言及せず)と明言したことにより、中朝関係冷却化の原因も解消されました。中国としては、金正恩の以上に述べたグランド・デザインを正確に認識し、朝鮮半島非核化の最終的実現に対する金正恩の真意・アプローチもしっかりと受け止めることになったと思います。金正恩の述べた「段階的、同歩的な措置をとるのであれば、半島非核化問題は解決を得ることができる」とは、中国が一貫して提起してきた「ダブル・トラック同時並行」による問題解決方式に金正恩がお墨付きを与えたに等しく、中国としては満額回答を得た思いでしょう。習近平夫妻が釣魚台国賓館養源齋という格式の高い歴史的な場所で金正恩夫妻をもてなしたのもうなずけます。
ちなみに、非核化に関する金正恩の発言が朝鮮側発表文には含まれていないことから、金正恩の真意は疑ってかかる必要があるという"ためにする"議論を行う人のために一言すれば、金正恩は平壌への帰途において習近平に感謝電を送り、その中で「このたびの対面と会談の過程で、互いの関心事となっている問題においてあなたと見解の一致を見たことを満足」と述べています。「互いの関心事となっている問題」とは朝鮮半島の非核化に他なりません。中国が金正恩の非核化問題に関する発言を中国側発表文で明らかにすることについては、金正恩の了承を取り付けた上でのことであることは間違いありませんから、感謝電における「見解の一致」とはそのことを指していることも見やすい道理です。
<環球時報社説>
中国側の金正恩訪中に対する評価の高さを窺う材料として、3月28日付の環球時報社説「友好を伝え受け継ぐことは中朝がともに受益する大戦略」(要旨)を紹介します。私がこれまでこのコラムで紹介してきたように、環球時報は冷え切った中朝関係の現実を踏まえ、いわば突き放して中朝関係を位置づける姿勢を強めてきました。そういう"過去"を知るものからすると、「おいおい、そこまで豹変するの?」とからかいたくなるほどの内容です。それだけ、金正恩の電撃的行動に対する中国側の驚きと喜びが凝縮して反映されているということでしょう。朝鮮でも、金正恩訪中の模様が45分間にわたって繰り返し放映されているようですが、中朝関係の劇的な改善は、私たちでは想像できないほどの安堵と高揚感とを両国社会に与えていることが伝わってきます。
中国側の金正恩訪中に対する評価の高さを窺う材料として、3月28日付の環球時報社説「友好を伝え受け継ぐことは中朝がともに受益する大戦略」(要旨)を紹介します。私がこれまでこのコラムで紹介してきたように、環球時報は冷え切った中朝関係の現実を踏まえ、いわば突き放して中朝関係を位置づける姿勢を強めてきました。そういう"過去"を知るものからすると、「おいおい、そこまで豹変するの?」とからかいたくなるほどの内容です。それだけ、金正恩の電撃的行動に対する中国側の驚きと喜びが凝縮して反映されているということでしょう。朝鮮でも、金正恩訪中の模様が45分間にわたって繰り返し放映されているようですが、中朝関係の劇的な改善は、私たちでは想像できないほどの安堵と高揚感とを両国社会に与えていることが伝わってきます。
金正恩が25日から28日まで中国を非公式に訪問し、習近平の熱のこもった接待を受けた。両首脳は極めて率直かつ誠意のある友好的な会談を行った。その内容は、中朝の伝統的友好に対する高い評価、それを不断に伝え、受け継いでいくとともにさらに発展させるという願い、半島非核化という目的の実現、半島の平和と安定を擁護すること等重要な事柄に及んだ。習近平・金正恩会談が行われたことは世界に驚きを与え、その成果は世界を驚愕させた。
今回の首脳会談が中朝友好関係の新しいページを開いたことは間違いないことだ。
中朝は隣国だが、普通の隣国ではない。過去の一世紀以上にわたり、我々はともにアジアにおける多くの苦難を経験し、唇と歯が寄り添い合い、休戚をともにするだけではなく、鮮血をともに流し、両国は尋常ではない友誼をうち固めてきた。
外部世界は、中朝を利益共同体と見なすのが常であり、東北アジアの複雑な地縁政治環境の中で、中朝間の歴史的伝統的紐帯及び現実の政治的経済的紐帯は広く重視されてきただけではなく、多くのパワーが情勢を見る際の角度及び方法に対して影響を与えてきた。
風雨にさらされてはきたが、中朝友好関係の基本的要素は牢固として揺り動かされるものではない。
第一に、中朝は相互に尊重し合い、互いに平等であり、しかも両国関係は両党関係によって導かれており、中朝友好関係という建物は政治的基礎がしっかりとして端正である。中国の党、政府及び社会の主流は一貫して朝鮮人民の政治的選択を尊重し、朝鮮の独立自主精神を尊重し、他の国々が朝鮮の国家制度に干渉する企みに断固反対してきた。両国友好の基礎は深く厚く、相互の友好協力の発展の前途は広々としたものがある。
さらに、歴史と地縁とによって中朝の普通一般ではない戦略的な親しさと密度及び利益の結びつきとが形成され、両国の先人指導者が心を込めて育んだことによってこの戦略的親近さは大いに異彩を放っている。東北アジアの主題は不断に移ろっているが、中朝友好の両国にとっての重要さはいかなる時期においても真実であり続けている。事実が証明するとおり、中朝が友好関係を維持し、発展させることは両国がそれぞれの利益及び互いの共通の利益を擁護する上での大戦略である。
中朝が友好関係を維持することはまた、地域全体に対してプラス・エネルギーを提供し、東北アジアの戦略的安定を促進する。そのことは各国をさらに安心させるとともに、地域のバランスを増大することに役立ち、マイナスの動きを取り除く。
鴨緑江両岸が親戚のように日常的に往来することは国際社会全体の支持があるべきであり、そのことは、半島が膠着から和解と繁栄に向かう上での大きな牽引力を提供するだろう。予見しうる将来にわたり、中朝友好関係は間違いなく半島情勢が緩和と安定を保つことに手助けとなるチャンネルであり、半島の平和に本当に関心があるさまざまなパワーが大切にし、支持するに値するものである。
国際場裏では、中朝関係に干渉し、これを破壊しようとするパワーが常にあり、北京と平壌との友好に対してさまざまなレッテルを貼り、中朝関係を歪曲するデマをまき散らしている。しかし、中朝関係の根の深さは彼らの想像を遙かに超えるものであり、今回の首脳会談はこれらの勢力が中朝国家関係を認識する際の座標を改めて確立させることになるはずである。半島の平和と安定を心から願う世界のパワーならば、今日彼らが見届けている中朝関係を歓迎するものと信じる。
中朝の伝統的友誼を不断に発揚させ、広め、両国人民の根本的な利益に奉仕させ、地域全体の平和と安全のために奉仕させよう。双方の友好関係は必ずや今後大局を安定させ、不断に前に向かって発展するだろうことを確信する。
朝鮮はここ数年、国家の独立自主をうち固めてきただけではなく、経済社会建設の領域においても不屈であり、少なからぬ進歩を獲得している。かつて肩を並べて戦った中朝両国人民は、安全と繁栄を築いていく上でもパートナーであるべきである。
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