2024-09-20

21世紀社会変動の社会学へ:主権者が社会をとらえるために - 新曜社

21世紀社会変動の社会学へ:主権者が社会をとらえるために - 新曜社

21世紀社会変動の社会学へ

主権者が社会をとらえるために


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著者 庄司 興吉 編著

ジャンル 社会学

出版年月日 2020/03/25
ISBN 9784788516755
判型・ページ数 A5・200ページ
定価 2,640円(本体2,400円+税)
在庫 在庫あり


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この本の内容
ますますグローバル化する一方で個人化と利益追求の動きが拡大している。変動する世界と日本の21世紀社会を把握し、主権者としてそれに合った社会の変え方を考えていくための理論と、新たな価値を追求し集合化しようとする多様な動きを具体的に紹介。


目次


◆目 次

まえがき 
凡 例  

《現代社会への見方を変える》
 21世紀社会の一次構造     庄司興吉 
 ――「ニューノーマル」な現実をふまえて
  1 「ニューノーマル」と呼ばれる現実
  2 「先進社会」の階層分化
  3 ポストコロニアル化の進展
  4 世界史の新段階と日本の役割
  【文献】

《現代社会の概要を把握する》
 21世紀社会の概要と主体形成     庄司興吉 
 ――社会理論と現代の問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
  1 社会の重層的決定性
  2 21世紀社会の概要と主体形成――問題・歴史・構造・意味・戦略・主体の螺旋状上向
   2.1 共同性についての問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
   2.2 階層性をめぐる問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
   2.3 体系(システム)性をめぐる問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
   2.4 生態系内在性(環境)をめぐる問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
   2.5 生態系内在性(身体)をめぐる問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
   2.6 総体性(高次システム性)をめぐる問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
  3 21世紀社会の概要(マトリクス)と主体形成
  【文献】

《現代社会学の理論を参照する》
 社会学にとっての時代の課題と解決策     赤堀三郎
 ――不寛容社会を題材として
  1 はじめに
  2 不寛容社会
   2.1 不寛容社会の発見
   2.2 本論の立つ視座――セカンド・オーダーの観察
   2.3 社会システムという観察者
   2.4 不寛容社会へのセカンド・オーダーの観察
  3 「不寛容の拡大」という見立てをどう捉えるか
   3.1 文明化の過程とその帰結
   3.2 どういう社会システムが不寛容社会を観察しているか
   3.3 不寛容社会のパラドックス
  4 社会の自己記述
   4.1 不寛容に観察する社会
   4.2 不寛容社会のパラドックスの応用
  5 おわりに
  【注】 【文献】

《市民として食と農を支える》
 現代社会における食と農     立川雅司 
 ――市民とコモンズの観点から
  1 はじめに
  2 先進国における食のとらえ直し
   2.1 食のコモディティ化
   2.2 「消費者」対「市民」
  3 フード市民と市民 ― 消費者
   3.1 市民 ― 消費者
   3.2 フード市民
   3.3 市民 ― 消費者とフード市民の関連
  4 公共財・コモンズとしての食
   4.1 公共財・コモンズとして捉えることの意味
   4.2 コモンズとしての食の後退とその回復
   4.3 慣習に埋め込まれていたコモンズとしての食
  5 結語
  【注】 【文献】

《情報ネットワークで市場を越える》
 「情報の消費化」と情報のコモンズ     岡野一郎 
 ――レッシグのコモンズ論を手がかりとして
  1 はじめに――「情報」は世界を救えるか?
  2 知財の今
  3 競合的/非競合的
  4 キメラ
  5 ハイブリッド
  6 情報の消費化
  7 情報はどこまで市場に適合するのか
  8 展望─市場以外のネットワークへ
  【注】 【文献】 

《事例に即して資本主義の今後を考える》
 資本主義はいかにして終わるのか     山田信行 
 ――移行論の新たな展開に向けて
  1 課題
  2 資本主義からの移行/資本主義への移行
   2.1 限界論
   2.2 展望論
   2.3 構造論・移行論の欠落
  3 労使関係の歴史社会学・再論
   3.1 「解体」と「受容」の論理
   3.2 多様な合理性
  4 停滞=抵抗の論理
  5 事例の検討に向けて
   5.1 「中農標準化」
   5.2 寄生地主制
   5.3 モラル・エコノミー
  6 結びにかえて――具体的なプランに向けて
  【注】 【文献】

《東アジア・東南アジアを重視する》
 一体化する東アジア・東南アジアの産業構造     中村眞人 
 ――インドネシアと日本の関係を中心に
  1 産業構造のグローバル化とリージョナルな視点
   1.1 東アジア・東南アジアにおける地域内国際分業の緊密化
   1.2 社会変動論から見たリージョナルregional な国際分業
  2 インドネシアにおける産業構造の転換
   2.1 首都ジャカルタの景観
   2.2 豊富な天然資源と人口増加
   2.3 社会基盤整備という課題
   2.4 膨張する耐久消費財市場
   2.5 人口転換と国際移住労働者の送り出し
  3 多様な地域社会の複合として国家を見る
   3.1 六つの「経済回廊」と三つの戦略的領域
   3.2 「経済回廊」と戦略産業
  4 天然資源の輸出から製造業の生産拠点へ
   4.1 東南アジア最大規模の石油と天然ガス
   4.2 石炭と金属鉱山に対する海外からの技術導入
   4.3 世界最大のパームオイル生産と油脂化学工業の潜在力
  5 社会基盤整備と工業の高付加価値化
   5.1 原料資源から工業製品へ
   5.2 社会基盤整備と科学技術による支援
   5.3 天然ガス産地スマトラ・アルンの再開発
   5.4 大衆消費市場の形成と現地自動車産業の拡大
  6 東アジア・東南アジアにおける国境を越えた産業構造と社会的な対抗関係
  【文献】

《事業体としての企業コミュニティを再検討する》
 企業コミュニティと労使関係     呉学殊 
 ――日立と資生堂労組の事例を中心に
  1 はじめに
  2 企業コミュニティの企業グループ化─日立製作所の事例
   2.1 企業コミュニティに対する認識の変化と実態
   2.2 企業コミュニティ内部の変遷
   2.3 企業コミュニティの拡大
   2.4 労使関係の変化――企業グループとカンパニーへの限定的主軸移動
   2.5 小括
  3 企業コミュニティ非成員の成員化運動――資生堂労組の事例
   3.1 企業コミュニティの非成員だった美容部員(BC)の職場実態
   3.2 BC の企業コミュニティの成員化
   3.3 組合運動のあり方と企業コミュニティの「本質」の追求
   3.4 企業コミュニティの「本質」の追求に向けての労使関係のあり方
   3.5 小括
  4 まとめ――企業コミュニティの新たな地平を求めて
  【注】 【文献】

《現代的主体性の契機を見いだす》
 階層研究の死角と社会学的伝統の射程 丹辺宣彦
 ――集合性をめぐるアプローチ
  1 はじめに
  2 階級論の伝統と社会学
  3 実証的階層研究における問題点と社会変動
  4 新たな集合性と階層性
  5 社会学の四つの伝統
  6 価値評価と社会的評価
  7 集合表象とカテゴリー
  8 集団カテゴリーと社会的評価
  9 集団カテゴリーと社会運動における「集合的アイデンティティ」
  10 集団カテゴリーと階層格差
  11 価値変化の一般的趨勢
  12 結び
  【注】 【文献】

人名索引/事項索引  

装幀=虎尾 隆




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