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Hiroshi Matsuura
1 hr ·
*【社説】「北朝鮮へのご機嫌取りをメディアや国民にまで求める韓国政府」
… 1月23日付の朝鮮日報より。
韓国統一部(省に相当)は22日の会見で、ある記者が「玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏の発言や笑顔をとって、これを公表してはならないとする(南北間の)合意でもあったのか」と質問したのに対し「北朝鮮からそのような意向が伝えられたと聞いている」と答えた。報道の自由が全く存在しない北朝鮮の王朝だからこそ、このようなとんでもない要請ができるのだろう。ところが韓国政府は北朝鮮からのこの要求を拒否していないようだ。韓国政府は玄氏一行の動きの中で、誰もが目にできる場所以外は取材を一切許可しておらず、政府が撮影した映像だけを提供している。国家情報院の関係者が記者団に「(玄松月氏が)困っている。あまり質問はするな」と言ったのも同じ理由だろう。これに記者団が抗議すると、統一部は22日になって玄氏が発言する様子を一部公開した。一連の南北実務協議もそうだ。最初の協議の際、北朝鮮が非核化と関連する韓国国内の報道を問題視したため、韓国政府はその後南北協議に対する取材を一切認めなくなった。
国家間で対話や交渉が行われる際、相手国が置かれた立場を考慮に入れるのは当然のことだ。ところが北朝鮮は韓国での報道を問題視した。対話の目的が韓国に対する宣伝扇動と韓国国内の対立をあおることにあるからだ。今回も北朝鮮の複数の宣伝機関は「かいらい保守メディアによる悪宣伝は度が過ぎている」などと連日非難している。韓国の歴代政権は北朝鮮からのこのような要求に「自由民主体制では報道を統制することはできない」との立場を貫いてきた。ところが今の政権はそのような基本的な立場さえ守っているのか疑問だ。しかもメディア各社に対しては連日のように政府への協力を要請している。14日には文在寅(ムン・ジェイン)大統領が直接「政界やメディアも力を合わせてほしい」と発言した。
韓国大統領府からのこの要請が、言い換えれば「北朝鮮の機嫌を損なわないでほしい」ということなら、これは到底受け入れることはできない。今の韓国政府は北朝鮮のご機嫌取りさえすれば、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が考え方を変えるとでも思っているのだろうか。対話を通じてわれわれが目指しているのは北朝鮮の核の廃棄だ。世界の歴史を振り返ってみても、相手が自分の気分に配慮したからといって、核兵器の廃棄といった大幅な譲歩に踏み切った国などない。北朝鮮が南北対話を通じて得ようとしているのは、自分たちに対する制裁の無力化と核保有を認めさせることだ。最近の南北の動きを目の当たりにしている国際社会は、どちらがどちらに引っ張られていると考えるだろうか。
米国などかつての6・25戦争(朝鮮戦争)参戦国は先日「海上封鎖を含む徹底した対北朝鮮制裁の実施」を改めて確認した。世界の誰もが「今や北朝鮮の態度を改めさせるには、厳しい制裁以外にない」と考えており、実際にそのような動きも見られる。韓国政府は北朝鮮に対し「非核化に向けた対話」あるいは「対北朝鮮制裁」のどちらかしかあり得ないという現実をしっかりと認識させなければならない。北朝鮮のご機嫌取りはその正反対に向かうものだ。
http://www.chosunonline.com/…/html_dir/2018/01/23/201801230…
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Hiroshi Matsuura
2 hrs ·
*「北朝鮮、金正恩氏写真を燃やされ激怒 五輪『慎重に考慮』」
… 1月23日付の朝日新聞より。
北朝鮮の祖国平和統一委員会は23日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長のポスターを燃やすなどした韓国市民の集会を非難する報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。平昌(ピョンチャン)冬季五輪を巡る今後の措置について「慎重に考慮せざるを得ない」と警告し、五輪参加の撤回もちらつかせた。韓国政府は対応に苦慮している。
集会は22日、ソウル駅前で開かれた。平昌五輪への北朝鮮参加を巡る韓国政府の対応を批判し、正恩氏のポスターを焼いた。
北朝鮮の祖国平和統一委は談話で、集会に対して「特大型の犯罪行為」と非難。「問題視せざるを得ないのは、放任した南朝鮮当局の振る舞いだ」とし、韓国政府の謝罪と再発防止を求めた。「五輪参加の北南合意が破綻(はたん)するなら、全責任は保守一味と南朝鮮当局が負う」と警告した。
韓国警察当局は、集会が無届けだったとして、違法行為として捜査している。だが、この捜査も北朝鮮への配慮とも受け止められ、韓国内では、平昌五輪の参加について「北朝鮮に譲歩しすぎだ」とする意見が膨らんでいる。
韓国大統領府は23日、「(平昌五輪ではなく)平壌五輪だというレッテルを貼るのは理解できない」とする声明を発表し、南北対話路線への世論の理解を重ねて求めた。一方、平昌五輪の開幕前に北朝鮮で行う南北合同行事の韓国事前調査団は23日、金剛山地区などを視察した。
また、北朝鮮は23日夜、三池淵(サムジヨン)管弦楽団の韓国公演について2月8日に江原道江陵(カンウォンドカンヌン)で、11日にソウルでそれぞれ行いたいとの考えを韓国側に伝えた。南北合同チームを結成する女子アイスホッケー選手12人らを1月25日に訪韓させる考えも示した。(ソウル=牧野愛博)
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