2018-06-29





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吉田 太郎
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世界がキューバ医療を手本にするわけ 単行本(ソフトカバー) – August 10, 2007
by 吉田 太郎 (著)

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Product description

内容紹介

米国の医療問題に取り組んだアカデミー賞監督マイケル・ムーアの『シッコ』のなかで、彼が、米国の医療制度に見捨てられた患者さんたちを引き連れて向かうのが、キューバの病院です。

カリブ海に浮かぶ貧しい島国が、なぜ、医療システムだけは、米国をしのぐ先進性、利便性を持ち得たのか?

その疑問に、ズバリ、答えるのが、本書、WHO(世界保健機関)が太鼓判を捺す医療大国キューバからのリポートです。
乳幼児死亡率は米国以下。
平均寿命は約八〇歳。
がん治療から心臓移植まで医療費はタダ。
大都市の下町から過疎山村まで、全国土を網羅する予防医療。
世界のどこにもないワクチンを作りだす高度先端技術。

同時に、曲がり角に立つ日本の医療制度の問題点を鮮やかに映し出します。

「聖域なき構造改革」から、「持続可能な医療福祉社会」への転換のためのブループリントを描かなければならない先進諸国にとって、キューバの挑戦は、イギリスBBCテレビをはじめ、欧米メディアではかなり広く報道されていますが、日本では、初めての本格的リポートです。
内容(「BOOK」データベースより)

乳幼児死亡率は米国以下。平均寿命は先進国並み。がん治療から心臓移植まで医療費はタダ。大都市の下町から過疎山村まで、全国土を網羅する予防医療。世界のどこにもないワクチンを作りだす高度先端技術…キューバはWHOも太鼓判をおす医療大国だ。鍼灸や気功、リナックスOSによるパソコンネットの整備でソ連崩壊後の経済危機も克服し、その医療水準を堅持したキューバは、観光とバイテク製品の輸出で、いま年12%という空前の経済成長に湧いている。だが、好景気がもたらしたのは、若者の勤労意欲の低下、ニューリッチ階層の出現による格差社会、そして高齢化社会への対応という新たな難題だった。革命は倫理喪失から内部瓦解する。石油の枯渇による将来的なグローバル経済の破綻を憂える老い先短いカストロが打った最後の一手は、失業中の若者たち全員を雇用しての「もったいない運動」の展開と高齢者介護の充実、貧しい開発途上国への医療援助だった。「革命とは、心優しく人びとを支援すること」青年医師ゲバラが志半ばにして倒れてちょうど半世紀。「持続可能な福祉医療社会」の実現を目指してカリブの小国が続けてきた模索は、日本の将来を懸念する現場の医師や患者に、もうひとつの未来へのヒントを垣間見せてくれる。市井の人びと、医師、研究者、保健医療担当官僚への現地インタビューを通じて、変化し続けるキューバの姿を克明に描いた最新リポート。See all Product description


Product Details

単行本(ソフトカバー): 268 pages
Publisher: 築地書館 (August 10, 2007)
==============
See Complete Table of Contents


Table of Contents

プロローグ 〜 キューバへの誘い
1 群を抜くキューバの地域予防医療
2 外貨の稼ぎ手〜高度医療と医薬品
3 代替医療と電子情報ネットワーク
4 国境なき医師団
5 持続可能な医療と福祉社会の仕組みづくり

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Causal

5.0 out of 5 stars期待通りの品物December 6, 2015
Format: 単行本(ソフトカバー)|Verified Purchase

期待通りの品物で、今後も安心してネットで購入することが出来ます。


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大森 義範

4.0 out of 5 stars実際はどうなのだろう?July 6, 2010
Format: 単行本(ソフトカバー)|Verified Purchase

マイケル・ムーアの「シッコ」を見てから
ずっと読もうと思っていた本。

著者も断っているが、医療知識に詳しいわけでは無い者が書かれている本。
紹介されたところのみを取材されたようで、長期にわたって取材をしたわけではなさそうだ。
なまじ医療知識がない分、良い取材が成される可能性もあるが、
やはり裏づけとなる詳細なデータがもっと欲しいところだ。
代替医療の章では特に強く感じた。

多く金をかければいい医療をできるわけでは無いが、
総算に対する割合は大きくしなければいい医療は展開できないと思う。
対GDP比だとかのデータが欲しかった。

プライマリーケア重視の医療政策
パキスタン・インドネシアでの医療ボランティア活動
中南米への医療援助・ワクチン開発の戦略
実際見たわけでは無いが、日本が見習うべき点が多いのでは?
と興味深く読むことができたのは間違い無い。
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ワンダー

5.0 out of 5 stars持続可能な健康社会をめざしてSeptember 22, 2009
Format: 単行本(ソフトカバー)|Verified Purchase

実は、著者の吉田氏には、2度お会いして、キューバの事情、とりわけ農業事情を直接うかがっている。

今回、キューバの「統合医療」の実態調査に、数人のメンバーと共に出かけた。日本のキューバ大使館ルートで紹介を受け、キューバ保健省をはじめ、様々の医療現場もおとづれた。

吉田氏の専門は農業で、キューバの有機農業の本も出ているが、こちらは専門外の医療である。

一言でいうと、内容のバランスもよく、公私とりまぜ綿密に取材されていることに改めて関心した次第である。

米国との国交断絶、ソ連からの経済援助の停止、といった厳しい経済情勢の中で、島国キューバが目ざしたのは、「持続可能な社会」である。それは医療、教育、農業すべての分野において共通している。これは明日の日本の問題でもある。

補足すると、「統合医療」とは、西洋先進医療に加えて、鍼灸、生薬、マッサージ、アロマなど伝統・自然療法をミックスした医療システムのことであり、キューバでは、国がこのような方針で医療政策を体系的に展開している。プライマリケアの患者の25%が伝統的治療を受けている。

もちろんこの背景には、医療機器や医薬品の不足といった外的制約も大きく作用しており、いざという時の軍事医療としての側面も持っている。

医療機器や施設は立派だが、3分診療で、カルテしか見ない医者が多い東洋の国があるが、人間中心の医療を確立したこの国から学ぶべきことは多い。
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マルチちゅ

5.0 out of 5 stars貧しいのにトップレベルの医療April 26, 2009
Format: 単行本(ソフトカバー)|Verified Purchase

 本書は人口1千万人、アメリカの経済封鎖で苦しむ開発途上国キューバで行われている、世界でもトップレベルの医療の現状をレポートしたものです。
 キューバは一人当たりの年間所得は1000ドルで、日本やアメリカの4万ドルの40分の一でしかないが、新生児死亡率はアメリカよりも少なく、日本に迫る数値をあげています。それは予防医学の観点から120世帯に一人と地域に手厚く配置されるファミリー・ドクター制度で病気の8割治療します。医師が地域に住み込んで、治療だけでなく往診をして、保健指導や心理ケア、家族関係の相談までこなすこの地域での予防医学によって、病気の発生と、一人当たりの年間医療費を251ドルに抑えています。残りの2割は高度に発達したバイオテクノロジーや高度医療技術で治療します。インターフェロンの大量生産や、髄膜炎ワクチンの人口合成、エイズ治療薬の自力開発など、その高度な医療技術にもさることながら、その薬品を安価で開発途上国に提供し、人類の災禍に対して挑戦するその姿勢が極めて清々しい。
 また共産圏の崩壊による経済危機の中でも、医療の水準を下げないために、世界中の代替医療を収集・研究し、活用しています。今では鍼灸(鍼麻酔を含む)、ハーブ、温熱療法、ホメオパシー、レーザー療法、オゾン療法、磁気の活用、マクロビオティックなど広範囲に及んでいます。また、紙の節約のためにコンピューターネットワークを大々的に整備し、それが結果として広く分散的で、かつデータに基づいた確実な医療を実現する基礎となりました。
 これらのハイテク、ローテクを駆使した独自の分権的医療制度を担うのが、国内だけではなく世界中で献身的に活動する医師たちです。大規模災害地域で、貧困地域で、もっとも困難な地域に無料で往診に行き、治療だけではなく、医療教育をし、医療機器を置いて引き上げていく。「医師はビジネスではなく職業です」という職業倫理の高さに、驚かされます。本書ではこれら病と闘う医師の姿勢を、キューバ革命の延長と捉え、革命の英雄ゲバラの姿と照らし合わせていきます。
 東京大学医学部の在校生が475人、ハバナ医科大学は2万8千人。この医療に対する両国の温度差を浮き彫りにすることで、本書は日本の医療の将来に警鐘を鳴らします。誰もが幸福に暮らせることを目指したキューバ革命を通して、私たち日本の医療と社会のあり方が鋭く問われています。ぜひ、多くの人に読んでもらいたい本です。
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ぽるじはど

VINE VOICE
4.0 out of 5 starsなぜキューバにできて日本がやらないか?December 27, 2013
Format: 単行本(ソフトカバー)

 私はキューバが好きだ。
 だからこそ影の部分も知りたいと思い、情報公開や住民参加の不足についても、大使館関係者や報道関係者に、機会があるごとに問うている。

 本書では、医師の亡命、兌換ペソで、ヒマラヤのふもとへ派遣され、凍えながら働く高度な医療技術を持った医師と、米からの$の仕送りで怠けていても裕福に暮らす者、観光客からのチップでこれも医師月給のの何十倍もの金を1日で稼ぐタクシードライバーなどの格差社会や、売春、国営工場からの横流しについては、あまり言及されておらず不満が残った。

その点で、キューバを持ち上げすぎ過ぎとも思うが、医療を社会的ボランティアととらえ、世界中に輸出するキューバ方式は、接する度に気持ちが落ち着く。
  医療者としても理想的な国であり、職場だ。
  読後の精神衛生上も非常に良かった。

 国際貢献としても、医学生の受け入れや、医療者の派遣は素晴らしい!!の一言に尽きる。
 これこそが安全保障だと思うが、研修医としても受け入れは患者感情や法的問題もあってしないだろうし(しかし司法修習では正式に法曹人となっていない学生に取調べなどはやらせているのだが)、公務員として貧国などへ派遣すると厚労省や外務省が決めたとしても、人員を充足させるほど手が上げるだろうかと思う。
 
 それは、医療者に限らぬが、目が銭に向いているからではないか?
 そうではなく、「人命」「健康」の一点にだけ目が向いているのならば、ジャパンハートでもスタッフは充足するだろうし、社会もそのような目を持ち、ボランティア魂が発揮されることと思う。
 それでなくとも医療者は、「心」の教育がなされていない。
 全ての医療者は、2年ほど開発途上国に派遣されてから、日本国内業務に就くべきではないかと常々考えている次第。
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tom-kuri

5.0 out of 5 stars「目から鱗が落ちる」とはこのこと。想像以上にインパクトのある本。December 18, 2014
Format: 単行本(ソフトカバー)

この本を読んで二つの対比について思った。
一つは、現存する社会主義国家の、極東の半島の国は悲惨なことになっている(「ヤクザ国家」by宮崎学)のに、この差はいったい何? ということ。単に暖かい島国だから、ということではない。「指導者の資質」「理想の大きさ」「志の高さ」に格段の差がある。
もう一つは、北アメリカ大陸を挟んで太平洋の楽園の島が合衆国一物価が高くて、西海岸港湾労働者がストをしただけでパニックになりそうな「自給不可能」なシステムであることを考えると、いかにこの「キューバ・モデル」の普遍性が高いかということ。

いやあ、ほんとに迂闊だった。こんなことが可能だなんて。
村上龍ちゃんが、ダンサーの尻を追いかけているだけのイメージしかなかったけど、考えてみれば彼が偉そうなこと言ってるのも、たぶんカストロの受け売りだな。
読書の醍醐味の一つは、どんなに情報化が進んでも、こうやって1冊の本として読んで初めて分かることというのがある。それは、「啓蒙」とも言う。

本の後半、江戸時代へのノスタルジィに関して。
これには全て共感することはできない。なぜなら、例えば古代ギリシアやローマの都市がどんなに素晴らしかったとしても、僕がそこで生まれたいとは思わないのと同じ理由による。(奴隷として生まれたらどうすればいいの?)環境も大切だが個人の尊厳はもっと大事だと思うからだ。「キューバ・モデル」の凄いところは、単に「昔へ戻れ」と叫ぶのではなく、その教育水準の高さで医療(共に無料)や農業への研究開発を進め、全ての人がそれを享受している点である。
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清高

4.0 out of 5 starsどう日本に応用するかJanuary 31, 2008
Format: 単行本(ソフトカバー)

この本の長所
1.あまり聞かないキューバの医療(ファミリードクター、経済封鎖が一因で発達した代替医療、ワクチン、など)・教育(無償。経済的、社会的、及び文化的権利に関する国際規約第13条第2項参照)・社会保障(手厚い若年失業者プログラムなど)がわかるところ。
2.日本人が、いかにアメリカ経由の情報に頼って暮らしているかがわかるところ。
3.健康法が書いてあるところ(禁酒禁煙原則、運動をする、野菜をたくさん食べる、など)。
この本の短所
キューバのシステムがいいとすると、それをどう日本に応用するかが不足しているところ。キューバの財源もよくわからないし(物価が安いからできる?)、資本主義・個人主義にどっぷり浸かっている日本ではできないことも多かろう(この本のようなニューリッチに税金を払わせることは、今の日本ではたぶん無理。それならどうするか?)。
結論―長所星5つ、短所で星1つ減らして、星4つ。

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yorozuya

4.0 out of 5 stars差し引いて読む必要はあるが・・・October 5, 2007
Format: 単行本(ソフトカバー)

キューバを旅したとき,ヒッチハイクで乗せた青年は,医師であった.都市の病院に研修に出掛けるために,乗せてくれる車を待っていたと言う.熱心に英語で語り掛ける姿は,いかにも誠実そうで,彼の医療に対する真摯な態度に感心した.その誠実さがソーシャル・キャピタルを生み出している.

革命初期には革命自体をアフリカや南米の諸国に輸出しようとしたが,必ずしも成功には至らなかった.しかし,その後のキューバ医療のそれらの国への援助は,戦略というよりはボランティアであり,多くの命が救われた.

援助を支えたのは,教育であることがわかる.革命以降,人材,物資,書籍,ほとんど無い中から独自の医療教育制度を作り上げ,更には徹底したプライマリーケアを行い,その中で人材を育成してきた.

公的にキューバを取材すると,比較的模範的な事例が紹介されるだろうし,その成果が誇張されて紹介されるのは致し方なかろう.特にインターフェロンの開発など,どこまで独自で行ったものか不明である.諸外国の企業の成果をフリーライドしているという非難があるのも事実である.その分を差し引いて読む必要はあろうが,世界でも稀有でミラクルなキューバの医療を知ることは,本当の福祉とは何たるかを考えるマテリアルになる.

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