2020-06-06

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: マリヤの賛歌 (1971年)

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: マリヤの賛歌 (1971年)


カスタマーレビュー
5つ星のうち2.6
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マリヤの賛歌 (1971年)
城田 すず子

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4件中1 - 4件目のレビューを表示

空を眺めて

5つ星のうち5.0 事実は小説より奇なり2018年10月8日に日本でレビュー済み

予想以上の良書で驚いた。
失礼ながら、水商売で長く苦労して来た人が、その悲惨な境遇を嘆き告白する、
素人の拙い手記ではないかと想像していたからだ。

しかし実際は、年月の経過に沿って上手くまとまっているし、「よくぞここまで覚えているものだ」と
感嘆するほど詳細な言動が綴られている。

前半は小説など目じゃないほど波乱万丈な著者の半生記で、行動力がハンパないので
どんどん引き込まれて一気に読み進んでしまう。

やがて心身の拠り所を求めてキリスト教系婦人保護施設に入り、それまでの満たされなかった心が
信仰によって救われ昇華されていく後半の様子は清々しく、
清らかな人生を送ってきた人には持ち得ない、経験から得た知恵や視点、強さが発揮されていく。

マグダラのマリアのような著者は、自殺未遂や病などで何度も死の淵をさまようのだが、何かに生かされるように
生き延び、やがて自分と同じような仕事をして来た女性たちがやり直せ、自立できるような道を開いた。

日本でただ一人、慰安婦であった事を公表した著者は、戦場で足手まといになると放り出され、
生き延びられなかった慰安婦の女性たちの供養塔を建てるよう活動もし、達成した日本の「マリア」であった。

前レビューの方も書いておられたように「かにた婦人の村 出版部」でも取り扱っている。

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事実は如何に

5つ星のうち5.0 ある不幸な女性の証言2007年7月7日に日本でレビュー済み

後に日本人従軍慰安婦と呼ばれる一人の女性の半生を描いた物語。
彼女は幼い時にパン屋の娘として裕福な生活を送っていたが、
17才の時(1939年)に父親のパン屋経営がうまくいかず、遊郭に売り飛ばされてしまう。
東京で働いても働いても父親の借金がかさみいつまでたっても返せない事を知り
より収入が多い仕事(収入は、3年契約で2500円とある)を求めて台湾・パラオ・トラック諸島と各地を点々としていくなかで、韓国や沖縄出身の慰安婦と共に働くことになる。

彼女が一人の娼婦として転落していき底についたところで、
基督教に出会い一筋の光を見つけ
千葉の館山のかにた婦人の村にたどり着く様を描いた本であり、
また、彼女が1990年代の運動家によって着色される前の証言が書かれている貴重な本でもある。
現在絶版となっているが、日本人として知らなければいけない慰安婦問題の手がかりがあるので是非一読をお勧めする。

48人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Amazon カスタマー

5つ星のうち1.0 再版してください2019年9月11日に日本でレビュー済み

すみまはせん。
販売中止になっていますが
ぜひ本を読みたい。
なんとか販売再開してほしい

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iyaiyacyan

5つ星のうち5.0 女性として目を瞑ることが出来ない地獄2012年9月18日に日本でレビュー済み

慰安婦の慰霊碑を立てた城田すず子さんの、生々しい体験が綴られた回顧録です。

彼女が生涯を閉じた施設の、海に望む場所に碑が建っています。

「噫、従軍慰安婦」

万感の思いを込めて、それ以外に刻む言葉を考えられなかった城田さんの地獄のような経験が赤裸々に綴られています。

基督教団出版局では絶版扱いになっているようですが、かにた婦人の村のかにた出版部には在庫があります。
直接取り寄せが出来るので、中古が出るのを待つよりもおすすめです。

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