2021-12-07

岡村淳監督 ブラジル・ドキュメンタリー映画企画 – 立命館大学生存学研究所

岡村淳監督 ブラジル・ドキュメンタリー映画企画 – 立命館大学生存学研究所

岡村淳監督 ブラジル・ドキュメンタリー映画企画

掲載日: 2018年01月23日

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日時:2018年2月17日(土)15:00 – 19:00
会場:立命館大学 衣笠キャンパス
   充光館地下301教室
主催:立命館大学生存学研究センター
参加:入場無料、予約不要

※駐車スペースがございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。

企画趣旨

生存学センターでは、「障老病異」(病い、老い、障害とともに生きること。異なりをもつ身体)をキーワードに、人々の生きる知恵や技法からあるべき世界を構想する様々な研究活動を行っています。

本企画では1987年よりブラジルに移住し、南米の日本人移民(農民運動、在伯被爆者)や社会・環境問題(ブラジル水俣病、環境サミット)、動植物の生態・古代遺跡などを撮影してきた岡村淳監督を招聘し、複数の映像作品をもとに監督をまじえて討議をおこなうものです。

今回は、ドキュメンタリー映像作品から戦前戦後の南米移民の経験を再考する。南米への移民は、一方では農業経営を確立した成功者の物語を、他方では過酷な労働、奥地への開拓、勝ち組/負け組の政治的対立など「棄民」の凄惨な物語を用意している。本企画では、岡村監督がカメラを向ける移民の一人一人の顔とその背後に浮かぶ長期的な移動経験から、南米移民の物語の典型に裂け目を入れ、ブラジル日本移民110周年となる節目に「移動」に関わる新たな論点を模索するものである。

プログラム

◆タイムテーブル◆

15:00〜15:10開会のあいさつ
15:10〜16:10映像『第二の祖国に生きて 映像作家の記録したブラジル移民』(1998年)
16:10〜16:30監督ショートレクチャー
***休憩***
16:40〜18:00映像『40年目のビデオレターアマゾン篇』(2002年)
17:50〜18:00休憩
18:00〜19:00全体討議

岡村淳監督プロフィール

1958年11月7日生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。考古学・民俗学・人類学などから、現代日本文化に潜む縄文文化の痕跡を研究。日本映像記録センター(映像記録)にて牛山純一にテレビ・ドキュメンタリーの作法を学ぶ。1987年、フリーランスとなり、ブラジルに移住。小型ビデオカメラを用いた単独取材によるドキュメンタリー制作に着手し、記録映像作家として1997年より自主制作によるドキュメンタリーづくりを始める。ブラジルの日本人移民、社会・環境問題をテーマとした作品の制作を継続中。自主制作の代表作に『郷愁は夢のなかで』(1998年)、『ブラジルの土に生きて』(2000年)などブラジル無縁仏三部作、『あもーる あもれいら』三部作(2007-2012年)、『橋本梧郎と水底の滝』シリーズ(2011年〜)、『リオ フクシマ』(2012年)、『五月の狂詩曲』(2015年)など、そして著書に『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』(2013年)がある。

上映作品については、監督ホームページを参照。


http://www.100nen.com.br/ja/okajun/

ブラジル・ドキュメンタリ(岡村淳監督 )ー映画企画

2018年 2月17日(土) 15:00~19:00 立命館大学 衣笠キャンパス 充光館地下301教室

学而館第二研究室 *入場無料・予約不要

※会場の近くに駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用下さい。

◆タイムテーブル 
◆ 15:00~15:10 開会のあいさつ
15:10~ 16:10

映像『第二の祖国に生きて 映像作家の記録したブラジル移民』
(1998 年)

16:10~ 16:30 監督ショートレクチャー

***休憩***

16:40~ 18:00

映像『40 年目のビデオレターアマゾン篇』 関連企画・2月15日(木)*投げ銭制

『ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌』

(2005年/103分)

(2002 年) 時間:19:00~・ワンオーダー制

17:50~18:00 休憩 場所:一乗寺 喫茶店ウッドノート

18:00~19:00 全体討議 http://amanakuni.net/omise/woodnote.html


関連企画・2月16日(金)*投げ銭制
『ブラジルのハラボジ』(2017年/53分)
『ササキ農学校の一日』(2009年/22分)
時間:18:30~
場所:京都東山 本町エスコーラ
http://www.escola-kyoto.com/escola-index.html

■岡村淳監督プロフィール

1958年11月7日生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。考古学・
民俗学・人類学などから、現代日本文化に潜む縄文文化の痕跡を研究。日本
映像記録センター(映像記録)にて牛山純一にテレビ・ドキュメンタリーの
作法を学ぶ。1987年、フリーランスとなり、ブラジルに移住。小型ビデオカ
メラを用いた単独取材によるドキュメンタリー制作に着手し、記録映像作家
として1997年より自主制作によるドキュメンタリーづくりを始める。ブラジ
ルの日本人移民、社会・環境問題をテーマとした作品の制作を継続中。自主
制作の代表作に『郷愁は夢のなかで』(1998年)、『ブラジルの土に生きて』
(2000年)などブラジル無縁仏三部作、『あもーる あもれいら』三部作(2007-
2012年)、『橋本梧郎と水底の滝』シリーズ(2011年~)、『リオ フクシマ』
(2012年)、『五月の狂詩曲』(2015年)など、そして著書に『忘れられない
日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』(2013年)がある。

主催:立命館大学生存学研究センター (TEL: 075-465-8475 E-mail: ars-vive@st.ritsumei.ac.jp)

■ブラジル・ドキュメンタリー企画

生存学センターでは、「障老病異」(病い、老い、障害とともに生きること。異なりをもつ身体)をキーワードに、人々の生きる知恵や技法からあるべき世界を構想する様々な研究活動を行っています。

本企画では1987年よりブラジルに移住し、南米の日本人移民(農民運動、在伯被爆者)や社会・環境問題(ブラジル水俣病、環境サミット)、動植物の生態・古代遺跡などを撮影してきた岡村淳監督を招聘し、複数の映像作品をもとに監督をまじえて討議をおこなうものです。

今回は、ドキュメンタリー映像作品から戦前戦後の南米移民の経験を再考する。南米への移民は、一方では農業経営を確立した成功 者の物語を、他方では過酷な労働、奥地への開拓、勝ち組/負け組の政治的対立など「棄民」の凄惨な物語を用意している。本企画では、岡村監督がカメラを向ける移民の一人一人の顔とその背後に浮かぶ長期的な移動経験から、南米移民の物語の典型に裂け目を入れ、 ブラジル日本移民110 周年となる節目に「移動」に関わる新たな論点を模索するものである。

*作品解説は岡村淳オフレコ日記より http://www.100nen.com.br/ja/okajun/

第二の祖国に生きて 映像作家の記

録したブラジル移民 40年目のビデオレター

ブラジル移民 90 周年記念。自らブラジル アマゾン編 南米への移住が下火に向かう移民となって、さまざまなブラジル移民の

なか、1962年4月に700名近姿と肉声をひとりでビデオに記録し続け
い移住者を南米四ヶ国に運んる岡村の活動と、取材対象の人たちの関係
だあるぜんちな丸第12次を紹介する。ミナスジェライス州の山峡の
航。あれから40年。出身も境農場で暮らす石井延兼さんは、岡村の記録
遇も異なるものの、共に新大するなかでの最長老だ。日系社会を越えて
陸への夢と不安を抱いた同船理想の生活を追い求め、静かな晩年を送る
者たちは今、どうしているだ石井さんの元に、ブラジル各地から、そし
ろうか。アマゾンの河口で小て国外からも一族が集まってくる。マット
船に乗り換え、泥色の川をさグロッソ州で一人暮らしをする溝部富雄
かのぼっていった31人は―。さんは、アマゾン移民としてブラジルに渡
同船者の訪問を拒む人もいった。募集広告とまるで違う現地の惨状に
る。あまりにも多様な移住者脱出を計り、その後妻を若くして亡くす
それぞれの人生だった。
が、男手ひとつで二人の娘を育てあげた。

ブラジルのハラボジ西暦1996年。セニョール三田と呼ばれるその老人は、日本占領時代の朝鮮から日本に渡った。そして日本内地から第2次大戦前にブラジルに移住したという。ブラジルのコリアン移民のパイオニアだ。当時、ブラジル奥地の土地なし農民の取材にのめり込みはじめていた岡村は、奥地取材の合間にセニョール三田のことをよく知らないまま、お宅をお訪ねした。

娘たちは非日系人たちと結ばれて生き、複雑な思いで初孫の子守りにいそしんでいる。パラナ州の石丸春次さんは、電気も水道もない木小屋に暮らしている。石丸さんは土地なし農民と呼ばれる人たちと、共にギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌暮らしながら農業を指導している。幼少の 満92歳を迎えるブラジル移民の植物学者・橋本梧郎先生の時に家族に連れられて移住した石丸さん 悲願の旅の同行記録。未知の植物にあこがれ、軍国化するは、祖国日本の良き心を信じ続けながら、 日本に背を向けて 21 歳にして橋本青年はブラジルに渡っ理想の農場建設を目指している。アマゾン た。以来、名声とも金銭とも縁のないなか、在野の立場かのトメアスー移住地でひとり農場を守っ ら植物の採集と分類に没頭してきた。橋本先生の最後の夢は、ていた大西邦光さんは、心臓の手術のた 地上最古の秘境といわれるベネズエラ奥地のギアナ高地の旅だっめ、日本に戻っていた。

た。旅のメインの目的、「神々の家」とインディオたちが呼ぶテプイ:テーブルマウンテンを目前にするのだが…

主催:立命館大学生存学研究センター(TEL: 075-465-8475 E-mail: ars-vive@st.ritsumei.ac.jp)






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