慰安婦を描いた作品
慰安婦を描いた作品は、以下の通りである。
日本[編集]
小説[編集]
映画[編集]
- 『肉体の門』(1948年、監督マキノ正博、小崎政房、東宝)
- 『暁の脱走』(1950年、監督谷口千吉、共同脚本黒澤明、原作田村泰次郎『春婦伝』、東宝) - 主人公として慰問団歌手が登場。当初の脚本では、原作通り朝鮮人の慰安婦だったが、GHQの検閲により日本人の慰問の歌手に変更されたという。
- 『独立愚連隊』(1959年、監督岡本喜八、東宝) - この映画では慰安所に7人の慰安婦がおり、うち1人は朝鮮人。
- 『独立愚連隊西へ』(1960年、監督岡本喜八、東宝)
- 『新二等兵物語 敵中横断の巻』(1960年、監督福田晴一、松竹)
- 『いれずみ突撃隊』(1964年、監督石井輝男、東映)
- 『兵隊やくざ』(1965年、監督増村保造、大映)
- 『春婦伝』(1965年、監督鈴木清順、原作田村泰次郎、日活) - 原作の2度目の映画化で、主人公は日本人の慰安婦となっている。朝鮮人の慰安婦も登場。
- 『血と砂』(1965年、監督岡本喜八、東宝) - ヒロインは日本名を持つ朝鮮人慰安婦。
- 『新・兵隊やくざ』(1966年、監督田中徳三、大映)
- 『赤い天使』(1966年、監督増村保造、原作有馬頼義、大映)
- 『兵隊やくざ 俺にまかせろ』(1967年、監督田中徳三、大映)
- 『兵隊やくざ 殴り込み』(1967年、監督田中徳三、大映)
- 『従軍慰安婦』(1974年、監督鷹森立一、脚本石井輝男、原作千田夏光『従軍慰安婦 声なき声 八万人の告発』(双葉社(1973)、三一新書(1978)、講談社文庫(1984、ISBN 406183374X))、東映) - 日本人と朝鮮人の慰安婦が登場。
- 『大日本帝国』(1982年、監督舛田利雄、脚本笠原和夫、東映) - 沖縄の慰安婦が登場。
- 『きけ、わだつみの声 Last Friends』(1995年、監督出目昌伸、脚本早坂暁、東映) - 朝鮮人の慰安婦が登場。
ドキュメンタリー映画[編集]
- 『戦場の女たち』(1989年、日本、監督関口典子) - パプア・ニューギニアの日本軍慰安婦についてのドキュメンタリー。
- 『チョンおばさんのクニ』(2000年、日本、監督班忠義) - 韓国の日本軍慰安婦についてのドキュメンタリー。
- 『ガイサンシーとその姉妹たち』(2007年、日本、監督班忠義) - 中国の日本軍慰安婦についてのドキュメンタリー。
- 『“記憶”と生きる』(2015年、日本、監督土井敏邦) - ナヌムの家に暮らす女性たちの記憶(第一部)や姜徳景の最期(第二部)を追ったドキュメンタリー映画。
- 『沈黙 立ち上がる慰安婦』(2018年、監督朴壽南) - 在日韓国人2世の監督によるドキュメンタリー映画。登場する慰安婦は李玉先など。
韓国[編集]
小説[編集]
映画[編集]
- 『悪夜』(1952年、監督申相玉)
- 『地獄花』(1958年、監督申相玉)[2][3]
- 『誤発弾』(1960年、監督ユ・ヒョンモク、原題오발탄)
- 『銀馬将軍は来なかった』(1991年、監督チャン・ギルス。モントリオール世界映画祭女優賞・脚本賞、百想芸術大賞作品賞、青龍映画賞監督賞受賞作品。原作安定孝)[4]
- 『従軍慰安婦』(1993年、原題에미 이름은 조센삐였다 、監督チ・ヨンホ(지영호 池映鎬)、原作:尹静慕『母・従軍慰安婦』、アルバトロス・フィルム (発売)[5])
- 『故郷の春』(1998年、監督Lee Kwang-mo[4])
- 『受取人不明』(2001年、監督キム・ギドク [4])
- 『鬼郷』(2016年、監督チョ・ジョンネ)[6]
ドキュメンタリー映画[編集]
- 『キャンプ・アリラン (Camp Arirang)』(1995年、韓国・米国合作、監督Diana S. Lee & Grace Yoon-Kung Lee[7])
- 『ナヌムの家』(1995年、監督ピョン・ヨンジュ) - ナヌムの家についてのドキュメンタリー。
- 『ナヌムの家 II』(1997年、監督ピョン・ヨンジュ) - 上記作品の続編。
- 『息づかい』(1999年、監督ピョン・ヨンジュ) - 上記作品の続編。
テレビドラマ[編集]
- 『여명의 눈동자(黎明の瞳)』韓国・MBC放送[8]。(1991年10月7日〜1992年2月6日放映。原作:金聖鍾、韓国・日刊スポーツ新聞で1975年10月から連載[9])
- 『Seven Neighborhoods Like Warm Sisters』(平沢市キャンプ・ハンフレー付近に住む娼婦を描写[10][11])
中国[編集]
映画[編集]
ドキュメンタリー映画[編集]
- 『太陽がほしい 劇場版』(2018年、原題:渴望阳光、監督班忠義、中日合作)
香港[編集]
映画[編集]
台湾[編集]
映画[編集]
ドキュメンタリー映画[編集]
- 『阿媽 おばあさんの秘密 〜台湾籍「慰安婦」の証言』(1998年、原題:阿媽的秘密-台籍慰安婦的故事、監督楊家雲)
- 『蘆葦(あし)の歌』(2015年、原題:蘆葦之歌:慰安婦阿嬤光影紀實、監督呉秀菁)
フィリピン[編集]
映画[編集]
- 『戦場のアンジェリータ 従軍慰安婦の叫び』(1993年、原題:Comfort Women、監督セルソ・アド・カスティロ)
フランス[編集]
映画[編集]
- 『外人部隊』(1933年、監督ジャック・フェデー、出演フランソワーズ・ロゼー)
イタリア[編集]
映画[編集]
- 『国境は燃えている』(1959年、原題Le Soldatesse、監督ヴァレリオ・ズルリーニ、原作ウーゴ・ピッロ。出演はアンナ・カリーナ、トーマス・ミリアン、マリー・ラフォレ。1965年度モスクワ映画祭特別金賞受賞) - 物語では1940年ドイツ・イタリア軍占領下のギリシアでギリシア人女性が慰安婦とされる。
オランダ[編集]
映画[編集]
- 『38度線』(1986年、原題Field of Honor、監督ハンス・シープメーカー)
アメリカ[編集]
映画[編集]
- 『モロッコ』(1930年、監督ジョセフ・フォン・スタンバーグ、出演マレーネ・ディートリヒ、ゲイリー・クーパー)
ドキュメンタリー映画[編集]
- 『破られた沈黙 - 韓国の日本軍慰安婦 (SILENCE BROKEN: KOREAN COMFORT WOMEN)』(1999年、監督Dai Sil Kim-Gibson、アジアンアメリカンメディアセンターメディアアーツ賞受賞、コダックフィルムメイカー賞受賞[12]) - 日本軍慰安婦についてのドキュメンタリー。
- 『主戦場』(2018年、監督ミキ・デザキ) - 日本、アメリカ、韓国、肯定派と否定派それぞれの立場で論争の中心にいる人びとに取材を敢行し、慰安婦問題を検証したドキュメンタリー。
脚注[編集]
- ^ 母・従軍慰安婦 : かあさんは「朝鮮ピー」と呼ばれた CiNii 検索結果
- ^ Cho, Grace (2008). Haunting the Korean Diaspora: Shame, Secrecy, and the Forgotten War. University of Minnesota Press. pp. 104–105. ISBN 0816652759
- ^ Cho, Inēs (2002年1月18日). “The Reel Story”. Joongang Daily. オリジナルの2013年6月19日時点におけるアーカイブ。 2013年4月12日閲覧。
- ^ a b c Hyunseon Lee. “Broken Silence: The Taboo of Korean Prostitutes during American Occupation and Its Depiction in the Korean Films of the 1990s”. University of London. 2013年4月18日閲覧。
- ^ 従軍慰安婦 CiNii 検索結果
- ^ 正視に耐えぬ最悪の慰安婦映画 産経新聞 2016年3月5日
- ^ Third World Newsreel
- ^ 野平俊水「韓国ドラマ「日本嫌い」事情えっ、ヨン様までが反日!?」『諸君!』2004年8月号文藝春秋
- ^ 日刊スポーツ新聞(일간스포츠신문)サイト。[1]
- ^ Moon, Gwang-lip (2013年4月12日). “A tantalizing season for theatergoers has arrived”. Joongang Daily. オリジナルの2013年6月19日時点におけるアーカイブ。 2013年4月12日閲覧。
- ^ Moon, Haewon (2013年4月13日). “감추고픈 기지촌의 역사 <일곱집매>”. Joongang Ilbo 2013年4月27日閲覧。
- ^ Center for Asian American Media
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