2024-11-10

パレスチナの現状、シオニズムの歴史的・思想的起源」板垣雄三氏資料つき2024年6月23日


パレスチナ問題と欧米近代
「パレスチナの現状、シオニズムの歴史的・思想的起源」
板垣雄三氏
資料つき
2024年6月23日

チャンネル大阪自由大学
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パレスチナ問題と欧米近代「パレスチナの現状、シオニズムの歴史的・思想的起源」
板垣雄三氏(東京大学名誉教授、東京経済大学名誉教授)資料つき
2024年6月23日@キャンパスプラザ
ルネサンス研究所、反戦・反貧国・反差別共同行動 共催
資料は下記からダウンロードしてください。
http://kansai.main.jp/swfu/d/itagaki2...
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チャンネル大阪自由大学
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ルネサンス研究所反戦・反貧困-反差別共同行動共催
2024年6月23日(日)於キャンパスプラザ京都4階第3講義室
パレスチナ問題と欧米近現代ーパレスチナの現状、
シオニズムの歴史的思想的起源一板垣雄三

お話を進めるプラン
◆下記の番号順に考える。各項で着目する問題点⑧ ⑥・・, 3パレスチナ問題と欧米近現代
⑧十字軍・東方問題リヾレスチナ問題、⑥正統派キリスト教と西欧的思考、◎近代性の見直し欧米中心主義の克服
①パレスチナ[及び、これと取組む中東-世界]の現状
⑧注目すべき変化と惰性・欺瞞・妥協、⑥ 2回の世界戦争が創り遺した不正義・罪業・偽善、◎新たな人類破局の危機 ②シオニズムの歴史的-思想的起源
⑧西洋キリスト教社会の産物としてのシオニズム、⑥世界のユダヤ教徒社会におけるイスラエル国家批判の拡大


パレスチナ[及び、これと取組む中東・世界]の現状④

◆9カ月間の注目すべき変化と惰性・欺瞞・妥協ニ重基準米国の孤立4 / 18国連安保理パレスチナ国加盟勧告案流す
アルジェリア提起、賛2/棄権2(英・スイス)/米拒否権
5 / 10国連総会決議ESー10/23パレ国正式加盟
UAE提起、193カ国中賛143、反9 (米・イスラエル・アルゼンチン等
6 / 1 1安保理決議2735 (5/31バイデン3段階停戦案歓迎)
露のみ棄権その後の不調:イスラエル非協力不問、ハマース非難 ICJ (暫定措置[命令] )いCC (イスラエルとハスの指導者の逮捕状請求)国連人権理事会調査委員会報告書(イスラエルとハマース双方に戦争犯罪行為あり) ■植民地主義/ジェノサイド/抵抗権/認識vs.戦争・暴力・テロ観の一般化/反ユダヤ主義のラベル警戒回避/の習性
抵抗権
・国連総会決議2625 ( 1970/ 10/24)外国の征服-支配・収奪に服従させられる人民が抵抗する権利
・Fayez A. Sayegh, 10〃なーCO/0〃旧カm加Palestine PLO Research Center' 1965.
h s://www.freedomarchives.or /Documents/Finder/DOCI 2 scans/12.Zionist.
colonialism.Palestine. 1965.Pdf国連憲章第7章平和の脅威第51条自衛権として観る・世界人権宣言(国連総会、1948/ 12/ 10)人間が専制と圧迫とに対する最後の手段として反逆に訴えることがないようにするためには-。 
・国連総会決議194 ( 1948/ 12/ 11 )パレスチナ難民の早期帰還権・被補償権・米国独立宣言(1776/7/4)不正と権利侵害の専制を拒否することは人民の権利であり義務である 「不可侵の自然権
・フランス革命の人権宣言( 1789/8/26)自由・所有-安全・抵抗権は永久 
 
・朝日新聞DIGITAL 2014/6/17(月)
ヨルダン川西岸 「もうーっの戦争」 軍・入植者の暴力激化、 パレスチナ人5 0 0人超殺害
2


パレスチナ[及び、これと取組む中東・世界]の現状⑤ 1

◆ 2回の世界戦争が創り遺した不正義-罪業・偽善
・第1次世界大戦1914ー18 (英国の三枚舌外交: 15ー16フサイン・マクマホン往復書簡、16サイクス・ビコ協定、17バルフォア宣言〔シオニズム支)
・戦後.英・仏がオスマン帝国のアラプ地域を山分け20サンレモ会議(英:エジプト支配に加え、パレスチガトランスヨルダンイラクを・:ー仏がレ冫べノンシリアを、それぞれ国際連盟から預かる委任統治領とし)トルコ-イラン含む中東諸国体制築く。33独ナチ政権成立すると、そのハアヴァラユダヤ人棄民=パレスチナ植に シオニズム・英-米が協力、イシューヴ大膨張36ー39アラブ反乱は壊滅した。
・第2次世界大戦193 45 (欧州に残っていた老人・子どもの比率が高い
ユダヤ人社会は強制収容所やゲットーでのホロコーストの時代迎える。シオニズム運動はパレスチナ現地派が勢力を増し、パトロンを英国から米国に乗り換える。・戦後生き残ったユダヤ人は故郷に受け容れられす、パレスチナに向かわされ、ホロコーストの償いとしてのイスラエル建国のため、パレスチナ人アラブが身代わりで郷土を追われる(ナクパ)。満洲国を始末した戦争が別の満洲国〉を創る。

■イスラエル国家を創るのは、英・仏に代わ冷戦の筈の)米・ソ
パレスチナ[及び、これと取組む中東・世界]の現状⑤ ,
・1946/ 10/4米トルーマン大統領、ヨム・キプル(贖罪の日)声明英国首相
への欧州からのユダヤ人10万人のパレスチナ受入れ要求に続き、ここにユダヤ人 代表機関の求める領域でのユダヤ人国家の独立宣言承認の方向付けを宣言。
・1947/ 11 /29国連総会決議181 (いわゆるパレスチナ分割決議、国連レスチナ
特別委UNSCOPの多数派案=ユダヤ人国家・アラブ国家・国際化都市工ルサレムへの3分割、[賛成33〔米・ソ・仏等〕,反対13〔アラブ諸国・インド等〕: ,棄権10〔英・中華民国等〕]、制定したばかりの国連憲章に違反、自決権軽視と公正欠く操作)
・ナクバ1948 /4/ 10ディル-ャースイン村虐殺等の民族浄化・住民追放
・1948 / 5/ 14夜偀国委任統治終了)イスラエル独立宣言アラブ諸国との戦闘開始
・1948/ 9 / 17国連調停官フォルケ・ベルナドッテ伯暗殺(シオニストのテロ) ・1949春にかけ国別停戦(国連決議は行方不明の3分割[ガザ→エジプト西岸
→ヨルダン]、1949/5/ 1 1イ国連加盟、1967 /6パ全域支配の既成事実化
o今、立ち上がる若者たちは新しいホロコーストを敏感に見抜いている。
3
パレスチナ[及び、これと取組む中東泄の現状④ 新たな人類破局の核戦争の危険に目を向けよ
・イスラエル国家の政治危機それは東アジアにもリンクする
極右連立政権思想・個別利害・行動様式バラバラカハニストの牽引力ガザ圧力釜破裂の背景司法制度の強引改造への軍・国内反撥ハマース殲滅追求ジェノサイド国際孤立、人質放棄、ハレディーム徴兵人道危機対策の米圧力と戦時内閣崩壊・退陣要求突破綱渡り・2024/ 1 1 /銖大統領選待ち戦争を維持〔首相夫妻の汚職訴追回避毬
・4月から既に戦争局面の転換が進行対イラン。エジプト・ヨルダン見捨て。
4/ 1ダマスクスのコツツ軍団指導部殺害、4/ 13イランがミサイル・ドローンでイスラエル報復、4/ 19イスラエルのイラン攻撃、5~ 6月レバノンヒズボッ~の対イスラエル攻撃の拡大激化、5/20イラン大統領のヘリ墜落は気象条件にかけイラン側諸勢力の調整に当っていた同乗のアミール・アブドッラヒャーン外相だったのでは?との説もある。


シオニズムの歴史的思想的起源 

・西洋キリスト教社会の産物としてのシオニズム

・15 ~ 16世紀ルネサンス・宗教改革期をつうじてヘブライ語聖書(旧約聖書)の各国語翻訳がすすみ、ユダヤ・キリスト教観念が民衆基盤まで拡がる。
・ピューリタンをはじめ、改革派プロテスタントの間で、
Dispensationalismく神の救済計画の摂理〉史観に基き、
キリスト再臨の待望とつなげてユダヤ人のパレスティナ集結を促し、キリスト教への改宗を予定するpremⅢenniaⅱsm「前千年王国説」終末論がユダヤ教徒の間でのメシアニズム〔殊にシャブタイ・ツヴィ( 1626ー76、1665 年ェルサレムでメシア宣言)の運動の全欧州的反響と重なり合う「キリスト教シオニズム」Gentile Zionismを出発させた。
世界のユダヤ教徒社会におけるイスラエル国家批判の拡大
・19世紀後半から展開されるユダヤ人の政治的シオニズムは、17世
紀以来のキリスト教シオニズム本来はキリスト教終末論における「ユダヤ人復興」の想念とでも言うべきところ、この用語は後世の概念を前倒しに借用しているにもかかわらず、皮肉にも実態的にそれに便乗して「ユダヤ人国家」実現をめざす運動だった。脱宗教・イデオロギー偏向・領域取得の話になると途端に宗教が前面に出る異常さ。
・離散の地で心身を正す世界中の敬虔なユダヤ教徒、国土やレイシズムや軍国主義を他所に思想・文化・学芸にいそしむ自由なユダヤ人とイスラエル国家の距離が拡がるばかりの状況が、歴然と見えるようになった。

十字軍東方問題ヮヾレスチナ問題

・十字軍( 1 1世紀~ 17世紀)
「ニつの世界」論(反イスラーム=ユダヤ人差別) 軍事侵略十植民地主義
・東方問題( 18世紀~ 19世紀)
「モザイク社会」論
宗教宗派紛争を煽動・操縦する分割統治
・パレスチナ問題( 20世紀~ ) 十字軍十東方問題欧米ユダヤ人問題の押し付け前哨耳償い」としてのユダヤ人国家
中東諸国体制(国分けシステム)とリンク
十字軍( +レコンキスタ+大航海)
 
東方問題
 
バレスチナ問題
アラブの民族的自覚 チナ々の
バレスチナのユダヤ人社会
(イシュの
「アラブユダヤ人」. 「アラブ・イスラエル紛争」 「中東和平」「アラブ諸国恥イスラエル」 パレスチナ人の民族としての のの対立の設定と縦 存在の解体 弱な構図
 会的差別 ニ分法 人種主義
  害 榊殺し
 俶の ン の冒 艤式殺
00
 
タウヒード
ーっにすること/ 1と決めること/ 1と数えること神の唯一性を確信/多即ー/多元主義的普遍主義

パレスチナ問題と欧米近現代 

・正統派キリスト教と西欧的思考気になるユダヤ人/イスラーム/  ニ分法思考ニ項対立排中律正統と異端、心と身体、精神と物質、経験と理性
・12世紀(・還元主義)ルネサンスイスラームからの学習スコラ学
・近代性
・個の尊厳、自由、平等、公正、平和、ジェンダー等位、同胞愛、人類意識、多様性・差異性の尊重、公共性、社会契約、弱者支援、互助、福祉福利、寛容、真善美の価値、知識・情報の価値、安定した循環の持続力あるエコロジー・自然環境、ネットワークとパートナーシップ、倫理、 欧米近現代がもたらした近代性の病変-重症あまた

 Middle East
Extension Of
Middle East
 
中東における宗教・宗派

イスラームとその系列 キリスト教 ユダヤ教とその系列 ゾロアスター教
スンナ派 キリスト単性論派 ユニアット教会
(スンニー) シーア諸派 シリア正教会 (ヤコプ    ・シリア・カトリック 正統派
12イマーム派 アルメニア正教会 ・アルメニア功トリゾク 保守派
イスマーイール派いイマーム) コプト教会 改派
ザイド派 マロン派 その他
アノシリア正教会 (ネストリウス     
・刀ルテア・カトリック
  カライト サービ教徒    ンア人)
イバード派 ギリシア正教会 .キリシア、カトリック :メルク冫 ネトレイ・カルタ ャズィーディー  ダースイン)
ドルーズ派 ラテン教会 サマリア教 バハーイー教
アラウィー派 ローマ・カトリック教会
ノロテスタント諸派
(コプト福音教会を含も冫
7
n回繰り返された神の啓示
れ最終値
ムハンマド
リシア
(新約聖書)
キリスト教徒 ウンマ・イスラー  (イスラーム教徒の共同社会)

Qanåt (Käriz)
fo「Farmland and/or City
 
channel
Variant Shape of Family
Self 
An Individual handles his/her identity for social positioning at every moment in a given situation within feasible affiliations to Gender / Family / Religious /
Sectarian / Linguistic / Cultural /
Ethnic / National Groupings
(1
AREA n P: a force to maintain
and to reproduce hierarchical system of discrimination
a national movement to overcome multilayered discrimination and to acquire solidarity bond
R : a reactive wedge of nationalism to secure the political and ideological control of the national formation
Peter Donald Albert Cohen, ph.D.


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