2025-07-22

可視化される差別 排外主義 五十嵐 彰/著

이충원 - 아사히의 위기감 아사히신문의 1면 고정 칼럼이죠. '천성인어'에 오늘은 '일본과 배외주의'라는 글이... | Facebook

이충원
 ·
아사히의 위기감
아사히신문의 1면 고정 칼럼이죠. '천성인어'에 오늘은 '일본과 배외주의'라는 글이 실렸네요.
유럽 극우를 흉내낸 참정당의 약진에 아사히가 얼마나 위기감을 느끼는지 잘 보여주는 글이네요.


이충원
- (천성인어) 일본과 배외주의(아사히 7.22 조간 1면)

배외주의에 관한 해외 사례를 조사하다 보니 영어에는 다양한 표현이 있다는 것을 알게 되었다. 가장 강렬한 것은 '외국인 혐오'지만 '반외국인 감정'이나 '이민 멸시'도 자주 쓰인다. 배제나 배척을 의미하는 표현이 더 적다 

▼ 이것은 차별적인 사고라고 좀 더 분명하게 전달할 수 있는 일본어는 없을까? 그렇게 생각한 것은 참의원 선거 보도에서 참정당 지지자들의 목소리를 알게 되었기 때문이다. "일본이니 일본인을 먼저 생각하는 것은 당연하지 않습니까?"라며 '일본인 우선'을 쉽게 말하고 있었다 

▼ 전 세계적으로 부상하는 포퓰리즘의 물결이 일본에도 도달한 것이 아닌가 하는 어두운 느낌과 함께 강한 위화감도 느꼈다. 서양에 비해 일본이 받아들이는 외국인은 압도적으로 적은데, 왜 굳이 큰 소리로 배척하는 것일까 

이가라시 아키라 저 『시각화되는 차별』은 흥미로운 실험을 소개하고 있다. 일본인에게 '외국인 노동자 수용 제한에 대한 찬반'을 물었을 때, 다른 사람이 답변 내용을 볼 수 있을 때 더 배타적인 답변을 했다고 한다. 본심은 배타적이지만 죄책감 때문에 타인에게 숨기는 경향이 강한 서양과는 정반대의 결과다 
▼ 저자는 일본 사회에는 배타적으로 행동해야 한다는 착각을 불러일으키는 '규범'이 존재한다고 분석한다. 배외주의가 다수파라고 착각하고 자신도 거기에 맞춰야 한다고 느낀다.그 배경에는 연예인이나 정치인이 배타적인 발언을 해도 다른 나라처럼 비판받지 않는 상황이 있다는 것 
▼ 배외적인 발언 하나가 불평과 불안을 먹이로 삼아 퍼져나간다면 무섭다. 배외주의는 명백히 외국인 차별이다.

===
可視化される差別
新刊
差別とは何か? どのように捉えればいいのか?

可視化される差別
統計分析が解明する移民・エスニックマイノリティに対する差別と排外主義

五十嵐 彰/著
四六判上製432頁3500円+税ISBN 978-4-7877-2418-2
2025.02.26発行[ 在庫あり ]
書店サイトへ
書評・紹介
朝日新聞(2025年5月10日)
読売新聞(2025年5月11日)
紹介文
「私たちは差別の何を知っているだろうか? 不可視の差別を可視化する、厳密かつ包括的な差別研究の最前線——岸 政彦」

人種差別、性差別、障害者差別、性的指向差別……。
私たちの周りでよく見聞きされる「差別」という言葉。しかし、差別ほどその存在を捉えにくいものはありません。日本の差別調査の多くは、差別される当事者に対して行われるため、その人が差別だと感じたことが、実は差別でないということがありえます。一方、差別をしている側も、何が差別で何が差別でないかが明確でないまま、差別を行っていることが多いのが実態です。「自分は外国人に対して否定的な感情を抱いていないから、差別をしていない」という説明をよく聞きますし、実際、そう考える日本人は多いはずです。しかしこの考え方は、半分は正解ですが、半分は間違っています。
外国人に対して否定的な感情をもっていなくても、知らず知らずのうちに差別をしているかもしれないのです。
差別は見ることはできないし、差別の経験談でさえ差別を十分に反映しているとは言い難いのが現状です。だから差別は一筋縄では捉えることができないのです。
では、何が原因で差別は引き起こされるのでしょうか。
本書は差別の実証研究を扱った入門書です。差別を「可視化」し、その実態を明らかにするための研究をもとに、差別の正体と、その原因、そして差別が当事者に何をもたらすのかを明らかにしていきます。

目次
序章
第1節 「移民の時代」の差別研究
第2節 本書の構成と試み
第3節 まとめ
補遺:本章で用いる手法

第1部 差別とは何か
第1章差別の理論と検証
第1節 差別とは何か
第2節 二つの差別
第3節 差別研究の新たな方向性
第4節 差別をいかに測定するか(1)非実験方法
第5節 差別をいかに測定するか(2)実験方法
第6節 嗜好に基づく差別と統計的差別の検証
第7節 まとめ

第2章どんな場面で差別が起こるか
第1節 労働市場における差別
第2節 経済活動における差別
第3節 公的機関による差別
第4節 政治にまつわる差別
第5節 多様な場面における差別
第6節 まとめ

第3章差別が人々に与える影響
第1節 差別はなぜいけないのか
第2節 差別の社会経済的影響
第3節 健康の悪化とリスク行動
第4節 集団間関係に与える影響
第5節 他者への信頼に与える影響
第6節 日本における差別の影響
第7節 まとめ

第2部 排外主義の要因
第4章排外主義とその研究史
第1節 「排外主義」とは何か
第2節 偏見・排外主義の研究史
第3節 まとめ

第5章排外主義の要因
第1節 集団脅威
第2節 ナショナリズム
第3節 情報
第4節 社会経済的地位とデモグラフィック属性
第5節 歴史の遺産…
第6節 まとめ

第3部 差別と排外主義は減らせるか
第6章差別や排外主義を減らすために
第1節 集団間接触
第2節 集団の境界
第3節 誤認識の修正
第4節 移民に関する政策と排外主義
第5節 移民に関する政策の多様な関連
第6節 日本の研究の展望
第7節 まとめ

終章
マジョリティと差別研究/海外の研究が与える示唆/日本社会と差別/日本社会に蔓延するもの

閉じる
出版社からのコメント
「差別の実証研究」と聞いて、「そんなことは無理でしょ。差別は目に見えないし、ましてや測ることなんてできない」と考える人は多いのではないでしょうか。それが可視化できるとしたら、どう思いますか?
日本では馴染みのない差別の実証研究ですが、アメリカやヨーロッパでは、実体のない不可視な差別を捉えるために、これまで多くの研究が行われてきました。そして差別を可視化することで、差別問題の存在と程度を明らかにし、解決法を考えることにつなげていきました。日本ではあまりなじみのない「差別を可視化する」研究を紹介した本書が、差別とは何で、何が原因で発生し、どのような施策をすれば差別を減らすことができるのか、を考えるきっかけになればと思います。

著者紹介
五十嵐 彰(イガラシ・アキラ)
1988年北海道生まれ。東北大学文学研究科行動科学専修博士課程修了。博士(文学)。立教大学社会情報教育研究センター助教などを経て、2021年より大阪大学人間科学研究科講師、23年より同准教授。
主な共著として『政治意識研究の最前線』(2025年、法律文化社)、『日本の移民統合:全国調査から見る現況と障壁』(2021年、明石書店)、『日本人は右傾化したのか:データ分析で実像を読み解く』(2019年、勁草書房)など。
====
「可視化される差別」 [著]五十嵐彰
 差別はあからさまな場合もあるが、圧倒的に多いのは差別か否か合意がないものだ。例えば、差別と指摘された側が、「差別する意図はなかった」と否定する例は珍しくない。あるいは周囲とは異なる不利な扱いをされた場合でも、それを差別と確信できない場合もあるだろう。相手は「『いい人』なのだから」と自らを納得させる場合もあるかもしれない。
 しかし差別とは、行為者の意図や人格に還元できるものではない。本書は、移民やエスニック・マイノリティにたいする差別を「国籍や人種・文化的出自を理由に異なる扱いをすること」と定義する。その上で差別とは何か、どのように捉えられるのか、その原因や効果に関し、主に英語で発表された膨大な研究を整理、紹介する。例えば、日本でも就職差別が存在することや、差別がマイノリティの健康を損なうことが示される。
 専門的な内容だが、著者の明晰(めいせき)な説明が理解の助けになる。何より捉えがたい差別を何とか可視化させようとする努力が積み重ねられてきたことを伝える書籍だ。


高谷幸(たかやさち)

===
『可視化される差別』五十嵐彰著
2025/05/16 15:20
#佐橋亮(国際政治学者・東京大教授)
#論:本よみうり堂

保存して後で読む
評・佐橋亮(国際政治学者・東京大教授)
 差別のない社会はどれほど素晴らしいものだろう。民族や宗教、出自、学歴などで偏見をもたれず、不利な取り扱いもない社会では、きっと誰の目も輝いている。しかし、人の世は差別行為にあふれている。

 本書は差別と、その原因でもある排外主義について、心理学、社会学、経済学 等など で蓄積された知見や実験を体系的に紹介する。差別をめぐる表面的な理解をリセットしてくれる。

 差別は企業活動に負の影響を与えるだけでなく、個人の教育、さらに健康に深刻な影響を与える。自集団が差別を受けているときに低出生体重児が増えるとの結果を見たとき、1人の親として心がかき乱された。

 排外主義は脅威を感じるときやナショナリズムの高まりだけでなく、SNSで情報に触れても強まる。

 どうしたら差別
===
可視化される差別―統計分析が解明する移民・エスニックマイノリティに対する差別と排外主義 Tankobon Hardcover – February 26, 2025
by 五十嵐 彰 (Author)
5.0 5.0 out of 5 stars   (1)
「私たちは差別の何を知っているだろうか? 不可視の差別を可視化する、厳密かつ包括的な差別研究の最前線――岸 政彦」

人種差別、性差別、障害者差別、性的指向差別……。
私たちの周りでよく見聞きされる「差別」という言葉。しかし、差別ほどその存在を捉えにくいものはありません。日本の差別調査の多くは、差別される当事者に対して行われるため、その人が差別だと感じたことが、実は差別でないということがありえます。一方、差別をしている側も、何が差別で何が差別でないかが明確でないまま、差別を行っていることが多いのが実態です。「自分は外国人に対して否定的な感情を抱いていないから、差別をしていない」という説明をよく聞きますし、実際、そう考える日本人は多いはずです。しかしこの考え方は、半分は正解ですが、半分は間違っています。
外国人に対して否定的な感情をもっていなくても、知らず知らずのうちに差別をしているかもしれないのです。
差別は見ることはできないし、差別の経験談でさえ差別を十分に反映しているとは言い難いのが現状です。だから差別は一筋縄では捉えることができないのです。
では、何が原因で差別は引き起こされるのでしょうか。
本書は差別の実証研究を扱った入門書です。差別を「可視化」し、その実態を明らかにするための研究をもとに、差別の正体と、その原因、そして差別が当事者に何をもたらすのかを明らかにしていきます。


[目次]

序章
第1節 「移民の時代」の差別研究
第2節 本書の構成と試み
第3節 まとめ
補遺:本章で用いる手法

第1部 差別とは何か
第1章差別の理論と検証
第1節 差別とは何か
第2節 二つの差別
第3節 差別研究の新たな方向性
第4節 差別をいかに測定するか(1)非実験方法
第5節 差別をいかに測定するか(2)実験方法
第6節 嗜好に基づく差別と統計的差別の検証
第7節 まとめ

第2章どんな場面で差別が起こるか
第1節 労働市場における差別
第2節 経済活動における差別
第3節 公的機関による差別
第4節 政治にまつわる差別
第5節 多様な場面における差別
第6節 まとめ

第3章差別が人々に与える影響
第1節 差別はなぜいけないのか
第2節 差別の社会経済的影響
第3節 健康の悪化とリスク行動
第4節 集団間関係に与える影響
第5節 他者への信頼に与える影響
第6節 日本における差別の影響
第7節 まとめ

第2部 排外主義の要因
第4章排外主義とその研究史
第1節 「排外主義」とは何か
第2節 偏見・排外主義の研究史
第3節 まとめ

第5章排外主義の要因
第1節 集団脅威
第2節 ナショナリズム
第3節 情報
第4節 社会経済的地位とデモグラフィック属性
第5節 歴史の遺産…
第6節 まとめ

第3部 差別と排外主義は減らせるか
第6章差別や排外主義を減らすために
第1節 集団間接触
第2節 集団の境界
第3節 誤認識の修正
第4節 移民に関する政策と排外主義
第5節 移民に関する政策の多様な関連
第6節 日本の研究の展望
第7節 まとめ

終章
マジョリティと差別研究/海外の研究が与える示唆/日本社会と差別/日本社会に蔓延するもの
Read less
===
Top reviews from Japan
Translate all reviews to English

アダム
5.0 out of 5 stars 
今だからこそ知りたい研究成果が凝縮
Reviewed in Japan on July 9, 2025
タイトルと装丁に惹かれて購入。

「差別」は日本語としては小学生でも知っているような言葉なのに、その含意はわかるようでわからない。多くの人が差別はよくないと言葉の上では考えるだろうけど、差別とは何かという問いに的確に答えられる人は決して多くないと思う。差別、区別、贔屓、配慮…意外とこの辺りの違いは何かと問われると難しい。実際のところ、これらの言葉を巧妙にすり替えることによって、目くらまししていることも多く、特に参院選中の今ひしひしとそれを感じている。

本書では差別をデータから科学的に可視化するために、個人の何らかの属性に基づいて不利な処遇をする「行為」(=態度や心理的なものではない)と定義している(第1章)。そのうえで、統計や実験の手法を用いた海外の研究例や成果が網羅的かつ体系的に紹介されている。どの章も情報が詰まっていて「こんなに抜かりのない本、学びが多い本は久しぶり」と思った。というか、ここまで差別について最新の研究の成果をまとめた本は他にないはず。どのような差別や排外主義が現にあるのかという可視化されたデータの中には、一般的なイメージとは異なる結果も多い。例えば、終章で紹介された、日本人は自身の回答が他者に見られる場合にはより排外的な回答をするという著者らの調査結果は、個人的に興味深いなと思った。

そして、最初にも紹介した定義の厳密さによって、差別をいかにデータで可視化するのかという研究方法の面でも科学が発展してきたことがよくわかった。その地道な研究者の努力を思うと、いかに世の中では安易に差別という言葉が使われているのだろうと思わずにはいられない…。各概念や実験の手法は門外漢だと発想に慣れるまでにやや時間がかかるものの、その発想はとても論理的で一つ一つ追っていくとどれも納得できるし、「こういう場面でも使えそう」とアイデアがかき立てられる。

あと、発想や情報量はたくさん詰まっていても、文章の一文一文には無駄や論理の飛躍がなく、わかりやすい。なので、大学生や高校生レベルの読解力があれば、そこまで専門知識がなくても、ちゃんと読んで理解できる点もありがたい。その分、飛ばし読みしても雰囲気でわかった気になることができる本ではないのだが、根気よく読むことで着実に差別についての学問・科学の叡智が学べるし、社会にはこんなにもいろいろな差別があるんだなぁと身に染みる。

社会に対して絶望感を抱かざるをえない研究結果も紹介されているが、「だから人間はダメなんだ!」というような過度な悲観や説教臭さはない。あくまで客観的に問題の構造をとらえて、どうすればその状況が改善され得るのかを地道な研究の成果から示していく。わかりやすい解決策や著者の思想性を示すものではないので、読みにくさを感じる人もいるかもしれないが、むしろこのぐちゃぐちゃになった毛糸を一つ一つ解いていくような地道さが真摯で誠実な科学の姿なのだろうなと思った。

読み応えのある注を含め、一読しただけでは到底すべてを理解できたと言えない本だが、だからこそ読めば読むほど頭がよくなり知識が深まる本。これで3500円+税とは…コスパが良すぎる。

「日本人ファースト」「伝統や秩序を守る」という名のもとで、その実、差別と排外主義がはびこり、社会はより閉鎖的で息苦しいものになりつつある今、まさに拠り所となる本だと思う。
Read less
17 people found this helpful
===
아담
5.0 out of 5 stars 지금이야말로 알고 싶은 연구 성과가 응축
Reviewed in Japan on July 9, 2025
제목과 장정에 이끌려 구입.

「차별」은 일본어로서는 초등학생이라도 알고 있는 것 같은 말인데, 그 함의는 알 것 같아 모르겠다. 많은 사람들이 차별은 좋지 않다고 말로만 생각하겠지만, 차별이 무엇이냐는 물음에 적확하게 대답할 수 있는 사람은 결코 많지 않다고 생각한다. 차별, 구별, 편애, 배려…의외로 이 근처의 차이는 무엇인가라고 추궁 당하면 어렵다. 실제로는, 이러한 말을 교묘하게 바꿔치기 하는 것에 의해서, 눈을 멀게 하고 있는 것도 많고, 특히 참의원 선거중의 지금 뼈저리게 그것을 느끼고 있다.

본서에서는 차별을 데이터로부터 과학적으로 가시화하기 위해서, 개인의 어떠한 속성에 근거해 불리한 처우를 하는 「행위」(=태도나 심리적인 것은 아니다)라고 정의하고 있다(제1장). 게다가 통계나 실험의 수법을 이용한 해외의 연구 예나 성과가 망라적이고 체계적으로 소개되고 있다. 어느 장이나 정보가 담겨 있어 '이렇게 빈틈없는 책, 배움이 많은 책은 오랜만'이라고 생각했다. 그렇다고 할까, 지금까지 차별에 대해 최신 연구의 성과를 정리한 책은 따로 없을 것이다. 어떤 차별이나 배외주의가 실제로 있는가 하는 가시화된 데이터 중에는 일반적인 이미지와는 다른 결과도 많다. 예를 들어 종장에서 소개된 일본인은 자신의 답변이 다른 사람에게 보일 경우에는 더 배외적인 답변을 한다는 저자들의 조사 결과는 개인적으로 흥미롭다고 생각했다.

그리고 처음에도 소개한 정의의 엄밀함에 따라 차별을 어떻게 데이터로 가시화하는가 하는 연구방법 면에서도 과학이 발전해 왔음을 잘 알 수 있었다. 그 꾸준한 연구자의 노력을 생각하면 얼마나 세상에서는 안이하게 차별이란 말이 쓰일까 하는 생각이 든다. 각 개념이나 실험의 수법은 문외한이라고 발상에 익숙해지기까지 다소 시간이 걸리지만, 그 발상은 매우 논리적이어서 하나하나 따라가면 모두 납득할 수 있고, 「이런 상황에서도 사용할 수 있을 것 같다」라고 아이디어가 북돋아진다.

그리고, 발상이나 정보량은 많이 차 있어도, 문장의 한 문장 한 문장에는 낭비나 논리의 비약이 없어, 알기 쉽다. 그래서 대학생이나 고등학생 수준의 독해력이 있으면 그렇게까지 전문 지식이 없어도 잘 읽고 이해할 수 있는 점도 감사하다. 그 만큼, 건너뛰고 읽어도 분위기로 알게 된 신경이 쓰이는 책은 아니지만, 끈기 있게 읽음으로써 착실하게 차별에 대한 학문·과학의 예지를 배울 수 있고, 사회에는 이렇게도 여러가지 차별이 있구나 하고 몸에 사무친다.

사회에 대해 절망감을 가질 수밖에 없는 연구결과도 소개되고 있지만 그래서 인간은 안 되는 거야!라는 식의 지나친 비관이나 설교 냄새는 없다. 어디까지나 객관적으로 문제의 구조를 파악해, 어떻게 하면 그 상황이 개선될 수 있는가를 착실한 연구의 성과로부터 나타내 간다. 알기 쉬운 해결책이나 저자의 사상성을 보여주는 것이 아니어서 읽기 불편함을 느끼는 사람도 있을 수 있지만, 오히려 이 엉망진창이 된 털실을 하나하나 풀어가는 듯한 꾸준함이 진지하고 성실한 과학의 모습일까 싶었다.

읽을 만한 주를 포함해 한 번 읽어서는 도저히 모든 것을 이해할 수 있었다고 말할 수 없는 책이지만, 그렇기 때문에 읽을수록 머리가 좋아지고 지식이 깊어지는 책. 이것으로 3500엔+세금이라니…가성비가 너무 좋다.

일본인 퍼스트 전통과 질서 지키기라는 이름 아래 사실 차별과 배외주의가 팽배해 사회가 더욱 폐쇄적이고 답답해지고 있는 지금, 바로 기댈 곳이 되는 책이라고 생각한다.



===

No comments: