
トゥイーの日記 Tankobon Hardcover – July 22, 2008
by ダン・トゥイー・チャム (Author), 高橋 和泉 (Translator)
4.5 4.5 out of 5 stars (21)
From the Publisher
2005年4月、突然アメリカから送られてきたのは、35年前に戦争でなくなった娘の日記だった。
この奇跡をたどった日記は、すぐに出版されベトナムでは空前のヒット作になりました。戦争の日記ですので、もちろん悲しいのですが、戦場の中でも自然の美しさに心動かされる彼女の詩的な一面に人間のすばらしさを感じます。
戦争の記録というよりも極限の状態で成長していくひとりの女性のこころの内を感じてください。
Review
2005年4月、突然アメリカから送られてきたのは、35年前に戦争でなくなった娘の日記だった。
この奇跡をたどった日記は、すぐに出版されベトナムでは空前のヒット作になりました。戦争の日記ですので、もちろん悲しいのですが、戦場の中でも自然の美しさに心動かされる彼女の詩的な一面に人間のすばらしさを感じます。
戦争の記録というよりも極限の状態で成長していくひとりの女性のこころの内を感じてください。 --出版社からのコメント
Product Details
Publisher : 経済界 (July 22, 2008)
Publication date : July 22, 2008
Language : Japanese
Tankobon Hardcover : 240 pages
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Customer Reviews:
4.5 4.5 out of 5 stars (21)
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From Japan
ときどき日乗
5.0 out of 5 stars .ベトナム戦争中亡くなった娘の日記が35年ぶりに親の元に届く。
Reviewed in Japan on August 15, 2020
Format: PaperbackVerified Purchase
ベトナム戦争中亡くなった娘の日記が35年ぶりに親の元に届く。娘は1942年生まれで1970に戦死した。娘の日記を持ち帰った米兵が35年ぶりに日記を親に渡す。日記に曰く「もうすぐ、30歳、(中略)私の青春は戦火の中で過ぎた。戦争は若さと愛で一杯だった筈の幸福を奪っていった。20代なら誰でも青春を謳歌したい、輝いた瞳とつややかな唇でいたいと思う。しかし、今の20代は幸せになりたいという当たり前の願いすら捨て去らなければならないのだ。今の願いはアメリカを倒すこと。国の独立と自由を勝ち取ること」。母親の感慨はいかばかりのものであったろう。 困難な時代を生きた人の記録を読むと忘れていたことを突然思い出す。ベトナム戦争は私にとって同時代の戦争であった。ささやかな私の人生にも影響を与えた。1975年4月30日だっと思うが、サイゴンが陥落して、ときの外務大臣宮沢喜一が「民族主義は時代の流れ」等のコメントをした。私は大学受験に落ちて浪人になり、予備校の試験!にも落ちて気落ちしていた頃のことだ。新聞に北ベトナム軍が南下して、これに伴い逃げるために難民化した南ベトナムの人たちの写真があった。その中で小さな弟を連れた女の子の写真が強烈に印象に残っている。とても2人だけでは生きていけないと思った。理不尽で、憤りを感じさせる写真だった。そのことはずっと記憶の片隅に残った(もっとも、その時感じたことはその後の人生に生かされたか疑問だ)。 トゥイーの日記はまた、以前読んだ「ベトナム戦争の時代(清水知久)」の一節p155「われわれは数千年にわたる人間の創造の営みや苦しみや闘いによって生み出されたこれらの人間的な価値を守るために、闘い、そして死んでいるのです」という南ベトナム臨時政府のパリ在住のスポークスマン、リー バン サウの発言を反射的に思い出した。彼の言葉を裏付けるものとしても感銘深い。 以下とりあえず、読んだ範囲での抜き書き 訳者(高橋和泉)前書き 35年後、家族に日記を届けたアメリカ兵の執念にも、心打たれる。 心には心地よい音楽が流れていただろう。そのままの彼女の声を聞いて欲しい。 この日記を日本語にできる喜びをかみしめている。 前書き 勇敢であるがか弱く、理想を追い求めるが、時に迷い日々葛藤する普通の女性であった。 本文 年老いた母が自分の希望をすべて託し、その身を案じている大切な一人息子であるサンの命を、私は絶対に死に神に渡すことはできない。絶対に。私はサンの為に、そしてすべての患者のために全力を尽くさなければならない。それを成し遂げることが医師としての誇りではないだろうか。 私たちは正義のために戦うこと。そして戦うならば力を尽くし、考え抜き、個人の利益、時には人生さえも犠牲にしなければならない 妹の後書き この話が事実なのか、それとも姉を大切に思ってくれたドッグフォーの人たちが作り上げた武勇伝なのかそれはわからない。若くて、愛らしいハノイから来た医師が果敢に戦い、自分達の土地を守ろうとしてくれた姉を思い、また、次の世代に語り継ぎたい意思があったためかもしれない。 訳者後書き ベトナムの地方都市の、ごく当たり前の街並みであるが、ここでトウイーが短い生涯を遂げたかと思うと、この穏やかな風景は格別の意味を持って私に迫った。そして、目の前にあるこの平和な日常の営みがトウイーや多くの人たちの犠牲の上に成り立っていることを改めて理解した。 章の扉の所に生前のトウイーの写真が掲載されている。少女時代、学校時代、そして、最後の頁に墓の写真が載せられている。訳者の並々ならぬ情熱を感じる。自省的なトウイーの日記を読んで、期せずして思い出したのは、アウレニウスの自省録である。ともに私的な覚書で、誠実な人柄を感じさせる。
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コープイン
4.0 out of 5 stars 一気に読んでしまいました。
Reviewed in Japan on May 15, 2009
Format: PaperbackVerified Purchase
一気に朝の2時までかかって読んでしまいました。実際の日記なので迫力と胸に迫るものがありました。読み終わった時の自分の顔は鬼気迫るものがあったかもしれません。高校時代ベトナム反戦運動をしていたものとしては、1960年代は忘れられない時代です。
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Amazon カスタマー
5.0 out of 5 stars 感動ものです。
Reviewed in Japan on June 27, 2016
Format: PaperbackVerified Purchase
ベトナムについて、認識が深まり、悲しい歴史を垣間見れました。DVDも拝見しましたが、感動物でした。
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amazon
3.0 out of 5 stars ベトナム版アンネの日記
Reviewed in Japan on December 21, 2024
Format: PaperbackVerified Purchase
アンネの日記と読み比べました。
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ハチベエ@ウッカリ
5.0 out of 5 stars 利用された人た若き命
Reviewed in Japan on February 10, 2023
Format: Paperback
模範的な共産主義者に見える。
しかし多くのベトナム人と同様、愛国心と無知につけこまれ共産主義革命戦争に利用された人生ではなかったか。
本当に敵はアメリカだったのか?
それとも愛国心や無知を利用して世界最強の相手に究極の犠牲を求めた共産党だったのではないのだろうか?
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和木憲一
5.0 out of 5 stars とてもよかった
Reviewed in Japan on September 27, 2013
Format: PaperbackVerified Purchase
今娘によませています。もう少し早く知っておれば授業などで取り上げたと思いますね。
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たまどん
5.0 out of 5 stars 戦争や社会主義の知識で語るのは不要と言いたい。「トゥイーのようなベトナムの女の子と仲良くなりたい」というのでいいと思います。
Reviewed in Japan on July 16, 2017
Format: Paperback
ギリシャ神話由来の「パンドラの箱」のエピソードは日本でも有名だ。
全能の神ゼウスが人間たちを創造して地上に下したあと、パンドラに渡されていた箱には、病気、憎しみ、嫉妬などのあらゆる厄災が封じ込まれていたが、誤って箱が開かれたばっかりに、地上に厄災の数々が自ら飛び散っていって人間たちに降りかかり、その際「希望」だけは箱に残っていた、という話。
私は年少のころ、ここがよくわからなかった。なぜ「希望」が厄災のなかに一緒になって入っていたのか?希望は人間にとって厄災ではなく、苦難に打ち勝つための未来を照らす“明るい要素”のはずじゃないのか?
しかし、この本を読むと、「希望」が厄災といっしょになっていた理由が痛いほどわかってしまう。
彼女は日記に「家族との安らかな生活への復帰」や「想い人への思慕の成就」や「国の平和」といった『希望』を、表現を変えながらもくり返し記している。
しかしながら、彼女の思いどおりにかなえられることがないというのが、将来の読者である私たちには残酷なまでにわかっている。
『希望』は時に人間を苦しめ、絶望させ、ハツカネズミの回転遊戯のように終わりのない徒労をもたらすものでもある。一見良い顔でありながら、やはり厄災には変わりがないということを、パンドラの箱のエピソードは教えてくれる。もったいつけて箱に残っていてもあくまで厄災であり、逆にそうやって他の厄災とは違う動きをするから、余計にたちが悪い。
こう書くと、この本は悲劇的内容で満ちているかというと、全く違う。
戦争の悲惨な状況をつづったものではあるが、1人の女性の心理や感情がかなり細かく描かれているので、戦記物に一種の満腹感をもつと想像できるベトナム国民にも大きく愛されているということだろう。
そう、この本に見られるのは「戦争」「敵意」「血と汗」だけではない。むしろそれらを上回る「恋愛」「尊敬」「友情」が、読者である私たちの頬をゆるませ、ページをめくる指を止めさせない。
特に男性である私にとって、若い女性の内面(特に男性に対する思い)をここまで細かく見せられると、こちらが照れて気恥ずかしくなり、かえって自分自身の女性一般に対する無神経さや無遠慮さに改めて気づかされて恐縮してしまう。
「1970年4月22日 久しぶりにトゥアンから手紙が届いた。彼は私がもう彼を愛していないと思っているのか、手紙には悲観的な言葉が並んでいた。私はいつでも彼の優しい面影をそのまま心にとどめているのに。愛の姿は、ときには輝き、そしてときには(それが現われてはいけないときには)ひっそりと身を沈めると私は思っている。…」
これは彼女が戦死する約2か月前に書かれたものだ。
私は読了後、Billie Holidayの“God Bless’ The Child”を思い出した。
歌詞の内容はシリアスでも、ビリーの虹色の歌声で聞かせられれば、夢の多い明るい歌に聞こえる。
彼女の日記からも、そう感じた。
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ままあんどにーす
3.0 out of 5 stars 色々考えさせられるが
Reviewed in Japan on June 26, 2009
Format: PaperbackVerified Purchase
日記をそのまま転記した本なので、迫力もあるし、胸に迫るものがある。
が、戦時下のほとんどの人がそうであったように、
政治的な扇動、スローガン、偏った見方に流され
本当の精神状態(例えば、自分の側の政府の情報は本当に全て真実なのか、といった素朴な疑問や、従軍への迷い・疑問、社会主義に対する知識矛盾など)
はない。
単に「アメリカや資本主義を倒す」「私は国のために死ねる」
といった、当時ありがちだった「自分(たち)は正しい」という心理状況のみに留まる。
終始、友達や好きな人への気持ちや
だれそれが死んだ、ケガをした、敵が攻めてきた、自己反省が足りない
などが日記の内容。
それが、普通だったと言われればそれまでだけど
主人公を取り巻いた人たちのその後や、彼らが今、自分達が是と信じてきた
社会主義もしくは共産主義がほぼ崩壊した現在、
どう思っているのか、聞いてみたいなあと思う。
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長
5.0 out of 5 stars 戦場のアン
Reviewed in Japan on December 1, 2008
Format: PaperbackVerified Purchase
乙女心を垣間見た、そんな気持にさせてくれる本です。
そして、絶望的な状況はあるものの、
全体にわたって悲壮感がないのが、すばらしい。
芯の強い心とは、こういうものなのだと感じました。
人生に絶望感を感じている人に、お勧めです。
もちろん、平和について考えたい方にも。
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